豊島ミホのレビュー一覧

  • 大きらいなやつがいる君のためのリベンジマニュアル

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    可愛らしい表紙イラストと相反する過激(!?)なタイトルに惹かれて、読んでみた。笑

    傷つけられたこちら側が環境への適応を求められる~っていうのが、自分にも身に覚えのあることで…その悔しさに共感した。当時、私も子ども心に全然納得いかなかったから。
    一体どうしてそういう結論になっちゃうのかしら。生徒の疑問に答えるのが教師のつとめなんだから、せめて納得できる理由を説明せんかい!まったく!!

    もう(自分を傷つけたやつとは)二度と会わないことが復讐~っていうところに、この人の強さと弱さを感じた。
    たぶん、どういうかたち(立場とか)で再会したとしても萎縮してしまって…結局、何年経ってもその相手とは当時の

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    2017年11月09日
  • 花が咲く頃いた君と

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    どれもうまい。よくできているな、と思う。
    解説を読むと、もう著者は小説家をやめたみたいな情報が。ええそうなの?もったいないなあ。

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    2017年08月26日
  • 初恋素描帖

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    中学2年生、20人、各8頁。恋心を綴る。目次が出色で、2年2組の名簿形式。出席番号・名前・部活欄と、備考に掲載頁を表記。出席番号順に登場しないところもイイ。

    大半が片想い。好きだと言いたいのに言えなくて、憎まれ口を叩いてばかりのところをほかの誰かに見られていることが、ほかの生徒の章で判明したりして、ニヤけて苦笑。

    どちらかといえばクラスの目立つ組の生徒の章よりも、地味めの生徒の章のほうに好感。と言いつつも私がいちばん好きだったのはおちゃらけ男子・武田くん編でしょかね。

    く〜、「チキショー、やっぱり好き」だって。

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    2017年08月26日
  • エバーグリーン

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    ネタバレ

    青春だな~と。
    根拠のない自信をもち、音楽で成功すると信じている男の子。そんな男の子に憧れている漫画家を夢みる女の子。恋とも呼べない微妙な関係のまま中学校の卒業を迎えることになる。
    「10年後の今日、ここで。」
    お互いの夢を叶えて再会することを約束する。
    思い通りに行かない厳しい現実に気づくこともあれば、過去にとらわれ動けないこともある。
    夢と現実の間で二人が成長していきます。透明感のある文章で描かれ、決してすべてがうまくいくハッピーエンドでないけれど、優しい読後感につつまれます。
    若い子向けかな。

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    2017年08月16日
  • 初恋素描帖

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    あなたの“あの頃”をうずかせる、不慣れな恋の物語!
    甘酸っぱい。ほろ苦い。だけじゃない---あなたの“あの頃”をうずかせる不慣れな恋の物語。
    “思春期まっさかり”の中学2年生×20人の男女それぞれの「ままならぬ想い」を描く連作掌編、全20話。

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    2017年02月22日
  • 夜の朝顔

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    小学生のセンリが1年生から6年生までの短編集。
    キラキラした子供時代ではなくて、子どもの頃に感じた違和感や不安、胸が痛むこと、気持ちがもやもやざわざわすることが中心に描かれていて。
    そうなんだよね。子供だった頃も色々と感じていた。小学生の毎日も大人が思うほど単純でもなかったり。
    自分の小学生時代を思い出したり、今小3の娘に重ねたりして読みました。なんか良かった。

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    2016年09月02日
  • 底辺女子高生

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    著者の暗黒時代とも言うべき、高校生活を描いた自伝的エッセイ。誰にでもある、あったはずの思春期の日常が赤裸々に描かれていて、自分の過去を思い出しながら読める一冊。

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    2016年04月21日
  • リテイク・シックスティーン

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    孝子がどこから来たかはじめはすごく気になったけど、読んでいくうちにそんなのはどうでもよくなってきた。
    タイムスリップが売りの話ではないっていう気がして。
    いつも幸せな気分になれて、豊島ミホさん好きです。

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    2016年01月18日
  • 夜の朝顔

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    すべてが楽しいわけじゃなかった、あの頃。

    あとがきに「しこり」のある話が多くなった、とある。まさに、小学生の頃は「しこり」が何かとあった。子どもの頃は楽しかった。それは否定しないが、何か収まらない、ことばで説明できないもやもやを抱えていたことを、著者に肯定されたことが嬉しかった。

    田舎に住むセンリの物語。学級のメンバーは変わらず、妹は病弱。暗いわけではないが、薄暗いものが漂う話。田舎の夕暮れのような、さびしく、また何かに連れて行かれそうな、そんな心もとなさが、この短編集にある。自分と地続きの世界なのに、明らかに自分とは違う世界がある。

    行方不明の子のニュースに心がざわめく「ビニールの下の

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    2015年12月13日
  • 神田川デイズ

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    同じ大学に通う学生たちの連作短編集。
    あるお話では天真爛漫に見えた彼女も別の章では悩みをかかえていたりする。そういうのもひっくるめて大学生っていいなと思える一冊。

