中村有希のレビュー一覧

  • 荊の城 上

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    サラ・ウォーターズのは怖いって判ってたはずなのについ手にとってしまって・・ドロドロ(泣)。
    ホラね予想通りの展開〜と思っても、それで終わってくれない。いろんな意味で(?)ドキドキさせられたよ。
    『半身』よりも読後感が良くてホッとした。

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    2009年10月04日
  • 荊の城 下

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    上下巻というボリュームにもかかわらず、ひきこまれてあっという間に読んでしまった。でも『半身』と一緒であんまりミステリーという感じはしないけど。ヒロイン二人がたくましい!サクスビー夫人は切ない。

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    2010年03月27日
  • 荊の城 下

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    上下巻セットで買ったので、一気に読んでしまいました。おかげで寝不足です・・・。一体どうなってしまうのか?気になってどうしても途中でやめられない面白さでした。ミステリーファンなら、必見です!

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    2009年10月04日
  • 荊の城 下

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    結局買ってしまいました。(^^ゞ 
    いやー、そうきましたかっ!(ネタばれになるので書きませんが)
    ミステリーだけでなく、さまざまな要素でたのしませてくれるこの作者は、あまり海外物を読まない私でも夢中になります。

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    2009年10月04日
  • 本好きに捧げる英国ミステリ傑作選

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    本に関する短篇を集めたアンソロジーで16篇収録。
    ビブリオミステリって本が謎の中心にあるものと思っていたが、もう少し意味が広くて、本に関わればなんでもOKという感じらしい。このアンソロジーもバラエティに富んだ作品が収録されており、思ってたのとは違ったが逆に面白かった。
    ベストはロイ・ヴィカーズ「ある男とその姑」、ヴィクター・カニング「性格の問題」。

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    2025年12月05日
  • 本好きに捧げる英国ミステリ傑作選

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    少しづつ楽しめるのが良い。忙しかったからか疲れてたからか読むのにかなり時間がかかってしまったが。
    ロイ・ヴィカーズやクリスチアナ・ブランドが特に面白かった。

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    2025年11月15日
  • 半身

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    ノブレス・オブリージュで女囚刑務所へ傾聴慰問を始めた精神的不安定で引きこもりのマーガレットは、慰問先の刑務所で詐欺罪で収監されている美しい霊媒師シライナと出逢う。

    こうなるんじゃないかな、こうなるんじゃないかなという嫌な予感と、恋という形を取った依存がじりじりと強くなっていく状態を、「良くない、ああ、良くない」という不安と焦燥でもって読ませる一冊だった。
    ゴシックホラーとも違う、ミステリとも違う、ラブロマンスとは言えない、カテゴライズしにくい作品。

    マーガレットがシライナに入れ込んでいく様は、モリエール著「タルチュフ」のタルチュフに騙される金満家オルゴンと同じで、古今、詐欺師に騙される人の

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    2025年02月20日
  • 黄昏の彼女たち 下

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    上巻とは打って変わって、下巻は話のスピードが早い。殺人が起きて、それをめぐる犯人の心理描写が続く。疑心暗鬼になり、主人公は周りの人物が卑しく見えてくる。恋人さえも。
    犯人の心配とは裏腹に新たな事実が沢山明らかになり、展開も予想外だった。
    結局、主人公たちにとっては1番良い顛末を迎えたことになるが、途中の展開からは予想できなかった。

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    2025年02月16日
  • 黄昏の彼女たち 上

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    戦争で色々なものを失った後の陰鬱なムードと、その中での女性同士の恋愛のスリル感が妙に入り混じっていて不思議な感覚。幸せになれそうな人が誰もいない。

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    2025年02月07日
  • 騙し絵の檻

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    ホルトの執念が真犯人を暴き出す
    捨て身のホルトにジャンが寄り添ってくれてよかった
    ジャンが塀の上で咆哮するホルトを16年前に見てずっと釈放を待っていたという設定と彼女の有能さにいささかでき過ぎ感があるにしても

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    2024年07月11日
  • 黄昏の彼女たち 下

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    下巻。
    上巻ではまったくミステリ要素はなく女同士のラブロマンスって感じだったけど、下巻で早速事件が起こる。フランシスとリリアンの関係を知り、激昂した夫のレナードがフランシスに掴みかかってきたのを、リリアンが咄嗟に灰皿スタンドで殴り殺してしまう。2人は事故に見せかけ死体を遺棄し、罪の意識に怯えながら暮らすようになる…

    殺人を犯してしまった人間の心の動揺や葛藤が延々と描かれていて、ずっと重苦しい。ミステリというよりは心理サスペンスという感じでした。別の人間に容疑がかかり裁判にかけられ、良心の呵責に耐えかねて時にリリアンを憎むようになるフランシス。最後はその容疑者が裁判で無罪になったところで物語が

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    2023年12月26日
  • 黄昏の彼女たち 上

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    第一次世界大戦後のロンドン。戦争で父と兄弟を喪い、広い屋敷で母と二人で暮らすフランシス。生計のために、レナードとリリアンという若い夫婦を下宿人として住まわせることに。女性が恋愛対象のフランシス。一つ屋根の下で、母と夫の目を盗みながらフランシスとリリアンは秘密の関係になっていく…

