感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2021年05月21日
すべてが終わった後に回想しているような描写がされている
スウがお嬢様に添い寝するシーンの「睫毛が羽のように咽喉をなでる」て表現めちゃめちゃ良いな・・・
初読なんですけど『お嬢さん』で大筋知ってるので実質2回目みたいなもんなので、これ初回と2回目で全然印象かわるだろうなってシーンばっかりでうわーうわ~...続きを読むおもしれ~~って読んでます(普段ミステリ小説を全然読まない人)
変態という名の紳士が少女の涙だけを集めて作ったインクがほしいですなみたいなこと言い出すの最高に気持ち悪い
Posted by ブクログ 2019年01月10日
ホラー風味のミステリというよりミステリ仕立てのホラーものといった趣で
あいかわらずミステリ読者のミステリ認定幅の広いことよということと
ヴィクトリアンに限らずこういう旧家の因習的な素材はなぜイギリスなのか
フランスとかアメリカとかイタリアとかドイツとかロシアとかアラビアとかでないのは
やはり各国の文...続きを読む化なのか
というか英語のせいか
日本人の好みか巧みな描写を大量に畳みかけてで読み続けさせる
ディケンズ以来のの娯楽小説作法の定番か
と思ったが下巻に続く
Posted by ブクログ 2018年03月13日
うわあ……
息を呑む展開と濃密なエロスにくらくらする。
これは凄い小説だ……!
映画もいいけど、舞台でも観てみたい。
結末は果たしてどうなる?
下巻、ハラハラする……
Posted by ブクログ 2013年10月15日
第1部の終わりを読んだ瞬間、
こ、これはっ。。。!!ってな感じで
そっから先はノンストップ。
主人公スウのキャラが入りやすいので
ミステリ初心者にはとっても良いと思う。
でも、初心者でコレ読んだらハードル高くなっちゃうなぁ。
んで、何がいいって、やらしいの。
エロいんじゃないよ、やらしいんだよ。
Posted by ブクログ 2012年05月01日
一大詐欺によって出会ったスウとモードは、互いに惹かれはじめていきます。けれど、着々と計画は進行していくのです。2人の友情を越えた想いがどこまで続くのか、この小説のひとつの見所です。読んでいくうちに、濃厚な濁流の渦にねっとりと巻き込まれていき、何が真実なのか分からなくなってきます。誰が味方なのか、裏切...続きを読むりものなのか。片時も目を離すことができません!
Posted by ブクログ 2012年01月19日
『半身』もそうだったけど、この人の作品は前ふりが長い。途中で盛大などんでん返しがありそうな気配に、それまでのじわじわとしか進まない展開を読者は辛抱強く待たなければいけない。その辛抱がつまりスリルであり、サスペンスであり、ミステリーなのだけれども。
舞台は英国。ロンドンっ娘の気性がなんとも愛らしくて惹...続きを読むかれる。登場人物の誰もが一癖二癖ありそうで、一気に読んでしまう。
Posted by ブクログ 2011年06月08日
上下巻を一気に読み終えて、溜め息が出た。すごい。
重いけれど読後は爽快。
酷いことをする人も、冷酷なモンスターじゃない。(だから怖いのだけど)
筋も人物も魅力的。こんな解放もあるんだ!
Posted by ブクログ 2009年10月04日
2004年の「このミス」「週刊文春ミステリベストテン」で堂々第一位となった人気作。本国ではCWAのヒストリカル・ダガーを受賞。一読おくあたわずとはこの本のことでありましょう。こんなに面白い本は暫く出ないかな、というくらいの傑作。原題は「fingersmith」、スリのことです。下町娘でスリのスウは歳...続きを読むかっこうが似ている令嬢をだましてその財産をだましとるたくらみにひきずりこまれます。箱入り娘でおとなしいけれど知的で冷静な令嬢モードはスウの知らないタイプの人間で、スウは初恋にも似た感情を抱くのですが、計画はどんどん進行します。さてさて。途中で物語の語り手がスウから令嬢モードに変わるのですが、ここからがこの本のキモ。驚愕の真実、疾風怒濤のどんでん返しがこれでもかと。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
立場も外見も性格も全く正反対である二人の女の子が主人公のミステリです。いわゆる百合小説ではあるんですが……違和感なく読めます。同性である彼女を好きになる過程も、その心理描写も、ミステリとしてのパズルも、見事としか言いようがありません。久しぶりに出会った面白いミステリ小説でした。
Posted by ブクログ 2023年01月22日
19世紀半ばのロンドン、17歳になる少女スウは、下町でスリを生業として暮らしていた。そんな彼女に知り合いの詐欺師がある計画を持ち掛ける。とある令嬢をたぶらかして結婚し、その財産を奪い取るために協力してほしい、というもの。スウの役割は令嬢の侍女。(表紙裏のあらすじより)
というわけで、恐る恐る令嬢のい...続きを読むるお城に入り込み、着々と計画を進めていく。
この本は私のお気に入りに入っていた本で、約10年も前から入っていたもの。
当時どういうわけで、リストアップしたのやらすっかり忘れていたのですが、整理をする前に読んでみようと思ったのです。
あまり期待もせずに読んだのですが、登場人物も少なく大変読みやすく、古い時代の話にもかかわらず、情景がつかみやすく結構面白く読み終えました。
