豊島ミホのレビュー一覧

  • やさぐれるには、まだ早い!
    親近感の持てるエッセイでした!ただ、隔週で掲載していた物を一気読みすると、やはり途中で飽きてきます。。
  • ぽろぽろドール
    人形に想いを寄せる人たちの短編集。

    マネキンサイズの人形は、お店で服着て立ってるものしか
    見たことが無いし、りかちゃん人形にもそんなに執着が無かった
    自分にとっては、新しい世界を見たようでした。
    同じ表情でただそこにいるだけの人形が、人の気持ちによって
    どんどん「人」に近づいていくような感じがとて...続きを読む
  • やさぐれるには、まだ早い!
    才能のある、上り調子の作家さんだと思っていたよ、私も。
    お休みしてるということは知っていたけれど、
    「神田川デイズ」は、おやすみ明けの作品かと思っていた。
    お休みが功を奏して、いい作品を書けたんだな、
    これから楽しみだっ!とか。

    頑張り方とか、不器用に真摯なところとか好感がもてて良かった。
    ただ、...続きを読む
  • 青空チェリー
    豊島さんのデビュー作。
    んー。思ったより合わなかったな。
    「誓いじゃないけど僕は思った」がちょっと親近感を抱いたかな。
    中学校時代に好きだったアッコに囚われるというより、言い訳にする主人公。中学校の思い出はなぜか美化される部分があるのは共感できる。
  • 初恋素描帖
    この感じ。まさに初恋を思い返す。わくわくドキドキ。イライラはらはら。一喜一憂の日々。まだ大人じゃないけど、もう子どもじゃない。あの頃が甦る。大人になってから読むことで、さらに趣が増す作品だと思う。クラスみんなの色んな視点から、いま学ぶ事がある。
  • 初恋素描帖
    同じクラス20人の話しを20編に。中学生の友人(恋人や片思い)に寄せる想いは、こんなに複雑だったっけ・・と自分のその当時と重ね合わせました。
    巻末の相関図がとっても助かります。お互いの気持ち、わかっていそうで通じない、反対にばれたくないのに気付かれてしまう。そんなままならない関係がういういしいです。
  • ぽろぽろドール
    少しゾッとしました。
    しかし、何と言うか、
    ドロドロしてて脆いのに
    しっかり美しい話だと
    思いました。
  • 初恋素描帖
    【思春期まっさかりの中学2年×20人、男女それぞれの“ままならぬ想い”を描く連作短篇全20話。一口に片思いと言っても、その想い方はさまざま。10代ならではの不器用なアプローチに胸が熱くなること必至。カップルであってもお互いの気持ちにすれ違いが生じていたり…。巻末に、20人の想いの方向が見える“恋の相...続きを読む
  • 初恋素描帖
    面白かったです。
    切ない感じがして、はい。うまく言葉には出来ませんが。
    でも、こういうタイプの短篇集だからなんでしょうけど、はい、なんていうか、スッキリ感が少なかったかなあ。
    いや、面白かったんだけど、続きが気になるっていうか、うまく言葉で説明できないんですけど…。
    まあ、あれですね、はい、うん、僕...続きを読む
  • エバーグリーン
    「10年後に、ここで!」


    初恋は実らない。
    ずっと、玉砕しちゃうって意味に捉えてたけど、そうじゃないんだなーって。

    途中で途絶える不実もあるし、変わってしまうこともある。
    でも、恋をしてたってことは変わらない思い出になる。

    そういう初恋もなんとなく幸せなのかも。
  • 青空チェリー
    戦争はイヤだな、って心底思いました。
    遠い田舎では、戦争が身近には感じられないけれど、
    でも確かにそれは行われていて、ちょっとずつその影響が出てきて…
    っていうあたりの描写がなんだかとてもリアルでした。
  • 初恋素描帖
    とある中学の2年2組の生徒たちの恋模様を描く。
    「とある中学の2年2組の生徒たちの恋模様を描いた物語。」と
    書かなかったのには理由がありまして。

    タイトルにもあるように、「素描」のようなネタ集っぽくなっている。
    200頁にも満たない総頁数に20人くらいの話をさらりと描いている。
    何度も何度も絵の具...続きを読む
  • 神田川デイズ
    素人が上から目線であえて言いますが、
    巧くなったなー 豊島ミホ。
    と、そうゆう感じです。

    純情エレジーをよんだあたりから感じてたけど、
    一皮むけましたねこのお方。

    今後が楽しみな作家さんです。

    作品自体は、大学生活をおもいっきし謳歌した人にとっては
    『あぁ、こんな人もいたんだー』という驚き、
    ...続きを読む
  • ぽろぽろドール
     ☆サナギのままで
     思い出っていうのは不思議なものだ.
     どんなものだって時間が経てば色褪せていくけれど、
     それは、その思い出の価値による.

     例えば10年も前のことでも、まるで昨日のことのように
     鮮明に光を放っていることもあれば、
     ほんの最近のことでも、記憶の彼方に追いやられてしまって
    ...続きを読む
  • 神田川デイズ
    若いころ特有の閉塞感を打ち破りたい若者たちの物語。主人公たちは、全体の中では冴えない人間と見られ、また自らもそう思い込んでいるが、何かを変えたいと常に思う気持ちが、未来への可能性を感じる。
    若いときってのは、それだけで特権だね。
  • ぽろぽろドール
    怖くて仕様がないのは、私が「人形」というものが苦手だから。

    みんなそれぞれ
    思い出とコンプレックスと
  • 神田川デイズ
    学生時代、それは期限付きで、そこでやってきたこは卒業と同時にほぼリセットされ、そこから新入社員とか新社会人とかとして、また新しい時代を迎える。だからこそ、湧いてくるエネルギーがあったんじゃないかなと、社会人になった今、突拍子もないこと、自分の枠を越えてしまうことがなかなかできない状況で、この本を読み...続きを読む
  • エバーグリーン
    少女マンガを小説にしたような読み応えの本。

    中学生からの思い人と10年後に会う約束をして…少女から女性への心情の成長がテーマ。

    個人的にはまぁまぁだが、後半に出てくるヒロインの彼氏がなんかリアリティが薄い。少女マンガに出てくる女の子の願望が形をとった男の人っぽい。。
  • 夜の朝顔
    小学生も色々大変なんだなと思った。
    でも個人的には、やっぱり小学校時代は楽でよかったと思ってしまう。
  • 夜の朝顔
    前半は特に深く印象に残るわけでもなく、さらさらっと。でも、最後から二つ目の章、「先生のお気に入り」は好きです。表題にもなっている章は最後の章でした、うん、これもまぁまぁ好きです。
    豊島さんの作品の中では、買うほどではないけど、読めてよかった、という作品です。