豊島ミホのレビュー一覧
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主人公は普通の高校1年生の沙織。
友人になったばかりの孝子からは、「未来から来た」と告げられて…
もっとSF的な話かと思ったら意外と現実的でした。
その点は個人的には良かったんですが。
全体を通してみると、高校生という青春を上手く描いてて
読んでて面白かったし、どんどんページをめくらせてくれた。
ただ、残念なことに主要人物(沙織の母と孝子)のことが
どうしても好きになれず共感できず、ずっとイライライライラ。
まだまだわたくしも人として浅いのかな。
沙織&孝子と仲良くなっていつも一緒に行動することになる同級生の
男子については、それぞれ居そうなキャラなので男性も共感しながら
読むことができるんじゃないかな。
似たようなこと考えてたなー。悩んでたなー。
逆に、そんなこと思いもしてなかったなー。
そんな風に自分の青春と見比べながら読むのもいいかと思います。 -
Posted by ブクログ
この人の本は、良くも悪くも同じような雰囲気の物語が多い。
物語ごとに設定は数あれど、どちらかというと淡々としているのに小さな痛みを孕んでいて、終わり方も切ない。
ハッピーエンドでも何かしら切ない。
納得できない何かを飲み込んで生きていく。
でも全面的に不幸なんじゃなくて、切ない中にも希望がある。
人生そんなものなのかも。
あとは、思春期の心理描写がいい意味で生々しい。
ちょっと少女マンガっぽいところもあるけど、必ずしもその切なさが解消されないのがいい。
歳を重ねるにつれ、色んな感情が薄くなって、切なくてもがくなんてことも減った気がする。
悲しいことや腹立たしいことに過敏な分、嬉しいこともより嬉しく感じるのだと今になって分かる。
必要以上に悲しんだり怒ったり喜んだり。
そんな感性がちょっと羨ましい気持ちにさせられる。 -
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幼なじみをテーマにした作品集。
・変身少女
・らくだとモノレール
・あさなぎ
・遠回りもまだ途中
・夏が僕を抱く
・ストロベリー ホープ
あさなぎが一番印象に残ったな。
見合い相手は、近所に住む研吾。小学生の時にお姉ちゃんがキスした人。
やっぱり豊島さんは、人のコンプレックスをもとに話を書くのが上手い。読んでるとザラザラした気持ちが甦る。
2015/02/07再読。
2018/01/14再読。
豊島ミホさんは何度も読み返してみたくなっちゃう。
今回はタイトル作の「夏が僕を抱く」が印象に残った。冬だからかな(笑)。ハネとミーちゃん。久しぶりに再会してもすぐに馴染めちゃうのは、やっぱり幼馴染みだからなんだろうな。あとがきにも書いてあったけど、幼馴染みがいない人は、そんな関係に勝手な憧れを持っちゃう。 -
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青空チェリー、誓いじゃないけど僕は思った、ハニィの順番で読んだ。
内容が憂鬱順かもしれない。
「青空…」は、あっけらかんな森田千花とあんな話し方したいなーと思わせる本橋幸夫が好き。
過去への執着や反芻を楽しんだりする辺り、「誓いじゃないけど…」には共感できるところがあった。一番好き。
「ハニィ…」は、現代の戦争というフィクションらしい作品で、読書後は爽やかだった。「国防部隊」のイッシーの語りが心に残ったけれど、実際に体験者の話を聞いたあとでは物語に描かれた戦争が嘘臭くて、フィクションとわかっていてもたまらなかった。
「口元をふにゃりと歪めて」笑う、というのが好きな表現だった。 -
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物語の主人公は、シンとアヤコ。
スタート時点ではふたりとも中3。
ともにクラスの中で目立つ存在ではない。
特に接点があったわけでもない。
そんなふたりが挨拶を交わすようになり、田舎のあぜ道を
一緒に歩いて帰ることもしばしば、という関係に。
ただし、恋愛なんてものなんかではない。
アヤコから見ればシンは畏敬の念を覚えるような存在。
そうやって慕ってくるアヤコに特別な何かを感じつつも
それが恋とイコールとも思えないシン。
そんな状態で迎えた卒業式の帰り道。
ミュージシャン志望のシンと漫画家志望のアヤコは
10年後の10時になんにもないあぜ道で再会することを約束する。
そして、物語は一気に再会の日の数ヶ月前へ。
その日を迎えるまでの彼らの心情の変化、成長、
そしてそれまでの10年間について多くが語られている。
正直言って、物語は数ヶ月前からの方が面白い。
主人公二人の心情の変化なんてほんとに秀逸。
加えて情景・風景描写も綺麗でイメージがしやすい。
時々外れる(あえて外して語ってる)話もふたりの
成長や変化、キャラに深みを加えている。
「○年後に再会しよう。」って内容の物語の中では最高なんじゃないか。
わたくしの評価はこれですね。
クライマックスでシンが語るこの1行にジンときた。
「俺は、・・・で・・・て暮らすよ。」(あえてモザイクを。)
この決意に至ったシンはオトコになったよな~