望月哲男のレビュー一覧

  • 青い脂

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    ロシア発エログロナンセンス問題小説。一部の人に熱狂的支持を受けるタイプの本。ロシア文豪をクローン化(全然似てない)したり、謎宗教団体が大地と性交したり、スターリンとフルシチョフが性交する。

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    2020年11月15日
  • イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ

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    面白い。人の心というものが、現代でもあまり変わっていないのがわかる。トルストイという作家の凄さというのもよく感じられる短編。日本でいうと明治時代ということも加味するとより楽しめる。

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    2020年01月21日
  • 青い脂

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    現代ロシア文学のスター、いや、スターと言うよりはモンスターと評される若手作者の長編小説。こーれーはヤバイです。ヤバ過ぎて、何度も挫折しかけてやっとの思いで読み終えました。人生で一番読むのに苦しんだ作品と言っても過言ではないかもしれない。前衛アート?奇怪なスラング、文豪のクローン、エログロスカトロ何でもござれ、極め付けはスターリンとフルシチョフの濃厚な濡場。読むのに並々ならぬ体力が必要です。

    你好、私の優しい坊や。やっとお前がくれた書を読み終えた。正直に言おう。一文字目から腐っている。これを書いたのはどこの醜悪な気狂い野郎だ?おかげで私はMバランスを7ポイント失った。マイナス=ポジット。後はた

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    2018年10月17日
  • アンナ・カレーニナ 4

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    ここまで不幸な終わり方の「恋愛小説」は初めて。(そういうジャンルはそもそもあまり読んでないけど。)
    20世紀以降を生きるものとしては、人間の行動パターンをどうしても「進化的に安定な戦略」かどうかとして見てしまう。嫉妬に狂うくらい優秀な遺伝子を持つブロンスキーのタネを何としても手に入れるぞ、というプログラムが発動すると、アンナのような奇怪な人格になるのかしら。。
    キティのようなわかりやすい人格の方がホッとする。

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    2018年08月21日
  • アンナ・カレーニナ 3

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    アンナさん、生まれてくる時代を間違えた?
    21世紀だったら、この生き方全然ありのような。
    あるいは、それならそれで、もっと破天荒になってんのかな?
    まともな感想は最終巻で。

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    2018年08月17日
  • 白痴3

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    ドストエフスキー(1821-1881)の後期五大長編のうち『罪と罰』に続く二作目、1868年。『罪と罰』がラスコーリニコフらにより思弁的な哲学議論が展開される思想小説であるのに対し、『白痴』は一般には恋愛小説として括られる。しかしそこで描かれている恋愛は、もちろん単なる男女の抽象的な交情というだけではなく、当時のロシア社会の歪んだ病的な相貌を――さらには近代という時代精神が必然的に到り着かずにはおれない或る種の地獄の姿を――映し出す鏡の役割を果たすことになる。

    物語では、多数の登場人物の感情や思惑が複雑に錯綜する。それぞれの感情の細かな動きを正確に追うことすらも難しく感じられた。ナスターシヤ

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    2018年07月23日
  • アンナ・カレーニナ 1

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    流石のトルストイ先生代表作。「戦争と平和」の次に読んでいるが、テーマは違っても、心理描写の超絶さは変わりません。

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    2018年07月18日
  • 死の家の記録

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    一応架空の主人公を設定していますが、実際にはドストエフスキーの実体験を描いているルポタージュのような小説。ノンフィクション、ドキュメンタリーの好きな私には読みやすかった。描かれる囚人たちの描写も様々で面白く読めた。
    鞭打ち刑は想像以上に厳しい物のようで、それで死んでしまうこともあった刑罰のよう。小説内で主人公は「犯罪の差異に刑罰の結果の重みが平等に応対しているか」「同じ刑罰でも、受ける人によって非常に軽い結果となる場合と思い結果になる場合があるが、それは平等なのか」、囚人たちが真に欲しているのは「自由」であり「思い通りにふるまう自由」を求めていること、刑罰が囚人の更生にならないことなどについて

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    2018年05月08日
  • イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ

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    ネタバレ

    イワン・イリイチの死について
    判事のイワン・イリイチは、職務として自分に関係する人物には丁寧で慇懃に接する一方、職務上の関係がなくなると同時に、他のあらゆる関係を絶っていた。すなわち、職務上のことをきっぱりと切り離して自分の実人生と混同しない性格であった。その性格ゆえ、家族との関係に優先して、社交的であることを大切にし、体裁を保つことを考えていた。
    ある時、わき腹が苦しく、正体不明の病気になった彼は、その性格から同僚には強がり、家族からは相手にされず、孤独感と死との恐怖に怯える日々を過ごしていた。酷く衰弱していた彼の慰めとなったのは、嘘を決してつかない性格で、イワンが虚栄心を張らずに心を許せる

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    2018年04月07日
  • アンナ・カレーニナ 1

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    20ページに一度くらいハッとさせられるような心理描写が出てくる。必要十分な描写という感じで、無駄が全然ないのである。
    アンナとリョーヴィンという二人の主人公がいるが、キャラクターとしてはリョーヴィンのほうが個人的に好きになれた。一番好きなシーンはリョーヴィンとキティが黒板上でお互いの気持ちを打ち明け合うところ。こんな恋をしてみたい。

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    2017年06月04日
  • アンナ・カレーニナ 1

