高見浩のレビュー一覧

  • ハンニバル(下)(新潮文庫)
    下巻は怒濤の展開。ドラマチックな話ではないがレクター博士とクラリスの内面を丁寧に描いている。それにしても映画と違ってラストは後味悪い。ああいう結末とは…。個人的には映画のほうがいいかな。
  • ハンニバル・ライジング(上)(新潮文庫)
    ハンニバル・レクターの過去のお話。
    リトアニアの裕福な家に生まれたが、戦争により運命は狂う。
    家は荒らされ、使用人は襲撃され、両親の上には爆弾。

    焼け焦げたドレス。 粉々のメガネ。 飛び散った脳漿。
    かろうじて生き残った幼い妹を連れて逃げるが、過酷な運命が待ち受ける。
  • ハンニバル・ライジング(下)(新潮文庫)
    上巻の中盤までは、ハンニバル・レクター博士の悲惨な少年時代。
    戦時中の記憶は失い発語できなくなっています。
    上巻の終盤から下巻にかけては復讐譚。

    最初のほうはケッコ優雅に(?)いたぶりながら殺害してるんですが、後半はもう銃なんで、フツーです。
  • 羊たちの沈黙(上)(新潮文庫)
    前作レッドドラゴンよりもレクター博士に焦点が当たっている作品。


    クラリスが連続殺人鬼バッファロービルについて、レクターに助言を求めるが、レクターの解答は思わせ振りなもの。しかし、核心をついている。不気味だ
  • ハンニバル(上)(新潮文庫)
    すでに映画化された「羊たちの沈黙」の続編。時間的には前作の7年後、一人前のFBI捜査官となったクラリスと、逃亡を続けるハンニバル・レクター博士が主人公である。
     初めに言っておくと、期待が大きかっただけに、??の部分はあったかな。たぶん賛否両論がでてきそう。まぁ、前作があまりに評価が高かったから、...続きを読む
  • ハンニバル(下)(新潮文庫)
     下巻はそれなりに期待をしたのだが、なぜだかわたしには伝わらない。西洋の恐怖の限界がこの程度だとしたならば残念だ。本当の恐怖を味わいたいのなら遠藤周作の『沈黙』をおすすめする。

     この小説に出てくる凶暴な豚であったり、クレンドラーとの最後の晩餐風景だったりヘタなコントにみえる。特に大金持ちのメイス...続きを読む
  • ハンニバル(下)(新潮文庫)
    サスペンス100%になってしまった。グロいし、レクターは影薄いし。ただ、ラストにはびっくりした。一種のサプライズエンディング。こうなるとは...。
  • ハンニバル・ライジング(上)(新潮文庫)
    レクター3部作
    私は映画からこのシリーズに入ったから
    レクター=アンソニー・ホプキンス(笑)
    アンソニー・ホプキンスが好きなんだな。きっと。
    レクターの記憶の宮殿。
    記憶力がよい事って幸せなのか不幸なのか...。
  • 移動祝祭日
    三連休が終わった。地下鉄の中で、Siri HustvedtのThe Blindfoldを読んでいた。地方からニューヨークに出てきた19世紀英文学専攻の女子大学生が、生活のために、不思議なバイトをするという出だしだ。彼女の英語は明晰で、とても読みやすい。

    死んだ若い女の遺物についての観察をテープに吹...続きを読む
  • ハンニバル(上)(新潮文庫)
    レクターが主人公化してしまったことで、レクターに対峙する恐怖感が薄れてしまったような気がする。
    少なくとも、羊たちの沈黙は事前に読んでおいたほうが良いです。
  • ハンニバル(上)(新潮文庫)
    映画と比べてみると面白い。

    原作と映画では、ラストが大きく異なっていましたね。当然ながら、賛否両論あるようです。私は、原作を読んでから映画を観たのですが、映画のラストもありだと思いました。さすがのレクターも、クラリスだけには無体な事は出来んのだな、と(否、充分に無体な事しとるが)。迂闊にも、レクタ...続きを読む
  • ハンニバル・ライジング(上)(新潮文庫)
    レクター博士の若かりし頃のエピソード。
    なんで日本人出す?!

    ちょっとイメージが狂ってがっかり。
    自分には3作目のハンニバルが最高作。
  • ハンニバル(上)(新潮文庫)
    映画よりもさらにエグいですが、好きです…笑
    下巻も同様にエグくてエログロですが、オススメします!!
  • ハンニバル・ライジング(下)(新潮文庫)
    なるほどハンニバル青年は「復習」を遂げたが,あのハンニバルなだけあって,けっこうあっさりと相手を仕留めてしまうところが,ちょっと物足りないところか(なにしろハンニバルなのだから,仕方ないのだが)。また,妹ミーシャの命を奪われたことに対する「復讐」はわかるのだが,それだけで,その後の彼の怪物性を説明す...続きを読む
  • ハンニバル・ライジング(上)(新潮文庫)
    読み進んだものを
    何度か戻ったりしながらも
    なかなか進まない状況を抜け出すために
    目は先に先にと、
    次に起こることを
    捕らえるのを急いでしまう。
    そんな作品。
  • ハンニバル・ライジング(上)(新潮文庫)
    レクター博士の単なる狂気だけではない、美意識の由来が幼少期を通してこの本に綴られている。このシリーズの以前の作品とは構成が違い、淡々と彼の生い立ちや行動を追うというストーリー展開。静かに彼の壮絶な過去が語られている。

    シリーズでは羊たちの沈黙>ハンニバル>レッドドラゴン>ハンニバルライジングという...続きを読む
  • ハンニバル・ライジング(下)(新潮文庫)
    上巻同様前3作と比べるとどうしても見劣りしてしまう。映画はどーなんでしょう?アンソニー・ホプキンス以外が演じるレクター博士は興味がある。と同時に彼が濃すぎて他の人がやってもイメージがずれそう。
  • ハンニバル・ライジング(上)(新潮文庫)
    上巻は主にレクター博士の幼年期のお話。序盤は結構淡々と、お坊ちゃまなハンニバルの成長を追っていくような感じ。
    前3作と比べると話に引き込まれる度は低かった。
  • ハンニバル・ライジング(上)(新潮文庫)
    美学の犯罪者レクター博士の幼少の記録。彼の様式美的とも言える行動は単なる狂気からではないと思ってはいたけど、生い立ちはそれを裏付けるかの様にかなり特異なものだった。映画の宣伝では「レクター博士、日本へ」なんて言ってたけど、その理由も明らかになる。甲冑を纏い、鋭い眼光を発する博士の姿も容易に想像できる...続きを読む
  • ハンニバル・ライジング(下)(新潮文庫)
    レッドドラゴン、羊たちの沈黙、ハンニバルと全部読んだけれど、今回は残虐さよりも悲しさが多く感じられた 映画も見てみよう