谷村志穂のレビュー一覧

  • 半逆光

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    ネタバレ


    部屋を片付けていたときにクローゼットの中にあったパソコンを開いてしまった香菜子。
    そこで、過去の夫のメールを見つけてしまう。

    苗字から名前で呼び合うようになる、親しげな間柄。
    エベッツというスナックで働く玲季(レイと読む、難しい名前)との長い時のやりとりが書かれていた。
    香菜子が必死に幼い息子を育てていた頃、オットの儿(ジンと読むのですね)は女と何をしていたのか。

    その後、彼女は「不倫小説の傑作」とも評価された
    1冊の小説を出していた。
    その小説に赤を入れていたのは、儿、その人だった…自分に都合の悪いことを改ざんする訳でなく、テニヲハを直したりする程度。

    最後に玲季が10年後の

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    2021年04月26日
  • ナナイロノコイ

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    随分とビターな恋愛ばかりでした。
    甘々よりこういうのが好みです。江國さん、角田さん、荒野さんのお話が好きでした。
    無性に、人と会話しながら食事をしたくなりました。このご時世、今は出来ないと思うととても羨ましく思えました。

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    2021年03月17日
  • 海猫(下)

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    ようやく読めた下巻。
    さすが下巻なだけあって(?)、怒涛の展開となる。
    まずは薫と広次がああなってしまう。一応ネタバレ防止。
    それ以前に赤木家が壊れている様が何とも恐ろしい。

    そんな衝撃の展開後、舞台は長女・美輝が高校を卒業する時代へ。
    こちらの第2部は、親の残した有形無形の環境を全身で受け、
    強く生きていく様を描いている。
    第1部がどちらかというと閉鎖的なある漁村の物語であったが、
    第2部になると垢抜けた感じが出てきて、こちらの方が読み進めやすかった。
    芯のしっかりした美輝と、世間知らずな妹・美哉が
    様々な影響を受けて成長していく姿に、見事に感情移入してしまう。
    ラストは落ち着いた雰囲気で

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    2021年03月14日
  • 海猫(上)

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    伊東美咲で話題になった映画の原作小説。
    映画は見ていないうえにまだ上巻しか読んでない。
    個人的にこういう内容の小説を読むのは珍しいが、
    結構面白い。飽きは来ない。
    上巻で振られた数々のネタ(旦那の弟との不倫。弟夫婦の顛末)
    がどうやって収められるのか、期待。


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    2021年03月14日
  • ベリーショート

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    他の方の感想にあるように、どれもとても短いストーリーです。物足りないと感じる気持ちもありますが、これだけ引き算の物語にするのはとても斬新だなと思いました。
    どの物語の主人公にも感情移入しすぎることなく、読んでいる時に巻き起こった一瞬の感情が通り過ぎていくように読みすすめていきました。
    物語というよりは、1枚の絵とか写真を観ているような感覚になります。
    普段あまり本を読まない方でも、読みやすい1冊だと思います^_^

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    2020年12月06日
  • 3センチヒールの靴

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    結婚前と後に読みました
    でもどちらも好きな話は変わらず!



    「Do you still love me?」


    すごーーく短いお話だけど、
    すごーーく良かった

    洋画のような、花屋さんのカウンターにいる主人公の画が浮かんだ





    あとは解説がよかったな

    「3センチヒールの靴」は改題らしく
    最初は「よく冷えたもの」というタイトルだったらしい


    3センチヒールの靴を脱いで得る「よく冷えたもの」の充足ではなくて

    明日からもまたヒールを履いて生きていく、っていう前向きなタイトルにしたって書いてあった

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    2020年01月04日
  • 3センチヒールの靴

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    ネタバレ

    ・冷たい水と、砂の記憶
    「いや、溺れたいのかもしれない
    こんなに澄んだ美味しい水の中になら
    溺れてしまっても構わない」

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    2019年08月26日
  • 余命

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    医者であるのに検診に行かなかったり癌を後回しにしたり・・・身勝手だなって最初は思った。残していくより残された人の気持ちを・・・て。でも私だったら?って考えてみた。多分・・・滴と同じ様な孤独な戦いを選ぶだろうなって。余命1年が6年生きれて命を掛けた息子の成長を少しでも見れた事、良かった。良介の滴を愛しく想いがイッパイで、その想いを息子に向ける想いが涙を誘う。結婚10年目にして妊娠、そして癌の再発。神様って居ないのかな..。病気を抱えて変わり行く身体でも滴と良介の男女として変わらない愛の表現が羨ましかった。

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    2019年01月20日
  • 十四歳のエンゲージ

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    自分も同い年の頃って、やっぱり純粋で何にも知らなかったんだろうな、と。
    憶い出す事はできるかも知れないが、感じる事はもう無理だな。

