高見浩のレビュー一覧

  • カリ・モーラ(新潮文庫)

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    『レクター』シリーズの著者トマス・ハリスによる新作『カリ・モーラ』です。
    食人の精神科医ハンニバル・レクターが登場する世界観とは一線を画し、少し落ち着いた猟奇事件が描かれています。
    獣医を夢見るコロンビア移民女性カリ・モーラの元に、全身無毛の臓器密売人のハンス・ペーター・シュナイダーが現れます。
    カリ・モーラ自身は凄惨な人生を送ってきた25歳ですが、周りに集う人間たちも只者ではありません。
    熟練の殺し屋が密集している状態が続き、先ほどまで生きていた者が次のページでは死んでいる…という状況にも納得ができてしまいます。
    美しき、そして哀しきカリ・モーラに平穏は訪れるのでしょうか…。

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    2025年01月11日
  • 闇の奥(新潮文庫)

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    桐野夏生さん「インドラネット」の解説で紹介されていた本書。フランシス・フォード・コッポラ監督のハリウッド映画「地獄の黙示録」の原作とも言われている。

    著者の実体験がベースになった小説で、植民地支配の残酷さが生々しく淡々と描かれている。支配者側の「野蛮な現地人を文明化する」というご都合主義的な大義名分を元に、アフリカコンゴの現地人を奴隷化し象牙を略奪していく姿が非情。

    映画「地獄の黙示録」では舞台がベトナム戦争に変わり、その辺の毒気は抜かれ、本物のナパーム弾を使った戦闘シーンの派手さが目立つ。

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    2024年11月17日
  • ハンニバル・ライジング(下)(新潮文庫)

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    復讐劇はわかった
    でも、ハンニバルに繋がらない
    もっと何かあるような気がする
    これは映画難しいな〜〜

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    2024年09月07日
  • ハンニバル・ライジング(上)(新潮文庫)

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    ハンニバルの作り方・・・ってとこ?
    なんと悲惨なこと
    日本って、なんで??
    なんかもう〜〜
    だからと言って認めないけど

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    2024年09月06日
  • ハンニバル(下)(新潮文庫)

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    ネタバレ

    上巻からの期待感で一気に読んだ。確かに面白かったが、レクター博士のサイコパスぶりを楽しみにしていた私としては少々物足りなかった。そしてこのラストにはがっかりした。レクター博士とクラリスには、最後まで正義と悪を貫き通し交わらずに対峙して欲しかったなぁ。
    あくまで個人の感想です。

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    2024年06月26日
  • カリ・モーラ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ハンニバル・レクターシリーズが好きなのでこちらも読んでみたが、うーん…面白いは面白いんだけどそこそこという感じ。
    やたらとキャラクターは出てくる割にひとりひとりにそんなに大事な役目があるわけでもなく、ドン・エルネストやテリー・ロブレス、カリなど過去の話を膨らますのかなと思ったらそこまででもなかったり、急にいなくなってしまったりなど…。
    他の方も言ってるけど、本来はもっと長かったはずの小説のダイジェスト版をみてるような気持ちに近いのかもしれない。

    肝心のハンス・ペーター・シュナイダーは胸糞の悪い敵だけど、本当にそれだけで、レクター博士のように邪悪だけど惹かれるというような部分はなかった。

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    2024年03月05日
  • 闇の奥(新潮文庫)

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    象牙と病気になった出張所長を回収するため、蒸気船の船長になってコンゴの川を遡行。
    ドラえもんの大魔境を思い出します。

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    2024年02月18日
  • 闇の奥(新潮文庫)

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    やっぱりアフリカ行ってみたかった〜!という的外れな感想。
    最後の対話の迫真さ。
    まぁ人生何かを信じたところでそんなもん。他者は他者。

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    2023年09月28日
  • 闇の奥(新潮文庫)

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    訳者の注釈によると、”wildness”に『大密林』という訳語を当てたとのこと。日本語の表現の多彩さを感じる話であった。
    アフリカの蛮地に文明の光をもたらす使命に燃えてコンゴの奥地に来た筈のクルツは、文明的ルールの縛りのない大密林の中で、逆に蛮行を為す側になってしまう。これがクルツ個人の人間性に依るのか、そもそも人間とは、文明の枠が外れて大密林の中に放り込まれたら、高尚/下等の物差しなど、いとも簡単に壊れてしまうものなのか? しかし、マーロウの一人語りが、とにかく長い……!

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    2023年09月10日
  • ハンニバル(上)(新潮文庫)

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    ☆3〜4。

    原作小説と映画でエンディングが異なる、とどこかで見かけたかも、じゃあ…となり読み始めた。

    羊たちの沈黙に続き、「クラリス・スターリング」というキャラクターが好きだと(改めて)感じた。
    そしてレクター博士。おぞましさと優雅さのバランスが絶妙で、許し難いのにどこか惹かれてしまうというか……。地球上には数えきれないほどの物語があるけれど、その中でも屈指のキャラクターだと思った。
    映画で「本当ムカつくこいつ!!」となったクレンドラー、小説でもそうだった。まだ上巻なので、ムカつき度合いはそこまで高くはないけど……こいつ!!



