豊島ミホのレビュー一覧

  • ぽろぽろドール

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    ネタバレ

    豊島さんがあとがきで書かれてるように、この短編集にでてくるのは「綺麗でかわいいお人形」に憧れる普通の、いやどちらかというと目立たない子。
    私含め見た目に自信が無い人なら共感しちゃうことがいっぱいだと思う。

    やっぱり豊島さんは平凡な子たちを切り取ってくれて、でもそれを「特別」にするんじゃなくて
    ちゃんと等身大で書ききってくれるところが好き 。

    個人的に好きなのは、『サナギのままで』。

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    2025年08月28日
  • 檸檬のころ

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    保健室通いで授業をサボりがちな同級生と唯一の友達である、周りからは釣り合わないと言われるほど美形な少女。周囲の同級生からはあまり良く思われていないし、サボりがちな同級生は同級生たちと反りが合わない。教師からはサボっている友達への伝言役となり、同級生からは関係を斬れと言われる間で揺れる思い。

    とある地方の小さな都市の、高校を中心とした短編集。長編だと思っていたので、2本目で全く違う人が出てきて、バラバラの話かと思いきや、金子商店が出てきたところで同じ地域の同じ時系列の中の短編集。

    1本目が結構心理的に難しい話だったので、その後もかと思ったら、その後はかなりあっさりとした話が続いていた。

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    2025年04月02日
  • 大きらいなやつがいる君のためのリベンジマニュアル

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    リベンジマニュアルっていうより、私はこう乗り越えましたっていう自叙伝な気がする。参考になるところとならないところとがある感じでした。

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    2025年01月25日
  • 檸檬のころ

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    青春小説。ありふれた日常が切り取られていて、自分の高校生活を重ね合わせながら読みました。「雪の降る町、春に散る花」が特に好きでした。実家・地元を離れ上京し、大事な人と離れ離れになる実感が湧いたときの痛み、心許なさが改めて思い起こされました。

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    2024年07月06日
  • 檸檬のころ

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    甘酸っぱい、!けどやっぱ「檸檬」の通り酸っぱいが強い。

    キラキラ輝いているというより、「淡くくすみながらも、照っている」という感じの綺麗な青春。ばかは出てこないで基本的に頭いい人ばっか出てくるから、大人っぽい青年少女たちの決意がまっすぐ語られている。

    高校戻りたい…

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    2024年05月24日
  • 大きらいなやつがいる君のためのリベンジマニュアル

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    小説家としては現在に至るまで筆を折ったままの豊島ミホさんのYA向けの新書。彼女の過去のことなどが書かれている。リベンジマニュアルという感じはしないかな。

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    2025年04月25日
  • 檸檬のころ

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    巻末解説にもあったが「ふつう」の人たちにフォーカスするのが上手い。高校生(ティーン)の繊細さが丁寧に描かれている。
    高校生の、大人や自分とタイプの違うクラスメイトをやや馬鹿にしたがるというか、「自分は違う!」って思いたがる時期の青さに誰しもがハッとするはず。
    彼らの「ムテキ」とそれが萎んでしまう瞬間のオムニバス

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    2022年03月13日
  • 夏が僕を抱く

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    初めましての作家さん。
    6編の短編集です。
    「変身少女」「らくだとモノレール」「あさなぎ」
    「遠回りもまだ途中」「夏が僕を抱く」
    「ストロベリー・ホープ」
    幼馴染との色々な恋のお話が楽しめます。
    「変身少女」が好きです。
    自分の幼馴染との思い出が甦りました。

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    2022年01月03日
  • 夜の朝顔

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    この作者には珍しく、舞台を小学校に、主人公を多感な小学生の女子にした短編集。

    女の子たちの微妙で難しい人間関係や感情の起伏をリリカルに描いていて、本当に素敵。胸が痛くなる。

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    2021年10月18日
  • 檸檬のころ

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    うまくいかなかった青春物語
    うまくいかなかったり恥ずかしかったり
    いつか薄くなっていく痛みとあんまり思い出したくないほろ苦い思い出

