谷村志穂のレビュー一覧

  • ナナイロノコイ

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    長編も好きだけどつい読みふけってしまうので、普段は短編集を読む事が多いです。ただしこれまで複数の作家さんの短編集はあまり買うことがなく、今回買ったのも井上荒野さんの短編が読みたかったくて手に取った一冊です。
    人気作家さんの競演は、様々な恋愛模様を垣間見ているようで飽きずに読みきれました。

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    2013年05月03日
  • ベリーショート

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    ありえなさそうな、どこかにはいそうな、内側から外側から壊れそうな少女たちを描いた短編集です。
    明るいものだけではなく、どちらかといえば悩んでいる女の子が多いにも関わらず、読後感はいつも爽やか。
    ふっと前を向かせてくれるようなお話が多いです。私は家庭教師の話が好きでした。
    漫画家の谷川史子の作品が好きな人なら絶対に気に入ると思います。

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    2013年04月28日
  • 余命

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    がん患者の手記の形を取った小説。
    主人公自身が医者なのだが、治療に関しての壮絶な描写はまったくなく、死にたくないが死なねばならぬという覚悟する主人公の心理を淡々と綴っていく。
    死してなおハッピーエンディングか?と思わせる。
    誰かに必要とされること、誰かに必要だと思われていると確信できること。
    それが人としての幸せなんだろうな。
    それを手にすることができた主人公は羨ましい。

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    2013年03月05日
  • 3センチヒールの靴

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    帯タイトルは
    「自分だけ幸せを
     つかみ損ねていると
     泣きたくなった夜はありますか?」

    恋愛短篇集。

    これは若い子(とか言いたくないけど。苦笑)、
    たとえば10代、20代前半は読んでも
    ピンとこないと思うし
    もちろん年齢なんか関係なく
    全く好きでもない人もいるかと思います。

    特に男性は絶対読まないはず。苦笑

    だって、
    女の面倒くさい部分と
    女の不機嫌な部分が
    たくさん詰まっているから。

    ひとつひとつは数ページの短い作品たちですが、
    日常の中の
    熟れてきている感情だとか
    実は傷ついていたり
    疲弊している部分を

    女性のフィルター越しに
    覗くことができます。

    どこかに自分を重ねてしま

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    2012年12月15日
  • 余命

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    ネタバレ

    滴は医者なのだから、逃げずに治療してほしかった。友人の言うように、胎児を守りながら病気と闘う術があったはず。

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    2012年11月28日
  • ナナイロノコイ

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    豪華な作家さんが集合した短編集です。さらっと読めました。私は「手のひらの雪のように」が一番お気に入りです。結末が驚きでしたが。

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    2012年11月16日
  • 海猫(上)

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    今まで沢山恋愛小説を読んできましたがこんなに天才だと思った人は初めてです。上巻が意外なところまで話が進んだので下巻を読むのが楽しみ。
    広次と薫が結ばれることを祈ります。

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    2012年05月01日
  • 少女よ、大志を抱け

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    「結婚しないかもしれない症候群」で有名になった著者のエッセイ集。嘘のない素直な感じ。仲の良い妹とのエピソードは、自分に妹がいるからか、特に好き。最後の妹が結婚するときの話は泣ける。

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    2012年04月04日
  • 余命

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    待望の赤ちゃん。
    そして、乳がんの再発。
    何を選び、何を選ばないか。
    命の限りが分かっているならばどう生きるか?
    いのちの輝きのお話。

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    2012年01月26日
  • 黒髪

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    第二次世界大戦の函館を舞台にした物語です。主人公に対してわかっていてどうしてと思いましたが、そこまで想いを懸ける相手と出会えたのは幸せなのかなと。
    谷村さんの函館を舞台にした小説は良いです。私にとって函館が想い入れのある場所だから、余計にそう感じます。

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    2012年01月08日
  • 余命

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    ネタバレ

    若年性乳がんにより右乳房全摘出。
    その後、医師となり、がむしゃらに働き、結婚10年目にして妊娠がわかる。少し遅れて前回と同じ部分へのがんの再発が発覚する。

    自分の命よりも子供を産みたい。
    女性は強いと思う。

    でも、主人公の滴の強さには共感できないところも多い。
    医師なので自分の病状を理解しているとはいえ、再発を隠して誰にも明かさない。周りにも頼らず、とても仲が良かった旦那さえも遠ざけてしまう。辛い選択ばかりしてしまっている。

