豊島ミホのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
タイトルがどストレートで好き。久しぶりの豊島ミホさんの作品。
読んでてこの人生きづらそうだなと思った。わたしも上手く生きられない人なので良くわかる。傷つきやすくて憎みやすく上手に渡り歩けない。
わたしは幸いいじめや無視にあうことはなく、最近でいうスクールカーストも下位に属したことも下位として扱われることも一切なく、どちらかといえば常に上位にいたのでそこは豊島さんとは違うのですが、スクールカーストの上位も上位なりに大変で、結局は孤立することを選び保健室ではなく学校に通うことを捨て単位ギリギリで卒業した高校時代を思い出した。
嫌なことや憎しみが生まれる気持ちを関係ない、と捨てるのは難しい。それは生きづらい人は感情的な思考を持ってるからだと思う。だからと言って感情に振り回されずに生きる術を得るのはなかなか難しい。それらを得て、初めて今を生きれるのかな。難しいね。 -
Posted by ブクログ
豊島ミホの青春モノである。
彼女の作品はもっと読んでいた気がするが、5年も前に読んだ『神田川デイズ』以来だった。
本書に舞台はとある中学校の2年2組。
35名の中の20人の恋模様が連作短編小説のように描かれている。
一遍一遍の主人公がそれぞれ違う20人の主人公。
教室という空間に閉じ込められた社会は本来教室の生徒一人一人がそれぞれのドラマを抱えており、一人一人が主人公であるはずだ。
読者は本書を読み進めるうちに、リアルな教室模様のような感じで、このとある特定のクラスの人間関係を垣間見ることになる。
20人の視点でそれぞれの恋心が語られると、この中に自分と似通ったキャラクターも発見できる。ボクも丸々同じではないが、こいつとこいつを合わせた感じだったよなぁ〜などと甘酸っぱい想いに駆られると共に心がざわついた。
中学2年ともなると思春期まっただ中である。当時のボクもまさに桃色少年まっただ中。
本書で描かれるムズムズとした恋心は常に持っていた。
あとがきで著者はこう書いている。
『楽しかったのだ。 中学では、大好きな友だちと一緒にいて、いついかなる時も勝手なことをしていて、おまけに恋をしていた。二十九になった今も、一番「思うまま」の現実を手にしていたのは中学の頃の自分だと思うくらいで、当然二十一とか二とかの自分にとっては、「あの頃」が「今でも帰りたい黄金時代」だった。』
ボクも自分の中学時代に同種の憧憬をいだくことがある。
どう比べても今の方が現実的にはいいと思うのだが、当時の無邪気さ、制約の無さ、自由さ、過去の後悔よりも未来の可能性しか見えていない残酷さ。
まさに本能の赴くままに日々を過ごしていたあの頃の清々しさは、帰宅時の渡良瀬川の夕焼けの清々しさとともににいまだにボクの心の中に特別な時間として残っている部分がある。
そんな中学時代を振り返ってみたい方は本書を開いてみるといい。
どこかのページにきっとあなたが見つかるはずです。 -
Posted by ブクログ
胸の中にある宝物のような大切な思い出が蘇ってきた。
キラキラ輝いていて、眩しいな。
「27歳から16歳に戻って、青春をやり直す」を軸に繰り広げられていく、瑞々しい高校生活の描写。
SFなのかファンタジーなのか、妄想ってオチなのか、それが気になって入り込めず読み終わるまで時間がかかってしまったけれど、
想像以上の読後感の良さにびっくり。
やり直してる設定だから、ぐっとくるものがあるんだろうな。
青春時代のまぶしさとか
切なさとか
儚さとか。
私は、書き換えたくないくらい楽しい青春時代を送ったから、16歳に戻らなくていいや。
毎日早起きして学校まで歩くとかも無理(笑)
でも、何か迷ったときに、
今。青春時代じゃなくて、今。何か迷ったときに。
私は10年後の未来からもう一回後悔のない日々を送る為に戻ってきたんだ…とか想像(妄想)してみると、
後悔しない選択がてきるかもしれないな、と思った。
それが、長く少しずつ読んでいて今読み終わった意味な気がする。 -
Posted by ブクログ
「女の子の気持ち、ギュッとつかんで離さない。」って帯に書いてあるこの小説を男のオレが読んでみたわけですが、なんだか、そんなに女の子女の子してないっていうか、むしろジメっとしているというか、、、。
表題を含む3編入ってました。
■ハニィ、空が灼けているよ。
これが一番良かったですかね。
カタストロフィ+片思い風味、みたいな。
しかもどちらの要素も不安定で不条理な感じでモヤモヤしてて良かったです。
戦争、教授、幼馴染み、いろんな要素が盛り込まれてました。
■青空チェリー
急にエロい!
予備校の屋上、隣りのラブホの窓から見える情事をのぞき見するのが趣味の女の子。
今日も今日とて、のぞきを満喫していると、、、、みたいな。
■誓いじゃないけど僕は思った
何年経ってもあの子のことが忘れられない。
普通だったら、ちょっとノスタルジックな感じの良い話になりそうだけれど、この話はなんだろう? なんかジメジメしてる。 -
Posted by ブクログ
一つの大学を舞台にさまざまな大学生の心情や日常を描いた作品を六編収録した連作短編集
ここで主人公となる大学生たちは、無気力だったり内気だったり、何かしたいことはあっても具体的にどうしていいかわからずその気持ちを持て余していたりと、いけてない大学生たち、というところがミソです。現役のいけてない方の大学生の自分が読むには、少々リアルすぎて切なくなってしまいましたが(苦笑)
でもこういう輝いてない大学生たちを取り上げてくれたことがまたうれしくもあります。なんだか自分のことを書かれているようで目をそらしたくなる箇所もあるのですが、そういう個所を読んで自分の傷に塩を塗られる感覚がまた楽しいというか……。自虐ネタを見て笑ってしまう、という感覚に近いものだと思います。