【感想・ネタバレ】海猫(下)のレビュー

あらすじ

広次と薫の恋は、壮絶な結末を迎えた。それから18年後、薫の愛したふたりの娘は、美しい姉妹へと成長していた。美輝は北海道大学に入学し、正義感の強い修介と出会う。函館で祖母と暮す美哉は、愛してはいけない男への片想いに苦しむ。母は許されぬ恋にすべてを懸けた。翳を胸に宿して成長した娘たちもまた、運命の男を探し求めるのだった。女三代の愛を描く大河小説、完結篇。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

下巻より断然面白くなった。読書の途中下車しなくて良かった!親の世代のとてつもない呪縛をもがき苦しみながらも解いて行く美人姉妹の心の強さに感動する。

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2025年10月24日

Posted by ブクログ

北海道ならではの文学があると思う。そしてそれは女性作家によって紡がれる系譜のような気がする。たとえば、三浦綾子、桜木紫乃といった作家たち。そして谷村志穂もその系譜に連なる人物ではないだろうか。北国を舞台にしたどこか現実と隔絶したように(関東生まれ関東育ちには)感じられる物語。上下巻からなる『海猫』もそうした魅力を十分に含んだ長編小説。
物語は漁師町に嫁入りする薫から始まる。ロシア人を父にもつ美貌の薫はそれを疎ましく思いながら生きてきた控えめな人。でも心の芯に熱いものをもっていて義弟と心から愛し合う仲になり、物語の中盤で二人は心中するかのように同時に命を投げる。後半は薫が残した二人の娘、美輝と美哉を中心に描かれる。
薫、美輝、美哉のいずれもが主人公といえるだろうか。三者三様の性格と生き方は主人公にふさわしい。一方で、その描かれ方にひかれたのは、薫の母・タミと薫の弟である孝志の妻・幸子、そして薫の夫だった邦一と後妻の啓子の4人。
タミは苦境に陥りそうでもくじけないそのバイタリティある生き方がすてき。幸子は自分の薄幸を承知しているかのようにしょうもない孝志に添い遂げ、終盤はそう悪くない生き方をつかんだところにひかれる。邦一はその不器用な生き方が、薫に対してはつらくあたることになったけど悪者には思えない。啓子は、疎まれ者になった邦一に寄り沿う損な人生を自ら選ぶところにひかれる。
多くの登場人物がいるけど、誰もが何かを抱えながら一生懸命ひたむきに生きている。悪い関係や素直になれなかったりもするけれどそういうふうにしか生きられない人間の姿が丁寧に綴られている。いろいろあっても、時がたつうち落ち着きどころが見つかるような。最後の命がつながれていくようなシーンも静かで熱く、心に響くいい終わり方だった。

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2022年04月29日

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大沼ワルツがよかったので これも買ってみたんだけど 面白かったー。映画になってたなんて知らなかったなぁ。
このストーリーじゃ やっぱり広次の方が惹かれるよなぁ。男気があって気持ちが優しくて
頼もしくて。
でも薫も邦一も だれのことも心から愛してないように思えて仕方ない。それぞれが強い愛を貫いて この悲劇にたどり着いたなら それはそれで仕方ないと思えるけど ほんとに誰かを愛したのって広次だけだったんじゃないかなぁ。
それでこの結末はつらすぎる。

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2017年06月11日

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函館から漁師町の南茅部に二十歳で嫁いだ薫を中心とした、女三代の大河小説的物語。
ロシアの血を引き、美しすぎるゆえ孤立してきた薫。邦一という漁師の男と出逢い結婚して子どもももうけるが、数年後、薫の運命の歯車が狂い出す。
上巻は薫、下巻は薫の二人の娘が中心となった小説。

解説で小池真理子さんが「色香に満ちた作品である」「ここまで色っぽい小説にはめったにお目にかかれない」と書いているのだけど、その意見にまず頷いた。
性的なシーンもけっこう多めの小説ではあると思うけれど、色香が立ち上ってくるように感じるのはむしろ、薫や二人の娘の清廉さが描かれているシーンだったりする。
無機的なまでに美しい女性の描写から滲み出る清潔な色気、というような。

悲しいけれど力強い、小説全体の印象は、イコール薫の印象でもある。
美しさゆえに疎外感を感じて生きてきた薫が、本物の愛に気づき、その愛のために生きる。その強さと儚さが壮絶だった。
美しいから人々を夢中にさせ、そのことが薫を縛りつけるという、彼女にとっては苦しい循環。

