高見浩のレビュー一覧

  • 老人と海(新潮文庫)

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    とにかく表現から想像できる世界が美しいなというのが最初の感想。物語は一人称で進み、割と凪だけど丁寧な描写から老人の機微が感じ取れる。最後のシーンまでよかった。

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    2025年12月22日
  • 闇の奥(新潮文庫)

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    ネタバレ

    脚注25 "十九世紀の世界地図では、諸大国の領土を赤(イギリス)、青(フランス)、オレンジ(ポルトガル)、緑(イタリア)、紫(ドイツ)、黄色(ベルギー)の各色で色分けしていた。" p.204

    "油のようにねっとりとした波が大儀そうに艦をもち上げては下ろし、細いマストを揺らしている。" p.35
     これぞ目の当たりにしたものの描写と思える。想像では、こうはいかない。

    " この黒人たちが緩慢な死をとげつつあるのは、ひと目でわかった。彼らは敵でもなければ犯罪者でもなく、もはやこの世の者でもない――病いと飢えにからみとられ、緑がかった薄暗闇のなかに

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    2025年12月20日
  • 老人と海(新潮文庫)

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    僕はミステリー系が好きで、刺激を求めているからか、老人と海の静かな感じは合わなかった。
    でも、静けさの中に大きな縄みたいな強い信念や覚悟とかを感じた。
    もっと歳をとってから読んでみると刺さるかもしれない

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    2025年12月15日
  • 河を渡って木立の中へ(新潮文庫)

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    風景描写が細かくて、まるで自分もヴェネツィアにいふかのようだった。
    登場人物がやや多く、メインはあんまりいないけどちょい役が多いので名前を覚えるのが大変だった。内容的には好きでした。

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    2025年12月10日
  • 老人と海(新潮文庫)

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    ひたすらに海釣りに奮闘する老人とそれらを取り巻く自然を広大に描いた物語___

    老人は左手が攣ったり、手が傷つき血にまみれたり、ハプニングに見舞われる。
    だか、決して諦めない。そして、少年がいたらいいのに。と、何度も少年への愛を漏らす。
    老人の強い生き方と、男同士の、年齢も半世紀程隔てていてもある強き友情に心が熱くなった。

    海の自然ことがとてつもなく細かく、釣りの情景は細部まで焦点を当てており、自分には難しいほど。

    こんな物語は、純粋なヘミングウェイだからこそ描けたのだと思った。

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    2025年12月09日
  • 老人と海(新潮文庫)

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    とても壮大な冒険記のように感じた。実際には3日間の死闘の漁なのだが、老人の心の中での変化や人間らしさが美しく描かれていた。正直まだわたしはこの物語を面白いと言い切れるほど育っていないなとも思ったが、読み終わったあとの遥けさというような余韻は心地よいものだった。分かりやすくいうと寂しい悲しい気持ちになった。この本を読んだ大半の時間はヨルシカの『 老人と海』を聞いていた。漁で、カジキと進んでいるときには当てはまらないような穏やかな音楽が、読み終わったあとの余韻にマッチしているような気がした。もう一度、大人になって読みたいと思った。

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    2025年11月21日
  • ハンニバル・ライジング(上)(新潮文庫)

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    上巻としての前後半が完全に分離した構成で、下巻への期待値(レクター博士の恐怖値)がエスカレーター式に上がっていく感じが楽しめた。

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    2025年10月14日
  • 移動祝祭日

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    文豪と言われるような人の自伝みたいなのを読むと、まぁ自由よなぁと感じたりもする。もちろんどこまで本音かとか事実を述べているかは本人しか分からんけど。
    例えば子育てなんか、放置して毎日スキーしてみたり、猫が見てくれてるから大丈夫と言ってみたり。いや昔はそんなもんだなのか、奥さんからは苦情が来るのか。やっぱ後者かな。。
    とりあえずヘミングウェイに個人的な思い入れがなくても往時のパリの雰囲気がわかって面白い。概ね飲んでるわけね。
    そしていつも思うに、西洋人は便所の扱いが適度よな。。

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    2025年10月12日
  • 老人と海(新潮文庫)

