高見浩のレビュー一覧

  • 老人と海(新潮文庫)
    人間も含め、すべての生きる存在を力強く感じさせる自然讃歌。
    大海や暮らしの情景と老人の内省の、対比と融合が緻密に描写されている。
    小さな存在である一人の人間が、世界と真剣に向き合うことの美しさを学んだ。
  • 老人と海(新潮文庫)
    高校の夏休みの宿題で、この作品をまるまる翻訳するというのが出たので、新潮文庫を買い、丸写しした。
    主な登場人物は、漁師の老人と魚。とても豊かな孤独が描かれている。ヘミングウェイ自身は、タフとはかけ離れていた精神の持ち主と聞いたが、この作品は一つの憧れを描いたのだろうか。
  • 老人と海(新潮文庫)
    超有名作なのに読んだことがなかった本です。
    老人と巨大魚との3日に及ぶ死闘。仕留めた巨大魚を狙う鮫達との手に汗にぎる命のやりとり。
    陸で少年と過ごす穏やかな姿と、海での雄々しい老人の姿のギャップに胸が熱くなりました。
  • 老人と海(新潮文庫)
    今更私が感想を語るまでもない。
    短いし読みやすいし面白いし、何よりサンチアゴ最高だから今までの人生でまだ一度も読んでいないなら読んどけ、っていう小説。

    読み終わった後「あれ、おれは踵の骨大丈夫かな」って思ってしまうのも世界で唯一この小説だけ。
  • 老人と海(新潮文庫)
    なんとも言えない、切ないとも違う読後感。泣けるとも違うのに、何かがこみ上げるような作品でした。読み手の感性によって評価も変わりそう。
  • 老人と海(新潮文庫)
    不朽の名作、と呼ばれる所以をまさに五感で感じ取ったような気持ちになる作品でした。
    老漁師のサンチャゴの孤独な今の生活ぶりと若かりし頃の輝かしい漁の腕前、大海での魚との格闘。船上での孤高なるサンチャゴが見ているものや息遣い、潮の香りや水しぶきまでもが目の前の情景として生き生きとした描写で紡がれていまし...続きを読む
  • 老人と海(新潮文庫)
    『海が見え、そこにいるような感覚』

    名作中の名作
    もっと早く読むべきだったと後悔

    人間の動作や自然の存在を表現する文言が
    とても綺麗で想像したくなるような感じ
    その表現も最後まで描かれている訳ではなく
    途中で終わりその後は読み手に任せるような
    場面も感じられるためそこがまた面白い

    長編では無い...続きを読む
  • 老人と海(新潮文庫)
    読んでる途中、題名を、「老人と大魚」とかにすればよかったんじゃない?とか思いましたが、読み終わってみると「老人と海」だなぁと思いました。老人の航海に人の生き方みたいなのが詰まっていた小説でした。
  • 老人と海(新潮文庫)
    高校時代読んだ本の再読。カジキとの壮絶な戦い、釣り上げてからの何度にもわたる鮫との格闘。新潮文庫から新訳で本屋に並んでいたので購入したが、読みやすくページを進められた。主人公の老人の獲物に対する愛情、自然、海に体するオマージュが印象的だ。70年以上前の作品だけど、これがいつの時代にも耐えうる古典なん...続きを読む
  • 老人と海(新潮文庫)
    八十四日間の不漁に見舞われた老漁師は、自らを慕う少年に見送られ、ひとり小舟で海へ出た。やがてその釣綱に、大物の手応えが。見たこともない巨大カジキとの死闘を繰り広げた老人に、海はさらなる試練を課すのだが――。自然の脅威と峻厳さに翻弄されながらも、決して屈することのない人間の精神を円熟の筆で描き切る。著...続きを読む
  • 心を強くする「世界一のメンタル」50のルール
    スポーツだけでなく日常生活にも適応出来るルールばかりでとても助けられ有難いです。50のルールの具体的な解説はテニスの試合を観ているかのようで迫力あって興味深く、要約されているので明解でした。
  • 羊たちの沈黙(下)(新潮文庫)
    とても面白かった。
    上下巻を一気読み。
    サイコパスの代名詞、レクター博士はやっぱり凄かった。

    FBI捜査官訓練生のクラリスが、刑務所に収監中の狂人サイコパスのレクター博士との面会から連続猟奇的殺人の犯人像に迫っていく。

    とにかくレクターの狂人ぶりが、エグすぎる。
    精神科医でありながら、患者を何人...続きを読む
  • カリ・モーラ(新潮文庫)
    マイアミの豪邸に住む美女カリ・モーラはコロンビアの反政府ゲリラ組織に所属した壮絶な過去を持つ。その豪邸の地下に眠る巨大な金塊を巡って、猟奇的な嗜好を持つハンス・ペーター・シュナイダーらに狙われて、恐ろしい展開に巻き込まれていく。読みやすいようで読みづらく、内容が入ってくるようで置いていかれる、訳書な...続きを読む
  • 移動祝祭日
    老いたノーベル賞作家が、若き日の海外生活をノスタルジックに振り返る。売れない作家の苦しみ、貧乏、焦燥感が生き生きと伝わってくる。
  • ホット・ゾーン エボラ・ウイルス制圧に命を懸けた人々
    本の半分近くをマールブルグやエボラが人間にどれだけ壊滅的なダメージを負わすのかが描かれている。

    中央アフリカで始まった奇病、シャルル・モネの崩壊、母体の中で崩壊した嬰児を取り上げたシスター、ドイツでの被害。

    ひとたび感染すれば死は免れず、筋肉内臓が溶解して人間スープになって死んでいくという壮絶さ...続きを読む
  • ホット・ゾーン エボラ・ウイルス制圧に命を懸けた人々
    これ読むとコロナが全然怖くなくる。
    ノンフィクションだから全部リアル、こんな世界が現実に起こる可能性はある。
    というかコロナがこのレベルなのかと怯えてたなぁと。
    だから今ちょっと拍子抜けしている。
    サル痘が酷くなるとこうなるのかなぁ…
  • 移動祝祭日
    ヘミングウェイの集大成ともいえる作品。2冊目にこの本を選んだのは順序的におかしいかもなと思ったけど、多分これから著書を読むにあたって理解の補助になるだろうと思い、むしろプラスになるのではないかと思ってみたりする。
    やはりヘミングウェイの書く文章は明快で生き生きとしていて、さも自分自身がその世界に入り...続きを読む
  • ホット・ゾーン エボラ・ウイルス制圧に命を懸けた人々
    レストン事件で封じ込めが成功したから人的被害がなくて済んだのかもしれない
    失敗してたら感染が広がるうちに、マールブルクウイルスや人に害を与えるエボラウイルスのような凶悪なウイルスに変異していたかもしれない
    コロナウイルスがどんどん変異しているように
    レストン事件だけに限らず、未知の恐ろしいウイルスに...続きを読む
  • ハンニバル(下)(新潮文庫)
    まさかスターリングがハンニバル博士を助けて、その後、一緒に生活することになるとは考えてもみなかった。
    殺人シーンは描写がリアルで恐ろしかった。
  • ホット・ゾーン エボラ・ウイルス制圧に命を懸けた人々
    ナショナル・ジオグラフィックが完全ドラマ化した『ホット・ゾーン』の原著。
    1989年。アメリカの首都ワシントンD.C.にほど近いヴァージニア州レストンの研究施設で、フィリピンから輸入されたカニクイザルが大量死した。USAMRIID(アメリカ陸軍感染症医学研究所)は、その死因が当時は致死率90%と言わ...続きを読む