函館、南茅部、札幌など北海道の風景、教会とキリスト教、漁師町、北海道大学、など、たくさんのキーワードを含む大長編。
とにかく惹き付けられて、一気に読んだ。
薫は自分の愛に生きたけれど、本当は周りの人間たちのことを深く愛していたということに気づく描写たちに、涙が溢れた。
久々に、正統であり波乱に満ちたラブストーリーを読んだ気がする。

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2016年09月23日

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薫と広次にもう少し幸せな時間を与えて欲しかった。こんな展開になるんじゃないかとちょっと予想していたけどあまりに哀しい終わり方でちょっと淋しかったです。

しかし物語自体はタミがすごくいい亡くなりかたをしたのがよかった。

しかしこんなに繊細で、ダイナミックで、冷たくて、情熱的な作品に出会うことはなかなかないと思う。本当に素晴らしい作品でした。

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2012年05月04日

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下巻は薫が二人目の子(邦一の子供として生んだが、実は広次の子)を出産し、美哉となずけたところから始まった。
出産後、夫婦の仲はますますぎくしゃくし、薫は邦一の愛を恐れるようになり、離婚も考える。だが邦一の執着は益々ひどくなり、ついには柱にロープでしばられ監禁されるしまつ。
それをしった広次は薫と二人の子(美輝と美哉)を連れて逃げようとするが、邦一につかまり結果、命を落としてしまう。
後半は美輝と美哉の人生に焦点があたる。
彼女らも母親に負けず劣らずの波乱万丈な人生を歩く。
最後はタミを中心にした家族の絆。

親子3代(暁生を入れたら4代)の壮絶な生き様と函館の海と教会など自然描写がまるで、映像として浮かんでくるようで素晴らしかった。

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2009年12月06日

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広次と薫の恋は、壮絶な結末を迎えた。それから十八年後、薫の愛したふたりの娘は、美しい姉妹へと成長していた。美輝は北海道大学に入学し、正義感の強い修介と出会う。函館で祖母と暮す美哉は、愛してはいけない男への片想いに苦しむ。母は許されぬ恋にすべてを懸けた。翳を胸に宿して成長した娘たちもまた、運命の男を探し求めるのだった。女三代の愛を描く大河小説、完結篇。島清恋愛文学賞受賞作。



なんでしょうね。
科学的にはそのことは証明できない・・・ってことになるのかもしれないところがあるような気がします。
ただ、証明できないからいいんじゃない??
それが人間らしいし。みたいにも思い、科学ってすごい!と考えることもできますが、ただ、単純にもともとこの地球上に起こってることであり、あるものを証明してるだけだから、新しいことを生み出すものではないんですよね。
だから、科学がいいとかそうでないわけではないですが、なんでも証明できればいいのか?と言われるとそうでなくてもいいじゃん!ってこともしばしばあるような気がします。。。。

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2009年11月20日

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一気読みっ!!!!
主人公の女の人の人生を綴った小説なのかと思っていたら、そうじゃなくて女3世代の話でした。
それに気づいたとき、あれ?と、ちょっとガッカリしたんだけれど、アタシが愚かでした。いや〜久しぶりに本を読んで泣きました。
面白かったものばかりここに書くからどれも面白かった!って書くことになっちゃうけれど(^_^;)コレ、本当に良かった。もう絶対に保存版。これ・・誰が書いたの?( ̄∀ ̄;) 他の作品てあるのかしら?
映画は見ないなんて書いたけれど、見たくなってきちゃったかも(苦笑)
あーん。今も泣きそうだ〜;;;

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

女3代の愛を描く大河小説、という表題にピッタリ。上巻では薫が主人公だと思ったけど読み終えてヒロインはタエなのではないかと思う。いや、タエのロマンスは詳しく描かれてないからそうでもないか…やはり3代の物語だ。読みおえて壮大な時間が経過した気がする。

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2024年10月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

評価は4.

内容(BOOKデーターベース)
広次と薫の恋は、壮絶な結末を迎えた。それから十八年後、薫の愛したふたりの娘は、美しい姉妹へと成長していた。美輝は北海道大学に入学し、正義感の強い修介と出会う。函館で祖母と暮す美哉は、愛してはいけない男への片想いに苦しむ。母は許されぬ恋にすべてを懸けた。翳を胸に宿して成長した娘たちもまた、運命の男を探し求めるのだった。女三代の愛を描く大河小説、完結篇。島清恋愛文学賞受賞作。

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2017年12月08日

Posted by ブクログ

物語は意外な展開を迎え、娘たちを中心に進んでいく。
基本的には環境は変わっていないけれど、年月の流れが人々を穏やかにしていくのだろうか。
過去を振り返らずに生きていくことは結構しんどい。
振り返っても、もっと苦しいような気がしている。
だけど、もがきながら生きていくしかない。そういったメッセージがこめられていたように感じる作品だった。

