高見浩のレビュー一覧

  • ハンニバル(上)(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ジョディ・フォスターが降板してしまったために残念な結果になってしまった映画版を見たということもあり、一度小説を読んでみようと思って手に取った。上下巻に分かれている本作は、上巻では前作の最後に脱獄に成功したハンニバル・レクターがフィレンツェで事件を起こした後にアメリカに戻ってくるまでが描かれる。

    先に映画を見ていることもあり、頭の中で映像と合わせながら作品を見ることができるという理由もあるが、翻訳ものとしてはかなり情景が日本人に優しいというか想像がしやすい作品となっていてスイスイと読んでいける。レクター博士が前作と比べてもよりやや人間らしいというか、クラリスに就寝なところがやや違和感があり、そ

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    2026年03月08日
  • 老人と海(新潮文庫)

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    入院中、病院に置いてあったのでいそいで読んでみた。
    老人が海に漁に出て、大きな魚、サメとたたかう。
    物語に動きはあんまりないけど、老いと自分の力を認めて自分をじじいとよんだりする老人が魅力的だった。
    描写が細かくて正直、漁の用語とかが難しく把握できない部分もあったけど、うみのうごきと老人の狼狽した様子が目に見える。
    自然を愛している老人も良かったし、何度も少年がいたらいいのにと思う老人らしさをだす老人もよかった。
    解説を読むとヘミングウェイの人生も乗っかってよりよくみえる。

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    2026年02月28日
  • 老人と海(新潮文庫)

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    ネタバレ

    老人が自分を奮い立たせて、どんな苦境に差しかかっても乗り越えていくところがすごかった。
    残念だったけど、結果が全てではないということを考えさせられる。

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    2026年02月28日
  • ハンニバル(下)(新潮文庫)

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    ようやっと読み終わった、、、、!
    元々外国の和訳を読むのが苦手(名前、地名、時代背景が分からない)なのと、上巻と比べて物語の描かれ方が違ったのに苦戦をした。上巻は主にクラリス視点で物語が進んでいたのに対して、下巻では一気に時が進んだのに加え、様々な人物の思惑や背景描写が描かれた群像のようになっていた。
    上巻ではレクター博士が狂気の象徴として描かれていたのが下巻ではレクター博士の人間としての過去などの肉付け、それにメイスン、グレンドラーなど非常に現実感のある人間の中のいやらしい悪がレクター博士とは別の路線で描かれて交差していた。

    最後まで進めば後は一気に読め終えた。面白い。

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    2026年02月23日
  • 羊たちの沈黙(上)(新潮文庫)

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    ドラマや映画は未視聴のままだけど気になってるので、とりあえず原作から。
    ハンニバル・レクター博士がやはり素晴らしい。主人公と面会するところなんかは、彼がどういう人物かあらかじめ聞いているので注意はするものの、会話がスムーズなので親しみやすく感じてしまう瞬間にはふと彼が殺人犯だったことを思い出して恐ろしくなる。

    その他の登場人物もキャラが立っているように思う。
    展開も面白かった。また読み返そう。

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    2026年02月22日
  • 老人と海(新潮文庫)

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    1952年、アメリカのライフ誌で全文が掲載され、532万部が48時間で売れ切れたという有名作。
    "grace under pressure"を体現したロマン溢れる不撓不屈な物語。

    "漁師は老いていた。"
    もう八十四日魚が一匹も獲れず、不運のどん底と囁かれる老人サンチアゴ。でもまだ目は死んでいない。
    大海原で、見たこともない巨大魚カジキと文字通りの死闘を迎えることになる。描写が非常に綺麗で鮮明。
    極め付けにこの表紙!
    なんて素敵なんでしょう.....!

    そして、作者ヘミングウェイ、非常に作家っぽい(ど偏見)人生である

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    2026年02月21日
  • 河を渡って木立の中へ(新潮文庫)

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    本作はヘミングウェイの意気込みとは裏腹に発行当初から不評だったというが、確かにヘミングウェイにしては少し冗長的で、普段の力強さを感じなかった。
    でもそれは、常に力強く生きてきたヘミングウェイが、戦争を経てヴェネツィアで18歳の美しい娘(アドリアーナイヴァンチッチ)と出会い、肩肘を張らず本来の不器用だが繊細なヘミングウェイに束の間戻れたからではないだろうか。本作発表と同年に「老人と海」に取り掛かったそうだ。やっと肩の力を抜いて生きようとしたヘミングウェイだったが、本作が不評だったこともあり、「俺はまだまだいけるんだぞ」と渾身の力を込めて描いた傑作が「老人と海」だったのではないか、などといったヘミ

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    2026年02月14日
  • 老人と海(新潮文庫)

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     シンプルな文体で非常に現実味に富んだ作品だった。それだけに、大海原にポツンと浮かぶ小舟の様子がありありと脳内に浮かぶ。面白かった。
     特に、翻訳ノートが勉強になった。

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    2026年02月05日
  • 老人と海(新潮文庫)

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    雄大な自然に身ひとつで挑む。己を鼓舞して、他者への敬意を忘れずに。先人の経験から学ぶことは多い。少年が老人を慕う理由がよくわかる。

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    2026年02月03日
  • ホット・ゾーン エボラ・ウイルス制圧に命を懸けた人々

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    これは凄い本をよんでしまったなあ。
    エボラ出血熱についてのノンフィクションというけど、下手なホラー小説よりよっぽどこわい。
    症状が劇的で恐ろしすぎる。
    立ち向かって調査する人々に心から尊敬する。