    ツイッター(X)で二度と読み返したくない本みたいなハッシュタグを見ていて見つけた本。(なんかそういう本を時々無性に読みたくなる)上巻では、フランシスとリリアンの関係性がじわじわと縮まっていき、とあるきっかけで急速に燃え上がっていく様子が描かれる。もう破滅の予感しかないんですけど…!
    翻訳ものにしてはすらすら読みやすい

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    2023年12月12日
  • 年寄り工場の秘密 老人たちの生活と推理

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    老人の日常の姿を描く、小説?若者やらオッサンやら主婦やら、そういうのはもう古い!これからは年寄りだ!
    というわけで、年寄り、といってもぶっちゃけ考え方は大して一般常識から外れていないんだけどね。しかし歳を取ると人が死ぬのもそこまで気にならんというか、更には殺人事件で死んでいるというのに、何この無反応っぷりは。概ね、何ごともなかったかのように普段通りの暮らしを営む年寄りどもに、ある種の貫禄というか、懐の深さを感じたのだった。
    しかしさすが年寄り、いちいち話が長いのは閉口させられるのよね。飽きるっちゅーねん。

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    2022年03月26日
  • 黄昏の彼女たち 下

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    (上巻よりつづく)

    そして、事件は起こる。いや。レズビアンの関係がわかってしまったというのではない。三角関係には邪魔者はいなくなってほしいが必須。殺人事件が起こるのか?と思っていたら、その通りになった、さて…

    ここからが読みどころなのだと思うが、わたしには息詰まるおもしろさというより、息苦しさのほうが強かった。でも、それがサラ・ウォーターズの真骨頂かもしれない。

    時代背景が前世紀の初め、女性の地位思想は抑えられている。解説にもあるが、ヴァージニア・ウルフの小説と同傾向と思うとうなづけるものがある。

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    2022年03月10日
  • 黄昏の彼女たち 上

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    1920年代、第一次世界大戦後と第二次世界大戦の間のイギリスが舞台。戦後の喪失と未来への希望が見えない世界への不安。まして西欧といえども女性の地位が低かった。女性の選挙権もまともになかったようだな時代が舞台。

    戦争で逝ってしまった兄や弟。そして父も借金を残してなくなってしまった、古い大きなお屋敷に母と暮らせば、維持するために、部屋を貸していくしかなかった。
    お嬢様だった「フランシス」、なのに屋敷を管理するのは当然、お手伝いさんも雇えないので、自分で掃除も何もかもしなければならない変化。26歳の独身、鬱々たる毎日になる。しかも過去に女性問題事件を起こしている秘密があった。

    貸室に来たのは若い

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    2022年03月10日
  • 半身

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    久しぶりの帰省で見つけた本を備忘録として登録。
    自分でも内容をよく覚えてないのでレビューが書けません。

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    2021年12月28日
  • 半身

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    ネタバレ

    主人公の人生酷すぎない?書いてる部分はまだ先を考えてるけど、時間が経って現実を受け止めたらもう耐えられないでしょ。一回未遂もしてる訳だし。
    と思いながらも、最終章もあまりショックをうけないまま読み終えてしまった。この手のストーリーでハッピーエンドはそうないわな。

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    2021年07月02日
  • 半身

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    倫敦の監獄を訪れた「わたし」が出会った不思議な女囚シナイラ。気品ある彼女は霊媒。なぜ監獄に?そしてわたしはシナイラと交流していく。戸惑うわたしの前で恐るべき謎が解かれていく。この話はジャンルがわからない。歴史ミステリのような、でもホラーのような。そして衝撃の結末へ。ラストで明らかになる「謎」の意味。この仕掛け、手が込んでいる。ウォーターズはCWA賞も受賞するが、この作品でサマセットモーム賞を取り、他の3つの作品でブッカー賞候補になっている。

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    2021年04月15日
  • 半身

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    ネタバレ

     雰囲気や筆致は好きだったが、描写される箇所が少なく、もう少しこの世界観を色々なところにまで広げて欲しかった。
     話も面白かったけれど、如何せん派手ではなく、後半は一気に読んだが、ぐいぐい引き付けられて離れられないというほどでもなかった。肝の部分が終盤に集約されていて、それまではシライナと主人公の交流に重点がおかれている。その交流も、ときおり大きく進展はするものの、基本的には遅々としたもので、終盤の展開のためにここまで長い物語にする必要があったかはちょっと疑問。
     しかも結末が、そういうこれまでの展開を一気に投げ捨てるようなものだったから、腑に落ちる感覚はあれど、期待に沿うようなものではなかっ

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    2020年10月01日
  • 荊の城 下

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    わたしは闇に身をゆだねた。生きているかぎり、二度と光の中に顔をあげたくはなかった。

    話の全体像が明らかになる第二部を経て、第三部で話の決着が着きます。

    良く考えられているとは思うのですが、第二部後半が専ら台詞で謎が解かれるため、上巻と合わせ第二部がやはり冗長に感じました。

    第三部はスウを主人公とした冒険小説のようで(ラント街の生家でのシーンは素晴らしい)楽しめましたが、第二部で全ての謎が解かれ、「読者が知っていることを登場人物が知らない」状態になっているため、のめり込むまでには至りませんでした。

    ラストシーンは微笑ましく、良い閉じ方だと思います。

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    2020年07月25日