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    名作と名高い本書を、人生の秋に初めて読んだ。
    なるほど主人公との老人の、巨大カジキとの死闘の描写は圧巻だ。少年マノーリンとの友情も温かく描かれており、もっと早くに読んでいたらどうだったろうと思う。
    とにかく今読んでしまったので、ストーリーを追いながらも主人公が自分の老父に重なってしまい、心配するやら、可哀想やら…
    でも無事帰ってきてくれて良かった。
    ゆっくり休んで元気になったら、マノーリンと楽しく野球の話をしてほしい。

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    2025年10月06日
  • 老人と海(新潮文庫)

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    薄くて読みやすそうな本を適当に読み始めたら、読み応えのある名著だった。
    思ったより読むのに時間がかかった。
    1週間くらい。
    この期間、無性にお刺身が食べたくなった。
    お刺身ばかり食べていたから、ずっとお腹の調子が悪かった。
    読み終えたら、お腹の調子は良くなった。
    お腹の調子さえ悪くなければ星5つ。

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    2025年10月04日
  • 闇の奥(新潮文庫)

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     日本縦断サイクリングに持ち込んだ本のうちの1冊が本書だ。面白く、かつ、サクサク読み進められない、というのが選択基準だ。結果、本書と『ホモ・デウス』を持ち込んだが、サイクリング中は主に『ホモ・デウス』を読んでいたので、本書は帰宅後読み進めることになった。

     映画『地獄の黙示録』の原案として知られる本書だが、私も中学生の時に観た『地獄の黙示録』が忘れられず、いつか本書『闇の奥』を読みたいと思っていた。新潮社のStar Classicsシリーズの新訳が発刊されたので、手に取ってみた。

     1800年代の欧州とアフリカの象牙交易の様子がよくわかる。なんと命の価値の低いことかと感じ入る。

     コンゴ

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    2025年09月15日
  • 羊たちの沈黙(上)(新潮文庫)

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    ずっと積読にさていたけど、やっと読めた!

    やっぱり洋書?は地名や、名前に馴染みがない分内容を読み取るのに少し慣れない所が多かった。

    FBI候補生のクラリスが人の皮を剥ぐ凶悪殺人事件に元精神科医でサイコパス?危険な人物と関わりあって殺人犯を追い求める内容。

    サスペンスにホラー?スリラーの要素が含まれていて慣れないながらも面白く読み進めることができた。更に様々な人物も絡み合って上巻が終わったのでどのような展開になっていくのか楽しみ。

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    2025年08月09日
  • ハンニバル・ライジング(下)(新潮文庫)

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    読んだ本 ハンニバル・ライジング トマス・ハリス 20250728

     妹の復讐とハンニバルがなぜ食人を伴うサイコパスとなったのかを紐解くお話ですが、「羊たちの沈黙」を裏付けするような面白さには欠けてるな。
     そもそも復讐の仕方が普通で、なんかのスパイものみたい。殺人紳士的な不気味さに欠けるし、残虐性、嗜好性みたいなものもみられない。後のハンニバル・レクターにつながってないよな。
     なんか、食人もちょっとだし、なんだかんだ言って、豊かな愛情を受けてるってのもどうだか。結局敵はナチの協力者で、ゆがんだ人格を育てるにはひねりがありませんよ。書き直してほしいな。
     お口なしに、最後に残しといた「レッ

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    2025年07月29日
  • ハンニバル・ライジング(上)(新潮文庫)

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    読んだ本 ハンニバル・ライジング トマス・ハリス 20250725

     羊たちの沈黙シリーズ。
     ハンニバルがダークヒーロー化して、プロファイリング的なお話からサイコアクション小説になってしまった。その序章的なお話し。少しディスり気味ですが、なんだかんだ興味深く読んじゃいますね。それにしても、これほどジャポニズム的に日本文化に関する描写があるのは意外でした。映画の印象がほとんどないんだけど、こんなんだったけな?
     まぁ、人殺して食べちゃうようなサイコ・パスを、もっと悪い奴出してきて少し理解させるようなのも、どうかと思いますが、いよいよ復讐の下巻に入ると楽しみにしている自分がいます。

