【感想・ネタバレ】ハンニバル(上)(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

あの血みどろの逃亡劇から7年――。FBI特別捜査官となったクラリスは、麻薬組織との銃撃戦をめぐって司法省やマスコミから糾弾され、窮地に立たされる。そこに届いた藤色の封筒。しなやかな手書きの文字は、追伸にこう記していた。「いまも羊たちの悲鳴が聞こえるかどうか、それを教えたまえ」……。だが、欧州で安穏な生活を送るこの差出人には、仮借なき復讐の策謀が迫っていた。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

羊たちの沈黙、レッドドラゴンと読んできて、
さぁ待ちに待ったハンニバル。ようやくレクター博士が主役の本編にたどり着いた感じだ。

前作で盛大に脱獄したレクター博士は、別人になりすまして優雅な逃亡生活を送っている。猟奇的殺人を犯しながら。FBI捜査官クラリス・スターリングに手紙を送るレクター博士。愛情なのか支配なのか、殺して食べたいのか。その真意は何なのか。
スターリングと対峙する時が迫って来る。
復讐に燃えるメイスンもかなり不気味で残虐だ。怖さを引き立てる。

この順番で読んで正解だった。レクター博士とスターリングの過去の関わりを理解できるからだ。そして私もレクター博士が好きなのだと気づく。
下巻が楽しみだ。一気に読もう。

0
2024年06月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

映画も好きだけどやっぱこれ原作だよなあ。頭のなかではどうしてもクラリスはジョディーフォスターだ。クロスフォードの扱いはクラリスの巣立ちを見せたかったのか、としても、だ?

0
2020年05月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

<上下巻を通してのレビュー>

「羊たちの沈黙」で、すっかりレクター博士が大好きになってしまったのですよ。
あの知性と冷静さの虜になったといっても過言ではありません。

ハンニバル・レクター博士の「記憶の宮殿」へようこそ……
と同時に、クラリスに重くのしかかった策謀の渦の中へようこそ。

レクター博士へ復讐を誓う資産家が念入りな計画を立て、そこにどんどん、国家の機密を扱う人物たちがいとも簡単に買収されてゆき、一見、その計画は成功しそうに思える。
彼らの誤算は、レクター博士とクラリスを甘く見過ぎていたということに他ならない。

賛否両論はあるが、あのエンディングがすべてを物語っているのではないだろうか…

0
2019年09月29日

Posted by ブクログ

レクター博士にまたお会いできました。相変わらずのパワフルさでたじろいでしまいます。下巻、また楽しみですが、食欲はなくなりそうです。

0
2014年03月06日

Posted by ブクログ

ゾッとするような描写があり得るはずのない光景を見せてくれるサイコホラー(?)
シリーズが進むごとになぜかレクター博士を段々助かって欲しいと望む気持ちが強くなる自分の変化が一番怖かったりして。

0
2013年10月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

デカダンです。音楽と美と歴史と教養を読んでる人間に求めてくる本です。その意味では哲学書のよう。聖書必読とかいうアレね。三大経典くらいは一般教養の範囲だろうなー…。
と、読んでいるうちに自分の教養の範囲の狭さに気がつける。世界は広い。

0
2013年07月13日

Posted by ブクログ

【2025年64冊目】
皮剥ぎビルの事件から7年、FBI特別捜査官となったクラリス・スタンフォードは麻薬組織摘発チームの一人として現場に向かっていた。慎重にことを進めていたはずが、蓋を開けてみると情報は筒抜けで、クラリスは銃撃戦の末、組織の女ボスを射殺する。赤子を抱いた彼女を死に至らしめたとして、糾弾されるクラリスだったが、一人の男の進言により事なきを得る。それはかつて、レクター博士による被害を受けたメイスン・ヴァージャーだった。復讐を誓う男の手は、逃亡の末フィレンツェに潜伏するレクター博士に延びつつあったが…。

こちらも映画を見てから読みました。相変わらず原作リスペクトなことがよくわかりますね。映画では、レクター博士の見かけそんなに変わってなかった気がするんですけど、原作ではちょっとした整形手術を施して逃亡しやすくしているようです。

後半は、懸賞金に釣られた男が中心の話で、クラリスがほとんど出てこないのが残念なのですが、檻の中にいないレクター博士の一面をいろいろと見ることができるのは、なかなか良いですね。機転利きすぎ、天才すぎ、恐ろしいのにかっこいい。痺れます。

下巻も楽しみに読み進めます!

