望月哲男のレビュー一覧

  • アンナ・カレーニナ 1

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    名作を読もうシリーズ。とっつきやすさから光文社の新訳文庫で。村上春樹の「眠り」という短編で主人公がむさぼり読んでいた小説。そのころから気になっていたものを10数年越しで。

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    2025年01月22日
  • アンナ・カレーニナ 3

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    名作を読もうシリーズ。とっつきやすさから光文社の新訳文庫で。アバンチュール先から子供に会いに戻るアンナ。

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    2025年01月22日
  • アンナ・カレーニナ 2

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    当時のロシアの女性の立場がどのようなものだったのか、学ぶことができました。不貞は肯定できないけど、アンナもカレーニンも、難しい選択だなあと。1巻よりは少し読みやすかったです。
    リョーヴィンとキティの両想いになるときのやり取りがかわいかったです。

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    2024年12月17日
  • イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ

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    二つの中篇が合わさっていて、
    前半書かれていたのは題名であるイワンイリイチが死に進んでいく様を感情の流れと共に表現したもの

    後半は妻に対しての疑義が膨らんでいく様相


    共通して言えることは感情の揺らぎをとことん生々しく掘り起こしているところ
    自分に向かっても他者に向かっても逡巡する感情がなんとも言えない気になる

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    2024年12月12日
  • アンナ・カレーニナ 4

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    裏表紙にかなりのネタバレが書かれているので気をつけてください。

    3巻後半からどんどん難しくなっていって理解が追い付かなくなってきました。

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    2024年10月05日
  • 青い脂

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    最近ポストモダン文学にハマってる。この作品はその系統だと思う。前衛的というか実験的というか、兎にも角にもはちゃめちゃって感じ。ストーリーの筋自体は複雑ではないと思うが、書き方が複雑かつ、独特の文体でついていくのが困難。もうその文体や造語自体を楽しむしかないって作品。
    小説を書くことで青い脂(青脂=せいし=精子)という奇抜なアイディアも斬新でよき。そういう小説内小説の入れ子構造も楽しい。ロシアの文豪が次々と出てき、各作家の文体に合わせて小説も書かれていた。ナボコフが一番好き。比喩表現が面白いから。
    それぞれの作家を読んでいて、ある程度理解があればもっと楽しめたと思う。
    怒りから子どもが生まれてく

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    2024年08月28日
  • イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ

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    昨年夏にみた映画「生きる」カズオ・イシグロ版がとても良くて気に入る→お正月にそのオリジナルである、黒澤明の「生きる」を見る。なんかすごい話だな、志村喬の目の演技すごいな…。これの元になった小説があるんだ、しかもトルストイなのか→この本に辿り着く。

    こんな流れで読み始めた。
    トルストイは実ははじめて読んだ。
    戦争と平和、アンナ・カレーニナ。
    ドストエフスキーと並ぶ長大重厚露文作家である。
    私は長大も重厚も得意ではなく、読めた露文は、ツルゲーネフ(でももう忘れた)、チェーホフ(同じく)、プーシキン(面白かった)くらい。

    本書はトルストイの後期の中編が二本という構成。

    ◯イワン・イリイチの死

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    2024年02月12日
  • 戦争と平和3

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    文学と歴史の板挟みにあった人間がどう手探りしたか,を知る上では参考になる作品だと思う。当時のロシアの貴族社会,フランスとの距離感,ナポレオン戦争の詳細など。

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    2023年06月14日
  • 戦争と平和4

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    文学と歴史の板挟みにあった人間がどう手探りしたか,を知る上では参考になる作品だと思う。当時のロシアの貴族社会,フランスとの距離感,ナポレオン戦争の詳細など。

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    2023年06月14日
  • 戦争と平和5

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    文学と歴史の板挟みにあった人間がどう手探りしたか,を知る上では参考になる作品だと思う。当時のロシアの貴族社会,フランスとの距離感,ナポレオン戦争の詳細など。

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    2023年06月14日
  • 戦争と平和6

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    文学と歴史の板挟みにあった人間がどう手探りしたか,を知る上では参考になる作品だと思う。当時のロシアの貴族社会,フランスとの距離感,ナポレオン戦争の詳細など。

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    2023年06月14日
  • 青い脂

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    太宰治3号や、夏目漱石2号にも書かせてみたいぞ、なんてのんきに考えていたら、
    スターリンとフルシチョフのくんずほぐれずな濡れ場の登場に、私のLハーモニーやMバランスは崩壊しました。

    前半パートを読んでいる間、ついつい日常的に「リプス・小便!」とか口に出してしまいそうになりますが、確実に変な人に思われるから皆さん気を付けよう。

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    2023年01月16日
  • スペードのクイーン/ベールキン物語

