豊島ミホのレビュー一覧

  • 檸檬のころ

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    ネタバレ

    北高を中心にした連作短編集。

    主人公達は平凡などこにでもいる人たちだけど、
    自分自身を底辺高校生という豊島ミホさんだからこそ、そんな人達のキラキラしてる場面を切り抜ける。

    『タンポポのわたげみたいだね』から始まって
    『雪の降る町、春に散る花』で終わる短編の順番も素敵だ。

    痛いぐらい等身大の青春小説。

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    2025年09月02日
  • 檸檬のころ

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    大学生のときに読みました。田舎の進学校出身者にはあるあるが詰まりすぎてて、読むときゅーっとなります。

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    2025年07月23日
  • 夏が僕を抱く

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    幼なじみを題材にした短編集。「遠回りもまだ途中」の最後のシーンに胸キュン。「ストロベリー・ホープ」のあったかい2人の関係もいい。幼なじみいることはいるけどすごく仲良かったわけじゃないからこーゆー関係うらやましいな。作者の豊島さんも幼なじみいないらしい

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    2025年05月17日
  • 銀縁眼鏡と鳥の涙

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    青春の瑞々しさ

    この作品は写真部に所属した主人公の瑞々しい青春の恋と成長の物語でとても面白かったですただ短編小説なので少しカットされているところもありもう少し長い小説でもよかったなとは思いましたが面白かったです

    #胸キュン

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    2025年03月10日
  • 檸檬のころ

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    高校生の卒業までを丁寧に描いた作品。忘れていた図書室の匂いや友達とのなんでもない会話、その中に生まれていた空気や感情までもが鮮明に思い出されました。
    私の高校生活も、楽しかったと思い出すことができました。
    友達との時間も楽しかったですが、受験勉強を必死でやった記憶も鮮明です。もう一度高校生活を送ることはできないですが、あの時勉強した事をもう一度することはできると思い、先日から高校数学を再勉強しています笑

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    2024年08月15日
  • 檸檬のころ

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    こんなんずるいって〜〜
    ありそうな普通の話を書いているからこそ、2007年の本がこんなにも“くらう”小説になってるのかなとか思っちゃった

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    2023年06月17日
  • 檸檬のころ

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    ネタバレ

    「痛いの」(ルパンとレモン)

    どの文章を切り取ればいいのか分からないくらい、一文一文が刺さりすぎた「ルパンとレモン」。

    西と秋元との甘酸っぱい日々は、いつしか過去のものとなり、今や互いにとって「痛い」ものに変わっていた。
    この痛みと正面から向き合った西は、大好きな秋元が、既に両思いである友達の富蔵と、最高の形で付き合い始めるために、次の試合でホームランを打とうと心に決める。
    うん、かっこいい。かっこいいぞ、西。

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    2022年09月05日
  • ぽろぽろドール

    匿名

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    意外な引き出し

    この作者には内向的な若者の青春をみずみずしく描いた作品が多いので、こんな引き出しもあるのかと驚いた。あとがきで語られるように、作者の凄まじいコンプレックスと、それでも捨て去ることはできない美への憧憬が人形に強く息を吹き込んで、執念すら感じられる濃密な物語を形作っている。

    ここに出てくる主人公たちは、生きた時代から容姿のレベルに至るまで、いつもの短編集以上にバリエーション豊か。また、人形の性質や姿かたち、物語の起承転結にも想像力が炸裂している。人形や「美」というものが、いかに深いインスピレーションを作者に与えているのかが伝わってくるようだ。

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    2022年07月28日
  • 檸檬のころ

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    めっちゃ良かった。周りをじわじわ固めていっての最後の一編、そして最後のシーン。あれ以上に綺麗なものってないかもしれない。

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    2022年05月26日
  • 神田川デイズ

    匿名

    購入済み

    地味だけど、ドラマは濃い

    出だしがあまりにむさ苦しい雰囲気なので、なかなか入り込みづらかった。でも何とか前に進んでみたら、嘘みたいに「読んでよかった」という感想に変化した。

    この短編集に書かれているのは、どれも「あるある」「ありそう」と思えることばかり。と同時に、「こんな物語は見たことがない!」「よくこんな状況をすくい取って物語にすることができるなあ…」という感想も抱かされた。
    ここに描かれているようなことは、あまりに繊細な揺れであるために、大抵の人間には感知するのが難しく、それゆえに今まで物語化されてこなかった風景なんじゃないかと思う。
    だから、「ありそう」なのに「見たことがない」のだ。

    私はこの本に

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    2022年04月06日
  • 檸檬のころ

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    自分は中高女子校だったから、高校での恋愛とか身に憶えもないのに、なんか懐かしいような切ないような。
    久々に本読んで泣いたなぁ。
    よかった。

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    2022年04月05日
  • 檸檬のころ

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    久しぶりに大好きな短編集に出会えた感じ。
    豊島ミホさんの描く何気ない田舎の風景、登場人物の心情、青春の1ページがキラキラと輝いていました。青春の思い出って、全てが全てハッピーエンドってわけじゃなく、どこかほろ苦かったりするまさに「檸檬のころ」。
    でもだから青春っていいのよなあ
    好きだったお話は「ルパンとレモン」、「ラブソング」。自分の青春時代と重ねて読んでしまって震えた…