0
2025年06月13日

Posted by ブクログ

レクター博士は冷酷な食人鬼でありながら、冷静で知識教養があり、一人で生きていく力に満ち溢れている。そこがもうどうしようもないほどに魅力的に感じてしまう危険な人物。目を覆いたくなるような描写にうわぁ、と思うのに読むのを止められない。トマス・ハリス大好き!

0
2020年09月18日

Posted by ブクログ

 満を持して、レクター博士を主軸に置いた物語である。
 冒頭を読むとアクション方面に風景が変わった?と驚くのだが、いやいやそれは猫だましのようなもので、アクションスリラーにはならない。大丈夫。

 バーニーの語るレクター博士像が美しい。
 「レクター博士は完璧なマナーを身につけていました。とはいっても、堅苦しいマナーではなく、優美で気取らないマナーを。あの頃自分(バーニー)はある通信教育のコースで学んでいたんですが、彼(レクター博士)はその学識をこちらに分け与えてくれた。といっても、チャンスと見たらこっちを殺そうという意思まで失くしていたわけじ一人の人間の中で人間のなかで、ある資質が別の資質を抹消し去るこ有り得んのです。それは両立するのですよ、良い資質と恐るべき資質とは(後略)」

 格好いい!

0
2018年03月10日

Posted by ブクログ

映画は見てない。

おい、レクターさん…というよりも、いやハリスおじさん…と言いたくなる。
ハリスおじさんは、最後の章を描きたさにそもそもの初めから設定したんじゃないだろうか。
クラリスは羊〜での活躍からFBI捜査官になれたわけだけど、ヒール役(もはや精神的SM相手)のクレンドラーの妨害なんかもあって、出世どころかやりたい仕事もままならず、メイスンの件でだんだんとダークサイドに落ちていく。

羊〜ではあんなに重要ポジションだったクロフォードの存在感が薄れていき、レクター博士の存在が大きくなる。
(クロフォードの扱いが前作に比べてぞんざい過ぎて、出さなきゃいいのにレベルなのが個人的に悲しい)
父性に憧れ、また裏切られながら、問題の最終章に向かっていくクラリス。

ジョディー・フォスターが大成功を収めた羊〜の続編である本作の映画に出演しなかった理由の一つに、今作では彼女はモンスターになってしまった、と述べている理由がわかる気がする。

前作から一気読みしたせいで、最初のクラリスは何だったの…と思ってしまうけど、これはこれでハッピーエンドであることは間違いない。

0
2017年02月03日

Posted by ブクログ

逃亡中のレクター博士とそれを追う人々の話。
レクター博士だけでなく、それを追う周りの人たちのキャラもみんなたってて読みやすかった。

0
2018年05月15日

Posted by ブクログ

レクター4部作のうち、3作目。前作の「羊たちの沈黙」では、監獄の中にいて、自由のない牢の中でも、精神的な自由を謳歌していたレクター博士。そんな彼が外の世界に飛び出し、肉体的にも自由な生活を営んでいたのが今作だ。その天才性を存分に発揮し、自らの欲望をとことんにまで追求していく彼の姿は、間違いなく「悪」なのであろうけれど、その中に「美」を感じてしまうのは、その彼のエゴイズムがあまりに純粋だからなのだろうか。
上下巻のうちの上巻である。前作よりもよりダイナミックにキャラクターが動きだし、エンターテイメント性は増している。初見でも問題ないと思うが、「羊たちの沈黙」を先に読んでおいてよかった、と思っている。だけれども、「レッドドラゴン」を読んでいた方がもっと面白いのだろうか?(上巻では、ウィル・グレアムの名前などは全然出てきていないが)

