豊島ミホのレビュー一覧

  • リテイク・シックスティーン

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    繊細な感情や、なにげない風景から青春の空気を言葉にして形にできる才能っていうのが凄く素敵だ。夢中でページをめくった。


    ひとつ挙げると主人公の子が完全すぎる気はしなくはない。ルックス良しスタイル抜群勉強ができて友達が少ないって、少しマンガチックな設定かなと。

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    2014年02月03日
  • ぽろぽろドール

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    お人形はこわいから、実物は苦手なんです。でも、何故かテーマに惹かれ、表紙やタイトルにも惹かれ読みました。
    一般的に共感を多く集められるのかはわからないけれど、私にはとても馴染む世界でした。あとがきを読んで納得。作者さんも私も同じ「ヒエラルキー」の中で苦しんできたんだ。
    文章がまた美しいです。お人形の美しさを表しているような。
    最後のお話だけはなかなか人形が出てこなくて、あれあれ?と読み進めて……いやはや、うまく纏まっていました!

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    2013年11月30日
  • 神田川デイズ

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    この人は私だといつも思わせてくれる「豊島ミホ」

    思春期な自意識過剰っぷり。
    卑屈。
    基本的に劣等感の塊。
    社交性のなさ。


    ただ鬱々と毎日は過ごせる。だって時は過ぎていくのだから。

    どの主人公にも私の要素を感じて
    そして惹かれつつも嫌悪する。

    オムニバス形式の大学生の物語。

    豊島ミホ素晴らしい。
    大絶賛です。いや、素晴らしい。

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    2013年11月02日
  • 底辺女子高生

    スクールカースト


    鈴木翼くんの「教室内(スクール)カースト」
    http://booklive.jp/product/index/title_id/202324/vol_no/001

    でも、取り上げられている、教室の端っこの世界のエッセ。

    新潮の賞(R18)を学生で受賞して、華々しくってわけなく、同じ学校で、同じ年代の綿矢りささんが芥川賞を取っていたので、本当に、作家カーストでも端っこを進む異端児。

    学生時代を思い出させる面白い作風です。

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    2013年10月29日
  • エバーグリーン

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    なんにもなくしていない。全部憶えている。
    それがすごく救いだ。そうだったらいいな。そうありたいな。

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    2013年07月02日
  • エバーグリーン

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    昔思い描いていた姿とは違うけれど、毎日夢見てた頃のキラキラした気持ちはずっと憶えてる。憶えたまま、ぜんぶ持ってこれからも進んでいく。そこにはくるしくて切ない気持ちもある。それでいいんだ。

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    2013年06月28日
  • エバーグリーン

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    二人が再会できたというだけでハッピーエンドだと思う。25歳の時に読んでよかった。


    豊島さんの本を読むと、この人は自分が今ぐるぐるしているところから抜け出した人なんだと思う。

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    2013年06月02日
  • 底辺女子高生

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    高3のとき、学校が大嫌いで受験勉強にも苦しんでいた時期に偶然出会ったのが、この作品であった。
    題名のインパクトがすごくて、見たことない作家であったが、あらすじを見て即購入。

    笑えて泣けて最高!
    かなり共感できる部分が多く、ラストの一人卒業式は泣けた。

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    2013年05月16日
  • リテイク・シックスティーン

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    豊島ミホの描く高校生は素敵だ。

    そう思うのは、同級生だからかもしれない。
    『リテイク・シックスティーン』でなければ手に取らなかっただろう。そして、手に取って損はなかった。

    高校生活の様子が手に取るようにわかる。まるで、昨日、そこに一緒にいたかのように。
    『檸檬のころ』と違うのは、主人公の友人が2009年の未来からやって来たことだろう。時折入る、未来の視点。けれど、みんな16歳の高校1年生。ときは、1997年だ。

    私は豊島ミホのように、“リテイクしたい”という思いはない。
    しかし、この真実であり虚構の世界に引き込まれる。あの頃に戻りたい、という思いがないわけではない。
    リテイクしたいわけで

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    2013年05月14日
  • 夜の朝顔

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    小学生のころの気持ちを思い出した。小学生だって、確かに気楽ではないのだ、僕も数年前そうだったように。

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    2013年05月03日
  • 花が咲く頃いた君と

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    ひまわり、コスモス、椿、桜。
    それぞれの短編に登場する花が、物語に鮮やかな色を添えてた。

