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処刑される寸前、脱走に成功した仏像専門の盗人・庄右衛門(しょうえもん)は、ある寺で仏像をさかさにして拝む不思議な光景を目のあたりにする。同じころ深川では、売り出し中の美人芸者が姿を消す事件が起き、あろうことか木にさかさに吊られた女の遺体が発見された──。川を上る巨大魚の謎、柳の霊が人に憑くなど、南町奉行・根岸肥前守(ねぎしひぜんのかみ)のもとに報告される、不可解な事件の裏には一体なにが? 大人気怪奇シリーズ第四巻!
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Posted by ブクログ
芸者の小力に惚れてしまう椀田のセリフ一々あんげん声で聞こえて困る(笑)。朗読劇にしても面白いだろうなぁ。闇の者の存在がうっすらと浮上してきて、不気味さと、根岸肥前守のやんちゃしてた頃に培ったであろう凄みも垣間見える。時代劇ものだが、探偵ものとして読み応え十分だ。
短編連作の影に巨大な黒幕の存在をにおわせつつ次巻へ続く。小力ねえさんはも出ないのかな。椀田姉弟の恋は応援したくなりますねえ。 短編の謎解きがテンポが良すぎてたまに置いていかれるときがある。集中して読みたいシリーズです。 ちらりと登場している別シリーズの二人が気になります。そっちも読んでみたい。
第四弾(新シリーズ) 小さな不思議話を解決しながら、本論へ持っていく 今回は寺社奉行と操られた仏泥棒が絡む 背景にはまだ、「闇の仕事人」と例の尼が そして、隠れキリスタンも?
噂には聞いていました。あの人達が!って。 むふふふふふ。 そう来ましたか。 またのサプライズ、期待しております。
玉助さんがさかさにつられていた理由は結局わからず。事件もすっきり解決せず、もやもや。深川芸者の小力に惚れちゃった椀田は可愛かった。
奇妙な話なんだけれど、ちょっとコミカルな感じもするかな。 身近なところで起きている事件なだけに、御大がよく働いている感じですね。 全体的には、仏様がしっかりと絡んでいる話でした。 良くあるネタとは言え、江戸が舞台ってのは珍しいですね。
とりあえず、ダイワ文庫時代の根岸の両腕、坂巻と栗田がちょろりと登場したことに拍手。なんとなく「それはまた別のお話」的な扱いではあったけど、健在とわかって何より。文春文庫での新シリーズになって以来、一部で上がっていた「坂巻、栗田はどーした?!」の声に押されたのか、何か出版社間の問題、もしくは編集者との...続きを読む何かがうまいこと片付いて無事に引き取ってこられたとか、そんなところ? ちなみに帯には「あの坂巻と栗田が帰ってくる!耳袋秘帖王子狐火殺人事件 5月文春文庫でいよいよ刊行」の文字もあった。あ、今回のちょい出はこれに対する布石なのか(笑) ーーーーー 個人的には椀田と宮尾もコンビも好きですけどね。 とくに「悪食の色男」宮尾はいい(笑)
仏像専門の大泥棒、仏像庄右衛門が脱獄。これは、根岸肥前を騙しその名を卑しめる謀の始まりだった。 江戸の寺のいくつかにさかさ仏を拝むグループが出現。 売れっ子芸者が行方不明に。 昔売れっ子だった芸者の逆さに吊るした美しい遺体が木に吊るされた。 全てがさかさ仏、さんじゅあんの教えを求める動きへつ...続きを読むながる。その陰に大きな力があるのを根岸は見逃さなかった。 幕閣でもあるその勢力との根岸の戦いが始まる。
耳袋秘帖~妖談編~の第4弾。 仏像専門の盗賊さんが脱獄したり、寺社奉行のお偉いさんが根岸南町奉行を失脚させるために暗躍してたり…。 さかさ仏ってのは仏像をさかさにつるして拝むものらしく、どうもキリスト教と絡んでいるらしい…。 この頃は、各自みな菩提寺に登録させられてた時代だろうから、宗教はかなり身...続きを読む近なものだったのだろうな。 それと、このシリーズは順番に読んでいかないとダメだね。 江戸の謎解きとともにじわじわっと本筋が進んで行くみたいだから。
全体的に読後感が哀しい話だった。 過去の作品で捕まった泥棒が牢破りに成功するところから話が始まるのだが この人が捨て駒扱いだったりするし 関わる人関わる人みんな当たりが素っ気ないというか血が通ってないというか。 逆さに釣られた遺体で見つかった玉助さんも 愛されていた片鱗が見えるところが逆にせつない...続きを読む。 『耳袋』に記された妖し絡みの謎解きがコミカルな部分を担うことで これまでの話ではバランスがとれていたのだが 今回はあまりにも哀しい扱いの人が多すぎて辛かった。 巻を重ねるにつれて、『闇の者』の印象がのっぺりしてきて だんだん温度を感じさせないモノになりつつある。 それから、前作に続いて洋行の物である切支丹伴天連が出てきたことで 幕末なんだなぁという感覚が濃くなっている。 取り敢えず『さんじゅあん』の謎が解けないことには 先が気になってどうしようもないのだが。
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