豊島ミホのレビュー一覧

  • 底辺女子高生

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    豊島みほがまだ作家だった頃の作品。
    もう作家活動はしないのかな。

    この作品は底辺の女子高生の人を見下す感じがよく書かれている、
    いま流行りの「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」に通じる精神の先取りだったと思う。

    家出が上手くいかないと書いてあるけど、高校生にしてはきちんと貯金してるし、何よりこの子は一応早稲田入ってるし、しっかり底辺生活満喫してます。

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    2013年02月22日
  • 青空チェリー

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    豊島ミホさんのデビュー作。
    「女による女のためのR-18文学賞」読者賞受賞作品。
    明るい顔して泣きそな気持ちがせつない、女の子のための三つのストーリーらしい。
    私は「ハニィ、空が灼けているよ。」が一番好きかな。
    戦争の話なんだけど、昔の話じゃなくて、いまの話。
    主人公の、悲しさを感じないように精いっぱい振舞う感じを想像してしまって、私も切なくなる。
    大事な人を想う気持ちが、すごく痛い。
    教授とダーリンの間で揺れる、って紹介されているけど、私は揺れてなんかないと思う。
    きっとどっちも大事、どっちも真剣。
    ダーリン、ハニィって呼び合いながらも全然甘くない2人の会話が、なんだかすご

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    2013年02月13日
  • 夜の朝顔

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    昔はわからなかったいろいろなことがわかるようになったり。

    何年か前までは無邪気に遊んでいたはずの友だちが急に遠くに行ってしまったように感じたり。

    成長するということは、いいこともあるけどそうでもないこともある。
    成長すると、得ることもあるし失うこともある。



    20代になると、小学生だったころはすごく遠い昔のように感じられて、とかく美化しがちだったけれど、この小説を読んで、あの頃もあの頃なりに悩んだり傷ついたりしていたんだ…とリアルに思い出した。

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    2013年01月16日
  • 初恋素描帖

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    浅野いにお×豊島ミホ

    そりゃ買わねばな、と。

    ものすごく若かりし頃の気持ちにさせてくれた。
    まさに思春期まっさかり。
    私がこのクラスに居たとすれば、多分、森和也くんに恋するんだろな。

    あと、浅野いにおの描く女の子はやっぱり凄くカワイイ。どんな子でもカワイイ。

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    2012年11月07日
  • やさぐれるには、まだ早い!

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    所々、激しく共感しつつ読み終えました。
    彼女のエッセイなら、連載とか毎回読んじゃうな(苦笑)

    世代が近いので余計にそう感じるのかもしれません。
    楽しかったです。

    ただ、やっぱり私は東京には住みたくないな(笑)

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    2012年10月23日
  • 夏が僕を抱く

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    よく漫画とかこういった小説で幼馴染が登場するが、自分に子供の頃から知っていて今も付き合いのある友達というのが居ないのでファンタジーのような気がする。そういう存在に憧れるのだがこういうものは努力でどうなるものでもないからなぁ。正直羨ましいかも・・・。読後、綿矢りささんの解説読んで吃驚。この人、いつもでも高校生みたいに思っていたけれど(当然のことながら)もう大人だった。

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    2012年10月13日
  • 神田川デイズ

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    やっぱり豊島ミホ好き。日常の中にある絶望、自己嫌悪、投げやりな気持ちがぷんぷんで、もういやんなっちゃうよって感じなのに、やっぱりなんかがんばろ、私だって捨てたもんじゃない…かな…?って登場人物皆が希望を見つける。それぞれ自分らしく前を向き直す姿がなんだかやたらと清々しくて青春だなと感じてしまう。読んでてすごい早稲田を思い出した。スロープとか懐かしいな。

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    2012年10月12日
  • 夏が僕を抱く

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    表題にもありましたが、幼馴染っていいなあって思える作品です。
    自分に異性の幼馴染がいたらって思う気持ちもわかります。

    短篇集なので、読み易く、色々なドラマがあった面白かったです。

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    2012年09月29日
  • 底辺女子高生

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    豊島さんの高校時代を綴った実話。
    勉強ができ 進学校と言われる高校に
    すすんだけど 保健室登校、家出、
    同級生から遅れての 1人卒業式。
    いろんなエピソード満載で おもしろかったです。
    高校時代に読んでたら もっと共感できたんだろうなぁ。

