半身

半身

小説・文芸
1,119円 (税込)

5pt

門をいくつも抜け、曲がりくねった小径をたどった奥にある石の迷宮――ミルバンク監獄。1874年の秋、テムズ河畔にそびえるこの牢獄を慰問のために訪れたわたしは、不思議な女囚と出逢った。19歳のその娘シライナは、監獄じゅうの静けさをかき集めたよりも深い静寂をまとっていた。なぜこんな人が、こんなところに? すると、看守から聞かされた。あの女は霊媒なの。戸惑うわたしの前に、やがて、秘めやかに謎が零れ落ちてくる……。魔術的な筆さばきの物語が終局に至って突きつける、青天の霹靂のごとき結末。サマセット・モーム賞など多くの文学賞に輝く本書は、魔物のように妖しい魅力に富む、絶品のミステリ!

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半身 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    これはなかなか読み応えがあってね。
    いや文字多いわーってことでへこたれそうになるかと思いきやなんか上手いこと読ませてきて。そんなドラマチックな展開があるわけでもないようにも思うんだけど。。アレだ、言葉の魔術師。てきな。
    で、何が読ませるって老嬢と呼ばれてしまう30女の悲哀というかもう男も女もこの年までモニャモニャしてるとろくな事にならないというか厨二病的な情けなさを持って同じく厨二病を患う読者の心にグイグイくる。
    最後もまぁ酷いというか切なくなるわけで、こういう暗いというかパーティーピーポーには分からないぜこの気持ちみたいなのは小説の醍醐味ではないか。

    0
    2023年09月16日

    Posted by ブクログ

    マーガレットは初めてミルバンク監獄にやってきた。囚われている女囚の慰問のために。盗人、赤ん坊殺し、詐欺、色々な過去を持つ女囚のなかで、一人静謐な雰囲気を持つ女囚がいた。その名はシライナ・ドーズ。霊媒だったという。彼女に引き寄せられながらマーガレットはミルバンク監獄に慰問に通う。そしてだんだんと生活の中に監獄にいるドーズのことが占めるようになってきた。それはマーガレットを何処に導くのか。

    0
    2018年10月20日

    Posted by ブクログ

    現代作家にはあまり興味がないのだが、
    唯一はまったのが、このサラウォーターズ。
    翻訳された本はみな読んでしまったので
    新作を待ちわびてます。

    0
    2026年04月28日

    Posted by ブクログ

    19世紀イギリスで女囚刑務所へ慰問に訪れた令嬢マーガレットが、詐欺罪・暴行罪で服役中の霊媒師シライナと出会って心惹かれていき、やがては狂おしいほどに恋焦がれていく…という話。
    霊媒師が主役で「心霊現象は実在する」という立場で書かれたゴシックホラー小説のようであるが、地に足の付いたミステリ小説的な種明かし・どんでん返しで幕を閉じる。

    0
    2025年04月01日

    Posted by ブクログ

    マーガレットがシライナに惹かれていく様子や看守に見つからないようにこっそりと触れ合う様子の描写が本当に綺麗だったので普通に辛かったです

    0
    2024年10月29日

    Posted by ブクログ

    前半はめちゃくちゃ退屈、中盤で結末はハッキリと予想出来る(実際に何から何まで予想通りでした)
    こんなんもう駄作確定じゃないですか

    でも面白かったんだよなぁ

    なんていうか凄い高級車な感じなんですよね
    お、なんか上手い例えかもしれん

    サラ・ウォーターズの文章は高級車を思わせる
    洗練されていて美しくゆとりがある空間
    スピードを上げる場面では力強く加速するけどスムーズでバタつかない
    サスペンションも高性能でどんなデコボコ道でもそれを感じさせない
    そんな文章

    あれ、伝わる?

    0
    2022年07月05日

    Posted by ブクログ

    後半4分の1の面白さとそれまでの退屈さと極端な作品。以前読んだ『荊の城』が面白くて読んだのですが。1800年代半ばのヨーロッパの監獄に収監されている女囚の慰問を行う、平たく言えば、愚痴を聞く高貴な女性の話。愚痴を聞いているうちに、霊媒師の女囚を好きになって、二人で逃亡を企てる。ここまでが4分の3で、ここに至るまでが無駄に長くて退屈でした。でも残りは目が離せない展開でしたので、まあまあというところです。監獄内の表現が不気味でリアリティがありました。

    0
    2022年02月11日

    Posted by ブクログ

    ダフネ・デュ・モーリアの「レベッカ」に勝るとも劣らないミステリアスな物語を読んだ。

    19世紀の霧渦巻くロンドンのテムズ川河畔の監獄に収監されているうら若き女性の霊媒。そこを慰問に訪れる貴婦人は老嬢(といっても20代だろうが、今なら普通)、美しくないがゆえに、個性がありすぎるゆえに愛に飢えている。

    美しい霊媒の女囚「シラナイ」に傾斜していく。いや、ゆがんだ愛ゆえに嫉妬に狂い、正気を失うヒロイン「マーガレット・ブライア」。

    ミルバンク監獄の不気味さに(史実という)ぞっとし、霊媒というまがまがしさに迷わされ、ヒロインと女囚の交互に書かれる日記形式の構成の巧みさに、いよいよ謎が濃くなってくる。

    後半すっかり夢中になって一気に読んだ。人間の性質の不思議さ。他人の行動を感知してしまう鋭い人が必ずいるのだ。

    だましがこの世から無くならず(現実のあとを絶たない詐欺被害事件など)、だます人が多いなら、だまされる人ももっと多いのにかねがね不思議に思ってきたが、サラ・ウォーターズに完璧脱帽。

    そくそくと迫るミステリが好きなら、おすすめ。

    ミステリばかりではなく女性なら関心のあるもどかしいばかりの自己確立の物語でもある。何層にも意味が取れる内容に筆者の非凡さをみる。また、伏線がいたるところにあったということが後でわかり読み返したくもなる。

    次作『荊の城』期待してしまう。

    0
    2021年09月06日

    Posted by ブクログ

    少々頭のおかしいとされ抑圧されてるレズの女性の話がどう転んでいくんだろうと我慢しながら読み続けて、最後にようやく種明かし。読み返せばピーターが実在していて、最初からレズの話なんだとわかるけど、ピーターが実在するのかしないのかが最後まで分からない。降霊術を当時の人がどう捉えていたという設定なのかが分からないので、そこが最後まで引っかかった。この後、この時代だとどうなったのか、は気になる。

    0
    2021年06月16日

    Posted by ブクログ

    読むのに時間がかかってしまったけれど、読み終わって何とも言えない声が出た…。
    時間ができたらまたゆっくり読み直したい。2回目はまた楽しめそう。

    0
    2018年08月13日

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