高見浩のレビュー一覧
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モーガン・フリーマンとダイアン・キートンの出演で映画化。映画も見ましたが、映画とは若干違いますね。って言うか、映画が「原作とは違いますね。」と言われるべきですね(笑)。
原作と映画の細かい差異については述べませんが、これだけは述べておきたいと思います。映画では、確かに犬は出ていますが、添え物以上の扱いではなく、犬自身の心情心境についての描写はありませんでしたが、この原作では、犬自身の心情心境についてもだいぶ詳しく描かれています。そこが、一番大きい違いですね。
その描写の是非はあると思いますが、その犬の心情心境の描写があるからこそ、この作品のアレックスとルースの心情描写が活きるのではと思いま -
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何を考えてるかわからない怪物的なところがハンニバルの魅力だと思うのだけど、今回のでその魅力が減ったと考えるひとが多くいてもそれはしょうがないなぁと思える内容でした。
これは…うーん、そこまで衝撃の事実ってわけではない(実際あったらそりゃすごく辛いけど)想定内の展開と、特に魅力もないし誰が誰だか区別しづらいほど印象が薄い敵…それを淡々と始末していくという…なんだか物足りないような気がしてしまう。
文章もなんだか読みづらい部分が多かった。
あとやっぱ私も日本人なので気になるとこがちらほら。
ハンニバルの過去がどんなのであれ知りたいと思える人には面白いだろうけど、スリリングな展開や予想外の展開など -
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レクターシリーズのうち、時系列的には最後にあたるものである。レクター博士が、その天才性・異常性をいささかも衰えることなく発揮してくれている一方で、そのレクター博士が、「怪物」でありつつも同時に「人間」であることが様々な場面で吐露されていくことになる。むしろ、もともとは一応(?)「人間」であった存在が、自身の理性によって「怪物」へと変化させている(それも、意図的に)その強さには、憧れすら抱かされる。
そのレクターによってついにクラリスも・・・となっていってしまったのが、個人的には少し残念なところだ。レクターとクラリスは、お互いに決して交わらない平行線のようなもの・・・(どこかの漫画で聞いたような -
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ネタバレハンニバルの復讐劇の完結。
まあ、とは言えただのそれだけで終わるはずもなく、当然未来のレクター博士になる切っ掛けが紹介されるわけだけど、結構安易だった気もするかなあ。
この物語自体が後付けだろうからアレなんだけど、結局この話の人達ってその後の未来に欠片も出て来ないのもアレだよね……。
もっと、その理由まであったりしたのかなあと思って大惨劇になるんじゃないかとか思ってたのですけど、流石にそれはやり過ぎか……。
まあ、そんな感じで面白いけど全部は納得できない感じでありました。
原作はかなり日本びいきな感じもしたけど、映画版とかってどうなってるんだろうとは思ったので映画版も見てみようかなあ。 -
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要はレクター目立たせるために、バッファロウビルはフランシスダラハイドよりも薄いキャラになったってことですかね?
まあ、ダラハイドも満月に殺人起こすとかちょいやり過ぎ感あったんで、これくらい中身がよくわからない造形の方がリアリティあるのかもしれんね。下手に内面描写すると嘘臭くなるし。
なんか、羊たちの沈黙ってタイトルの意味が分からんとか言ってる奴がたまにいるけど、最後にちゃんと描写されてるよな…さては読んでないな。まあ、菊池光訳しかなかったから仕方ないのかも知れないけど。
登場人物たちは主に映画の俳優をそのまんま思い浮かべて動かしてたけど、最後付近の整形の描写で端正な顔が云々とか出てきて、流石に -
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Hannibal the Cannibalの片鱗は、上巻ではほとんど見られません。過酷な戦争体験をした少年が、心の拠り所となる女性と出会うまでがメインです。
映画の方を先に見たので、退廃的かつ耽美なイメージで読み進めたのですが、途中から完全にギャスパー・ウリエル像は消えましたね〜。映画のレクター博士と紫夫人はちょっと美しすぎるし、扇情的なんだなあ、やっぱり。
家庭教師、叔父さん、紫夫人の付き人の日本人少女など、ハンニバル少年を取り巻く人々が映画では容赦無くカットされてたんですね〜。
その分、映画では紫夫人の存在感が際立っていましたが、それに比べると原作は幾分控えめな感じ?下巻になるとまた違っ -
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ネタバレ「天才」の描写って映像化するとどうしても伝わりにくいし、凡才に幾ら言葉を尽くして天才の頭の中を解説されても、中途半端な理解に留まるんだろうな、って思うのです(長)。
どうも、凡人代表です( ^ω^ )←
何だかもやもや感の拭えない上巻を何とか読み切った皆さん、ご安心下さい←←
下巻ではレクター博士の天才っぷりが炸裂ですよ〜*\(^o^)/*きゃほー!
「記憶の宮殿」〜?シャーロック(BBC)と同じようなこと(「マインドパレス」)言ってるじゃないの中2か!←←
とニヤニヤしたのは一瞬でした。博士の宮殿内部の描写がもう異次元過ぎて怖い。天才怖いよー!と思いながらも強烈に惹かれるこの感覚。何これ -
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「羊達の沈黙」で華々しくFBIデビューしたクラリスを知ってる読者には、中々に辛い展開のシリーズ第二弾。主人公がひたすら国家権力やマスコミにいじめ抜かれる話は…読んでて辛いんだぜ…。
初っ端から鼻持ちならない官僚や胸糞悪い聴聞会のクラリスバッシングが続いた後に、それ以上に不快感を喚起する大悪党(博士じゃありません、念の為)のおぞましい復讐プランの内容が描かれて、「早くクラリスと博士の会談くれよー(泣)」となった方も多いんじゃないでしょうか( ^ω^ )私はなりました
そして、第二章の舞台はそんな可哀想なクラリスがいるアメリカから一転、海を越えて遠くイタリアへと移ります。博士ーーっ(TωT)よ