谷村志穂のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
「暗がりローランサン美術館」”ぼくは不完全なものには耐えられないんだ。”完全なモノなんてない。例えあったとしてもいつかは必ず崩れていくよ。でも不完全なモノを置いておかれと不安になるのもよくわかる。。。特に人の気持ち。完全になんてなり得ないというのはわかってるけど…「最終公演、ワグナー」死の迫った指揮者との電話。人を好きになるって何なのだろう?結婚するって?わからなくなる。人それぞれの違いを見て好きという感情がうまれてくる?う〜ん。難しい。言葉で表現出来ない次元の事なのかもしれない。「夜学教師」ネコにすらヤキモチ妬くの。。。わかるかも。自分一人を大切に可愛がってほしいって思うのはみんな一緒。それが自分勝手な独りよがりなエゴだってわかっていても。社会の中の自分の立場とかタテマエは絶対気にしたくない。いつだって自分に自由でいたい。「雪渓」体温を感じられなくなるのは寂しいよ。時にはすべてを解決してくれる。欲望を満たすだけじゃなくて体温でぬくもりで心が温まる。いつまでもその幸せを感じていたい。「戻り雪」過去にとらわれて生きるのは辛い。とらわれるぐらいならどうしてその時行動出来なかったのか?だけど、いつも未来の事を考えて生きているわけじゃない。未来より今を生きる事の方が大切だから。
-
Posted by ブクログ
相も変わらず、青春物が好きなんですが。
こちらの本もなかなかよかったです。
さっくりさっくり読めました。
5、6ページの短編がいくつもいくつも入ってるですが、
内容は、高校生のちょっとした恋とか色々です。
全体を通して共通しているように感じるのは、
若さとか、未熟なゆえの冷たさだとか、
それでも素直でまっすぐでひたむきな感じが良いです。
大人になると当たり前に忘れがちなことかもしれないなぁって思いました。
それは、セワシナク進んでいく時間のせいかもしれない。
私は、ゆっくり激しく時間を使いたい人なので、
共感っていうことばを感じました。
ゆっくり色んなことに目を向けたい人にはおすすめだね -
Posted by ブクログ
時代が昭和30年代前半、さらに古い因習が残る地方の物語ということを考慮しても、
誰もが忍耐を強いられ、諦めきってしまう生活を送らなければいけない人物だらけの
この作品、申し訳ないが好きにはなれない。激しい性描写も痛々しいばかりで
健全なエロスとは程遠い。こういう文学も有りだが個人的にはとてもつらい。
それでも下巻は読む予定。読書の途中下車が嫌いなこともあるが、雪国特有の気候、天候の描写が同じ雪国出身である自分に非常にリアリティを感じ共感が持てるから。故郷を感じさせる懐かしさがそこかしこに宿っているからさらに読んでみようと思わせてくれるのかもしれない。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ移植医療に関して、日本に移植の道を切り拓いた医師たちの話。
ピッツバーグの移植の権威セイゲルの元に移植を学びに行く日本人医師。一年で学び日本に帰る予定だったが、十年以上もアメリカで過ごし、北海道で移植医療を立ち上げることになる。
アメリカでは、脳死した人から臓器移植を行い、次の人に命をつないでいく。いかに移植やその後の拒絶反応も前向きなチャレンジとして、描かれている。激務ではありながら、一つ一つ課題を乗り越えていくポジティブさがある。異種間の移植を試みることになった患者は、人類の発展のために貢献したくなったと言う。
後半日本に帰って日本に移植医療を根付かせようとしていくが、倫理的な面や新しい変化を拒む古くからの体勢、責任を取りたくない病院諸々があり、命を救うことに向き合うことができないでいる。その中でも少しづつ体勢や理解ある人を増やしていく。
移植は単なるお金の問題だけではない多くの困難と支える多くの人々がいるということを理解させる。
話は面白かったし、知らない世界にも触れることができてよかった。長い話ではあるが、どんどん読み進める。壮大すぎて、一つ一つばらばらかなあという気もする。もう少し個々のエピソードとか深く知りたかったと思う。