望月哲男のレビュー一覧

  • アンナ・カレーニナ 2

    Posted by ブクログ

    とうとうヴロンスキーとの関係をカレーニンに打ち明けたアンナ。第2巻は離婚をめぐる双方の心の葛藤がえげつないほど緻密に描写されている。
    カレーニンがアンナを許せないという気持ち、いや許せないどころか不幸にさせたい、不幸のどん底に落としてやりたいと憎悪するのは当然の感情だよね。離婚してあげたら彼女はヴロンスキーとくっつく。だったら絶対に離婚しない。歪な夫婦関係だけど、いやそれはもう夫婦と呼べる関係ではないね。
    アンナもアンナで、カレーニンとは元々利害関係のみで結婚したようなものだったのを、ヴロンスキーと出会って愛してしまって一緒になりたい、でも息子のセリョージャは手放したくない。自分がどうしたいの

    0
    2021年02月11日
  • アンナ・カレーニナ 3

    Posted by ブクログ

    第2巻のレビューすらまだ書いてないのに読み終わってしまった。
    共に難産と自殺未遂から復活したアンナ&ヴロンスキーのカップルがイタリアへ不倫旅行し芸術を楽しむシーンから始まっている。いや振り幅すごすぎるって。
    その点リョーヴィンとキティの夫婦はほんとうに穏やかで明るい愛情を着々と育んでて好感が持てる。キノコ狩りだとか猟銃だとかでえんえんと続く農村での田舎暮らしエピソードは平凡であり退屈なのだけれども、アンナたちの章の後ではそれがホッとする。読んでて面白いのはもちろんアンナたちなんだけど、まぁその高低差の楽しみを最初から最後までずっと味わえる巻だった。
    出奔により社交界からも追放されたアンナは次第

    0
    2021年02月16日
  • イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ

    Posted by ブクログ

    イワン・イリイチという男の葬儀から始まるこの物語は、はじめから不愉快です。死者を弔うために集まった会葬者たちは、まるっきりイワン・イリイチの人として生き様には頓着もなく、妻は恩給を、同僚はその空いたポストを、友人は式の後の賭け事をと、イワン・イリイチのかつて所有していた社会的機能にしか着目しません。ときは19世紀のロシア、一判事が些細な事故から三か月の闘病生活を経て死んでいく物語です。苦痛と死の恐怖の中で、破滅し、後戻りできない完全な終わりに、イワン・イリイチは何を見出すのか。

    0
    2021年01月05日
  • 青い脂

    Posted by ブクログ

    1999年に出版された
    ロシアの作家ウラジーミル・ソローキンの長編SF小説。

    2068年、酷寒の地に建つ遺伝子研(GENLABI)18に、
    七人の文学者のクローン体が運び込まれた。
    クローンたちは新作を書き上げると
    焼け焦げて仮死状態に陥り、
    超絶縁体の《青脂》――青い脂――を体内に蓄積させる。
    研究所員の一人、
    言語促進学者ボリス・グローゲル曰く、
    防衛省が月面にピラミッド型をした不変エネルギーの
    反応器を造っており、
    その原料になるのが第五世代の超伝導体と《青脂》で、
    それは軍事用ではなく、毒性もなく、
    分解可能だが燃えることもない――。

    物語の鍵を握る謎の物体が
    次から次へと人の手に

    0
    2020年06月03日
  • アンナ・カレーニナ 1

    Posted by ブクログ

    初トルストイ。
    アンナの不倫シーンは昼ドラのようで、ついつい読んでしまう。体裁を気にするばかりで自分のことを見てくれない夫と、若々しい愛情を素直にぶつけてくる青年。この青年は思わせイケメンなのでつまり女の敵。夫もまぁまぁなクズなので、アンナかわいそう。

    「小説」として読もうとするとリョーヴィンの田舎シーンは死ぬほどつまらないが、舞台が近代化の機運高まるアレクサンドル2世代(農奴解放etc.)であることを考えると、「歴史書」をも包含したものとしてスラスラ面白く読める。

    巻末に当時の結婚観などが読書ガイドとして付されているのが嬉しい一冊。

    個人的な推しは、どこか影のある優しい女性ワーレニカ。

    0
    2020年03月09日
  • アンナ・カレーニナ 4

    Posted by ブクログ

    アンナは悲劇的な最期に。リョーヴィンは幸福な最期になった。
    しかし100以上も前の作品なのに、全然現代にも通用する内容に驚愕した。
    人間は根本的には大きくは変わっていない。

    0
    2018年11月25日
  • アンナ・カレーニナ 3

    Posted by ブクログ

    アンナとリョーヴィンの状況が段々すり替わっていくかのように、アンナは不幸にリョーヴィンは幸せに近づいている感じがする。

    0
    2018年11月25日
  • 白痴3

    Posted by ブクログ

    ドストエフスキーの代表作の一つだけど、悪霊や罪と罰のような暗さの方が好きだわ。

    どれも自分で破滅しようとする登場人物がよく出てくるけど、白痴は、それがひどい感じがする。

    素直になれば幸せになれるのになぁ。残念だなぁという気持ちになる。
    不幸な私、僕が好き!その方が落ち着くの!みたいな自虐が多い。

    ナスターシャは現代ならカウンセリングを受けるべき。
    自分だけ不幸でおさまればいいものの、周囲は振り回されてるし災難だ。

    ムィシキンみたいなタイプの人は、巻き込まれやすい。

    どうしようもない。それでも、最後まで読んじゃうのはなんなのか。
    面白い話じゃないんだけど…

    0
    2017年04月11日
  • 青い脂

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     想像していた内容と良い意味で違った本。ロシアの作家や歴史的な人物が登場したり、パロディが成されていたりする。それに加え、SF要素がある。初めのうちはもう何が何だか分からない。登場人物たちも新ロシア語で話しているし。しかし、読み進めていくうちに不思議と何を言っているかが感覚で理解できるようになります。それに1954年が舞台になると普通の言葉で話すようになるので、言葉だけは理解できるようになります。物語中で起こることは、私の理解の範疇を超えていましたが。
     2068年の作家たちのクローンによる作品は、その作家っぽく書かれていて、作者のの手腕が光っていると思います。
     ところで、結局「青脂」とは何

