豊島ミホのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
とある中学の2年2組の生徒たちの恋模様を描く。
「とある中学の2年2組の生徒たちの恋模様を描いた物語。」と
書かなかったのには理由がありまして。
タイトルにもあるように、「素描」のようなネタ集っぽくなっている。
200頁にも満たない総頁数に20人くらいの話をさらりと描いている。
何度も何度も絵の具を重ねていく油絵のように、もっと突っ込んで
深く長く書いたらきっと面白くなるだろうなーっていうエピソードはある。
そういう意味で、物足りない。
あと、女子はどうだか分からないけど、男子は中学生ならまだまだガキだよ。
高校生か大学生か!?と思えるような部分が多々あったなー。 -
Posted by ブクログ
素人が上から目線であえて言いますが、
巧くなったなー 豊島ミホ。
と、そうゆう感じです。
純情エレジーをよんだあたりから感じてたけど、
一皮むけましたねこのお方。
今後が楽しみな作家さんです。
作品自体は、大学生活をおもいっきし謳歌した人にとっては
『あぁ、こんな人もいたんだー』という驚き、
大学生活、なーんもしなかったなーあぁ青春の無駄遣い、な人にとっては、
まざまざと当時の卑屈さとか窮屈さとか孤独とかその他もろもろ、
ありありと手に取るように舞い戻ってくるような作品です。
もちろん、わたしは後者だったので(笑)、
とても懐かしいような、不思議な気持ちになりました。
てかこの人の -
Posted by ブクログ
学生時代、それは期限付きで、そこでやってきたこは卒業と同時にほぼリセットされ、そこから新入社員とか新社会人とかとして、また新しい時代を迎える。だからこそ、湧いてくるエネルギーがあったんじゃないかなと、社会人になった今、突拍子もないこと、自分の枠を越えてしまうことがなかなかできない状況で、この本を読みながら考えた。
印象に残ったのは
「生ぬるいフィルター」、「シラフで酔う」、「頑張ってる間は意外と楽」、「選ばれることより選ぶことが大事」etc
こういう短編ものは、それぞれの話につながりがあって、登場人物を違う角度から見られることが楽しいな、と思った。こういうのは好き。
入れ込まなかったから