高見浩のレビュー一覧
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映画は断片的にしか見たことがないので、読んで初めて知ったのだが、クラリスがまず捜査官ではあるものの教育実習生だったこと。
これが頭にあって最初
「この主人公でやっていけるのか?」という印象を持ってしまった。
読んでて緊張したのは、捜査に抜擢されて優秀なベテラン捜査官のクロフォードの下でこなす任務に求められているレベルが高い。(少なくとも単純な、任務ではなく駆け引きを委ねられてる)
そして、肝心のレクター博士とのやり取り、言葉の使い分けにまで気をつけなくてはならない。結構、押しが強いクラリス。失敗はできない。
殺人鬼の造詣はさておき、タイムリミットが迫るのも緊張感につながり
引き込まれたまま -
Posted by ブクログ
分かりやすく、大坂なおみへの反省と尊敬、そして愛情を十分に感じることでできる本です。包み隠さず書いてあるのと、平易な言葉で書いてあるので、新たな発見は少なかったのですが、それだけ万人に読みやすく、場面を想像しやすい良い本だと思います。
P16 壮大な野心を抱いたら
一気に山頂を目指すのではなく、毎日小さな目標をこなして
それを積み重ねていく方が現実的。
小さな目標を丹念にこなすことを心がければ、
大目標の達成に結び付く。
一日一日こなすべき目標を明確に頭に刻む。
そして一日の終わりに、今日成し遂げたことに
満足できるかどうか自問する。
目標は適切なレベルに設定されてあるか?も、大切。
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Posted by ブクログ
トマス・ハリス『カリ・モーラ』新潮文庫。
まさかトマス・ハリスの新作が再び読めるとは思わなかった。『ハンニバル・ライジング』以来、13年ぶりの作品。タイトルの『カリ・モーラ』は主人公のマイアミで麻薬王の邸宅管理を行う25歳の美貌の女性の名前である。カリ・モーラが管理を任された邸宅に隠された金塊が眠る金庫を狙う変態的な臓器密売人のシュナイダーら犯罪集団が暗躍し、主人公のカリ・モーラも犯罪の渦中に巻き込まれるという一種のノワール小説。
カリ・モーラの過去については本作の読みどころの一つなので、触れないようにしたい。カリ・モーラの活躍はまるで『羊たちの沈黙』のクラリス・スターリングのようで、変態 -
Posted by ブクログ
« 幸運にも、若者の頃、パリで暮らすことができたなら、その後の人生をどこで過ごそうとも、パリはついてくる。パリはParis est une fête (移動祝祭日) だからだ。 »
彼の冒頭の言葉がすごく心にしっくりと来て読み始めた本。わたしにとっても、パリは移動祝祭日だなあ、と思う。偶然にも、わたしが今住んでいる場所が、彼がパリで始めて暮らした場所と同じ地域。通り、カフェ、全ての場所に馴染みがあってとても感慨深い気持ちで読んだ。
とにかく描写が鮮やかで、読みながら頭の中で、ひとつひとつのシーンをとても簡単に鮮明に描けた。
フィッツジェラルドとゼルダとの話が特に面白かった。