豊島ミホのレビュー一覧

  • 青空チェリー

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    青空チェリー、誓いじゃないけど僕は思った、ハニィの順番で読んだ。
    内容が憂鬱順かもしれない。

    「青空…」は、あっけらかんな森田千花とあんな話し方したいなーと思わせる本橋幸夫が好き。

    過去への執着や反芻を楽しんだりする辺り、「誓いじゃないけど…」には共感できるところがあった。一番好き。

    「ハニィ…」は、現代の戦争というフィクションらしい作品で、読書後は爽やかだった。「国防部隊」のイッシーの語りが心に残ったけれど、実際に体験者の話を聞いたあとでは物語に描かれた戦争が嘘臭くて、フィクションとわかっていてもたまらなかった。

    「口元をふにゃりと歪めて」笑う、というのが好きな表現だった。

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    2012年08月10日
  • 夏が僕を抱く

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    甘酸っぺー!! と叫びたくなる本です。
    普段読まないジャンルなので体中がムズ痒くなりました。
    体験したことないけど、不思議な懐かしさがあるので是非沢山の人にで読んでもらいたい作品。

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    2012年08月05日
  • 青空チェリー

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    豊島ミホの感性はすごく信頼できます。いつ読んでも絶対的な瑞々しさ。

    色がなかった女子高時代の記憶を書き換える気分で読みました。

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    2012年07月20日
  • 青空チェリー

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    表紙のイラストが可愛いし、女子に好まれそう。

    えっちぃけど。妙なねちっこさはないし。
    『誓いじゃないけど~』の「好きでごめんなさい」は分かる気するな~。

    過去の、恋愛とすら呼べないような思い出の方が今、目の前にいる生身の相手より大切で仕方ない。

    案外そんな人はいるんじゃないかな。

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    2013年08月23日
  • 神田川デイズ

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    こんな大学生活だったらよかったー



    こんな生活してたなあ

    がまぜこぜになって再現される話。

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    2012年05月26日
  • 青空チェリー

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    表題作を含む、3つの短編集。

    表題作は、作者が「女による女のためのR-18文学賞」を受賞した作品。しかし、個人的にはこれはもう一つ…といった感じ。

    収録されている中では、 “ハニィ、空が灼けているよ。”という作品が一番好きだった。

    現代の若者と戦争を軸に、誰もが持っているはずの小さな幸せの尊さと儚さについて書かれた物語。戦争で心に傷を負った人の姿が、わりとリアルに書かれているように思う。

    この作者の作品は、とにもかくにも、読みやすい。

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    2012年05月09日
  • 夜の朝顔

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    読むとちょっと鼻の奧がツンとするような、どこか哀しい…子供時代って大人が思うより色々考えてるし悩んでいたんやな。小学~高校まではほんまこんな感じ。

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    2012年05月03日
  • エバーグリーン

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    物語の主人公は、シンとアヤコ。
    スタート時点ではふたりとも中3。

    ともにクラスの中で目立つ存在ではない。
    特に接点があったわけでもない。
    そんなふたりが挨拶を交わすようになり、田舎のあぜ道を
    一緒に歩いて帰ることもしばしば、という関係に。
    ただし、恋愛なんてものなんかではない。

    アヤコから見ればシンは畏敬の念を覚えるような存在。
    そうやって慕ってくるアヤコに特別な何かを感じつつも
    それが恋とイコールとも思えないシン。

    そんな状態で迎えた卒業式の帰り道。
    ミュージシャン志望のシンと漫画家志望のアヤコは
    10年後の10時になんにもないあぜ道で再会することを約束する。

    そして、物語は一気に再

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    2012年05月01日
  • ぽろぽろドール

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    人形にまつわる6つの短編集。
    私は人形について特に意識する事も無かったので、この短編集を読んでそれぞれ違った人形に対する想いがあるんだな…と思いました。
    憧れの人を人形に重ねて、ってパターンが多いような。。

    「ぽろぽろドール」って響きが印象的。
    「手のひらのなかのやわらかな星」の主人公は、好きな事に対してすごい行動的で、読んだ後に微妙に焦った。
    見習いたいなぁって思う。

    表紙や扉絵のデザインや、フォントの感じが好きだ。
    それこそなんか人形っぽい。

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    2012年04月29日
  • やさぐれるには、まだ早い!