0
2016年01月31日

Posted by ブクログ

テレビドラマでハンニバルを見て、気になったので久しぶりに読み返してみる。
以前にも増して楽しめました^ ^

0
2016年01月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

前作の7年後。クラリスが犯人の逮捕に失敗し射殺するところから始まり、過去にレクター博士に顔を削がれた狂人の金持ちの登場、イタリアで潜伏するレクター博士の追跡まで。
前作に比べ、周辺キャラクターが良い。

0
2015年11月08日

Posted by ブクログ

今回の訳者さんは読みやすかったです!
作品の大部分を忘れていたにも関わらず、情景を思い描くことができました。

レクター博士が逃げてから10年?後くらいの話。
彼の被害者であるメイスンという富豪が、彼を残虐に殺すために懸賞金をかけており、その懸賞金を巡って密告者との話が進んでいく、というストーリー。
レクター博士とイタリアというのがとてもしっくり来て、美しささえ感じました。

不思議なことに、レクターには無事に逃げおおせて欲しいと思ってしまう。
下巻が楽しみです。

0
2015年02月05日

Posted by ブクログ

和訳が読みづらいと言って触れなかった時間がもったいない。映画よりほっそりした印象のレクター博士、かっこよくて食べられたくなります。

0
2014年10月19日

Posted by ブクログ

「いいえ。レクター博士は仮説には関心を持っとらんのです。“三段論法”も哲学的な“総合”もいかなる意味での”絶対”も信じとらんのです博士は」

0
2014年06月12日

Posted by ブクログ

「羊たちの沈黙」の続編。そして下巻への壮大な序章。上巻は登場人物の説明にほとんどのページが割かれている。ただ、レクター博士が潜伏するフィレンツェ編は面白かった。どうしても映画のイメージがあるので、レクター博士の顔があの俳優と重なってしまう。

0
2013年03月18日

Posted by ブクログ

最初のアクションシーンの後はやや登場人物紹介的な話が続く。丁寧な描写に自然な翻訳で読みやすくはあるけど、もう少し展開にスピード感とミステリー的意外性が欲しかったかも。後半、フィレンツェ編でのレクター博士の逃亡劇から再び話は動き出す。

0
2012年05月10日

Posted by ブクログ

レッド・ドラゴン、羊たちの沈黙よりも内容が、濃密になり、膨大な情報によるダレもなく、大変興味深い内容。下巻への長大な前振りです。

0
2011年12月31日

Posted by ブクログ




言わずと知れた『羊たちの沈黙』の続編。
1988年に発表された『羊たちの沈黙』は、アメリカを騒がす連続猟奇殺人事件と犯人を追う新米FBI女性捜査官・クラリス、そして彼女に助言を与える天才心理学者にして食人鬼のレクター博士を描いた物語。現実世界でも増えつつあった猟奇殺人と当時としては珍しかったプロファイリングという手法を初めて本格的に扱ったこと、そして何よりレクター教授の強烈なキャラクター性によって、まさにサイコスリラー・ホラーの歴史を一変させた。ついでに言うと、優れた心理学者・臨床心理医は初見で相手の略歴を言い当てるもんだという誤解を流布させた。そんなことしません。


題名の通り、およそ10年の時を経て発表された続編である本作は、前作の最後で刑務所からの逃亡を果たしたレクター博士のその後を扱った物語となっている。レクターへの復讐に燃える資産家と彼に取り入るFBIの厭らしさが執拗に描かれ、むしろレクター博士がヒーローのような扱いだ。クラリスは復讐劇に巻き込まれ、ヒーローの助けを待つヒロインといったところか。思考力、記憶力、行動力いずれも常人を遥かに凌駕するレクター博士だが、彼を彼たらしめている随一の才能とは表現力なのではないだろうか。己の特殊な欲望をいかに“表現”するか。その結果に劇中世界の人間たちも、読者も注目せざるを得ない。


ちなみに本作の中では博士がいかに高尚な趣味をお持ちかの描写に紙数の大半が費やされているような気がしないでもない。


ちなみにこのシリーズは、私は小説『羊たちの沈黙』→映画『羊たちの沈黙』→映画『ハンニバル』→映画『レッド ドラゴン』→小説『ハンニバル』という順番で見ている。なんで今さら『ハンニバル』を読んだのかというと、偶然本屋で見かけたからとしか言いようがないのだが。

