中村有希のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
このミス海外編2005年版1位。サラ・ウォーターズは2004年版の半身に続けて2年連続1位ということで自分も2冊続けて読んでみた。2冊目で読みにくさに慣れたこともあって若干しんどいものの上巻はとても面白かった。第1部の最後は意外だったし、第2部で別人の視点から同じ場面を再現してくれて、新たな事実などで物語がよく理解できてグッドでした。ただ、前作もそうだったんだけど、この人の小説は拘束や虐待、逃避行の苦行の場面描写がやたら長くて読み続けるのに骨が折れるのですよ。第2部の後半や第3部のあたりがそんな感じで下巻は半分ぐらいしんどかった。全体としては、意外性あるし結末が読めなくワクワク感があって良いと
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Posted by ブクログ
密室からの消失、呪い、幽霊、猟奇殺人、怪奇現象、安楽椅子探偵……。
数話は神秘主義に走りすぎな嫌いもありますが、怪奇趣味と不可能犯罪の二本柱が印象的な短編集です。
かなり一作一作のクオリティは高いし満足できる短編集だったんですが、反面、途中途中に覗いたガチな呪いとかアクシンデンタル過ぎるトリックが少し興醒めでした。
偉そうに言ってますが、結構前に読んだので、詳細あんまり覚えてません!←
以上です!!←←
◉古写本の呪い…密室から消えた本の謎。
◉現れる幽霊…鏡に映る幽霊と階段で背後に聞こえる足音の謎。
◉釘と鎮魂曲…殺害現場から消えた犯人の謎。
◉第四の拷問…乗ったら必ず死ぬモーターボ -
Posted by ブクログ
2000年に新樹社から出ていた単行本に四編を追加収録した「完全版」。
毎話、提示される謎も魅力的なんですがそれを鮮やかに解決してみせる謎の紳士タラントが所謂「話を聞いた時点で何でもお見通しですよ系」なので、私の中ではブラウン神父と近い印象でかっこいい。それ故、シリーズの最終話である「最後の取引」で説明のつかないオカルトの世界へ飛び込んでいく辺りが度肝を抜いて印象深いし凄いです。
追加で収録された4篇も「邪悪な発明家」「消えたスター」と手堅い奴から「危険なタリスマン」という最後の取引から戻ってきたタラントが活躍するオカルト世界を踏まえた設定など、完全版ありがとう、って感じです。 -