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    親近感の持てるエッセイでした!ただ、隔週で掲載していた物を一気読みすると、やはり途中で飽きてきます。。

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    2012年04月26日
  • ぽろぽろドール

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    人形に想いを寄せる人たちの短編集。

    マネキンサイズの人形は、お店で服着て立ってるものしか
    見たことが無いし、りかちゃん人形にもそんなに執着が無かった
    自分にとっては、新しい世界を見たようでした。
    同じ表情でただそこにいるだけの人形が、人の気持ちによって
    どんどん「人」に近づいていくような感じがとても生々しかった。
    何も語ることなく自分の思い通りになるからこそ愛着が沸くのは、
    ぬいぐるみでもそうだよな、と、自分のまわりにあるものたちを
    改めて考えてしまいました。

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    2012年04月14日
  • やさぐれるには、まだ早い!

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    才能のある、上り調子の作家さんだと思っていたよ、私も。
    お休みしてるということは知っていたけれど、
    「神田川デイズ」は、おやすみ明けの作品かと思っていた。
    お休みが功を奏して、いい作品を書けたんだな、
    これから楽しみだっ!とか。

    頑張り方とか、不器用に真摯なところとか好感がもてて良かった。
    ただ、「L25」向け的な、なんというかどうでもいいを書くエッセイは、別に読むほどのことはなく。

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    2012年02月16日
  • 青空チェリー

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    豊島さんのデビュー作。
    んー。思ったより合わなかったな。
    「誓いじゃないけど僕は思った」がちょっと親近感を抱いたかな。
    中学校時代に好きだったアッコに囚われるというより、言い訳にする主人公。中学校の思い出はなぜか美化される部分があるのは共感できる。

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    2012年02月13日
  • 初恋素描帖

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    この感じ。まさに初恋を思い返す。わくわくドキドキ。イライラはらはら。一喜一憂の日々。まだ大人じゃないけど、もう子どもじゃない。あの頃が甦る。大人になってから読むことで、さらに趣が増す作品だと思う。クラスみんなの色んな視点から、いま学ぶ事がある。

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    2012年01月29日
  • 初恋素描帖

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    同じクラス20人の話しを20編に。中学生の友人(恋人や片思い)に寄せる想いは、こんなに複雑だったっけ・・と自分のその当時と重ね合わせました。
    巻末の相関図がとっても助かります。お互いの気持ち、わかっていそうで通じない、反対にばれたくないのに気付かれてしまう。そんなままならない関係がういういしいです。

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    2012年01月09日
  • ぽろぽろドール

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    少しゾッとしました。
    しかし、何と言うか、
    ドロドロしてて脆いのに
    しっかり美しい話だと
    思いました。

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    2011年12月19日
  • 初恋素描帖

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    ネタバレ

    【思春期まっさかりの中学2年×20人、男女それぞれの“ままならぬ想い”を描く連作短篇全20話。一口に片思いと言っても、その想い方はさまざま。10代ならではの不器用なアプローチに胸が熱くなること必至。カップルであってもお互いの気持ちにすれ違いが生じていたり…。巻末に、20人の想いの方向が見える“恋の相関図”付き。 】

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    2012年05月12日
  • 初恋素描帖

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    面白かったです。
    切ない感じがして、はい。うまく言葉には出来ませんが。
    でも、こういうタイプの短篇集だからなんでしょうけど、はい、なんていうか、スッキリ感が少なかったかなあ。
    いや、面白かったんだけど、続きが気になるっていうか、うまく言葉で説明できないんですけど…。
    まあ、あれですね、はい、うん、僕の貧相なボキャブラリーではこの本の読感や魅力やetc全く説明できないです。まあ面白かった。はい。以上。

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    2011年11月20日
  • エバーグリーン

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    ネタバレ

    「10年後に、ここで!」


    初恋は実らない。
    ずっと、玉砕しちゃうって意味に捉えてたけど、そうじゃないんだなーって。

    途中で途絶える不実もあるし、変わってしまうこともある。
    でも、恋をしてたってことは変わらない思い出になる。

    そういう初恋もなんとなく幸せなのかも。

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    2011年10月02日
  • 青空チェリー

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    戦争はイヤだな、って心底思いました。
    遠い田舎では、戦争が身近には感じられないけれど、
    でも確かにそれは行われていて、ちょっとずつその影響が出てきて…
    っていうあたりの描写がなんだかとてもリアルでした。

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    2011年09月16日