高見浩のレビュー一覧

  • ハンニバル・ライジング(上)(新潮文庫)
    日本の源氏物語が出てきたり、和歌や水墨画や宮本武蔵が出てきたり、かなり日本文化に深く関わる部分があって驚いた。キル・ビルっぽい感じだけど、キル・ビルよりもずっと日本に対する理解や描写は正確だ。
    ハンニバルレクターの、復讐劇が物語の中心になっているためもあるけれど、ハンニバルがどちらかというとちょっと...続きを読む
  • ハンニバル・ライジング(下)(新潮文庫)
    ハンニバルという少年は、1945年、雪の中で妹を救おうとしたときに、死んだのだ。妹のミーシャと共に、彼の心も死んだ。じゃあ、いまの彼はいったい何者か?それを形容すべき言葉は、いまは何もない。便宜上、われわれは彼のことを「怪物」と呼ぶことにしよう。(p.194)
  • ハンニバル(上)(新潮文庫)
    出だし、前回にも増して引き込まれて、物語の先が気になってしかたなかった。
    クレンドラーやメイソンという、ハンニバルに劣らないアクの強いキャラクターが登場したのも面白かった。
    フィレンツェという舞台も良い。そういえば、前作ではハンニバルが、自分の記憶だけにもとづいてフィレンツェの風景をスケッチしたシー...続きを読む
  • ハンニバル(下)(新潮文庫)
    自分の切なる祈りが一部しか聞き届けられなかったこのとき以来、ハンニバル・レクターが神の意図について思いを凝らすことは絶えてなかった。例外があったとすれば、神による殺戮に比べれば自分のなす殺戮など何程のものでもない、と思い知ったときくらいだろう。まこと神はその皮肉において比類なく、その気まぐれな悪意に...続きを読む
  • ハンニバル・ライジング(上)(新潮文庫)
    レクター博士シリーズ好きなんで買ってみました

    博士がどのように怪物へとなっていったのかという生い立ちです。

    なぜに、美しい叔母役を日本人に設定したのか。読んでいてしっくりこない点もあったんで。

    とりあえず下巻に期待です
  • ハンニバル・ライジング(下)(新潮文庫)
    【注)ネタバレ】


    日本をこんなに作中に取り入れてくれない方が、私としては楽しめたような気もします。特に、和歌は…ちょっと唐突でしたね。


    なんとなく、序盤にして復讐劇なんだろうなということは予測がつき、驚くべきであろう最後のポイントも博士の嗜好を知っていると想像がついたので、博士に魅力を残しな...続きを読む
  • ハンニバル・ライジング(上)(新潮文庫)
    「羊たちの沈黙」のハンニバル・レクター博士の生い立ちが明かされるという内容ですね。映画化もされるようです。


    レビューは下巻にて。
  • ハンニバル・ライジング(上)(新潮文庫)
    あのレクター博士が、なぜレクター博士に
    なったのか。その謎が解き明かされる…。

    購入は、下巻とセットでどうぞ。
  • ハンニバル・ライジング(上)(新潮文庫)
    幼少期から青年期、戦争を通じ彼は地獄を経験します。犯した禁忌が彼を完成された”怪物”に..そして 開かれた扉が彼を無限の闇へと導いていくのです。これは始まりであって ”完成されたハンニバル・レクター”が誕生するのはこれから...そう思いたいですね。
    日本を絡めて書いて頂いたのはのはとてもありがたいの...続きを読む