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    2012年09月23日
  • 底辺女子高生

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    ネガティブスイッチ入り過ぎの感じが笑えもするし、共感もできる。
    高校時代の何とも言えない、モラトリアムとか焦燥感とか思い出した。
    読んでると何だか元気出た。

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    2012年09月18日
  • 初恋素描帖

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    私の好きな群像劇。
    中学生の恋に関わるワンシーンを切りとって集めたもの。

    痛々しさももどかしさも甘さも幼さも大人びた感じも詰まっているけど、ざくっと爽やかな印象。

    豊島ミホ、また復帰してくれないかな

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    2012年09月04日
  • 夏が僕を抱く

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    幼なじみの恋愛を描いた6つの短篇。
    上手いですね。人物にしろ背景にしろ、直接的な表現を多用する事無く、ごく自然にきっちり描き出していきます。
    燃える様な恋ではありません。登場する男たちは皆イイオトコでは無いし、幼馴染ですから突然燃え上がるようなものも無い。どの作品も「愛おしさ」という言葉が似合います。そういう意味でなんだかホッとしてしまうのです。
    なにか爽やかな読後感がありました。

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    2016年07月23日
  • 夜の朝顔

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    『やさぐれるには、まだ早い!』
    を読んでから、
    なんだか使命感に駆られて購入しました。苦笑


    小学校のお話。
    だけど、
    ほんわかしてるものぢゃなくて
    意外と小学校って空間は
    無邪気なものぢゃなかったのを思い出しました。

    兄弟、
    いじめ、
    友達、
    恋心。



    どこか少し冷めた文章と
    物語に登場する子供達と
    素敵な表現が織り込まれている
    お話。


    「朝顔のつぼみのグルグルは右巻きでしょうか、左巻きでしょうか?」

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    2012年08月17日
  • 底辺女子高生

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    ネタバレ

    豊島ミホさんの高校時代をつづったエッセイ。
    キュンキュンきらきらな高校生活のお話を描いている人なので、自分の実体験なのかと思いきや意外な高校生活だったんだな、と。
    でも共感する部分がとても多くて、卒業式の下りで一緒に泣いてしまった。
    私も「生きなきゃなぁ」と改めて実感してしまいました。

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    2012年08月17日
  • 神田川デイズ

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    おもしろかった。
    みんな、表面では悩みなんて無さそうに、楽しそうに繕ってるけどその実、必死に自分に言い聞かせりしている。
    淡々としてるのにがむしゃらに出来たり、若いっていいー

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    2012年08月09日
  • 夜の朝顔

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    自分は小学生の頃の記憶があまりないが、なんとなくめんどくさくて、でも一生懸命生きている姿は誰しもが共感できる小学生の姿なのだと思った。
    大人が思っているよりも、小学生は大変でめんどくさいものなのだ。

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    2012年05月28日
  • 底辺女子高生

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    面白かったです。私は秋田県民で作中の高校についても知っていたのでとても共感できました。

    下宿や家出など、底辺というよりある意味すごく楽しそうな高校生活だと思います。

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    2012年03月25日
  • ぽろぽろドール

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    ネタバレ

    2012/3/3
    人形にまつわる短編6編。
    「手の中のやわらかな星」と「きみのいない夜には」が好きかな。
    なんとなく自分の居場所を見つけた感じのラストが。
    逆に「僕が人形と眠るまで」は痛々しくてしんどい。
    これが最後に来るのがイジワルだなーと思う。

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    2012年03月05日
  • やさぐれるには、まだ早い!

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    わりあい面白かった。
    小説書いてる人のエッセイってあんまし面白いと思わなかったんだけど、豊島さんおもろかった。
    とは言え、読み進めるうちに飽きてきて、豊島ミホの小説読みてぇなぁという気になってきたのも事実。
    やはり小説家は小説を書いて欲しいなというのが正直な感想。いや、面白かったんですけどね。

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    2012年03月05日
  • エバーグリーン

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    ネタバレ

    15歳とか、そういう甘酸っぱい年齢での恋に縁がなかったものだから、尚更この爽やかさに憧れる。

    好きになるのにたいした理由なんかなくて、それが恋だと気付いた途端に相手が特別格好良く、すごい才能を持っているヒーローに見えてしまう不思議。

    10年後再会する約束に向けてまっすぐなヒロインが可愛い。

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    2012年06月28日