豊島ミホのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
可愛らしい表紙イラストと相反する過激(!?)なタイトルに惹かれて、読んでみた。笑
傷つけられたこちら側が環境への適応を求められる~っていうのが、自分にも身に覚えのあることで…その悔しさに共感した。当時、私も子ども心に全然納得いかなかったから。
一体どうしてそういう結論になっちゃうのかしら。生徒の疑問に答えるのが教師のつとめなんだから、せめて納得できる理由を説明せんかい!まったく!!
もう(自分を傷つけたやつとは)二度と会わないことが復讐~っていうところに、この人の強さと弱さを感じた。
たぶん、どういうかたち(立場とか)で再会したとしても萎縮してしまって…結局、何年経ってもその相手とは当時の関係から抜け出すことはできないんだろうなと思う。
でも、だからってそれを暴力(自傷行為含む)とか第三者への八つ当たりとかで晴らそうとしないあたり、とても忍耐強い人なんだなと思った。
しかし、人生で見ればほんの一部にすぎないのに、その期間にあんなに苦しめられるとは…学校って不思議な所よねー。笑
今は、学校がすべてじゃないから逃げてもいいよね☆って思ってるけど、その世界で(しかも人生の序盤で)受け入れられなかった恐怖は大きいし、抜け出すにも勇気がいるから…辛い状況にある人に、もっと頑張れ!って受け取られるようなことを安易には言っちゃいけないなと思ってる。
ただ相手ルールに流されずに、自分ルールで生きてくこと~に、早い段階で気づければいいんだなと。
負けるが勝ち!とは、大人になったはずの今でも、そうそう素直には受け入れられないんだけどね。笑
まだまだ私も修行が足りんかな? -
Posted by ブクログ
すべてが楽しいわけじゃなかった、あの頃。
あとがきに「しこり」のある話が多くなった、とある。まさに、小学生の頃は「しこり」が何かとあった。子どもの頃は楽しかった。それは否定しないが、何か収まらない、ことばで説明できないもやもやを抱えていたことを、著者に肯定されたことが嬉しかった。
田舎に住むセンリの物語。学級のメンバーは変わらず、妹は病弱。暗いわけではないが、薄暗いものが漂う話。田舎の夕暮れのような、さびしく、また何かに連れて行かれそうな、そんな心もとなさが、この短編集にある。自分と地続きの世界なのに、明らかに自分とは違う世界がある。
行方不明の子のニュースに心がざわめく「ビニールの下の女の子」や、虐待の気配が漂うアザミとの短い交流を描いた「五月の虫歯」、女子の世界の厳しさと先生への失恋に少し大人になる「先生のお気に入り」など、センリは世界と接触しては、馴染めない自分に気付く。しかし、それは自分を変えていく、成長のきっかけになるのだ。世界が今のセンリを拒むので、センリは少しずつ自分を広げていける。
もう少し大人になれば、見ないふりをすることもできる「しこり」から、なぜか目が離せなかったあの頃。そういう時期を描いた短編集。