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    2015年08月17日
  • 大きらいなやつがいる君のためのリベンジマニュアル

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    タイトルがどストレートで好き。久しぶりの豊島ミホさんの作品。
    読んでてこの人生きづらそうだなと思った。わたしも上手く生きられない人なので良くわかる。傷つきやすくて憎みやすく上手に渡り歩けない。
    わたしは幸いいじめや無視にあうことはなく、最近でいうスクールカーストも下位に属したことも下位として扱われることも一切なく、どちらかといえば常に上位にいたのでそこは豊島さんとは違うのですが、スクールカーストの上位も上位なりに大変で、結局は孤立することを選び保健室ではなく学校に通うことを捨て単位ギリギリで卒業した高校時代を思い出した。
    嫌なことや憎しみが生まれる気持ちを関係ない、と捨てるのは難しい。それは生

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    2015年06月24日
  • 青空チェリー

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    表題作がだんとつでいい。十分濡れているのに初体験に失敗したところがとても新鮮でいい結末となっている。オナニーの描写もいきいきと瑞々しさがあって好感がもてる。

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    2015年05月25日
  • 青空チェリー

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    ハニィ、空が灼けているよ。…評価はこの作品。シュールなリアリティが怖い。徴兵制という刃を目の前にした時、今の日本が平和なんだということが実感できる。
    青空チェリー…いくら何でもこれはない。妄想激し過ぎ。
    誓いじゃないけど僕は思った…思い出のストーカー行為だな。トラウマ化して前に進めなくなってしまった化石のような男の話。

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    2015年02月13日
  • 青空チェリー

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    豊島ミホさんのデビュー作品です。初期作品だからか、やはり他の小説と違って文章が拙いのが目立ちましたが、着眼点というか比喩が面白いところは変わらなかったです。
    「ハニィ、空が灼けているよ」は偶然なのか、中東が関わってくるタイムリーな話でした。主人公が日本が危ないというのに、呑気な気持ちでいる周りにやきもきするところがあるのですが、いつか本当になりそうですごく怖かった。ありえない話なのになんだか妙にリアルでした。今だからこそ読んでほしいお話だと思いました。

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    2015年01月28日
  • 初恋素描帖

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    豊島ミホの青春モノである。
    彼女の作品はもっと読んでいた気がするが、5年も前に読んだ『神田川デイズ』以来だった。

    本書に舞台はとある中学校の2年2組。
    35名の中の20人の恋模様が連作短編小説のように描かれている。
    一遍一遍の主人公がそれぞれ違う20人の主人公。
    教室という空間に閉じ込められた社会は本来教室の生徒一人一人がそれぞれのドラマを抱えており、一人一人が主人公であるはずだ。
    読者は本書を読み進めるうちに、リアルな教室模様のような感じで、このとある特定のクラスの人間関係を垣間見ることになる。
    20人の視点でそれぞれの恋心が語られると、この中に自分と似通ったキャラクターも発見できる。ボク

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    2015年01月12日
  • 底辺女子高生

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    作家・豊島ミホさんのエッセイです。
    私はこれが初豊島ミホ。小説は読んだことないです。

    底辺にいた女子高生時代のお話。
    私もまぁまぁ底辺だったので、すごく共感しました。
    特に、体育の「みんなの足引っ張り系競技」がいやだという所。私も極度の運動音痴で、体育が嫌で嫌でたまらなかったんです。

    でもご自分で「底辺」なんて言ってますが、家出したり下宿したりそこまで底辺な感じはしなかったです。

    普通は家出しないと思います^^;
    家出なんてかなりの行動力と勇気がいると思いますけどね。

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    2015年01月09日
  • 底辺女子高生

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    家出する行動力がすごい!よく無事に帰ってこれたなあ。私もバレーとかグループでやる競技嫌いだったわ。共感する。卓球じゃなくて友達同士でするバトミントンが楽しかった!あの時は悩んでいても今ではいい思い出。イラストがいいね!

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    2014年11月15日
  • 初恋素描帖

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    恋し恋される中学生が惜しげもなく登場する。恋の行動もいいが、内面をもっとじっくり読みたいと思う。当然登場人物も限られるだろう。タイトルの「初恋」にあてはまるのは誰と誰か。

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    2014年11月12日
  • 花が咲く頃いた君と

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    花をテーマにした恋愛短編集、全4編。
    「コスモスと逃亡者」の主人公の知能指数の低さに驚かされた。
    3日間だけ不純異性交遊していた相手との性交渉を覚えてるってどういうこと、断れないの?……と思ったら、誘っているし。
    うーん、そういうことでしか気持ちを繋ぎとめられないのって悲しいね…。

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    2014年10月22日
  • エバーグリーン

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    ネタバレ

    昔、大事に抱いていた夢を亡くして大人になることは大罪ではないのに、敗北者の様な気がする時がある。
    あまずっぱい話だった。高校時代の二人の交流が可愛かった

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    2014年09月07日