    中高生時代がいい思い出しかない人いないんじゃないかな


    でもそれも含めて
    あの時しか味わえなかった気持ちを思い出させてくれた
    戻れるなら戻りたいなと思った

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    2021年07月10日
  • 底辺女子高生

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    自分の高校生活を記憶を必死に掘り起こして思い返してみれば、たしかにこういう女の子がクラスにひとりふたりいたよなぁ、と頁を繰りながらひどく懐かしく感じた。

    派手できらびやかで近寄りがたい女の子たちと同様、こういう3年間で男子と話したのは3回だけでそのどのシチュエーションも明確に細部まで記憶している、という地味目な女の子の考えていることもわれわれ男子には永久にわからないんだよねぇ・・・・。謎だ。

    その謎が、少しだけ、なんとなくわかるようなわからないような、そんな気分になる一冊でした。
    それにしても絵、上手いなぁ・・・・。

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    2020年12月13日
  • やさぐれるには、まだ早い!

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    秋田から上京して20歳で作家になった著者の東京で失った恋と仕事、そして再出発。一人の作家が人生に逡巡するさまを赤裸々に綴った実録エッセイ。
    年齢を重ねたから感じることだが、人生の価値のひとつは経験だと思う。その引き出しが多ければ多いほど、困難に立ち向かうことができるし盾にもなる。豊島さんの作品が読めなくなってもう何年も経つが、この経験を活かした作品を是非私たちに伝えてほしい。待ってます。

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    2020年08月29日
  • 初恋素描帖

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    純粋でしたたかな思春期真っ盛りの中学2年生×20人。男女それぞれの"ままならぬ思い"を描く連作短編全20話。
    初恋が素敵な思い出になるのは、その恋が永遠に続くと思っていたからだ。読み進めていくうちに、クラス内の人間関係が浮き彫りになる構成が面白いが、各人の個性描写がちょっと弱いのが残念。

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    2020年06月25日
  • 檸檬のころ

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    3月、4月といえば別れと出会いの季節。
    学校を舞台とした本が読みたくなり、手に取った1冊。

    地味な高校生がテーマと言うことだが、
    描かれている子たち、言うほど地味でもない。

    「ラブソング」が良かったなぁ。

    高校時代を振り返ってみると、楽しい事ばかりだった気がする。(本当はそんな事なかったろうが)
    子供でも大人でもない貴重な3年間。
    本書を読んで当時のアレコレを思い出したりしてみた。

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    2020年04月11日
  • 花が咲く頃いた君と

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    「サマバケ96」
    男性が間に入ると女の子の友情って簡単に壊れてしまう。
    高校生なんか特にそう。すごく繊細な感情が上手く表現されていた。

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    2018年10月30日
  • 大きらいなやつがいる君のためのリベンジマニュアル

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    【由来】


    【期待したもの】

    ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。

    【要約】


    【ノート】


    【目次】

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    2018年10月28日
  • 夜の朝顔

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    小学生の女の子センの6年間を描いた短編集
    読み始めから期間が空いたのであまり内容が入っていないが、、、
    小学生も色々考えてるし彼女らの世界があるんだということを改めて感じた

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    2018年10月14日
  • 夏が僕を抱く

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    夏を擬人化したら、きらきらと笑いさざめいて走って行く少年少女になるのかもしれないけど
    その笑いの瞳の奥底に、深い悲しみと冬よりもながい静謐が隠されているような気がする

    豊島ミホ、昼ドラの脚本とかやったらうまいんじゃないかな〜しんどそうだから絶対みないけど…っていうか解説が綿矢りさなんだ…

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    2018年09月01日
  • 初恋素描帖

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    面白くなかった。作者の中学の頃のクラスの観察だとか日記が元になってるて言うからもっと期待して読んだのに。各人物に割くページ数が少な過ぎて全員の印象が薄い。もう少し書いてくれないと感情移入まで行けない。

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    2018年04月26日
  • エバーグリーン

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    中学校の卒業式で、10年後にお互いの夢を叶えて再会しようという約束を交わした、漫画家志望のアヤコとミュージシャン志望のシン。その日が近づく二人に去来する胸のうちを描く青春小説。
    何者かわからない青春時代から、何者かの限界を知る二十代。でも、まだまだ夢と希望は失わないという葛藤の日々が何とももどかしい。エンディングテーマは渡辺美里「10years」

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    2018年03月28日