感情タグBEST3
Posted by ブクログ
今までのウォーターズを知ってる人は驚くと思う。地味過ぎて。
前2作はラストのどんでん返しが鮮やかで、むしろそこに注目が集まってた感があった。
次はどんな仕掛けでくるんだろうって。
で、今回。
どんな技を仕掛けてくるのかとドキドキしながら読んでくと
どんでん返しどころか事件らしい事件もほぼ起こらず。
しかも物語の視点は過去へと遡るのでぶっちゃけ最初に結果が書かれちゃってる。
…こうみるとなんかすごくつまんなそうですが(汗)
いやいやいや、深いんですよこれは。
下巻へ続く。
Posted by ブクログ
第二次大戦前後のロンドンが舞台。これまでとはかなり作風を変えて、文学の領域へ。ムードがあり、登場人物の抱えた秘密と関わりを知っていくミステリ的な要素もあります。歴史物が好評というのが嬉しかったデビュー作「半身」、少女2人が主人公のディケンズ風味のエンタテインメント大作「茨の城」を期待すると、ちょっと違うかな〜。筆力の証明ではあります。次はどんな手で行くのか、興味あり。
Posted by ブクログ
戦時下のロンドンを舞台に、登場人物たちが織りなす群像劇。
過去へと遡るごとに明らかになってゆく彼らの恋。
この時系列の順番は、恋の輝きが永遠に戻らないことが強調されるようで、ひどく切ない。
前作や前々作のようなミステリを期待すると肩すかしをくらうが、抑制された巧みな描写で読み手の気持ちをそらさず、牽引力は健在だと思った。
恋に絡めとられた同性愛者たちのしっとりとしたシーンは、禁忌と抑圧あってのエロス。
かぐわしく妖しくも美しい!
ラストの奇跡的な美しさにも、胸が締め付けられてしまう。
Posted by ブクログ
『茨の城』のようなスピード感はないものの、緻密な描写に引き込まれます。3章からなる構成は時間を遡っていくもの。結末は始まりに、始まりは結末に…。
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第二次世界大戦後のロンドンが舞台。精神病院の二階の窓から放心して外の様子を見ているケイとその周りの女性たちに何があったのか。時間を遡って、さらにまた遡って最後にケイが何故そのような状態にまでなったのか読者に感動という贈り物と共に最高の説得力で読後の満足感を与える。
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初読みしたときは登場人物が多く、話が立ち代わり出てくるわりに関係が見えないので苛立つ。最初の章が終わりかけの頃に、なんとなく方向性が見えてくる。最初にレヴューなどで人間関係を掴んでから読まないと読みづらい。
Posted by ブクログ
登場人物の関係がイマイチ掴めないまま、
読み進めていく。
同性愛の三角関係は、僕の理解力の範疇を超えている。
1947年から始まった物語は、1944年に後ずさる。
Posted by ブクログ
創元推理文庫だからミステリーかと思ったら恋物語だった。
恋物語は苦手なので、好き嫌いで言えばあまり好きではない。
けれど、それでも最期まで読んじゃったんだから話として面白かったんだと思う。
読み終えたらまた最初から読み直したくなる。
やな女やバカな女がてんこもりのリアル。
解説は蛇足。