荊の城 下
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荊の城 下

スウが侍女として入ったのは、俗世間とは隔絶した辺鄙な地に建つ城館。そこに住んでいるのは、スウが世話をする令嬢、モード。それに彼女の伯父と使用人たち。訪ねてくる者と言えば、伯父の年老いた友人たちだけという屋敷で、モードは親しい友人もなく、蔵書狂の伯父の手伝いをして暮らしていた。他に話し相手もないそんな環境で、同い年のスウとモードが親しくなっていくのは当然のことだった。たとえその背後で、冷酷な計画を進めていようとも。計画の行方は?二人を待ち受ける運命とは?話題沸騰の新鋭サラ・ウォーターズが贈る傑作長編。CWAヒストリカル・ダガー受賞&第1位「このミステリーがすごい! 2005年版」海外編ベスト10。

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荊の城 のシリーズ作品

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  • 荊の城 上
    968円 (税込)
    19世紀半ばのロンドン。17歳になる孤児スウは、下町の故買屋の家に暮らしていた。ある冬の晩、彼女のもとに顔見知りの詐欺師がやってくる。さる貴族の息子というふれこみで、〈紳士〉とあだ名されている、以前スウの掏摸の腕前を借りにきたこともあった男だ。彼はスウにある計画を持ちかける。とある令嬢をたぶらかして結婚し、その巨額の財産をそっくりいただこうというのだ。スウの役割は、令嬢の新しい侍女。スウはためらいながらも、話にのることにするのだが……。CWAヒストリカル・ダガー受賞&第1位「このミステリーがすごい! 2005年版」海外編ベスト10。
  • 荊の城 下
    968円 (税込)
    スウが侍女として入ったのは、俗世間とは隔絶した辺鄙な地に建つ城館。そこに住んでいるのは、スウが世話をする令嬢、モード。それに彼女の伯父と使用人たち。訪ねてくる者と言えば、伯父の年老いた友人たちだけという屋敷で、モードは親しい友人もなく、蔵書狂の伯父の手伝いをして暮らしていた。他に話し相手もないそんな環境で、同い年のスウとモードが親しくなっていくのは当然のことだった。たとえその背後で、冷酷な計画を進めていようとも。計画の行方は?二人を待ち受ける運命とは?話題沸騰の新鋭サラ・ウォーターズが贈る傑作長編。CWAヒストリカル・ダガー受賞&第1位「このミステリーがすごい! 2005年版」海外編ベスト10。

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荊の城 下 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2019年01月10日

    上巻より続く
    しかし下巻を読んだらなるほどミステリであった
    山場の帰還場面は手に汗握る
    大変素晴らしい
    全体として充分高水準の娯楽読物として力作だが
    もうひとつ欠点目につく出来でもある
    それぞれの描写は作者にとって必要だろうから書いたのだろうけれども
    作品にとっては必要だったのだろうか
    あまりに細か...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年09月02日

    どんでん返しにつぐどんでん返し。
    映画『お嬢さん』の原作だが、第三部が原作と映画では大きく異なる。

    0

    Posted by ブクログ 2012年09月17日

    とにかく面白くて、ドラマチック。
    波瀾万丈です。
    ディケンズ的と評される作品は色々ありましたが、この作品が一番でしょう。
    ディケンズよりも濃いほど、複雑に絡み合う展開。

    0

    Posted by ブクログ 2012年01月19日

    どんでん返しに次ぐどんでん返し。どこまで転がっていくのか、はらはらしながら展開を見守り、最後までその流れが止まらない。
    生き生きしたキャラクター描写もそうだが、煙と霧で霞む市街地、一日中陽の当たらないような田舎。舞台の描写から伝わる空気感で一層緊張感がある。
    どんな形でもいいから、この娘たちには幸せ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年11月03日

    ネタバレなしで感想。ネタバレすると全て面白くなる。
    前評判は「濃厚な百合でいろいろとやばい」。

    実際開いてみると、スウのいかにも育ちの悪い言葉づかいから始まって、盗人たちの卑劣な日常、ロンドンに立ち込める重い霧、饐えた臭い、全てが生々しくて陰鬱で、恐ろしく魅力的だった。表現の一つ一つが実に女性らし...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    下町娘のスウと令嬢モードはそれぞれに追いつめられ、自分の智慧を使って難局をきりぬけていこうとしますが、その先には再会と、とんでもない真実が。スリがでてきたり、出生の秘密がからんだり、本書は「オリバー・ツイスト」との比較がよくなされますが、それよりなんといっても似ているのは令嬢かどわかしがテーマになっ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    女の子同士の恋愛、いわゆる「百合」が苦手でない方でミステリ好きでパズラーな方がいらしたら是非ともお勧めしたい小説です。

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    Posted by ブクログ 2021年08月29日

    文学にもその国の特徴が色濃く出る。イギリス文学の特徴も魅力的だ。

    私が思う魅力キーワードとは「女性作家」「18・19世紀」「城」「保守的」「古」「頑固」「暗色」そして「ミステリ」。

    これがその物語に複合的に備わっていると、私はイギリス的だなと好きになる。おもしろくなる。

    ミステリの発祥地だけど...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年07月25日

    どういう展開になるのかさっぱりわからず先が気になって途中からは読むのがなかなか止められなかった。
    これからのふたりが、穏やかに幸せに、大切に過ごしてくれますように。

    0

    Posted by ブクログ 2017年07月04日

    確かに面白かった!
    ディンティ可愛い。
    当時のきちがい病院て確かにこんな感じだろうね…と思うと怖い…
    モードのたくましさ。
    スウのバカちゃんさ。
    後でちゃんとディンティに金貨倍返ししてね!

    0

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