高見浩のレビュー一覧

  • 老人と海(新潮文庫)

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    孤独な老人と孤独なカジキの闘い。
    海におれ一人、と言ったすぐ後にカモを見つけて海で独りぽっちなど有り得ないと思い直すところが好き、常に自然はそばにある。
    地球の上での出来事は全て持ちつ持たれつというか、質量は保存されるのだな。海で暮らし、これぞ兄弟と思える魚たちを殺す、それ以上何を望むことがあろうか。
    打ち解けあえたように思えたせっかくのカジキも取って終わりではないのだな、サメ怖い。

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    2026年01月07日
  • 老人と海(新潮文庫)

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    英語学習の一環で原文でも読んだけれど、本作の良さを理解できるには色んなものが足りてないんだろうなと思わされた。
    身も蓋もないけれど、本当にタイトルそのままの話。
    今読んでも同じ感想になりそうで怖い。苦笑

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    2026年01月05日
  • 老人と海(新潮文庫)

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    釣りをする話かと思っていた。
    カジキがサメに食われ、跡形もなくなり、
    それで帰ってくる。
    その情景が綺麗で切なかった。
    成し遂げたが、実利はない、というのが
    この話の美学か。

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    2026年01月01日
  • 老人と海(新潮文庫)

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    ネタバレ

    「だが、人間ってやつ、負けるようにはできちゃいない」
    老人の、どんなに苦しく、先の見えない状況でも信じて耐え忍ぶ姿勢に感動しました。
    また、釣りの描写はなかなかリアルで、緊迫感が感じられるものでした。

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    2025年12月30日
  • 老人と海(新潮文庫)

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    文章から、表紙にあるような、深く力強く迫力のある油絵のような雰囲気を感じた。今この物語を手にしている私が漁に出ており、水飛沫や深く青々とした海と孤独と戦っているかのように感じた。ヘミングウェイがここまで称賛されている良さはちょっとわからなかった。でも、誰よりも孤独と闘ってきたんだろうと思うほど、孤独で変わった老人の解像度が高かった。

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    2025年12月28日
  • 河を渡って木立の中へ(新潮文庫)

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    新潮の帯には「幻の長編」と書かれているがなんのことはない。出版当時、残念ながら好評を得られなかった作品で、このタイミングまで邦訳がなされていなかっただけである。
    第二次大戦直後の敗戦国イタリア(ヴェネチア)を舞台に、戦勝国側でありながらもヴェネチアをこよなく愛する50すぎのアメリカ陸軍大佐キャントウェルと、彼の地の若く美しい伯爵令嬢レナータの恋物語を軸にして、大佐の戦争の傷跡ひいてはこの戦争の悲惨さそのものを語ろうとする。
    大佐は心臓を患っており先がもう長くない中、ヴェネチアを訪れる。レナータも大佐の状態を承知しており、今回の逢瀬が最後になるという暗黙の了解のもとで愛を確かめ合う二人。
    彼を忘

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    2025年12月23日
  • 老人と海(新潮文庫)

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    とにかく表現から想像できる世界が美しいなというのが最初の感想。物語は一人称で進み、割と凪だけど丁寧な描写から老人の機微が感じ取れる。最後のシーンまでよかった。

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    2025年12月22日
  • 闇の奥(新潮文庫)

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    ネタバレ

    脚注25 "十九世紀の世界地図では、諸大国の領土を赤(イギリス)、青(フランス)、オレンジ(ポルトガル)、緑(イタリア)、紫(ドイツ)、黄色(ベルギー)の各色で色分けしていた。" p.204

    "油のようにねっとりとした波が大儀そうに艦をもち上げては下ろし、細いマストを揺らしている。" p.35
     これぞ目の当たりにしたものの描写と思える。想像では、こうはいかない。

    " この黒人たちが緩慢な死をとげつつあるのは、ひと目でわかった。彼らは敵でもなければ犯罪者でもなく、もはやこの世の者でもない――病いと飢えにからみとられ、緑がかった薄暗闇のなかに

