風野真知雄のレビュー一覧

  • 耳袋秘帖 八丁堀同心殺人事件

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    冒頭の描写から不穏な空気が漂っている。
    しかも最後の1行が気味が悪いくらいあっさり書かれていて、だからこそ救いがない。
    身も蓋もない言い方をすると、
    正しいと思って起こした行動がめいっぱい裏目に出た、といったところか。
    事を起こした本人は正義だと思って動いてる故、罪悪感がないのが怖かった。

    『耳袋』絡みの謎解きパートに若干救いがあるかな。
    取り敢えず栗田の坂巻に対する評価基準が
    ほぼすべて雪乃さん絡みなのが面白い。
    しかも空回ってる辺りがまた(爆)。

    余話の『河童の銭』は銕蔵と五郎蔵の若い頃の話。
    本編のふたりの関係性を考えながら読むとかなりニヤニヤできる(爆)。
    変な話、この余話の方が面

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    2013年08月04日
  • 耳袋秘帖 妖談さかさ仏

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    全体的に読後感が哀しい話だった。

    過去の作品で捕まった泥棒が牢破りに成功するところから話が始まるのだが
    この人が捨て駒扱いだったりするし
    関わる人関わる人みんな当たりが素っ気ないというか血が通ってないというか。
    逆さに釣られた遺体で見つかった玉助さんも
    愛されていた片鱗が見えるところが逆にせつない。
    『耳袋』に記された妖し絡みの謎解きがコミカルな部分を担うことで
    これまでの話ではバランスがとれていたのだが
    今回はあまりにも哀しい扱いの人が多すぎて辛かった。
    巻を重ねるにつれて、『闇の者』の印象がのっぺりしてきて
    だんだん温度を感じさせないモノになりつつある。
    それから、前作に続いて洋行の物で

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    2013年08月04日
  • 宵闇迫れば 妻は、くノ一 6

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    大きく変わったこともない巻でしたが、宵闇純平と織江の戦いのラストが一体どうだったのか、分かったときにはびっくりしました。なんてこった…です。
    10巻完結とのことですがまだ6巻。
    続きも楽しみです。

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    2013年08月02日
  • 耳袋秘帖 妖談しにん橋

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    根岸肥前守が『後々まで切歯扼腕し、悔いることになった』のは
    橋番の甚さんのことなのか、永代橋の末路に関することなのか。

    町奉行周りの話だからか、何気に血生臭いというか、結構人が死ぬ。
    御禁制の物の抜け荷だとか、バックギャモンだとか、
    西洋から入ったらしきものがチラチラ出てくる辺りが
    維新が近いんだなぁという気がする。
    そして、雲次が永代橋に施した仕掛けの気の長さに
    東野圭吾氏の『聖女の救済』に通じるものを見た。

    椀田の姉のひびきさんが意外と乙女だったのが面白かった。
    宮尾も悪食とはいいながらちゃんと選んでる風なのも面白い。
    ひびき→宮尾→牡丹って図式、ハチクロか??(爆)

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    2013年08月05日
  • 薔薇色の人 姫は、三十一 4

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    今回は女の歳について考えさせられる事件でした。
    岡田の秘剣ついに解禁!!
    静湖姫、シリーズ初の危機一髪!?に、男たちが立ち上がる。
    そして、益々増える静湖姫に惚れる男達。
    私は筋肉若殿、大プッシュです(笑)。

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    2013年07月31日
  • 君微笑めば 姫は、三十一 3

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    ネタバレ

    話しには出てきていた、多歌子姫が大きく絡んできます。しかし登場はなし。コロンボの「うちのカミさん」みたいになるのだろうか?
    静湖姫のモテ期は益々加速で、続きが楽しみです。

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    2013年07月31日
  • 耳袋秘帖 妖談かみそり尼

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    新シリーズ第2弾、らしい。
    根岸肥前守がだんだん松浦静山に見えてきた不思議。

    下っ引きのしめさんとか、高田馬場の元陰間の尼さんとか
    また強烈なキャラが増えた。
    そしてイケメン宮尾に剃刀という新たな弱点を与えられるという。
    もしやこれもイケメンゆえか???(笑)

    今回は物欲に支配され振り回される、というのがテーマらしく
    モノに溢れた現代に生きる自分たちにも深く関わる話だったと思う。
    前作はそれで終わったのかと思っていたが
    『闇の者』というテーマが引き継がれていることが読んでいるうちに解ってきた。
    これはシリーズ通して語られる話なのだろうか。

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    2013年07月31日
  • 身も心も 妻は、くノ一 3

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    薄手だからあっという間に読み終わってしまいました…。
    色々と動き出して参りましたね!!怖いような…ドキドキとわくわくがたまりませんね。

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    2013年07月31日
  • 星影の女 妻は、くノ一 2

