豊島ミホのレビュー一覧

  • 夜の朝顔
    小学生の生活の短編集。その頃を思い出すと、あまり楽しかった記憶より苦い思い出の方が多い。大人が思うより、子どもって楽じゃないよなーって思い出した本。
  • 花が咲く頃いた君と
    少年少女の青春の一頁を季節ごとに切り取った短編集。4編。
    これは、一冊としての評価は難しいなー。

    前半2編は全くもって面白さを感じなかった。
    全然共感もできなかったし。

    後半2編はとっても面白かったです。
    タイトルに惹かれたものって、たいてい当たるね。
    『椿の葉に雪の積もる音がする』なんて絶対外...続きを読む
  • リテイク・シックスティーン
    主人公は普通の高校1年生の沙織。
    友人になったばかりの孝子からは、「未来から来た」と告げられて…

    もっとSF的な話かと思ったら意外と現実的でした。
    その点は個人的には良かったんですが。

    全体を通してみると、高校生という青春を上手く描いてて
    読んでて面白かったし、どんどんページをめくらせてくれた。...続きを読む
  • 底辺女子高生
    評判が良かったので手にとってみた、“【底辺】女子高生”。底辺、という自負はあまり好きではないけれど、カースト制度的にいえばわりと、や、かなりの身分の低さに思わず失笑。当時の豊島さんからしたらものすごく苦悩したのだろうなというのが読み取れる。真っ直ぐすぎて、一生懸命すぎたために歪んでいる感じがうまく描...続きを読む
  • 青空チェリー
    青い空に白い雲、爽やかな空の下で結ばれた変態条約。豊島さんらしい作品である「青空チェリー」。
    都会でインテリ教授と恋愛関係にありながら、故郷に戻り同級生と恋愛ごっこから本当の愛が生まれる「ハニィ、空が灼けているよ。」。
    すべての作品の登場人物が等身大だ。だから、喜びも悲しみも痛みも気持ちよさもグッと...続きを読む
  • 青空チェリー
     思ってたよりよかった。
     明るさの中にピリッとした怖さがある。

     そりゃあ忘れろなんて言われても無理な
     話です。
     そこまでされちゃあね。
     この手紙が届く頃には…なんてベタな
     オチだけど、鼻の奥につん!とくるものが
     ありました。
  • エバーグリーン
    よくある学生生活から十年経って‥って物語。さっき読んだのがインパクト有りすぎたかな。ちょっと柔いってか甘いってか響くものが少なかった。つまらなくはないけれど。なんかバンドをキーにする物語とか多いよなぁ、最近。
  • ぽろぽろドール
    すべてのお人形好きに読んで欲しいです。私もそこまで信者じゃないけど、人形を題材にした話って好きです。
  • 夏が僕を抱く
    この人の本は、良くも悪くも同じような雰囲気の物語が多い。
    物語ごとに設定は数あれど、どちらかというと淡々としているのに小さな痛みを孕んでいて、終わり方も切ない。
    ハッピーエンドでも何かしら切ない。
    納得できない何かを飲み込んで生きていく。
    でも全面的に不幸なんじゃなくて、切ない中にも希望がある。
    ...続きを読む
  • 青空チェリー
    んんんん軽く読めるし、おもしろかった。ちょっとびっくりするような表現があったのは、「女による女のためのR-18文学賞」受賞作品だとおいうことを見落としていたからですね(笑)

    ハニィのが切なくて好きだった。
  • 夏が僕を抱く
    幼なじみをテーマにした作品集。
    ・変身少女
    ・らくだとモノレール
    ・あさなぎ
    ・遠回りもまだ途中
    ・夏が僕を抱く
    ・ストロベリー ホープ

    あさなぎが一番印象に残ったな。
    見合い相手は、近所に住む研吾。小学生の時にお姉ちゃんがキスした人。

    やっぱり豊島さんは、人のコンプレックスをもとに話を書くのが...続きを読む
  • 青空チェリー
    青空チェリー、誓いじゃないけど僕は思った、ハニィの順番で読んだ。
    内容が憂鬱順かもしれない。

    「青空…」は、あっけらかんな森田千花とあんな話し方したいなーと思わせる本橋幸夫が好き。

    過去への執着や反芻を楽しんだりする辺り、「誓いじゃないけど…」には共感できるところがあった。一番好き。

    「ハニィ...続きを読む
  • 夏が僕を抱く
    甘酸っぺー!! と叫びたくなる本です。
    普段読まないジャンルなので体中がムズ痒くなりました。
    体験したことないけど、不思議な懐かしさがあるので是非沢山の人にで読んでもらいたい作品。
  • 青空チェリー
    豊島ミホの感性はすごく信頼できます。いつ読んでも絶対的な瑞々しさ。

    色がなかった女子高時代の記憶を書き換える気分で読みました。
  • 青空チェリー
    表紙のイラストが可愛いし、女子に好まれそう。

    えっちぃけど。妙なねちっこさはないし。
    『誓いじゃないけど~』の「好きでごめんなさい」は分かる気するな~。

    過去の、恋愛とすら呼べないような思い出の方が今、目の前にいる生身の相手より大切で仕方ない。

    案外そんな人はいるんじゃないかな。
  • 神田川デイズ
    こんな大学生活だったらよかったー



    こんな生活してたなあ

    がまぜこぜになって再現される話。
  • 青空チェリー
    表題作を含む、3つの短編集。

    表題作は、作者が「女による女のためのR-18文学賞」を受賞した作品。しかし、個人的にはこれはもう一つ…といった感じ。

    収録されている中では、 “ハニィ、空が灼けているよ。”という作品が一番好きだった。

    現代の若者と戦争を軸に、誰もが持っているはずの小さな幸せの尊さ...続きを読む
  • 夜の朝顔
    読むとちょっと鼻の奧がツンとするような、どこか哀しい…子供時代って大人が思うより色々考えてるし悩んでいたんやな。小学~高校まではほんまこんな感じ。
  • エバーグリーン
    物語の主人公は、シンとアヤコ。
    スタート時点ではふたりとも中3。

    ともにクラスの中で目立つ存在ではない。
    特に接点があったわけでもない。
    そんなふたりが挨拶を交わすようになり、田舎のあぜ道を
    一緒に歩いて帰ることもしばしば、という関係に。
    ただし、恋愛なんてものなんかではない。

    アヤコから見れば...続きを読む
  • ぽろぽろドール
    人形にまつわる6つの短編集。
    私は人形について特に意識する事も無かったので、この短編集を読んでそれぞれ違った人形に対する想いがあるんだな…と思いました。
    憧れの人を人形に重ねて、ってパターンが多いような。。

    「ぽろぽろドール」って響きが印象的。
    「手のひらのなかのやわらかな星」の主人公は、好きな事...続きを読む