    自分の読書経験値が足りないせいか……?と考えたりして……や

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    2023年08月24日
  • 闇の奥(新潮文庫)

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    植民地時代のアフリカの中央、コンゴでの話。著者の実体験を基にした小説ということで生々しさを感じた。植民地政策の傲岸さ、大自然の神々しさ、人類の非力さが伝わってくる。2023.5.19

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    2023年05月19日
  • 闇の奥(新潮文庫)

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    クルツが自然に負けおかしくなっていて
    主人公は失望はしても、特に何も変化していない印象だった。
    短い話なのに停滞感が伝わってくる。
    名前が出てこないくらい人として扱われてない人が結構出てくるのが、植民地の考え方を現していて怖い。
    主人公は闇の奥は見えないままなのか?
    一度見続けたことで、あの森の中ではなくとも
    色々と見えるようになってしまったのか?
    理解出来てない。

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    2023年05月18日
  • 闇の奥(新潮文庫)

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    カーツ大佐・・じゃなかった、
    クルツ氏よ、お前の狂気はその程度か?

    「恐怖じゃない!恐怖じゃない!」よ!

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    2023年01月10日
  • ホット・ゾーン エボラ・ウイルス制圧に命を懸けた人々

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    大学生時代、映画版を観た気がするけど、内容はほぼ忘却。で、イワケンの解説で、装いも新たに、この時代にこそ再版された本書を、いざ読んでみることに。なるほど、スリリング。コロナ渦で、ウイルスの厄介さを嫌というほど思い知らされている昨今、本書の恐怖は我がこととして感じられる。ただそんな本書ですら、この分量だとやっぱり中ダレするんですわな。ノンフについては、文庫で200-300頁が適当だと思います、ハイ。

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    2022年12月11日
  • 闇の奥(新潮文庫)

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    岩波文庫、古典新訳文庫に続いて三冊目ですが、相変わらず読み難い。翻訳じゃなくて構成とか文体のせいなんでしょうか。主人公マーロウが船員仲間に語り聞かせる形で話が進むけど、本筋と完全に分けてないから、テムズ河上の船の上なのかコンゴの河の上なのか改行なしの一文章の中で行ったり来たりします。更に輪を掛けてまわりくどい表現で語るで、かなり集中力を用します。でも何故か作品作者の影響力はあるので、教養として読みましょう。

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    2022年11月14日
  • 心を強くする「世界一のメンタル」50のルール

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    メンタル。

    メンタルは鍛えるもの。

    傷つくこととメンタルの強化は一体なんだろう。

    攻撃された時に、どう、悲しさや悔しさを昇華していくのか。

    昇華させるためのベクトルをどう作るのか。

    高校生と共に悩みながら、鍛えていきたい。

    まだまだ、成長できるはずだ。

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    2022年01月23日
  • 陪審員C-2の情事

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    ミステリとして勧められたが、私が期待する内容ではなかった。でもプラスロマンス系なら納得。翻訳家のチカラと感心した。

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    2022年01月09日
  • ハンニバル・ライジング(下)(新潮文庫)

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    レクター博士が日本の薫陶を受けていたというのは、日本を長い歴史を持つ極東の神秘の国として感じられる西洋の方にはより彼の精神の奥深さを感じられるエピソードなのかもしれないけれど、リアルにぐだぐだな今の日本に生きている自分からするとそれが逆効果だったかも…。
    博士が築き上げてきた「記憶の宮殿」は、自分も宮殿までには至らずとも「記憶の2LDK」くらいは築きたいと思いました。

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    2021年12月27日
  • ハンニバル(上)(新潮文庫)

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    雰囲気が似通ったダン・ブラウンさんの小説はコロコロ場面が変わるけれど、こちらは1つ1つのシーンがじっくりなので、なんだか間が持たないような気分。
    通勤・通学の合間の読書には向かないかも…。

    レクター博士がどうして易々と脱獄したり、人を殺したり、別人を演じたりできるのかの説明が「レクター博士だから!」って感じなので、世界観に入り込めないとつまらないですな。

    クラリスさんが「共感することと理解することは違う。大人になるということはその違いを学ぶことだ。残念ながら自分を理解してくれている相手が常に自分に共感してくれているわけではない。」みたいなことを言っていて、マジで大人の女性になったのだな…と

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    2021年12月14日
  • 移動祝祭日

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    虚実ないまぜの回顧録。小説としておもしろいかというと微妙なところ。事前情報がない方がいいです。なんか事実ねじ曲げてる感が強くなってしまう。でも、ウッデイ・アレンの映画「ミッドナイト・イン・パリ」はちょうどこの頃のヘミングウェイを模写していると思うのでイメージの助けにはなりました。

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    2021年11月27日