谷村志穂のレビュー一覧
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「暗がりローランサン美術館」”ぼくは不完全なものには耐えられないんだ。”完全なモノなんてない。例えあったとしてもいつかは必ず崩れていくよ。でも不完全なモノを置いておかれと不安になるのもよくわかる。。。特に人の気持ち。完全になんてなり得ないというのはわかってるけど…「最終公演、ワグナー」死の迫った指揮者との電話。人を好きになるって何なのだろう?結婚するって?わからなくなる。人それぞれの違いを見て好きという感情がうまれてくる?う〜ん。難しい。言葉で表現出来ない次元の事なのかもしれない。「夜学教師」ネコにすらヤキモチ妬くの。。。わかるかも。自分一人を大切に可愛がってほしいって思うのはみんな一緒。それ
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Posted by ブクログ
相も変わらず、青春物が好きなんですが。
こちらの本もなかなかよかったです。
さっくりさっくり読めました。
5、6ページの短編がいくつもいくつも入ってるですが、
内容は、高校生のちょっとした恋とか色々です。
全体を通して共通しているように感じるのは、
若さとか、未熟なゆえの冷たさだとか、
それでも素直でまっすぐでひたむきな感じが良いです。
大人になると当たり前に忘れがちなことかもしれないなぁって思いました。
それは、セワシナク進んでいく時間のせいかもしれない。
私は、ゆっくり激しく時間を使いたい人なので、
共感っていうことばを感じました。
ゆっくり色んなことに目を向けたい -
Posted by ブクログ
時代が昭和30年代前半、さらに古い因習が残る地方の物語ということを考慮しても、
誰もが忍耐を強いられ、諦めきってしまう生活を送らなければいけない人物だらけの
この作品、申し訳ないが好きにはなれない。激しい性描写も痛々しいばかりで
健全なエロスとは程遠い。こういう文学も有りだが個人的にはとてもつらい。
それでも下巻は読む予定。読書の途中下車が嫌いなこともあるが、雪国特有の気候、天候の描写が同じ雪国出身である自分に非常にリアリティを感じ共感が持てるから。故郷を感じさせる懐かしさがそこかしこに宿っているからさらに読んでみようと思わせてくれるのかもしれない。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ移植医療に関して、日本に移植の道を切り拓いた医師たちの話。
ピッツバーグの移植の権威セイゲルの元に移植を学びに行く日本人医師。一年で学び日本に帰る予定だったが、十年以上もアメリカで過ごし、北海道で移植医療を立ち上げることになる。
アメリカでは、脳死した人から臓器移植を行い、次の人に命をつないでいく。いかに移植やその後の拒絶反応も前向きなチャレンジとして、描かれている。激務ではありながら、一つ一つ課題を乗り越えていくポジティブさがある。異種間の移植を試みることになった患者は、人類の発展のために貢献したくなったと言う。
後半日本に帰って日本に移植医療を根付かせようとしていくが、倫理的な面や新しい変