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    2025年07月27日
  • ハンニバル(下)(新潮文庫)

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    読んだ本 ハンニバル トマス・ハリス 20250704

     レクター博士というキャラクターを描いた小説ってことで、レクター博士の異常さと超人性を楽しみました。
     この異常者より悪い奴を出してきてヒーローにしちゃうってとこがすごいんだけど、なんかたのしめちゃうんでしよね。
     あれ、こんな終わり方だっけ?って思って、帰ってすぐにU-NEXTで映画を観たんですが、なんか映画の終わり方の方が好きかな。面白さは圧倒的に本の方なんだけど。あと、バーニーの俳優が全然イメージと違った。これも異常性がないと。
     次はレクター博士礼賛のハンニバル・ライジングを読んで、最後にレッド・ドラゴンかな

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    2025年07月05日
  • 闇の奥(新潮文庫)

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    19世紀末のアフリカ大陸
    植民地化を進める西洋人の、想像を越える未知の世界が広がる。

    小説『闇の奥』は、コッポラが映画「地獄の黙示録」を作る際の原型とした物語。
    19世紀末のアフリカ、コンゴを舞台とした探検記録のような、それでいて、全編にわたりまとわりつくような熱帯雨林の世界を描き綴っており、ページごと進むのがかなり難儀。
    (舞台をベトナム戦争としたコッポラの映画の方が、まだ分かりやすい?)

    冒険を求めて、主人公マーロウは何が飛び出すかわからない密林のなかの川を遡上する。
    そして、行き着いた“奥”で、不思議な集団を率いていたクルツという人物と出会う。

    幽霊の運び手
    従順な崇拝者ども
    鬱然

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    2025年07月01日
  • ハンニバル(上)(新潮文庫)

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    読んだ本 ハンニバル トマス・ハリス 20250630

     今年は、このシリーズを読破しようと思ってます。「羊たちの沈黙」は、やっぱり色あせないサイコサスペンスで、プロファイル的な面白さでしたが、「ハンニバル」については、なんかアクション小説というか、サスペンス小説というか、そこが残念なんですよね。映画で一通り観てるんで、「レッド・ドラゴン」もやっぱり犯罪心理小説の面白さがあったもんな。
     ハンニバル・レクターっていう強烈なキャラを生んじゃったために、こういうスターのための小説になっちゃったんだろうな。
     とは言え、プロファイルの先にいる異常者たちが暴れまわる不気味さはあるので、面白いのは面白

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    2025年06月30日
  • 闇の奥(新潮文庫)

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    うーん
    まずこれを飲んだ一番の理由は、コンゴで起きた歴史的人間の蛮行を知りたいと思ったから。つまり、小説というより、ノンフィクション?或いは歴史書的な目的で読んだ。結果として、そういうのというよりは随分と人間の内面を描いた哲学的な小説といった意味合いが強かった。もちろん、「蛮族」達の悲惨さは艶やかな筆記から伝わってはきたが、描写がもの足りなかったというのが正直なところ。つまり、国王のことと、或いは手足の切断についてまるで描写がなかったのは、あれれ?という感じだった。更に言えば、哲学的小説としての話だが、これは私が未熟だからなのか?クルト?にも語り部にもいまいち移入できなかった。およそ現代日本に

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    2025年06月28日
  • カリ・モーラ(新潮文庫)

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    女性が主人公で
    屋敷に隠された金塊の争奪戦のお話
    場面展開が激しく、敵も多くて追うのが大変でした
    いまいち把握しきれてないかも
    主人公の女性の過去が少しずつ明らかにされ
    生い立ちを知ることになる
    この著者の作品だけに映像化されたら面白いかも

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    2025年05月17日
  • 移動祝祭日

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    パリ行きたい 笑
    ヘミングウェイの直接的な表現で淡々と出来事や感じたことを書いているけど小説と違って「創作」に対する考え方と「人から与えられる影響」が書かれている文章は面白かった。パリ讃歌かと思いきや、必要以上にに誇張されていない点も面白い。けど、すごく好きな作品というわけではないかも。覗き見としては面白い 

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    2025年04月22日