豊島ミホのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
秋田の高校時代のことを書いたエッセイなのですが、これがすんごく良かった。地味女子だった自分と通じるところがあって、底辺女子高生の気持ちに何度もうなづいていた。家出、保健室通い、赤点とネガティブだった当時の気持ちがが赤裸裸に描かれる。あの頃もがいていた自分を思い出す。並の高校生のこころをリアルにきめ細かく書いていて主人公が好きになる。球技大会や下宿の話は面白い。なにひとつ大きな事件は起こらなかった美術部の話もいい。その自由な時間と空間が高校時代にしか得られない宝物のように思える。思い出と重なりそうで感傷的になった。この作者はやはり美しい文章を書きます。卒業前、作者が階段を上りながらふっと思った場
-
Posted by ブクログ
短編集
若者、中高生の生き生きした、行動、ワルが好きな表現が素晴らしい。作家はとても田舎育ちみたい、上京して、又田舎に戻って、幼馴染の時代と、大人になった、変化と、幼い恋心を、女の感性で上手に、独特の表現は、姫野カオル子氏を感じて、親しみやすい。姫野女史は、性表現はぼかしでたけど、言いたい事は、伝わっていたが、ミホ女史は、直接に表紙する所か、時代のちがいか?
ミーちゃんに再会したのは、夕立に降られて駆け込んだ渋谷のレコ屋の入口だった。昔一緒に田舎で虫を捕ったり木に登ったりしていたミーちゃんは俄然大人になっていて、俺は彼女に夢中になった。しかし…。(「夏が僕を抱く」)あんなに近くにいたのに、い -
Posted by ブクログ
◼️ 豊島ミホ「夏が僕を抱く」
いかにもなタイトルとカバー写真。豊島ミホの青春もののリアルな面映さファンです。
2000年ひとケタ台に小説家として活躍した豊島ミホ。「女による女のためのR-18文学賞」受賞の「青空チェリー」、映画化もされた「檸檬のころ」ほか「エバーグリーン」「リテイクシックスティーン」など、主にグリーンエイジの青春ものを描きつつ、さらっとセックスのことも混ぜたりする、青くて生な空気感に惹かれてしまう。
今作は「おさななじみ」の男女がテーマですべての作品の軸となっている。
中学生になり、不良っぽくかつカッコよくなって取り巻きも増えた毱男を追い、自分も髪を染めスカートを短く -
Posted by ブクログ
保健室通いで授業をサボりがちな同級生と唯一の友達である、周りからは釣り合わないと言われるほど美形な少女。周囲の同級生からはあまり良く思われていないし、サボりがちな同級生は同級生たちと反りが合わない。教師からはサボっている友達への伝言役となり、同級生からは関係を斬れと言われる間で揺れる思い。
とある地方の小さな都市の、高校を中心とした短編集。長編だと思っていたので、2本目で全く違う人が出てきて、バラバラの話かと思いきや、金子商店が出てきたところで同じ地域の同じ時系列の中の短編集。
1本目が結構心理的に難しい話だったので、その後もかと思ったら、その後はかなりあっさりとした話が続いていた。
中