豊島ミホのレビュー一覧
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スクールカースト
鈴木翼くんの「教室内(スクール)カースト」
http://booklive.jp/product/index/title_id/202324/vol_no/001
でも、取り上げられている、教室の端っこの世界のエッセ。
新潮の賞(R18)を学生で受賞して、華々しくってわけなく、同じ学校で、同じ年代の綿矢りささんが芥川賞を取っていたので、本当に、作家カーストでも端っこを進む異端児。
学生時代を思い出させる面白い作風です。
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Posted by ブクログ
豊島ミホの描く高校生は素敵だ。
そう思うのは、同級生だからかもしれない。
『リテイク・シックスティーン』でなければ手に取らなかっただろう。そして、手に取って損はなかった。
高校生活の様子が手に取るようにわかる。まるで、昨日、そこに一緒にいたかのように。
『檸檬のころ』と違うのは、主人公の友人が2009年の未来からやって来たことだろう。時折入る、未来の視点。けれど、みんな16歳の高校1年生。ときは、1997年だ。
私は豊島ミホのように、“リテイクしたい”という思いはない。
しかし、この真実であり虚構の世界に引き込まれる。あの頃に戻りたい、という思いがないわけではない。
リテイクしたいわけで -
Posted by ブクログ
やっぱり豊島さん、好きだなぁー。
著者の高校時代を振り返った青春エッセィ。
「他のどっかに
キラキラした青春の日々があるわけじゃないんです。
そのみっともなくもがいてる日々こそが、
振り返れば青春なんです。」
共感できて笑える。
だけど、思春期の落ちてく感じもあって。
振り返れば、
もう何年も前なんだけど
今でも漠然と思い出せるし
何年も経ってるのに
変わってない部分が多々あったり。
『「不健康」と「読書」がどれだけ危険な相性だか、
みなさんおわかりかと思う。
強烈に惹かれ合いつつ、結ばれると落ちていくしかない、
そんなアブない二者なのだ。