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    2018年02月26日
  • レッスンズ

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    大学生のマリエと高校生のリコ。随分と不安定な二人だった。
    物語は唐突に終わった様な感じだけど、二人の共依存の関係があそこで変わったとすれば、あのラストでいいのかな。

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    2018年02月25日
  • 海猫(下)

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    氷柱の愛(薫編)は、全く共感できないまま終わった。夫を欺いても子どもといたいといいながら、夫を拒んで関係を悪くし、義弟と逃げ出したと思えば、現実から逃走するという。子どもはどうするんだと言いたい。広次も、なにも考えすまに後を追い、何を考えているのかと驚く。少数派なのかもしれないが、邦一の苦しみが一番理解できた。
    流氷の愛(娘編)は、重い問題がわりとあっさり片付いてしまっていたが、薫編の救済的な部分があって、読み終わってほっとすることができた。
    個人的地雷が多かったわりに一気に読んでしまったのは、文体や描写が美しくうまいからかな。

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    2017年10月05日
  • ボルケイノ・ホテル

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    短編すべてがたんたんとした感じ。
    でしゃばることなく、今を受け入れ、ハッピーエンドでなくとも、前に進んで行こうとしている。強いということ?!

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    2017年07月29日
  • 3センチヒールの靴

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    タイトルと表紙が可愛くて思わず購入しました。
    恋愛の短編集。

    ほとんどの恋がバッドエンドなのが
    少し物足りなさを感じますが、共感できる心情も多く、読み終わったときに恋愛を頑張ろうと思わせてくれるお話でした。

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    2016年12月07日
  • 海猫(下)

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    上巻のヒロイン薫の娘たちを中心とした物語。
    舞台は漁村から函館・札幌へ。
    第2部は1部と比べて展開が早かった気がしますが、きれいにまとまっていると思います。
    女性たちが強くたくましい反面、男性たちが弱々しく情けない印象。

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    2016年07月31日
  • 海猫(上)

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    序盤の漁村の人々の純朴な温かさに好感を持ちましたが、妻が夫に怒鳴られるのも殴られるのも当然として受け入れている姿に時代を感じました。

    自分はよその女性と関係を持っておきながら、妻・薫が弟と交わった事に激怒する邦一の身勝手さが鼻につきました。
    それも薫の人を撥ねつけるような真っ白い美しさに狂わされたというのか……。

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    2016年07月26日
  • 3センチヒールの靴

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    戦わない、でも負けられない、そんなぼんやりした年頃。

    3センチヒールというのは、中途半端な高さだ。働く世代の女性なら、それがどういうものか、わかると思う。スタイル良く見せるなら、5センチはほしい。もっと活動的になるならば、ヒールがないフラットシューズやスニーカーがあるけど、そこまで女性らしさを捨てることができない。3センチヒールの女は、攻め込むのほど強い気持ちがないけれど、守りに入るほど弱っていない、そんな高さなのだ。ぼんやりとした疲れを心に抱えるアラサーには、身にしみる話が連なる短編集だった。

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    2015年12月13日
  • ナナイロノコイ

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    韓国映画「愛してる、愛してない」の原作が、
    井上荒野の「帰れない猫」ということで読んでみたくて購入。
    7人の女流作家が集う恋愛アンソロジー。
    どれも読みやすくはあるけれど、
    強烈に印象に残るような話ではなかった。
    電車の中とかでの暇つぶしにはいいかな。

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    2015年10月20日
  • 3センチヒールの靴

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    私は好きだなあ。

    恋愛短編集。
    星座の中の旅人、はとても好きだ。

    赤白ワインの話は、怖いよー。

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    2015年10月01日
  • 余命

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    ネタバレ

    内容も文体もシンプル。
    ある意味、主人公は幸せではないのか。
    「わがままはわかってる。でも私にはそれぐらいこの子を産みたいの」みたいな感情は、理解できなくもないけれど、主人公の周囲の人たちの苦しさは半端じゃないだろうな。

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    2015年03月13日
  • 3センチヒールの靴

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    一人暮らしのOLが人恋しくなって夜中に何か月も前の合コンにいた男に電話しちゃう感覚は、なんかリアル。
    私は寂しくなったら渋谷まで1時間歩いて行って靴下だけ買って帰ってくるってパターンだったけど。

    夫との性生活への不満が抑えられなくなったり、
    同僚に婚約者を略奪されちゃったり、
    分かれた男が犬を拾ってやって来たり、
    女って難しい。

    読み終えてみて、あんまりないよう覚えてないや。
    さらっと読める代わりに、とくに心にひっかかるものもすくないのかも。

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    2014年11月29日