豊島ミホのレビュー一覧
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帯は
『ダメダメの日常から、
彼方の光に向かって
手を伸ばす。
痛くてかっこ悪くて愛しい
「若さ」の物語。
世界は
あたしのために
回ってる
わけじゃない。
でも…』
本当に久しぶりに豊島さん読みました。
この本も積ん読で、10年ぐらい前に買った本。苦笑
当時は読むのがもったいなくて、そこから気づけば10年。
20代前半から気づけば30代になっていて、
当時の自分に会いに行くような気持ちで読み進めました。
最初は自分も遠くまで来ちゃった感じだと思って読んでましたが、読み進めていくうちに、今でも自分には大学時代に感じていた悶々が残ってるんだと気づかされました。
と言うか、 -
Posted by ブクログ
人形に色々な思いを託す人々の6編の短編集
駅で切符を買うときに後ろに人が並んでいるのにもたついてしまう時、道を間違えて人の流れに逆らって歩かなければならない時、しまったなあという行動をする時、「ああもし私が美人だったら、今舌打ちされなかっただろうな、苛々させなかっただろうな」と思ってしまう。
それは自分の性格が歪んでいるからだと分かっても、反射的にずっと。
だからこの本のあとがきに書かれていたのは、私にも共感できることで、この短編集はそれぞれ救いようがないようで、救われるような美しいものだったように感じた。
働いて、広い社会に出て、何十年間か後に読んだらまた違うかも。
「手のひらの中のや