    単行本以来読んだけど、やっぱり豊島ミホさんのお話好きだなぁと改めて思う。吉川トリコさんによる解説も愛が溢れていて良かった。

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    2013年04月18日
  • リテイク・シックスティーン

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    文庫化にあたり再読。
    あぁ、そうだ、こういう話だった、とぶわっと思い出す。

    経験とか、リアルさだけじゃない青春の物語とはまさにこれだ……と次々ページをめくった。
    あの頃の痛みがいまの自分にもどこか通じて、それはきっと孝子が27歳まで生きて、高校生に、16歳に舞い戻ってきているからだ。

    ふがいなさや、逃げ出したくなる気持ちや、諦め。目を反らしたい負の感情と、きちんと向き合えと読者に訴えかけてくる。

    豊島ミホさんすきだー。

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    2013年02月14日
  • 青空チェリー

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    これまで、たくさん戦争について学んできて、恐ろしさや悲しみも理解しているはずだったけど。
    「ハニー、空が灼けているよ。」を読みと、現実味がものすごかった。
    自分だったとしても、多分ダーリンの足を砕くと思う。

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    2012年11月12日
  • やさぐれるには、まだ早い!

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    まさしく、このタイトル通りの感想。
    こんなエッセイを書く人が、なんの発信もしなくなるのは惜しすぎる。
    幸いネット上では活動を続けておられるみたいなので、今後も楽しみにしています。漫画もよさそう。

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    2012年10月22日
  • 夏が僕を抱く

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    異性の幼なじみをテーマにした短編集。
    「遠回りもまだ途中」が一番スキなストーリーだった。

    私にも男の子の幼なじみがほしい。

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    2012年09月26日
  • 青空チェリー

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    またまた豊島ミホさん。
    3つの短編集。


    『ハニィ、空が灼けているよ。』

    「今からでもなんとかしたいと思うのに、
     私は力を持たず、
     大きな流れの源を見定めることもできず、
     ただ不安に駆られているだけ。」

    戦争が始まり、都から田舎に帰る。
    大切な「教授」を残して。
    そして田舎で再会した幼なじみの「ダーリン」。

    麻美の気持ちが揺れていて、
    ダーリンにも召集令状がきて、
    都の教授からは毎週花束が届く。

    一本のカナヅチが、
    破壊的に暴力的に切ない役割を持っていて
    思わずドキドキしました。


    『青空チェリー』

    デビュー作。
    「女による女のためのR-

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    2012年08月17日
  • 底辺女子高生

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    やっぱり豊島さん、好きだなぁー。

    著者の高校時代を振り返った青春エッセィ。

    「他のどっかに
     キラキラした青春の日々があるわけじゃないんです。
     そのみっともなくもがいてる日々こそが、
     振り返れば青春なんです。」

    共感できて笑える。
    だけど、思春期の落ちてく感じもあって。

    振り返れば、
    もう何年も前なんだけど
    今でも漠然と思い出せるし
    何年も経ってるのに
    変わってない部分が多々あったり。

    『「不健康」と「読書」がどれだけ危険な相性だか、
     みなさんおわかりかと思う。
     強烈に惹かれ合いつつ、結ばれると落ちていくしかない、
     そんなアブない二者なのだ。

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    2012年08月17日
  • 夏が僕を抱く

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    単行本以来の再読。
    初めてじゃないなという感覚で、記憶の片隅には残ってた。

    読み終わって、やっぱり豊島さんの作品は好きだなぁとしみじみ思った。
    幼なじみをテーマにした短編集。

    どきどきしながら、切なくなりながら、一編ごとに登場する幼なじみの二人が愛おしくてたまらなかった。
    甘酸っぱい。
    「ストロベリー・ホープ」が一番良かった。

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    2012年08月11日
  • 青空チェリー

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    短編が3つ入ってる本で、中でも「ハニィ、空が灼けてるよ。」が好きです。豊島ミホさんの本は独特のちょっと暗い雰囲気の話がお気に入り。

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    2012年07月26日
  • 青空チェリー

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    デビュー作が表題作。
    女性のためのR18っていうテーマなんで、内容はそうなんですが、でもすごく爽やかな文章だなぁ(^ー^)

    この中に入っている、「ハニィ、空が灼けているよ。」が好き。
    ハードカバーのと文庫版、読み比べてみるのもオススメ。

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    2012年07月05日