風野真知雄のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「最後の縁談は二十四のときだった。以来、静湖の縁談のことは、庭のどこかに埋めた金魚の墓のように忘れられたのだった。」
「初恋の人。その言葉を聞いただけでも、胸がきゅんとなるのはなぜだろう。そんなものは、遥か彼方、富士山の真裏あたりに消えてしまったものなのに。」
なんの捻りもないけど、程よい間隔でフフっと笑える。
そんな感じの本でした。
時代小説的なものはなんとなく手に取る気が起こらず敬遠していたのですが、これくらい軽い感じなら苦にならず読めます。
時代物ならではの単語は、意味はなんとなくわかっても読みが曖昧だったりするものがチラホラあって、このレベルでも何回かweb辞書をひきました。
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Posted by ブクログ
「姫は、三十一」シリーズ、これで完結?静湖姫、いつのまにやら恋に落ちて、なんだかあっけなくえっ?もうそんな感じ??っと置いて行かれた感が・・・。今回の謎は、某藩で100人余りの人が殺害された謎。先祖代々積もり積もったものがあるとは言え、お雑煮の味でそんなに多くの人が刀を抜くかな??幽霊船でも、チャーリーチャン達あっさり観念し過ぎな印象。次の日から今まで通り普通に静湖と話してるし。最後、幽霊船事件を静湖が解決して終わりにしてほしかったな。あっ。静湖が解決したんだけど、こんな感じではなく。「戦いはやめてぇ〜!」「では、手打ちにしよう。」で、めでたしめでたしって・・・いくらなんでも。