0
2009年10月04日

Posted by ブクログ

読んだ本 ハンニバル トマス・ハリス 20250630

 今年は、このシリーズを読破しようと思ってます。「羊たちの沈黙」は、やっぱり色あせないサイコサスペンスで、プロファイル的な面白さでしたが、「ハンニバル」については、なんかアクション小説というか、サスペンス小説というか、そこが残念なんですよね。映画で一通り観てるんで、「レッド・ドラゴン」もやっぱり犯罪心理小説の面白さがあったもんな。
 ハンニバル・レクターっていう強烈なキャラを生んじゃったために、こういうスターのための小説になっちゃったんだろうな。
 とは言え、プロファイルの先にいる異常者たちが暴れまわる不気味さはあるので、面白いのは面白いんですが。

0
2025年06月30日

Posted by ブクログ

☆3〜4。

原作小説と映画でエンディングが異なる、とどこかで見かけたかも、じゃあ…となり読み始めた。

羊たちの沈黙に続き、「クラリス・スターリング」というキャラクターが好きだと(改めて)感じた。
そしてレクター博士。おぞましさと優雅さのバランスが絶妙で、許し難いのにどこか惹かれてしまうというか……。地球上には数えきれないほどの物語があるけれど、その中でも屈指のキャラクターだと思った。
映画で「本当ムカつくこいつ!!」となったクレンドラー、小説でもそうだった。まだ上巻なので、ムカつき度合いはそこまで高くはないけど……こいつ!!



自分の読書経験値が足りないせいか……?と考えたりして……やっぱり、ちょこちょこと、翻訳(単語)が気になってしまった。一般的な単語。スペルにvがあるものを「ヴ」で書く、とか。(ヴェテラン、リヴォルヴァーなど)
それに、スペル?発音?の通りに表記されている単語も。ジャグゥアー(だったと思う)、インターポル、など。
できるだけ原語に近い表記がされたほうがいいかなと思うけど(人物名などの固有名詞)、世間に浸透している表記もあるわけで……その辺りってどうなっているのか。物語と関係ないところですごく考えてしまった。
しかし「グランドファーザー時計」には「?????」となってしまった。しばらく考えて、あの歌みたいな時計ね、と理解できたけれど……。

0
2023年08月24日

Posted by ブクログ

雰囲気が似通ったダン・ブラウンさんの小説はコロコロ場面が変わるけれど、こちらは1つ1つのシーンがじっくりなので、なんだか間が持たないような気分。
通勤・通学の合間の読書には向かないかも…。

レクター博士がどうして易々と脱獄したり、人を殺したり、別人を演じたりできるのかの説明が「レクター博士だから!」って感じなので、世界観に入り込めないとつまらないですな。

クラリスさんが「共感することと理解することは違う。大人になるということはその違いを学ぶことだ。残念ながら自分を理解してくれている相手が常に自分に共感してくれているわけではない。」みたいなことを言っていて、マジで大人の女性になったのだな…と思いました。

0
2021年12月14日

Posted by ブクログ

名作「羊たちの沈黙」の続編。トマスハリスは寡作の作家で、この続編が出るまで何年も待たなければならなかった。

これも緊張感があって面白い作品ではあったが、ただ、期待が高すぎて少々アレだったかなというのが正直な感想。
やはり、囚われの身でありながらその頭脳で外に影響を与えるという構図がレクターのカリスマ的魅力を生んでいたのであって、普通に動けちゃうとなるとちょっとね。その点を補うためのいくつかの新しい設定も、あまりうまくはいっていなかったような。前作と比べてしまうせいか、どうしても少し陳腐に思えた。

0
2017年04月09日

Posted by ブクログ

「羊達の沈黙」で華々しくFBIデビューしたクラリスを知ってる読者には、中々に辛い展開のシリーズ第二弾。主人公がひたすら国家権力やマスコミにいじめ抜かれる話は…読んでて辛いんだぜ…。