    0
    2016年06月05日
  • スペードのクイーン/ベールキン物語

    Posted by ブクログ

    貴族や下層貴族、市井の人たちの滑稽譚?という感じ。解説によると含み等色々あるみたいだけど、物語として楽しく読めます。ロシアの昔の人たちの暮らしをちょこっと覗いてきたみたい。

    0
    2015年09月07日
  • アンナ・カレーニナ 1

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    基本はメロドラマではないか。
    名作と言われる所以はこの巻では分からない。
    作者が同じだからか、登場人物が「戦争と平和」と被ることが多い。

    0
    2014年06月17日
  • アンナ・カレーニナ 3

    Posted by ブクログ

    リョービンとコズヌィシェフのやり取りを読んで、都市の住民の「田舎」と地元の人の「田舎」の感じ方の違いってどこも似たようなものなのねと思いました。

    ますますアンナの物語を読むのが苦痛になってきてるけど、彼女の不安定な立ち位置を考えると同情してしまう。
    女性の社会的地位の弱さね……。

    あと一冊

    0
    2014年03月24日
  • アンナ・カレーニナ 1

    Posted by ブクログ

    トルストイ3作目
    やっぱり他の外国人作家に比べ読みやすい。

    十九世紀後半のロシア上流社会の出来事って言うのが概要です。

    都会の社交界と田舎暮らしという対比は今回もあって、彼の得意技だなって思いました。

    タイトルのアンナが最初から出ていなくて戸惑いました。

    まだ序盤(後三巻あるのかよ…)なので評価しようがないのですがとりあえず3つ星とします。

    0
    2014年03月09日
  • イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「イワン・イリイチの死」では、
    重篤な病に倒れたイワン・イリイチが
    自らの「死」を確信してから鬼籍に入るまでの様々な葛藤が描かれる。

    病に冒されるまで、
    イワン・イリイチの人生は法に則り、
    そつなく順調に歩まれてきたものだった。

    しかし、「死」は自身も周囲も呑みこみ、
    あらゆる状況を一変させる。

    恐怖、孤独、嘘、軋み、無力、神の不在、生への渇望――。

    本作は、自身の死を前にしたトルストイが、
    その恐怖を描き出したものだという。

    確かな生を送る者には、
    死の定めを背負った人間の苦悩を窺い知ることはできない。

    死にゆく者と同期することの不可能性。
    それを強く認識しながら遡行的に彼らと接

    0
    2013年03月17日
  • アンナ・カレーニナ 1

    Posted by ブクログ

    あ~やっと読み終わった

    あらゆる要素が注ぎ込んである小説だった。 恋愛結婚宗教政治戦争思想もうぜんぶ入ってる。

    好きなとこ
    アンナの魅力の書かれよう
    ヴロンスキーに遊ばれた後の弱りキティ
    良い年したリョービンの浮かれっぷり
    リョービンの猟のシーン
    リョービンの畑仕事
    娘を生んだ時の狂いアンナ
    140年前のロシアの貴族生活のあり様
    ウォトカ
    四巻後半アンナとリョービンそれぞれの死の考察 ここはかなりきた

    総合小説ってなに?って思ってたけど、これ読んで理解。ぜんぶ入ってるってことだ。
    ぜんぶ入ってるから、人によって面白いとこと面白しろくないとこと出てくる。自分の興味の偏りが知れる。

    0
    2012年02月18日
  • 白痴1

    Posted by ブクログ

    ドストエフスキーの新訳が出たということで挑戦。とりあえず罪と罰より読み進めるのが辛い。けど、当時のロシアがどんなだったか知ることができて面白い。

    0
    2011年08月29日
  • 白痴2

    Posted by ブクログ

    論客は裕福さに支えられてこそ生まれると思っていたが、宗教に支えられた文化においては、さにあらず。
    ロシア人て大変そうだな・・・。

    0
    2010年10月25日
  • アンナ・カレーニナ 4

    Posted by ブクログ

    アンナの最期は壮絶でした。
    自殺する人ってあぁいう感じなのかな。

    やっぱり後味はあまりよろしくなく。
    個人的にはそんなに感情移入できませんでした。
    疲れたー。


    0
    2009年10月07日
  • アンナ・カレーニナ 3

    Posted by ブクログ

    リョーヴィンが念願叶ってキティと結婚。
    さすがヲタだけあって結婚にも恐ろしいほどの
    理想を抱いててちょっと笑える。

    アンナとヴロンスキーは・・・
    男女の気持ちってこうやってすれ違っていくのね。

    0
    2009年10月07日
  • アンナ・カレーニナ 2

    Posted by ブクログ

    アンナ編とリョーヴィン編に好みが分かれそうな二冊目。
    リョーヴィンの議論大会ぶりは確かに途中飽きかけたけど。

    学校教育の是非がさんざん議論されていた当時、日本では寺子屋が当たり前のようにあったわけで、日本って立派な国だわとつくづく思いました。

    ただキティの出番が少なくて物足りなかった。
    彼女の心情描写がほとんどないまま終わり、えーっ。
    三冊目に期待するとしましょう。

    0
    2009年10月07日