高見浩のレビュー一覧
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マイアミに暮らす美貌のカリ・モーラは25歳。
故国のコロンビアでの凄惨な過去を背負い、移民として働きながら、獣医になることを夢見ている。彼女は麻薬王の邸宅管理のバイトがきっかけで、屋敷に隠された金塊を狙う犯罪集団の作戦に巻き込まれ、彼らと対立する臓器密売商の猟奇殺人者シュナイダーの妄執の的になってしまう。
極色彩の恐怖と波乱の展開に震える傑作サイコ・スリラー。
(あらすじより)
羊たちの沈黙で有名なトマス・ハリスの13年ぶりの新作サイコ・スリラー。
女版ランボーの爆誕といった感じ。
故国コロンビアの内戦中に反政府ゲリラに拉致され、ゲリラ兵として過ごした暗い過去を持つ主人公兼ヒロイン。
ゆえに強すぎる(笑)
海兵隊上がりのマフィアより有能で、敵役の猟奇殺人者シュナイダーはヤバい奴だけど、タイマンになったら勝てなさそうな感じはしてた。
まぁ、ライオンがウサギの皮かぶってるんだから見破るの難しいし、初見殺しで決着でしたね。
ここで対決させずに今後も執拗に追ってくる感じで続けば良かったかも。 -
Posted by ブクログ
ネタバレうむむ。上巻の熱情に比べると、個人的には地味なように思う。というか、クラリスが都合のいい女になりすぎじゃないか? 男のロマンというか、マイ・フェア・レディというか。そうして作り出された彼女に私は魅力を感じなかった。
マーゴの方が興味深い。
(以下若干のネタバレあり)
しかし、概説を読むと、レクター博士シリーズとして、これまでと同じように、猟奇連続殺人事件を主軸として、レクター博士を絡ませて続けていく手法もあったはずだ。けれども、それをやめ、新たな方向性へ舵を切ったのは、確かに英断だしすごい。
あと、この物語が私にとって物足りないのは、私の心の中に抱いていた格好いいレクター博士から、より人間らしい、弱い一人の人間なのだと気づかされてしまったからかもしれない。確かに紳士かつ頭が良い天才で、狂気をはらみつつも性の危険性の無いおじさまっていうのは安全枠だ。
結局、美しいクラリスがチョロくお相手になるわけだがそれでいいのかって思う。レクター博士もそんな自分の作り上げた理想の美女相手に欲情しているなんて、単なるエロオヤジじゃないの!っていいたくなる。彼の破綻が見たい。あるいはクラリスの反逆が見たい。それは私のエゴなのだろう。
ハンニバル・ライジングはレクター博士の子供の頃の話。さて、どうなることやら。この先の時系列の物語を読むことが出来るのなら、それは幸せだろう。 -
Posted by ブクログ
モーガン・フリーマンとダイアン・キートンの出演で映画化。映画も見ましたが、映画とは若干違いますね。って言うか、映画が「原作とは違いますね。」と言われるべきですね(笑)。
原作と映画の細かい差異については述べませんが、これだけは述べておきたいと思います。映画では、確かに犬は出ていますが、添え物以上の扱いではなく、犬自身の心情心境についての描写はありませんでしたが、この原作では、犬自身の心情心境についてもだいぶ詳しく描かれています。そこが、一番大きい違いですね。
その描写の是非はあると思いますが、その犬の心情心境の描写があるからこそ、この作品のアレックスとルースの心情描写が活きるのではと思いました。
ただ、物語を通して考えると、映画の方が好きかなぁ・・・ -
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何を考えてるかわからない怪物的なところがハンニバルの魅力だと思うのだけど、今回のでその魅力が減ったと考えるひとが多くいてもそれはしょうがないなぁと思える内容でした。
これは…うーん、そこまで衝撃の事実ってわけではない(実際あったらそりゃすごく辛いけど)想定内の展開と、特に魅力もないし誰が誰だか区別しづらいほど印象が薄い敵…それを淡々と始末していくという…なんだか物足りないような気がしてしまう。
文章もなんだか読みづらい部分が多かった。
あとやっぱ私も日本人なので気になるとこがちらほら。
ハンニバルの過去がどんなのであれ知りたいと思える人には面白いだろうけど、スリリングな展開や予想外の展開などを求めてる人には物足りない話、という感じでしょうか… -
Posted by ブクログ
レクターシリーズのうち、時系列的には最後にあたるものである。レクター博士が、その天才性・異常性をいささかも衰えることなく発揮してくれている一方で、そのレクター博士が、「怪物」でありつつも同時に「人間」であることが様々な場面で吐露されていくことになる。むしろ、もともとは一応(?)「人間」であった存在が、自身の理性によって「怪物」へと変化させている(それも、意図的に)その強さには、憧れすら抱かされる。
そのレクターによってついにクラリスも・・・となっていってしまったのが、個人的には少し残念なところだ。レクターとクラリスは、お互いに決して交わらない平行線のようなもの・・・(どこかの漫画で聞いたような表現だ)だと思っていたのに、完全に重なっちゃあねぇ。もっと、バチバチやりあってもらいたかったな、という思いも残ってしまった。