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    2026年01月12日
  • 闇の奥(新潮文庫)

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    予想以上に読み易く面白かった。小説の形を取りながらも著者の実体験に基づくことを註釈が補強し、コンゴの大密林への冒険記としても楽しめる。130年前のリアルな密林や植民地支配の空気感が伝わる素晴らしい本でした。

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    2025年11月26日
  • 闇の奥(新潮文庫)

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    思ったより読みやすかった。アフリカの未開の地を航行したのが実体験に基づいていると知り驚いた。道理で。
    もう一回読みたい。

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    2025年11月13日
  • カリ・モーラ(新潮文庫)

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    トマスハリスの最新作。ハンニバルから離れた新たなヒロインの登場。相変わらずの猟奇性は持続しているがヒロインの爽快感が特徴か。この先も続きそうな作品。

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    2025年11月09日
  • ワシントン・ブラック

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    ブッカー賞最終候補の傑作歴史冒険ロマン。
    もう、すごかった!
    奴隷として過酷な日々を生きていた11歳の黒人少年ワッシュが、科学者ティッチと作った気球で島から抜け出し、北極を目指す。
    彼らの運命は…と、冒険小説であり、ワッシュの成長譚であり、自分自身を探す旅でもあるのだけど、奴隷制度の差別問題が終始根底にあって、ずっしり重め。
    人としての幸せとは…というのを、ずっと考えてしまう話だった。
    ドラマ化もされているみたいで、結末が違うみたいなので、そっちも気になる!

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    2025年10月26日
  • 闇の奥(新潮文庫)

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    植民地支配の醜悪さがきつい。
    何度かヨーロッパに戻れる機会があったのに、思いとどまったクルツの心情を考えながら読む。
    未開の地に西洋文明を教示、ついでに象牙で一儲けのつもりが、身も心も自らが軽蔑する蛮人以下になってしまう。身を守るために残忍にならざるを得ない、ジャングルの圧倒的な自然と、そこに住む人たちのわけのわからなさ。
    多面的でいろんな読み方ができる本だと思うけれど、逐一、対比がはっきりしているのでストーリーや会話の意図はとりあえずは読み取りやすい。
    例えば船に乗組員として乗せた食人族が、白人のマーロウ達を飢えていたとしても襲わなかったこと。それに比べてクルツが奥の駐在所の入り口に無数の生

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    2025年10月16日
  • 移動祝祭日

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    ネタバレ

    若き駆け出し作家になろうとする頃のパリ在住の日々。晩年、死を目前に完成したヘミングウェイが思い出を綴ったもの。
    移動祝祭日というタイトルの印象に比べると、内容は純粋で真面目で慎ましい暮らしぶりである。当時は1920年代の華やかな戦間期であって、文人や画家のきらめく才能たちと交流できたのは確かなのだが。その退廃的な気分に毒されるまでの、素朴で幸福な時代を綴ったのだろう。

    解説に種明かしがあり、実際とはいささか違うとの指摘もある。それを読んでもなお、ヘミングウェイという若者の純粋さ素朴さに感じるところのある作品だった。

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    2025年08月01日
  • 河を渡って木立の中へ(新潮文庫)

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    ヘミングウェイが戦争で訪れた北イタリアの地への愛情が垣間見れる。虚しいと分かっていながら、架空の騎士団ごっこをしたり、猟をしたり、レナータとの恋に浸ったり…老いと病気に悪態をつくのはそうした虚しさや淋しさを隠すためであり、本人もそれに気づいている。

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    2025年07月28日
  • 闇の奥(新潮文庫)

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    『青の6号』の小説で、この本が触れられていたので読んだ。熱帯雨林、蛮人、「ガリア戦記」という単語など、影響は伺える。が、基本的には植民地支配の話だった。

    序盤は語り部が誰なのかはっきり分からなかった。
    だんだん、マーロウという男がコンゴの川を遡り、奥地の出張所にいるクルツに会いに行くストーリーとわかる。
    タイトルの『闇の奥』とは、文化的なイギリスからコンゴの熱帯雨林のなかを食肉するという蛮人を怖がりながら進む船の航路のこととも取れるし、かなり才能あるクルツがジャングルの奥で精神を病んでしまったことを指しているとも思える。

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    2025年07月14日
  • 河を渡って木立の中へ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ヘミングウェイは軍人と老人と死と女性がテーマである。米軍の退役軍人である主人公が、フランス戦線で負傷し、ベニスで愛人の若い女性と短い時間を過ごして、心臓発作で死んでいくという話である。

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    2025年06月24日
  • ハンニバル(下)(新潮文庫)

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    ネタバレ

    【2025年65冊目】
    レクター博士への復讐に燃えるメイスンは、クラリスを囮に博士を誘き出す算段を整えつつあった。そうして捉えた博士を豚に食わせ、その様子を彼自身に観察させる――。一方、クラリスはでっち上げの罪によりFBIを追われかけていた。上司であるクロスフォードは病に伏し、彼女を擁護できるものはいなくなっていく…たった一人、レクター博士を除いて。

    映画と原作が少し違うということは織り込み済みで読みましたが、面白かった!レクター博士がプレゼント持ってきたのに捕まった時、残された手紙を見てなんかぐっと来てしまいました。恋じゃねぇか…。

    メイスンの最期も映画とは違いましたが、原作準拠にすると

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    2025年06月18日