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2015年04月13日

Posted by ブクログ

3代に渡る女性の人生を描いてますが、重点を置かれていた薫よりも、その母である粋で気丈なタミに一番惹かれた。
薫の話では漁村が、娘の美輝、美哉の話では札幌や函館の情景が自然に思い浮かべることができて、読み応えがあった。

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2014年12月18日

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ネタバレ

【本の内容】
<上巻>
女は、冬の峠を越えて嫁いできた。

華やかな函館から、昆布漁を営む南茅部へ。

白雪のような美しさゆえ、周囲から孤立して生きてきた、薫。

夫の邦一に身も心も包まれ、彼女は漁村に馴染んでゆく。

だが、移ろう時の中で、荒ぶる夫とは対照的な義弟広次の、まっすぐな気持に惹かれてゆくのだった―。

風雪に逆らうかのように、人びとは恋の炎にその身を焦がす。

島清恋愛文学賞受賞作。

<下巻>
広次と薫の恋は、壮絶な結末を迎えた。

それから十八年後、薫の愛したふたりの娘は、美しい姉妹へと成長していた。

美輝は北海道大学に入学し、正義感の強い修介と出会う。

函館で祖母と暮す美哉は、愛してはいけない男への片想いに苦しむ。

母は許されぬ恋にすべてを懸けた。

翳を胸に宿して成長した娘たちもまた、運命の男を探し求めるのだった。

女三代の愛を描く大河小説、完結篇。

島清恋愛文学賞受賞作。

[ 目次 ]
<上巻>


<下巻>


[ POP ]
港町函館。親子三代の愛憎の物語。

いつまでも、高く響く海猫の鳴き声と青い目が忘れられない。

人を愛することはどういうことなのか。

夫婦の契りを交すこととは。

生命の誕生とは何を意味するのか。

多くを考えさせられた作品だった。

谷村志穂のこれぞ力仕事というか、背負い投げを喰らってズッシリと青い畳に投げつけられた、そんな作品だ。

運命の男女、薫と広次がふたり歩いていて、函館山の山肌から順に、夕陽が海へ向かって石畳の道を美しく照らしていく象徴的なシーンがある。

禁断の恋を貫いたふたり。

父親の違う姉妹。

すべてを見守る、おばあのタミ。

誰にも止められない時という齢。

北海道人の心意気とやさしさ、知恵、哀愁そして人生がランボーの詩のように函館の海に溶けていく。

どうにもならないのが人生の真実だが、わたしの魂は救済された気がした。

[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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2014年11月26日

Posted by ブクログ

下巻は上巻と打って変わって、「生きる」ことの強さと悲しみを問いかける物語となっています。
悲恋の物語には蛇足と思う人も居るかもしれない。けれど、この下巻に描かれる全てが生きるということだと思います。
娘薫、孫娘たちの生き方すべてを見つめ続けたタミの力強さと切なさが魅力的な物語になっています。

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2010年04月29日

Posted by ブクログ

続きが気になるお話でした。
親子とか愛とか、そういうこと考えながら読んでた。
(07/03/16)

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

ようやく読めた下巻。
さすが下巻なだけあって(?)、怒涛の展開となる。
まずは薫と広次がああなってしまう。一応ネタバレ防止。
それ以前に赤木家が壊れている様が何とも恐ろしい。

そんな衝撃の展開後、舞台は長女・美輝が高校を卒業する時代へ。
こちらの第2部は、親の残した有形無形の環境を全身で受け、
く生きていく様を描いている。
第1部がどちらかというと閉鎖的なある漁村の物語であったが、
第2部になると垢抜けた感じが出てきて、こちらの方が読み進めやすかった。
芯のしっかりした美輝と、世間知らずな妹・美哉が
様々な影響を受けて成長していく姿に、見事に感情移入してしまう。
ラストは落ち着いた雰囲気で、読後感も深い。
でも、薫の弟・孝志はなんだか上手く生き抜けてるなぁ、と変な感心もしてしまった。
あと、実は主人公は薫の母・タミ何じゃないかと思ったりして。

全体的に、壮大な大河ドラマといった感じだが、
どちらかといえば女性向けかと思う。(偏見?)
というか、女の人だからこそ共感を得られるような物語なのではないかと。
良作。