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    2022年03月23日
  • 檸檬のころ

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    地方の高校が舞台の連作短編集。
    高校生視点の話と大人視点の話があり、どちらも檸檬のようなほろ苦さがあって良いが、
    個人的には圧倒的に高校生視点の話の方が好き。
    というのも、時たま登場する楽曲が、自分がその時代に聴いてたり好きだったりしたものとがっちりハマっていて、
    シーンによってはぐわんぐわんと響くものがあったから。
    懐かしい曲を聴いて、少し懐かしい気持ちになりながら、
    自分の輝かしくない青春時代を振り返りたくなるような気持ちにさせられた。

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    2021年11月02日
  • 底辺女子高生

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    おもしろかった。
    リアルな女子高生の日常が書かれていた感じを多く受け、実感しました。
    「あるあるネタ」って思えるところと「んなことやるわけないって」って思うところが混じり合って面白かったです。

    他の作品も手に取りたいと思いました。

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    2021年10月27日
  • 檸檬のころ

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    普通で何気ない日常。そのきらきらとした部分を切り取っているからこそみずみずしく、かけがえのないあの頃をハッと思い出させてくれる。田舎の新学校が舞台であることも相まって、より一層甘酸っぱく切ない物語。

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    2021年10月18日
  • やさぐれるには、まだ早い!

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    やさぐれる。

    なかなか使わないこの言葉。
    18歳ぐらいの頃にこの本に出逢って
    『やさぐれる』って言葉を知った。

    都会を離れ、女として、社会人として
    いろんな事を考え模索して
    必死に生きようとする女性の人生模様が
    不器用で不甲斐なくて、それがいいのだ。


    そう、人生はこれからだ!

    やさぐれるのは、まだ早い!!(笑)

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    2020年11月07日
  • 底辺女子高生

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     学校という場所にいる、傍若無人に振舞う「あいつら」が嫌い。人を侮る「イケてる組」を呪う(呪ってないか?)地味女子だった作者のエッセイ。

     美形やお笑いでテレビや雑誌に出ている人達は、人口比率からするとわずかなので99%の普通の人は見る側になる。
     なのに、高校というところは、ミニ世界なので、そこで謎のスター枠、お笑い枠、スポーツヒーローの役割が割り振られるのだ。
     その枠に入らない大部分の学生は、何故か劣等感を感じさせられるのだと思う。
     中学や前のクラスでは、そのスター枠にたまたま入っていたりすると、二軍落ちした時の落胆は並では無い。ただし、ほとんどのスター枠の子達は卒業したらただの人に

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    2020年10月11日
  • リテイク・シックスティーン

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    ラジオドラマがきっかけで購入。

    高校生活のありふれた日常かと思いきや、友人・孝子が未来からやってきたという設定で、面白かったです。
    もし、孝子が主人公となると、北村薫さんの「スキップ」の逆バージョンな展開?などと想像を掻き立ててしまいました。
    未来がわからない主人公・沙織と未来がわかる貴子とのアンバランスな関係ながらも他のクラスメイトを交えながら、高校生活を送る様が、甘酸っぱく爽やかでした。SFな設定なのに青春小説の雰囲気を醸し出していて、あまり違和感なかったです。
    一応、タイムスリップものですが、孝子は本当に未来から来たのか?タイムスリップの真相は?というものはなく、ひたむきに生きる高校生

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    2020年06月08日
  • 檸檬のころ

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    2019/10/7
    初めて豊島ミホさんの本を読みました。以前から気になってた本だったので読むことができて良かったです。
    内容は青春小説ですが、なんだか絶妙なバランスがあってすごく読みやすいし話に引き込まれる感じです。短編ですが話が連動していて、それぞれの話の主人公的な人物が次の話の主人公となんらかの形で繋がっていたりするので、ストーリー仕立てにもなっているような気がします。
    すごいバランスがいいという印象を受けたのはあとがきを読んだ時に納得したんですが、ストーリーが派手なことに極端になってなくて、学校だったり日常だったりで、いわゆる普通の人にスポットを当てた話になっているからだと書いてあって、

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    2019年10月07日
  • 花が咲く頃いた君と

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    じわっと泣くか、
    ぶわっと泣くか、
    今でも胸が痛くなる......。
    あの頃を思い出すと切なくなる。
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    豊島さんの作品が本当に好きで好きで、
    ずっと勿体なくて読めなかった一冊です。

    サマバケ96
    コスモスと逃亡者
    椿の葉に雪の積もる音がする
    僕と桜と五つの春

    短編なんですが、
    それぞれがそれぞれに「詰んでる」閉塞感を抱えてます。
    私はどれも好きです。

    読み終わったあとに、ふるえるんです。
    なんか、心がざわざわするんです。
    いてもたってもいられなくなるような。

    学生時代に出会えて良かった。
    一気に引き戻してくれる。あの頃の感情

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    2019年08月13日