望月哲男のレビュー一覧

  • イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ

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    「イワン・イリイチの死」
    死ぬ間際に、自分の人生が迫ってくる。
    自分のやってきたことに心が裁かれる。
    どのような涙をながすことになるのか。
    ごまかそうとしても、ごまかしきれない。
    その迫力を堪能できる作品だと感じた。

    描かれた人間の利己的な心が、滑稽ですらある。
    この滑稽さに気づかないなんて、物事の本質を見ようとしなかったつまらない人生だな。と思ってしまう。
    自分は特別な存在で、死ぬとは思えない。そんなイワン・イリイチの死生観は幼稚だと感じる。
    今まで人の死を見たことはなかったのか。
    そこから何も感じなかったのか。
    ついそう思ってしまう。
    しかしそれに対する答えは、初めの部分で彼の同僚たちが

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    2026年04月05日
  • 白痴3

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    第一部、第二部を面白く読んだので、その後の展開には少し不満でしたが、最後まで引き込まれたまま読み終わりました。
    小説の中では過去の出来事としてしか語られない空白の6ヶ月間もできれば書いて欲しかったなと思ってしまう。ナスターシャと暮らしていた公爵の様子がもっと知りたかったです。恋愛小説としては物足りなく感じてしまうが、ドストエフスキーの書く登場人物の個性はどの人も味わい深く面白い。

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    2026年03月26日
  • アンナ・カレーニナ 4

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    ネタバレ

    アンナは社交界からは遠ざかっていても豪邸で何不自由無く暮らしており、知人からは慕われて美貌も衰えない。庶民の自分から見ると何をそこまで悲観して死に至るのかどうもピンとこないのたけど、アンナにとってのアイデンティティはヴロンスキーの愛に立脚していて、それが翳った時点で存在意義を無くしてしまったのだろうとは理解できる。

    しかしヴロンスキーはリョーヴィンのようにせっせと領地経営に勤しむでもなく、愛人を伴って田舎や都市に豪邸を構えて優雅に趣味に生きて、画家のパトロンになろうもいう裕福ぶり。
    当時の貴族の豊かさの仕組みがやっぱりピンとこない現代庶民の私。

    一方リョーヴィンは、何のために生きるのかをず

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    2025年12月30日
  • アンナ・カレーニナ 1

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    ロシア系の登場人物、覚えにくい。
    オブロンスキー、ヴロンスキー、しまいにはぽっと出でオヴァンスキーみたいな人物も出てきたり。笑
    題になってるアンナ・カレーニナが出てくるまで、何が繰り広げられているんだ…とちょっと苦しかった。
    競馬の場面の描写は、自分が騎手になったかのようで夢中になって読んでしまった。

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    2025年07月16日
  • 戦争と平和4

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    ナポレオンは軍の中核であったものの、実際に敵を殺している人たち(殺したいという意志を持って殺している人たち)はもはやナポレオンの命令だからではなく、自分たちがやりたいからやっているという指摘があった。登場人物を介してではなく、トルストイの語り手としての戦争批判が目立ち始める。

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    2025年06月10日
  • 戦争と平和2

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    ニコライが急に賭け事で大金を失うシーンは、これまでのニコライが順風満帆で、周囲から愛されていただけに見ているのが辛かった。

    悪い仲間たちの雰囲気に乗せられて警察に追放されるところ、愛のない結婚をしてしまうところ、フリーメイソンにハマってしまうところ、どれもピエールの危うい自我を象徴している。

    文学好きとしては、現時点でまだ本作の魅力が分かりきっていないので、悔しい。自分も戦争と平和が好きって言いたい。

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    2025年05月29日
  • アンナ・カレーニナ 2

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    名作を読もうシリーズ。とっつきやすさから光文社の新訳文庫で。3部はアンナがメインじゃないため少し退屈さを感じてしまいました。ごめんなさい。

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    2025年01月22日
  • アンナ・カレーニナ 1

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    名作を読もうシリーズ。とっつきやすさから光文社の新訳文庫で。村上春樹の「眠り」という短編で主人公がむさぼり読んでいた小説。そのころから気になっていたものを10数年越しで。

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    2025年01月22日
  • アンナ・カレーニナ 3

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    名作を読もうシリーズ。とっつきやすさから光文社の新訳文庫で。アバンチュール先から子供に会いに戻るアンナ。

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    2025年01月22日
  • アンナ・カレーニナ 2