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    ロシア文学特有の感じがあり、最初はとっつきにくいのだがすぐに慣れてこの世界に入り込んでしまうのは流石。
    この作品が100年以上前だとはとても思えないような普遍的なテーマなんだと思い知った。
    人間そんなに変わらないよね。って思ってしまう。
    早く続きが読みたい。

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    2018年11月25日
  • イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ

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    終わらない上り坂はない。
    山登りやヒルクライムでしんどいときにいいきかせる言葉だ。
    もしこの坂が永遠につづくとおもうと、のぼりの苦しさの途中で心折れて足をついてしまうだろう。
    一方で来年50をむかえる身としては、上り坂のあとに下り坂がある、ということが現実的になってきた。
    下り坂のゴールは「死」であろう。
    トルストイによる死についての本である。
    イワンクロイツはごく平凡な地方官吏。ふとしたことから死にいたる病になり、病床でそのときを迎える。
    その死ぬプロセスの間で、自分はほんとに人生をいきてきたのか?人の期待や世間の相場ばかりにあわせてないか?を自問自答し煩悶する。
    自分は何もえてない、なんに

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    2017年04月10日
  • 白痴1

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    ムィシキン公爵は好感が持てる。白痴というより純粋。

    ナスターシャは美しい人ということだけど、やってることは、なんだこの女は?って思うんだけど…
    2、3巻読めばわかってくるのかな。

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    2017年03月14日
  • アンナ・カレーニナ 2

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    この巻ではリョーヴィンが百姓と草刈りをする場面が1番好き。疲れと清々しさがよくわかる。

    この巻の前半ではリョーヴィンの農業に対する考えや場面が展開され、その後はアンナの問題。

    巻末のガイドでは、リョーヴィンの農業の話は退屈に思う人が多いようだと書かれていたけれど、私は退屈に思えなかった。

    結婚や離婚の考え方が複雑。
    アンナも今まで結婚生活についてはかわいそうだったので…というのを踏まえて、だからこうなっちゃったんだよ…みたいに読めばいいの?
    アンナ、どっちやねん!ってツッコミ入れたくなる。

    時代背景がわかれば、こういう複雑なことが起こりうるということがわかりました。

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    2016年01月04日
  • アンナ・カレーニナ 1

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    不倫が結構当たり前というか。みーんな知ってますよ状態。

    カレーニンの“「どうしてここまで放っておいたんだ?こんな見苦しい状況をどうして解消しないのだ?」と義憤を覚えたものだった。”
    まさに読者がそれをカレーニンに言いたくなる。

    好きなシーンがあって、ヴロンスキーの競馬のシーン。疾走感、躍動感があり、自分自身がヴロンスキーになって走っているかのような描写だ。

    タイトルにあるのだから、アンナは主人公になるんだろうけど、なんだか影がうすい… 上流の綺麗な女、恋に流された女っていう印象で。これからパッとしてくるのかな?

    最後の方の無理をしているキティの姿が描かれていて、そりゃ無理をしたらいつか

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    2015年12月22日
  • アンナ・カレーニナ 4

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    真実の愛とは何かという普遍的なテーマを、不倫の恋という側面から切り取る、純文学的な物語でした。アンナはどうすれば良かったのでしょう? 愛してもいない夫の元に留まるのが真実の愛に即した行動だったのか…否。では夫には隠したまま不倫を続け、愛人の子を夫の元で育てるのが正しかったのか…否。では、やはり筋書き通り夫を捨てて愛人と逃げるしかなかったのか…そうかもしれない。確かに、アンナはヴロンスキーの愛さえあれば幸せであり続けられたのかもしれません。けれどそうはいかなかった。普通の人間は、彼女ほど愛に対して純粋ではありません。だから恋人に飽きられたって次の恋を探すなり、冷えた関係のまま共に暮らすなり、とも

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    2015年11月23日
  • イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ

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    性と死。トルストイってこんな文章も書けるのか……。
    イワン・イリイチの死に様に戦慄、ポズヌィシェフの恋愛・結婚観に共感。世間一般から見ると相当僻んでる部類に入るらしいが。
    普段あまり考えたくないことについてはっとした時に、ぜひ。

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    2015年09月23日
  • アンナ・カレーニナ 2

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    ネタバレ

    リョービンの充実っぷりとアンナ・ヴロンスキー両人の不貞の恋の行方が周辺人物を巻き込み詳細に描かれている。またアンナの言動に頭を悩ませるカレーニンの苦悩も手に取るように理解できた。にわかに風雲急を告げる予感がするか、どうなるかは三巻に期待。個人的には不器用ながら真面目なリョービンに好印象。

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    2014年10月03日
  • アンナ・カレーニナ 1

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    ネタバレ

    当時の華やかな社交界の様子や人物描写を詳細に書き記している。第一巻は割と展開が早く感じたが、2巻以降は緩やかになるのだろうか。物語そのものは非常に取っつきやすくさらさら読めた。アンナとヴロンスキーの二人の行く末が非常に気になるが、オブロンスキー・ドリー・キティ・リョーヴィンがそれぞれどうなるかも楽しみ。

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    2014年10月03日
  • アンナ・カレーニナ 4

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    アンナは結局、ヴロンスキーというより自分自身の思考と戦っているように思える。
    何が彼女をそこまで追い詰めたんだろう。

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    2014年03月29日