高見浩のレビュー一覧
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勘違いしていた。タイトルや序盤の雰囲気から、海と老人の人生を重ね合わせたり、少年との交流を描いたりする寓話的な話なのかと思っていたら、良い意味で裏切られた。
実際にそこにあったのは、一人の老人と一匹の魚が一対一で対峙する世界。
それが圧倒的な迫力と熱を帯びてハードボイルドに迫ってくるせいで、その一人と一匹の世界に引きずり込まれてしまうような熱さを持った作品だった。
そうたらしめているのは、恐らく綿密な洋上の情景描写と、それに立ち向かう老人の意識の流れのリアルさだ。
俯瞰した視点で海の情景を細かに描写する一方で、突然老人の頭の中に入れられたかのように、彼の巡る思考や混濁する意識さえも描かれる -
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ネタバレドパガキや本読めない向けに簡潔に言うなら、老人と大魚のバトル海外小説です。
ヨルシカというアーティストが好きなのもあり、今やってるマウントレーニアのブックカバーコラボと重なりもあり、老人と海をいつか読んでみたいとは思い読んでみました。
個人的には、イメージは国語の教科書に載っててもおかしくない小説やなーって思ってました。
読んでてわからない漢字、言葉はありましたがそこは調べつつ読みました。
『老人と海』というタイトルですが、老人は常に基本大物の魚と戦っています。それを三日間の死闘の末に待ってる結末を書いてるものです。じゃなぜ?老人と魚ではなく、海なのだろうと思うと、老人が戦ってるのは魚ですが -
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前から見たかった純文学!
老人と少年の絆、野球の話、漁の知識、不漁からの大魚との格闘、新たな敵(鮫)の出現と敗北…百数ページに集約された漁師として人間として男としての描写が逞しく描かれている。
要所要所に描かれる老人自身の鼓舞、憧れの人を心の糧にあきらめない姿は人生で訪れる苦悩を乗り越える人間の姿そのもので、我々の代表である。単に「諦めない事の大切さ」を説くだけでなく、その先に失敗や敗北の可能性を孕んでいるということも同時に教えてくれる。自分可愛さにハッピーエンドで幕を閉じることを選びがちな私たちであるが、常に成功する保証は何もない。
だから、私は限られた時間、環境中で他者を尊敬し、感謝の -
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ネタバレ思っていたより読みやすい。カジキとの戦いや帰路に着く際のサメとの戦いではかなり生々しい表現もあり迫力があるが、時々とても詩的で豊かな表現が添えられていて美しい。
お爺さんからは、人間としての驕り、海や魚に対しての尊敬の念、どちらも感じられるところにとても読みごたえがあった。過酷な漁の中での自問自答が興味深い。
そして苦労して得たものが奪われ失われていく様。そこに漂う哀愁と、ある意味の安堵。人間の感情の揺らぎをこんなに仔細に丁寧に追うことができるのがとても面白かった。
詩的な表現だけではなく人間的な疑問や焦りや怒りや安堵、様々な感情もしっかり描かれているからすっと理解しやすく想像にやさしい。 -
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ヘミングウェイがパリで当時の妻と貧しいながらも執筆に励んでいたときのお話。一冊を通して、ヘミングウェイのパリでの生活が描かれていたものの、編ごとに独立したような構成になっていたので、入り込む難しさがあった。(あと登場人物多かった…)フィッツジェラルドが少し滑稽に描かれていたのは、やっぱりライバル心からだったのかな…こんなに関係が深かったとは知らなかったので面白かった。あとがきを読んで、亡くなる3ヶ月前に当時の妻にこの本を書き上げるために助けを求めていたと知り、最期に人生全体の自伝を書くのではなく、駆け出しの時代に思いを馳せていたことに、言いようのない切なさを感じた。
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ネタバレ上巻でレクター博士がいよいよ本作の敵役であるヴァージャーとの対決に向かうのがこの下巻になる。
これまでのシリーズの中でレクター博士が読者の共感や魅力を集める要因の一つに、彼が抱える「理由(トラウマ)」の存在があるだろう。第二次大戦の戦時中、最愛の妹ミーシャを失ったという壮絶な過去は、彼が現在の怪物へと至る道程における一種の「免罪符」として機能しているのだ。
一方で、彼と対峙するポール・クレンドラーやメイスン・ヴァージャーといった人物からは、本作においては同情の余地が一切排除されている。特にメイスン・ヴァージャーの邪悪さは、レクターと出会う以前から完成されており、そこには酌量すべき背景が見当 -
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ネタバレジョディ・フォスターが降板してしまったために残念な結果になってしまった映画版を見たということもあり、一度小説を読んでみようと思って手に取った。上下巻に分かれている本作は、上巻では前作の最後に脱獄に成功したハンニバル・レクターがフィレンツェで事件を起こした後にアメリカに戻ってくるまでが描かれる。
先に映画を見ていることもあり、頭の中で映像と合わせながら作品を見ることができるという理由もあるが、翻訳ものとしてはかなり情景が日本人に優しいというか想像がしやすい作品となっていてスイスイと読んでいける。レクター博士が前作と比べてもよりやや人間らしいというか、クラリスに就寝なところがやや違和感があり、そ -
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ようやっと読み終わった、、、、!
元々外国の和訳を読むのが苦手(名前、地名、時代背景が分からない)なのと、上巻と比べて物語の描かれ方が違ったのに苦戦をした。上巻は主にクラリス視点で物語が進んでいたのに対して、下巻では一気に時が進んだのに加え、様々な人物の思惑や背景描写が描かれた群像のようになっていた。
上巻ではレクター博士が狂気の象徴として描かれていたのが下巻ではレクター博士の人間としての過去などの肉付け、それにメイスン、グレンドラーなど非常に現実感のある人間の中のいやらしい悪がレクター博士とは別の路線で描かれて交差していた。
最後まで進めば後は一気に読め終えた。面白い。 -
Posted by ブクログ
本作はヘミングウェイの意気込みとは裏腹に発行当初から不評だったというが、確かにヘミングウェイにしては少し冗長的で、普段の力強さを感じなかった。
でもそれは、常に力強く生きてきたヘミングウェイが、戦争を経てヴェネツィアで18歳の美しい娘(アドリアーナイヴァンチッチ)と出会い、肩肘を張らず本来の不器用だが繊細なヘミングウェイに束の間戻れたからではないだろうか。本作発表と同年に「老人と海」に取り掛かったそうだ。やっと肩の力を抜いて生きようとしたヘミングウェイだったが、本作が不評だったこともあり、「俺はまだまだいけるんだぞ」と渾身の力を込めて描いた傑作が「老人と海」だったのではないか、などといったヘミ