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    当時のロシアの女性の立場がどのようなものだったのか、学ぶことができました。不貞は肯定できないけど、アンナもカレーニンも、難しい選択だなあと。1巻よりは少し読みやすかったです。
    リョーヴィンとキティの両想いになるときのやり取りがかわいかったです。

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    2024年12月17日
  • イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ

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    二つの中篇が合わさっていて、
    前半書かれていたのは題名であるイワンイリイチが死に進んでいく様を感情の流れと共に表現したもの

    後半は妻に対しての疑義が膨らんでいく様相


    共通して言えることは感情の揺らぎをとことん生々しく掘り起こしているところ
    自分に向かっても他者に向かっても逡巡する感情がなんとも言えない気になる

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    2024年12月12日
  • アンナ・カレーニナ 4

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    裏表紙にかなりのネタバレが書かれているので気をつけてください。

    3巻後半からどんどん難しくなっていって理解が追い付かなくなってきました。

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    2024年10月05日
  • 青い脂

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    最近ポストモダン文学にハマってる。この作品はその系統だと思う。前衛的というか実験的というか、兎にも角にもはちゃめちゃって感じ。ストーリーの筋自体は複雑ではないと思うが、書き方が複雑かつ、独特の文体でついていくのが困難。もうその文体や造語自体を楽しむしかないって作品。
    小説を書くことで青い脂(青脂=せいし=精子)という奇抜なアイディアも斬新でよき。そういう小説内小説の入れ子構造も楽しい。ロシアの文豪が次々と出てき、各作家の文体に合わせて小説も書かれていた。ナボコフが一番好き。比喩表現が面白いから。
    それぞれの作家を読んでいて、ある程度理解があればもっと楽しめたと思う。
    怒りから子どもが生まれてく

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    2024年08月28日
  • イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ

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    昨年夏にみた映画「生きる」カズオ・イシグロ版がとても良くて気に入る→お正月にそのオリジナルである、黒澤明の「生きる」を見る。なんかすごい話だな、志村喬の目の演技すごいな…。これの元になった小説があるんだ、しかもトルストイなのか→この本に辿り着く。

    こんな流れで読み始めた。
    トルストイは実ははじめて読んだ。
    戦争と平和、アンナ・カレーニナ。
    ドストエフスキーと並ぶ長大重厚露文作家である。
    私は長大も重厚も得意ではなく、読めた露文は、ツルゲーネフ(でももう忘れた)、チェーホフ(同じく)、プーシキン(面白かった)くらい。

    本書はトルストイの後期の中編が二本という構成。

    ◯イワン・イリイチの死

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    2024年02月12日
  • 戦争と平和3

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    文学と歴史の板挟みにあった人間がどう手探りしたか,を知る上では参考になる作品だと思う。当時のロシアの貴族社会,フランスとの距離感,ナポレオン戦争の詳細など。

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    2023年06月14日
  • 戦争と平和4

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    文学と歴史の板挟みにあった人間がどう手探りしたか,を知る上では参考になる作品だと思う。当時のロシアの貴族社会,フランスとの距離感,ナポレオン戦争の詳細など。

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    2023年06月14日
  • 戦争と平和5

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    文学と歴史の板挟みにあった人間がどう手探りしたか,を知る上では参考になる作品だと思う。当時のロシアの貴族社会,フランスとの距離感,ナポレオン戦争の詳細など。

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    2023年06月14日
  • 戦争と平和6

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    文学と歴史の板挟みにあった人間がどう手探りしたか,を知る上では参考になる作品だと思う。当時のロシアの貴族社会,フランスとの距離感,ナポレオン戦争の詳細など。

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    2023年06月14日
  • 青い脂

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    太宰治3号や、夏目漱石2号にも書かせてみたいぞ、なんてのんきに考えていたら、
    スターリンとフルシチョフのくんずほぐれずな濡れ場の登場に、私のLハーモニーやMバランスは崩壊しました。

    前半パートを読んでいる間、ついつい日常的に「リプス・小便!」とか口に出してしまいそうになりますが、確実に変な人に思われるから皆さん気を付けよう。

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    2023年01月16日
  • スペードのクイーン/ベールキン物語

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    プーシキンの作品の多くはチャイコやムソルグスキー、リムスキー=コルサコフのオペラの原案となっているので前から親しみやすかったが、原典として読むのは初めて。スペードのクイーンは最後の結末の解釈が謎を読んでいて詳細な解説で楽しめる。ペールキン物語は読みやすい小品集で、小噺的要素、ラブストーリー的な要素満載でさくっと読める。プーシキンは面白い!って好印象。

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    2022年09月22日