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    2025年12月20日
  • 老人と海(新潮文庫)

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    僕はミステリー系が好きで、刺激を求めているからか、老人と海の静かな感じは合わなかった。
    でも、静けさの中に大きな縄みたいな強い信念や覚悟とかを感じた。
    もっと歳をとってから読んでみると刺さるかもしれない

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    2025年12月15日
  • 河を渡って木立の中へ(新潮文庫)

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    風景描写が細かくて、まるで自分もヴェネツィアにいふかのようだった。
    登場人物がやや多く、メインはあんまりいないけどちょい役が多いので名前を覚えるのが大変だった。内容的には好きでした。

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    2025年12月10日
  • 老人と海(新潮文庫)

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    ひたすらに海釣りに奮闘する老人とそれらを取り巻く自然を広大に描いた物語___

    老人は左手が攣ったり、手が傷つき血にまみれたり、ハプニングに見舞われる。
    だか、決して諦めない。そして、少年がいたらいいのに。と、何度も少年への愛を漏らす。
    老人の強い生き方と、男同士の、年齢も半世紀程隔てていてもある強き友情に心が熱くなった。

    海の自然ことがとてつもなく細かく、釣りの情景は細部まで焦点を当てており、自分には難しいほど。

    こんな物語は、純粋なヘミングウェイだからこそ描けたのだと思った。

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    2025年12月09日
  • 老人と海(新潮文庫)

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    とても壮大な冒険記のように感じた。実際には3日間の死闘の漁なのだが、老人の心の中での変化や人間らしさが美しく描かれていた。正直まだわたしはこの物語を面白いと言い切れるほど育っていないなとも思ったが、読み終わったあとの遥けさというような余韻は心地よいものだった。分かりやすくいうと寂しい悲しい気持ちになった。この本を読んだ大半の時間はヨルシカの『 老人と海』を聞いていた。漁で、カジキと進んでいるときには当てはまらないような穏やかな音楽が、読み終わったあとの余韻にマッチしているような気がした。もう一度、大人になって読みたいと思った。

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    2025年11月21日
  • ハンニバル・ライジング(上)(新潮文庫)

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    上巻としての前後半が完全に分離した構成で、下巻への期待値(レクター博士の恐怖値)がエスカレーター式に上がっていく感じが楽しめた。

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    2025年10月14日
  • 移動祝祭日

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    文豪と言われるような人の自伝みたいなのを読むと、まぁ自由よなぁと感じたりもする。もちろんどこまで本音かとか事実を述べているかは本人しか分からんけど。
    例えば子育てなんか、放置して毎日スキーしてみたり、猫が見てくれてるから大丈夫と言ってみたり。いや昔はそんなもんだなのか、奥さんからは苦情が来るのか。やっぱ後者かな。。
    とりあえずヘミングウェイに個人的な思い入れがなくても往時のパリの雰囲気がわかって面白い。概ね飲んでるわけね。
    そしていつも思うに、西洋人は便所の扱いが適度よな。。

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    2025年10月12日
  • 闇の奥(新潮文庫)

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     日本縦断サイクリングに持ち込んだ本のうちの1冊が本書だ。面白く、かつ、サクサク読み進められない、というのが選択基準だ。結果、本書と『ホモ・デウス』を持ち込んだが、サイクリング中は主に『ホモ・デウス』を読んでいたので、本書は帰宅後読み進めることになった。

     映画『地獄の黙示録』の原案として知られる本書だが、私も中学生の時に観た『地獄の黙示録』が忘れられず、いつか本書『闇の奥』を読みたいと思っていた。新潮社のStar Classicsシリーズの新訳が発刊されたので、手に取ってみた。

     1800年代の欧州とアフリカの象牙交易の様子がよくわかる。なんと命の価値の低いことかと感じ入る。

     コンゴ

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    2025年09月15日
  • 羊たちの沈黙(上)(新潮文庫)

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    ずっと積読にさていたけど、やっと読めた!

