高見浩のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレレクター博士はなにゆえ怪異な人物になったか、の興味だけでは終わらない意表をついた小説だった。
そのひとつ、前半のヨーロッパ戦線における少年時代のハンニバルの経験は、ミーシャという妹ともに『火垂るの墓』を髣髴させる、戦争のいたましさ。これはおぞましさも加わって。
トマス・ハリスも1940年生まれ、戦争の悲惨さは記憶としてはっきり経験していないと思う。知らないことをありがたく思うだけではいけない。書いても書いても語りつくせないを書く作家魂。
ふたつめは日本文化吸収のこころみ。源氏物語、紫式部にあこがれを持ったらしい。日本の時代がかったエッセンスが加わったごった煮で、相変わらずこそばゆいような表現ながら、いやではないくらいに研究してある。
考えてみればあだ討ち、いくさの首切り腹きりは時代小説のジャンル。これも決して尋常ではないのだ。さすが人肉食はない(はずだ)。
『レッド・ドラゴン』『羊たちの沈黙』『ハンニバル』、それぞれ比喩として読むのだけれど、人間のこころの旅は深く長く何処までも行く。 -
Posted by ブクログ
気になっていた本。大阪なおみ選手を世界一にしたコーチがどんなことを書いているのだろう。
今日のなるほど
・自分を怖がらせるほどのリスクを。コンフォーゾーンを出て初めて人は成長する。
・・最近、コンフォートゾーンの中にいるなぁ
・先に大きな自信を抱いてしまえばいい。脳もそれを信じる。努力も忘れずに。
・ときに利己的に。嫌われる覚悟を。
・肉体を鍛えてしまえば、自ずとメンタルも強くなる★
・・やっぱりこれか!
・共に笑う→チームの仲間意識を高める最良の方法
・ポジティブな人生はポジティブな仲間がつくってくれる
・・不機嫌を現さない
よし、筋トレに行こう!
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Posted by ブクログ
『羊たちの沈黙』などハンニバル・レクター博士シリーズでお馴染みのトマス・ハリス氏の新作『カリ・モーラ』が出版されたので読んでみました。
う~ん。まあまあ面白いんだけど、なにか満足感がないんだよね。
例えるなら、凄く面白い超大作の小説をむりやり2時間枠の映画に撮って、それを見せられた時に感じる心境って感じかな~。出来事がそれぞれ単発的に発生して、すぐに終わって、また次の出来事が起こって、そして終わるみたいな・・・。
ヒロインも登場する多数の悪役キャラクターもそれぞれ良いし、個々のエピソードも面白いんだけど、なんか全部さらっと駆け足でいってしまって心に残らないんですよね。
おしいな~、せめて本作は3部作にしてヒロインのカリ・モーラ以外の各キャラクターを掘り下げてほしかったなぁ。ちょっと残念。
では、読む価値がないかって言われたらそんなことはないですよ。
でてくるキャラクターがそれぞれ良い味を出しているからね。
特にヒロインのカリ・モーラの造形は秀逸。
コロンビアからの移民の彼女はアメリカのマイアミでの日々の生活に苦労しながらも獣医師を目指している25歳の美しき女性。
そして、彼女の周りに現れる登場人物が全員悪人(笑)。
本書のストーリーは簡単に言うとカリ・モーラがアルバイトで管理人を務めているいわく付きの大邸宅に隠された宝物をめぐって、海千山千の悪者達があの手この手を使ってその宝を奪おうとするというお話。
悪人の中には、ハンス・ペーター・シュナイダーというカリ・モーラ本人に異常で変態的な執着をみせる男もおり、シュナイダーのエロティックでグロテスクな想像力はこれでもかというくらい読者の神経を逆なでします。
もちろん、カリ・モーラも悪人達に黙ってやりたい放題させている訳ではない。そう、カリ・モーラにも実は隠された秘密があるのですよ。
と、物語はこんな感じなんだけどカリ・モーラの美しく、溌剌とした活躍は『トゥームレイダー』のララ・クロフトを彷彿とさせ、まさに手に汗握る冒険活劇と言っていいと思います。
まあ、本書は何となく終わってしまいますが、たぶん続編もできるでしょうから、今後のカリ・モーラの活躍を期待したいですね。