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2021年03月14日

Posted by ブクログ

氷柱の愛(薫編)は、全く共感できないまま終わった。夫を欺いても子どもといたいといいながら、夫を拒んで関係を悪くし、義弟と逃げ出したと思えば、現実から逃走するという。子どもはどうするんだと言いたい。広次も、なにも考えすまに後を追い、何を考えているのかと驚く。少数派なのかもしれないが、邦一の苦しみが一番理解できた。
流氷の愛(娘編)は、重い問題がわりとあっさり片付いてしまっていたが、薫編の救済的な部分があって、読み終わってほっとすることができた。
個人的地雷が多かったわりに一気に読んでしまったのは、文体や描写が美しくうまいからかな。

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2017年10月05日

Posted by ブクログ

上巻のヒロイン薫の娘たちを中心とした物語。
舞台は漁村から函館・札幌へ。
第2部は1部と比べて展開が早かった気がしますが、きれいにまとまっていると思います。
女性たちが強くたくましい反面、男性たちが弱々しく情けない印象。

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2016年07月31日

Posted by ブクログ

前半の続きは死に追いやられる残念な結果で終わった。残された家族のその後が描かれているが、女三世代は運命に翻弄されながらもそれぞれの愛を貫く。

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2014年02月18日

Posted by ブクログ

自分自身で運命を切り開いた母であり祖母のタミ、運命に流されるままに翻弄され破滅した娘であり母でもあった薫、そして運命に翻弄されながらも自らの意志で生きる強さを身につけた孫の美輝と美哉。それぞれが個性豊かに男を愛し、愛される様が描かれた作品。母は強し、おばあはもっと強し。男共の方が情けないのかもねぇ^_^; 谷村志穂初読でした。

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2013年11月16日

Posted by ブクログ

壮大な昼ドラのようなストーリー。

今から50年以上前の日本が舞台。
もしも、薫が生きた時代が現代だったら、彼女は駆け落ちをしなかったかもしれない。
離婚という選択肢が選べたのかもしれない。
違う結末が待っていたのかもしれない。

背徳ゆえの恐怖と切実さを持った愛と薫の母・タミのたくましい生きざまに心を奪われた。

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2013年02月18日

Posted by ブクログ

恋愛小説は苦手だ。どれもこれもまず、ぐらぐらした主人公がフラフラそのまま流される。で、どろどろ。安易なパターン化?

函館「太平洋側」の素朴な漁村の暮らし描写が良かったのでそこに星3つ。


ぐらぐらフラフラどろどろなのでかどうかわからないけど身勝手三昧に続いて散々周りに迷惑をかけた挙句、「ああ、許してくれたんだね~」っていう夫。バカもオロカも極まれり。

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2012年02月20日

Posted by ブクログ

上巻の激しさが下巻には足りんかったような、、、。
そこが少し物足りんかったかなぁ、、、。

まぁ、主人公が途中で変わるから仕方がないんかもしれんけど、、、。

2章までで終わってても良かったんじゃないかなぁ?

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2012年02月06日

Posted by ブクログ

<内容>
広次と薫の恋は、壮絶な結末を迎えた。それから十八年後、薫の愛したふたりの娘は、美しい姉妹へと成長していた。美輝は北海道大学に入学し、正義感の強い修介と出会う。函館で祖母と暮す美哉は、愛してはいけない男への片想いに苦しむ。母は許されぬ恋にすべてを懸けた。翳を胸に宿して成長した娘たちもまた、運命の男を探し求めるのだった。女三代の愛を描く大河小説、完結篇。島清恋愛文学賞受賞作。

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2009年10月04日

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ヒロインの娘たちの物語。
娘たちの方が、まだ気持ちがわかってすっきり。でも後味のイマイチよくないお話だという印象。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

全体が3部構成になってるんだけど、2部で終わっといた方が良かった。
ラストの章がとても退屈。今までの盛り上がりがもったいない。

あと何かツメが甘い印象。
重要な場面ほど、あっさり描き過ぎ。

2部までは面白かったんだけどなぁ。登場人物も魅力的で、人間臭くて。北海道の方言も、好感が持てたし。
でも何か最後の方は早く終われって感じで、ただダラダラとラストを引き伸ばしにされてるようで、つまらなかった。

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2010年04月06日

Posted by ブクログ

下巻。主に娘の物語。
このあたりも昼ドラの構成と似てる。いっそ一時半からの枠でやってほしい!
愛憎が渦巻く様子を楽しめるのはやっぱり上巻です。娘編はちょっとだらけちゃったように思う。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

薫と広次の話に一段落ついて(ラストはそういうオチかと正直物足りなかった)、娘の美輝と美哉の話になると、違った話というような、テンションを一区切りさせてしまうものがあった。映画は見てないけど、HPの人物紹介を見る限り、本とは違っているようですね。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

最近、映画化されましたが、世間では専ら「伊東美咲」の演技に話題が集中していますが、もっと深いテーマを読みとってみたいと思います。

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2009年10月04日

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