豊島ミホのレビュー一覧

  • エバーグリーン
    幼い日の出会いの意味が、人生の中で咀嚼されて消化されて、現在の己の中にもう一度塗り込まれていく。三十を過ぎた自分の今に浸ってきて、何か細かい振動のように伝わってきた。自分が過ごしている時間は何者だ、と問われている気がした。僕は、それが何者だと思って過ごしてきているのだろう。ああ未だに終わらずにいるの...続きを読む
  • ぽろぽろドール
    美しい人形に切ない思いを託す人々の物語。
    全体的に悲しい色に覆われているが、なぜか温かさを感じる。特に「手のひらの中のやわらかな星」には、深く感銘を受けた。
  • ぽろぽろドール
    人間は死ぬまで自分のコンプレックスとうまく折り合いをつけて生きていく。美しいものの概念は人それぞれ違ってくるが、もしそれを独り占めできればその瞬間だけ救われる。虚しいだけだと知っていても求めてしまうのかなって感じた。
  • ぽろぽろドール
    さて。。。。
    6つの短編で構成されているのですが、その内の幾つかは納得できないと言うか、共感できないと言うか。
    それらは一般的に男性が理解できない女性の感覚なのか、それとも豊島さんの個性なのかは良く判りません。
    まあ、人形と言うものに思い入れのない私には理解が難しい話なのかもしれません。
  • ぽろぽろドール
    あまり人形に馴染みがない為、美の象徴だとしてもイマイチピンとこず。

    途中から人形が大人の愛玩にも耐えれる作りのシリーズものの代物になったが、表題作のポロポロドールはそれではないみたいで、なんでシリーズものの人形という設定を出してきたのかな?特に作品ごとの関連もないみたいだし。
  • 底辺女子高生
    同い年みたいだ。
    なので、当時の見ていた風景が重なり、余計興味を持って読むことが出来た。
    小沢健二のbuddyとか。
    不意にでてきたときは、思わずにんまり。

    高校生というものは、どこで育とうとイタいものだと再認識するとともに、安心した。
  • 神田川デイズ
    豊島ミホにしては、サクサク進まなかったなぁ~
    どうしてでしょう。

    冴えない、「選ばれなかった人たち」
    が主人公で連作短編?
    みたいになってるお話でした。

    いつもの豊島節というか、
    青春の勢いがなくって物足りなかった。
    でも豊島さんはこういうお話を書きたかったんだろうなー
    って読んでてすごく感じた...続きを読む
  • 夜の朝顔
    田舎に住む センリ 気になることは山積み・・・。子供だって単純じゃない!思春期のは入り口に至る少女の成長過程を描いたストーリー
  • 夜の朝顔
    田舎の小学生、センリのいろいろ。夏休み、親戚との思い出、クラスでの大事件、いじめられっこの引越し、などなど。

    あぁ、そうだったなぁ。
    クラス替えは2年ごとにあったけれどもね、
    そうそう、女の子の世界はこんな感じだった。
    嫌なこともたくさんあったなぁ、がんばってグループでいたなぁ。
    懐かしかった。
  • 底辺女子高生
     たまにイタカッタ。笑 だけど、いろいろと楽しく読めた。途中一回飽きて途中で読まなくなったけど。しばらくしてから一気に読んだ。
  • 青空チェリー
    青空チェリーよりも、
    ハニィ、空が灼けているよ。
    の方がすきでしたー*

    でも青空チェリーも、
    初期衝動っぽくてすき。
    気持ち解らんでもないし。苦笑

    解説の藤田さんとは、
    絶対価値観合うと思ったw
    やっぱし、豊島ミホっていいよね♪
    って最後はなるのでした^^