初っ端から鼻持ちならない官僚や胸糞悪い聴聞会のクラリスバッシングが続いた後に、それ以上に不快感を喚起する大悪党(博士じゃありません、念の為)のおぞましい復讐プランの内容が描かれて、「早くクラリスと博士の会談くれよー(泣)」となった方も多いんじゃないでしょうか( ^ω^ )私はなりました

そして、第二章の舞台はそんな可哀想なクラリスがいるアメリカから一転、海を越えて遠くイタリアへと移ります。博士ーーっ(TωT)ようやく出て来てくれるのね、早くクラリスを助けてーーー!!と思ったら、クラリス救出劇ではなく博士の逃走劇編でした( ^ω^ )それもそうか←

ここで語り手として登場するのはイタリアの捜査官。彼のレクター博士追跡劇が展開されるわけですが、懸賞金に目がくらんだ警察内部で落ち目の男が、レクター博士と思われる男を発見し、彼だという確証を得た後、哀れな結末を迎えます。ま、レクター博士に敵意を持って関わろうとすると、そうなりますわな←←

上巻は人物説明などに割いてる部分が大きいので、物語が大きく動きだす展開は下巻に委ねられるんでしょう。下巻ではきっと、博士とクラリスの会話がまた読めるんでしょう!
それに期待して、無難に星3つです( ^ω^ )


麻薬組織との銃撃戦の最中、赤子を抱いた組織の女を撃ち殺したクラリス。マスコミや上層部に糾弾される彼女に、ある日一通の手紙が届いた。
「今も羊達の悲鳴が聞こえるか?」
七年前に姿をくらませた連続殺人犯ハンニバル・レクターからのその手紙の存在が、彼に復讐を誓う男に知れた時、恐るべき悲劇の幕が切って落とされた!

0
2013年04月01日

Posted by ブクログ

すでに映画化された「羊たちの沈黙」の続編。時間的には前作の7年後、一人前のFBI捜査官となったクラリスと、逃亡を続けるハンニバル・レクター博士が主人公である。
 初めに言っておくと、期待が大きかっただけに、??の部分はあったかな。たぶん賛否両論がでてきそう。まぁ、前作があまりに評価が高かったから、難しかったんだろうね。確かに「羊…」なら★5つつけちゃうもんね(^^)
 タイトルの通り、今回はハンニバルの内面を描こうとしていて、クラリスとハンニバルの関係にも重点が置かれている。で、最終的に結論を出そうとしたのかな、私には今一つピンと来なかったけど…
 というわけで、読後の評価はわかれるだろうけど、ハンニバルの潜伏先での出来事を描いたフィレンツェ編は読み応え十分。さすがです。

0
2012年02月12日

Posted by ブクログ

レクターが主人公化してしまったことで、レクターに対峙する恐怖感が薄れてしまったような気がする。
少なくとも、羊たちの沈黙は事前に読んでおいたほうが良いです。

0
2010年07月25日

Posted by ブクログ

映画よりもさらにエグいですが、好きです…笑
下巻も同様にエグくてエログロですが、オススメします!!

0
2009年10月04日

Posted by ブクログ

出だし、前回にも増して引き込まれて、物語の先が気になってしかたなかった。
クレンドラーやメイソンという、ハンニバルに劣らないアクの強いキャラクターが登場したのも面白かった。
フィレンツェという舞台も良い。そういえば、前作ではハンニバルが、自分の記憶だけにもとづいてフィレンツェの風景をスケッチしたシーンがあり、その時点で既に今作の伏線が出来ていたのかと驚いた。
フィレンツェまではハンニバルの凄みが充分に発揮されていて、とてもスリリングだったのだけれども、なぜか、アメリカに戻ってから突然精彩を欠いてしまったのが残念。
あれほど周到だったハンニバルの行動が、なぜか杜撰になり、あっけなく捕らえられてしまう。クラリスと再会した後の紳士ぶりも意味不明だし、終わり方も納得はいかなかった。ハンニバルには、凄みを持ったまま、物語の終わりまで通してほしかった。

0
2020年07月15日

「小説」ランキング