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    プーシキンの作品の多くはチャイコやムソルグスキー、リムスキー=コルサコフのオペラの原案となっているので前から親しみやすかったが、原典として読むのは初めて。スペードのクイーンは最後の結末の解釈が謎を読んでいて詳細な解説で楽しめる。ペールキン物語は読みやすい小品集で、小噺的要素、ラブストーリー的な要素満載でさくっと読める。プーシキンは面白い!って好印象。

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    2022年09月22日
  • 戦争と平和6

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    長かった・・。でも、6巻読みきれた。噂通り登場人物が多くて認知症気味の身には苦労させられたが、各巻末にある読書ガイドのお陰で各巻を復習しつつ読み進めることが出来た。感謝。しかし、エピローグの第2編はだらだらとした理屈が繰り返され正直読むのが苦痛だった。

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    2022年06月22日
  • アンナ・カレーニナ 2

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    とうとうヴロンスキーとの関係をカレーニンに打ち明けたアンナ。第2巻は離婚をめぐる双方の心の葛藤がえげつないほど緻密に描写されている。
    カレーニンがアンナを許せないという気持ち、いや許せないどころか不幸にさせたい、不幸のどん底に落としてやりたいと憎悪するのは当然の感情だよね。離婚してあげたら彼女はヴロンスキーとくっつく。だったら絶対に離婚しない。歪な夫婦関係だけど、いやそれはもう夫婦と呼べる関係ではないね。
    アンナもアンナで、カレーニンとは元々利害関係のみで結婚したようなものだったのを、ヴロンスキーと出会って愛してしまって一緒になりたい、でも息子のセリョージャは手放したくない。自分がどうしたいの

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    2021年02月11日
  • アンナ・カレーニナ 3

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    第2巻のレビューすらまだ書いてないのに読み終わってしまった。
    共に難産と自殺未遂から復活したアンナ&ヴロンスキーのカップルがイタリアへ不倫旅行し芸術を楽しむシーンから始まっている。いや振り幅すごすぎるって。
    その点リョーヴィンとキティの夫婦はほんとうに穏やかで明るい愛情を着々と育んでて好感が持てる。キノコ狩りだとか猟銃だとかでえんえんと続く農村での田舎暮らしエピソードは平凡であり退屈なのだけれども、アンナたちの章の後ではそれがホッとする。読んでて面白いのはもちろんアンナたちなんだけど、まぁその高低差の楽しみを最初から最後までずっと味わえる巻だった。
    出奔により社交界からも追放されたアンナは次第

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    2021年02月16日
  • イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ

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    イワン・イリイチという男の葬儀から始まるこの物語は、はじめから不愉快です。死者を弔うために集まった会葬者たちは、まるっきりイワン・イリイチの人として生き様には頓着もなく、妻は恩給を、同僚はその空いたポストを、友人は式の後の賭け事をと、イワン・イリイチのかつて所有していた社会的機能にしか着目しません。ときは19世紀のロシア、一判事が些細な事故から三か月の闘病生活を経て死んでいく物語です。苦痛と死の恐怖の中で、破滅し、後戻りできない完全な終わりに、イワン・イリイチは何を見出すのか。

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    2021年01月05日
  • 青い脂

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    1999年に出版された
    ロシアの作家ウラジーミル・ソローキンの長編SF小説。

    2068年、酷寒の地に建つ遺伝子研(GENLABI)18に、
    七人の文学者のクローン体が運び込まれた。
    クローンたちは新作を書き上げると
    焼け焦げて仮死状態に陥り、
    超絶縁体の《青脂》――青い脂――を体内に蓄積させる。
    研究所員の一人、
    言語促進学者ボリス・グローゲル曰く、
    防衛省が月面にピラミッド型をした不変エネルギーの
    反応器を造っており、
    その原料になるのが第五世代の超伝導体と《青脂》で、
    それは軍事用ではなく、毒性もなく、
    分解可能だが燃えることもない――。

    物語の鍵を握る謎の物体が
    次から次へと人の手に

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    2020年06月03日
  • アンナ・カレーニナ 1

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    初トルストイ。
    アンナの不倫シーンは昼ドラのようで、ついつい読んでしまう。体裁を気にするばかりで自分のことを見てくれない夫と、若々しい愛情を素直にぶつけてくる青年。この青年は思わせイケメンなのでつまり女の敵。夫もまぁまぁなクズなので、アンナかわいそう。

    「小説」として読もうとするとリョーヴィンの田舎シーンは死ぬほどつまらないが、舞台が近代化の機運高まるアレクサンドル2世代(農奴解放etc.)であることを考えると、「歴史書」をも包含したものとしてスラスラ面白く読める。

    巻末に当時の結婚観などが読書ガイドとして付されているのが嬉しい一冊。

    個人的な推しは、どこか影のある優しい女性ワーレニカ。

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    2020年03月09日
  • アンナ・カレーニナ 4

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    アンナは悲劇的な最期に。リョーヴィンは幸福な最期になった。
    しかし100以上も前の作品なのに、全然現代にも通用する内容に驚愕した。
    人間は根本的には大きくは変わっていない。

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    2018年11月25日