さすがお気に入りに入れただけあるなぁ、なんて思いながら。
そして最後の逆転劇!!思いもよらぬ方向に行きそうな展開。
下巻に続く。
Posted by ブクログ 2021年04月22日
登場人物がみんな豪胆で臆病、大胆不敵で小心翼翼なイギリス文学。小説が上手い!翻訳が上手い!すごい、なんなんだこの話。どうやって思いついたの?若い女ってこういう突拍子も無いこと出来ちゃうかもねとゾッとしたり、あんたそんな面を今まで隠し持っていたの?と感心したり、話が始まったらもうその後は愁眉を開く間な...続きを読むんてありません。とんでもないぐるんぐるんの怒涛の展開。なのに急ぐでも駆け足でもなく、終始丁寧で美しい日本語の中にそっと忍び込ませてるヒントがまた美しい。何故か読んでて「騙された!」とは思わず「くー!そうだったのかよー!そうだいけいけー!やったれー!」と爽快な気分になれる緩急が不思議。登場人物達が皆蠱惑的で理解の範囲を超えた気狂い達だからかな。
こんなに展開がコロコロ変わるのについていけなくなることも無く、終始読みやすい文章なのも素敵。
スウのセリフが下町べらんめぇ調で子気味よくていいのよね、気取った言葉だけが美文では無いという当たり前の事を思い出しました。
Posted by ブクログ 2017年03月29日
「お嬢さん」の原作ときき、映画の方が見られなかったので原作を手に取りました。スウかブライア城に行ってからの展開に惹きつけられました。一部から二部への転換が見事で、えぇ!って感じです。下巻が楽しみ。映画は日本占領下の韓国が舞台で、モード役は日本人設定のようですが、このおどろおどろしさはイギリス19世紀...続きを読むでないと出せないのでは。暗くてジメジメした雰囲気が立ち上り、ゴシックホラーの要素も感じられて満足です。
Posted by ブクログ 2016年05月09日
顔見知りの詐欺師「紳士」から、貴族令嬢であるモードを騙して結婚する計画の協力を求められたスウは、報酬に惹かれて引き受ける。19世紀半ばのイギリスの生活の描写が丁寧で、陰鬱な貴族の館の情景が目に浮かぶよう。スウと紳士が城館に入ってからは物語が動き出し、目が離せなくなりました。スウとモードの2人の間に友...続きを読む情とは言えない感情が芽生えてからの文章が、なまめかしく、色っぽい。そして、驚きの展開で……下巻に続く。
Posted by ブクログ 2015年06月05日
再読だが、後味が悪かったというぼんやりした印象があった。
ヴィクトリア朝時代を舞台にしたミステリー。
結婚詐欺の片棒を担ぐために侍女になった女スリと、大富豪の娘。騙しているのに、ほのかに友情が芽生えて。
泥棒家業ファミリーの前振りがあまりに長くていらいらするが、だんだん話が進んで目が離せなくなる...続きを読む。
Posted by ブクログ 2013年05月28日
第一部の終わりでの展開に目が出た。
私はミステリはさほど読まないから、元々予想は出来ない読者とはいえ、全く思いもかけない方向から頭を殴られたような感じだった。とにかく続きを買ってきて読まないことには何とも先が気になる。
全体の雰囲気として、薄暗くて湿度が高い。そして(良い意味での)生理的嫌悪感みたい...続きを読むなものを読みながらずっと感じていた。
Posted by ブクログ 2012年10月18日
ペテン紳士と元掏摸の侍女とお嬢さま。
この三人の間で陰謀が渦巻き、ふたりの揺れる感情が迷いを生む。
一部と二部で視点が変わり、スウとモードのお互いの心境の変化が見れて良かった。
愛ゆえに欺く決心って切ない。
長いけどあっという間だったので下巻も期待。
Posted by ブクログ 2011年03月31日
主人公のスウはロンドンの下町で育った掏りの娘。育ての母親、サクスビー夫人に大切に育てられる。
スウが十七になったある日。顔馴染みの詐欺師がスウのところに一つの儲け話を持ってくる。詐欺師が金持ちの令嬢を騙して結婚する手伝いをスウにして欲しい、というのだ。
スウの役目は令嬢の侍女。令嬢の傍で詐欺師のサポ...続きを読むートをする役どころだ。躊躇いながら、不安に苛まれながら、スウは田舎の城館、ブライア(荊)城へと向かう。
原題の Fingersmith は スリ の意。なるほど。幾重にも意味があるような気がする。
ただし、邦題の「荊の城」も作品にぴったりの題名。メインの舞台であるブライア(荊)城。その暗い荒んだ雰囲気と、そこで繰り広げられる人物模様。ブライア城はスウの上にも令嬢モードの上にも大きな影を落としている。
スピード感がある語り口ながら、物語の前半はゆっくりと進行する。もどかしさや歯痒さを堪えて後半に進めば、二転三転する筋立てとともに、今まで読んできた前半にまったく違う意味が存在したことに驚かされる。
読み応え満点。驚愕度も大きく、さすがに評価の高い作品だなと思わせる。
あ、でも、スウとモードのあれこれでちょっとだけ「あれ?そういう話だったの…?」と思ったりも。(2005-02-24)
Fingersmith ( by Sarah Waters ) / 邦訳 : 中村有希
Posted by ブクログ 2011年07月31日
読書完了日2007年06月04日。この作家さんの作品「半身」を挫折しているので、再チャレンジの気持ちで読み始めました。出だしは大変眠かったです…、途中からするする読めましたけれど忍耐力が途切れれば挫折しそうな勢いでした(苦笑)どうも外国作家のお話とは相性が悪い…(汗)苦手なのかな?