    やっぱり洋書?は地名や、名前に馴染みがない分内容を読み取るのに少し慣れない所が多かった。

    FBI候補生のクラリスが人の皮を剥ぐ凶悪殺人事件に元精神科医でサイコパス?危険な人物と関わりあって殺人犯を追い求める内容。

    サスペンスにホラー?スリラーの要素が含まれていて慣れないながらも面白く読み進めることができた。更に様々な人物も絡み合って上巻が終わったのでどのような展開になっていくのか楽しみ。

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    2025年08月09日
  • ハンニバル・ライジング(下)(新潮文庫)

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    読んだ本 ハンニバル・ライジング トマス・ハリス 20250728

     妹の復讐とハンニバルがなぜ食人を伴うサイコパスとなったのかを紐解くお話ですが、「羊たちの沈黙」を裏付けするような面白さには欠けてるな。
     そもそも復讐の仕方が普通で、なんかのスパイものみたい。殺人紳士的な不気味さに欠けるし、残虐性、嗜好性みたいなものもみられない。後のハンニバル・レクターにつながってないよな。
     なんか、食人もちょっとだし、なんだかんだ言って、豊かな愛情を受けてるってのもどうだか。結局敵はナチの協力者で、ゆがんだ人格を育てるにはひねりがありませんよ。書き直してほしいな。
     お口なしに、最後に残しといた「レッ

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    2025年07月29日
  • ハンニバル・ライジング(上)(新潮文庫)

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    読んだ本 ハンニバル・ライジング トマス・ハリス 20250725

     羊たちの沈黙シリーズ。
     ハンニバルがダークヒーロー化して、プロファイリング的なお話からサイコアクション小説になってしまった。その序章的なお話し。少しディスり気味ですが、なんだかんだ興味深く読んじゃいますね。それにしても、これほどジャポニズム的に日本文化に関する描写があるのは意外でした。映画の印象がほとんどないんだけど、こんなんだったけな?
     まぁ、人殺して食べちゃうようなサイコ・パスを、もっと悪い奴出してきて少し理解させるようなのも、どうかと思いますが、いよいよ復讐の下巻に入ると楽しみにしている自分がいます。

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    2025年07月27日
  • ハンニバル(下)(新潮文庫)

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    読んだ本 ハンニバル トマス・ハリス 20250704

     レクター博士というキャラクターを描いた小説ってことで、レクター博士の異常さと超人性を楽しみました。
     この異常者より悪い奴を出してきてヒーローにしちゃうってとこがすごいんだけど、なんかたのしめちゃうんでしよね。
     あれ、こんな終わり方だっけ?って思って、帰ってすぐにU-NEXTで映画を観たんですが、なんか映画の終わり方の方が好きかな。面白さは圧倒的に本の方なんだけど。あと、バーニーの俳優が全然イメージと違った。これも異常性がないと。
     次はレクター博士礼賛のハンニバル・ライジングを読んで、最後にレッド・ドラゴンかな

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    2025年07月05日
  • 闇の奥(新潮文庫)

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    19世紀末のアフリカ大陸
    植民地化を進める西洋人の、想像を越える未知の世界が広がる。

    小説『闇の奥』は、コッポラが映画「地獄の黙示録」を作る際の原型とした物語。
    19世紀末のアフリカ、コンゴを舞台とした探検記録のような、それでいて、全編にわたりまとわりつくような熱帯雨林の世界を描き綴っており、ページごと進むのがかなり難儀。
    (舞台をベトナム戦争としたコッポラの映画の方が、まだ分かりやすい?)

    冒険を求めて、主人公マーロウは何が飛び出すかわからない密林のなかの川を遡上する。
    そして、行き着いた“奥”で、不思議な集団を率いていたクルツという人物と出会う。

    幽霊の運び手
    従順な崇拝者ども
    鬱然

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    2025年07月01日