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    彦馬と織江の純粋な想いと日常に潜む謎の絡み合いが面白い本作。第2弾。
    NHKでドラマ化される前から実は気になっていたタイトルで…ドラマ化の彦馬さんがどうも染五郎さんだというんでこれはもう読むしかなかろうと、昨日まとめて5巻まで買ってきました。時代劇は世界観が現代モノとは全く違っていてまた面白いです。
    電車に乗る時間が多いとすぐに読めてしまう薄さなのも良し悪し…続き気になる。

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    2013年07月30日
  • 姫は、三十一

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    ネタバレ

    妻は、くノ一の姉妹編。
    松浦静山の娘静湖姫が主人公の、謎解きもの。
    雙星彦馬の名前もチョロっと出てきます。
    和歌の会で起こった事件をキッカケに静湖姫が怒涛のモテ期に突入します。
    少し男たちが姫に惚れる理由が安易な気もしますが、なにせ三十八万四千年に一度のモテ期ですから・・・。

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    2013年07月29日
  • 濤の彼方 妻は、くノ一 10

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    ネタバレ

    シリーズ完結!!
    大団円です。ちょっと、苦境に立たされていた演出の割に、都合良過ぎな気もしましたが、彦馬と織江の場合ハッピーエンドが一番です。
    後記は無くても良かったような、良くなかったような・・・。

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    2013年07月28日
  • 胸の振子 妻は、くノ一 8

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    今回は静山とにゃん太が、張り切り過ぎな感じもしますが・・・。
    会えそうで会えない二人。
    織江を狙う第三の刺客は、母雅江のライバル浜路。
    彦馬の存在が川村真一郎に知られ、どうなるか!?という展開が楽しいです。

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    2013年07月15日
  • 幽霊の町 妻は、くノ一 蛇之巻2

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    織江が彦馬と出会う前日談と出会った後の2つの時代を行き交う変則スタイルが新鮮で面白い。ラストに意外な人物が登場する。

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    2013年07月15日
  • 美姫の夢 妻は、くノ一 7

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    ネタバレ

    幽霊船騒動があったものの、彦馬の方には特に大きな動きもない、謎解きの日々。
    織江の方には第二の刺客が送り込まれます。
    静山の娘の静湖姫も登場したり、雁二郎の見せ場が格好よくなったりで、目が離せません。
    最後、また気になる所で終わるなぁ。

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    2013年07月14日
  • 月光値千両 妻は、くノ一 5

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    ネタバレ

    物語のターニングポイントといった感じか、かなり状況が大きく動きました。
    抜け忍になったはいいけど、織江と彦馬の距離は、むしろ離れているような・・・。
    彦馬の日常が変わらないせいか、さらりと読みすぎてしまいました。

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    2013年07月11日
  • 濤の彼方 妻は、くノ一 10

    購入済み

    望遠鏡で覗いたものは

    東京タワーから江戸時代を覗いたような小説だ。
    先の読める展開が知らず知らずのうちに最終巻まできてしまった。
    作者の意図するとこならばまんまと嵌ってしまった。

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    2013年07月10日
  • 星影の女 妻は、くノ一 2

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    シリーズ2作目。
    彦馬の謎解きが続き、最後に大きな話が少し現れる感じです。
    かなり距離的には接近しているのに、会えない二人がもどかしいです。

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    2013年07月09日
  • 妻は、くノ一

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    時代物、女がじつわやり手のくノ一だった。そして、潜入内偵をするけれども、潜入先で恋に落ちるのだ。これはシリーズとのことで、どんどん続いていくらしい。面白い予感がするが、続編を読むかどうかは微妙なラインです。ひとつ勉強になったこと。くノ一 この三つの断片が合わさると女って文字になるんだね。

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    2013年06月19日
  • いちばん嫌な敵 妻は、くノ一 蛇之巻1

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    ネタバレ

    「妻は、くノ一」の続編が、正直アメリカを舞台に始まるとは想像していなかったので驚いた。長州の忍者と織江の戦いのなかで、彦馬との絡みもあり、面白かった。次の戦いが待ち遠しい。

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    2013年06月13日
  • 姫は、三十一

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    江戸時代、平戸藩のお姫様(31歳)、世にいう売れ残りの婚活中の姫だが、世間の荒波に揉まれ、おかまBARに入り浸るというなんとも現代風の設定。
    おかまのマスターに、今年はモテるといわれ、殺人事件に巻き込まれ、探偵商売を始める。関わる人達が、姫に恋い焦がれていくという、これなんていうモバゲーのゲーム?と言いたくなる。時代小説はちょいと縁遠い人にも読みやすい作品だとは思います。
    妻はくノ一という作品の番外編らしく、本編の話もちらほら出てきますが、あんまり関係なく楽しめます。

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    2013年05月28日