Posted by ブクログ 2009年10月04日
線路ならぬミステリーは続くよどこまでも。いや、でもこれをミステリーとして読んじゃ間違ってもダメよ!これはれっきとしたファンタジーなんだよなぁ。だからこのミスとかそんな賞とっちゃってるばかりにバッシングの憂き目にあう。完璧なプロットがなんぼのもんじゃい。惑わせるって意味では最高ですよ。江戸川乱歩ファン...続きを読むにはオススメ?いわゆる耽美派?あ、違うのか。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
サラ・ウォーターズのは怖いって判ってたはずなのについ手にとってしまって・・ドロドロ(泣)。
ホラね予想通りの展開〜と思っても、それで終わってくれない。いろんな意味で(?)ドキドキさせられたよ。
『半身』よりも読後感が良くてホッとした。
Posted by ブクログ 2020年07月24日
あたしたちはみんな秘密を抱いていた。本物の秘密と企みを。
サラ・ウォーターズ初体験です。
第一部はある策略のために侍女として城に遣わされた娘の視点で話は進みます。城の暮らしに戸惑いながらも女主人と心を通わせ、策略の実現に葛藤する娘の心情が丁寧に描かれ読ませます。
第一部の最後に切れ味の良いサプ...続きを読むライズがあるのですが、第二部が第一部のお話を別の視点から語り直すだけになっており、求心力が弱まったのが残念に思いました。
これでまだ上巻ですが、下巻はどのように話を引っ張っていくのか、気になります。
Posted by ブクログ 2011年05月26日
舞台は19世紀半ばのイングランド。主人公はスリの少女ととある令嬢。
その二人が運命の波に翻弄され二転三転しまくりますが、決して屈することはないのです。
その奔放なストーリー展開に引き込まれしまいました。いったい誰が黒幕なのか?とか。
二人の少女の心理描写や、舞台の薄暗く不潔で猥雑なところも、よく描か...続きを読むれていると思いました。
最終的にこの恋愛観には好みが分かれるところだとは思いますが、文学作品としてみれば、まぁ有りかな~というところ。
Posted by ブクログ 2009年12月30日
ロンドンで詐欺師の一家に育てられたスーザンと、世間から隔絶された城で育ったモードの二人を巡る小説。勢いがあるスキャンダラスな展開がシドニー・シェルダンを思わせます。ミステリーとはちょっと違う気はするけど…。スーザンの育ての親の気持ちがちょっとはっきりしないのが消化不良。お金のためだったのか、スーザン...続きを読むを本当に娘のように思ってたのか。古いイギリスの雰囲気は楽しめました。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
時代は百合です。とか言っちゃうとそこまでなんですが。近年の女性向けホモなもの(みもふたもない)には失われつつあるものが、この畑で復活することを期待しつつ。
気持ちが近づいていく過程が、残酷な所も優しい所も丁寧に美しく書かれていて、緊張感と、解放された時のカタルシスにはまります。表面的なプライドという...続きを読むより、もっと内面的な自尊心を感じさせてくれる所が良い。設定の耽美っぷりもぶっちゃけ好みなんですが。
同じ作家の前作よりもこっちの方が好きなのは、ハッピーエンドだからかも。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
●サラ・ウォーターズの歴史ミステリ第二弾。
なんだかなあ、この作者、“惹かれあう二人”みたいなのが好きなのかな?
●今回は、『スリの少女スーは、とある田舎の城に住むお嬢様を騙して財産を奪うたくらみに加担するため、侍女を装ってその城に入るが、そこに待ち受けていたものは彼女の予想を超えた企みだった・・...続きを読む・!?』みたいなストーリー展開。
枚数が増えた分、エゲツなさも倍加?
設定が設定だけに、エロさ加減も増量しております(笑←途中で、フ×ンス書××庫を思い出したのはヒミツ・・・。)
現代でなく、50〜100年くらい前に書かれた作品だったら、国書刊行会あたりが出してそう。
そんな雰囲気なのでした。
●読後、すっきりさっぱり明朗快活にはなれるタイプの小説だとは到底思えませんので、読む前にはお覚悟を。
ま、『半身』よりはマシだと思うけどね・・・。ふう・・・。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
第一部の最後のどんでん返しにはビックリさせられたが、如何せん全体的に展開が遅い。それだからこそ、より物語の世界に深く浸れる・・・とも言えるが、リーダビリティの欠如を感じる。