    人に頼らない強さ・・・痛々しいです。
    そんな滴の出産、その後、、、心の変化にじーんときました。

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    2012年02月08日
  • ナナイロノコイ

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    読んだことのない作家さんばかりで楽しかった。
    それぞれ個性的です。

    個人的には、女性同士の友情を扱ったものが面白かった。
    角田さんもいいけれど、谷村さんの話がとくに印象的。
    こんなに開放的になることはないし、主人公に共感はできないけれど、女と女をつなげるモノが何かっていうことに気付くきっかけって、あるなあと。
    女の場合、恋が女同士をつなげる事もあるんだよね。
    男の人はどうなのかわからないけど。

    それと、唯川さんの作品が、さっぱりしてて、読後がよくっていいなあと思う。

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    2011年11月27日
  • 余命

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    主人公の頑固さがことを悪化させ、他の登場人物も読者もイライラさせる成り行き。でも、頑固さもここまで貫けば美学。人生の決断の潔さすら感じ、好感が持てる。

    ラストもいい終わり方だった。女性なら誰しも、他人事でない感じ方をすると思う。延命しながらの過ごし方も、その後の父子の決断も良かった。

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    2011年09月19日
  • 海猫(上)

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    大好きな函館が舞台で、海とか教会や鐘を鳴らす描写を読むとすごく行きたくなった。

    ただ話はかなりドロドロ・・・薫がメインの前半悲惨すぎる。。
    後半の姉妹の話がいい。
    ちなみに映画は微妙だった。

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    2011年05月29日
  • 海猫(上)

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    昆布猟師って設定がすき。かつ、昭和の時代背景描写がまたすばらしい。遠洋漁業について知りたいな~とも思った。
    下より上がすき。現実味があるよね。

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    2010年03月25日
  • ナナイロノコイ

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    やっぱり唯川さんの小説、好き…!!

    個人的には自分自身といいタイミングでマッチした作品が多い1冊で、思いが強く入ってしまったかもしれない。
    年月が経ったらいつかまた読みたい。

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    2010年03月03日
  • 余命

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    子どもを産みたいという強い思いから、夫にもがんの再発を告げず、あろうことか夫を遠ざけてさえして一人孤独な戦いを続ける滴。
    どうして夫に告げなかったのか。
    私だったら、再発を告げ、それでも出産したい気持ちを必死に訴えると思う。
    でもちゃんと読み進めていくと、この滴の選択に感動を覚えてしまう。
    それほどに、壮絶且つ愛情あふれる作品だった。

    がんによる死が待ち受けているのにもかかわらず、なぜか物語は穏やかに、そして温かに展開する。
    それがより一層読者の気持ちを切なくさせる。
    そして強く生きる滴の姿から時より垣間見える脆さに胸が締め付けられる。

    乳がんの再発にも涙を流さなかった滴が、夫の顔を眺めて

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    2010年01月26日
  • レッスンズ

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    高校生の時に読んだ本。

    大学生になって、家庭教師をしたらまた見方が変わりました。
    寂しさ、挫折、劣等感、喜び、いろんなものが混ざり合った不思議な感覚になりました。

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    2009年10月04日
  • 余命

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    内容(「BOOK」データベースより)
    外科医・百田滴は、結婚十年目に妊娠した。喜びも束の間、彼女はがんの再発を知る。その事実を胸に秘め、売れないカメラマンを続ける夫に苛立ちをぶつけた。深夜に心の深淵を覗き込んでは身を強ばらせた。だが、滴は独りで生きてきたわけではなかった。暖かな愛情が、震える魂をそっと包んでくれた。ひとりの女性の愛と覚悟を描き、生きることの意味をあなたに問いかける、傑作長篇。

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    2009年10月07日
  • 余命

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    現役の外科医である主人公が結婚10年目にして発覚した妊娠。
    うれしさと喜びの絶頂にあるとき、ふと気づく乳がんの再発。

    自分の治療をするか。
    治療をせずに出産をとるか。

    たったひとりで強がりながら生きていく主人公。
    読んでいてせつなくなった。
    後半は優しく穏やかであたたかな展開に何度か泣いた。

    すごく素敵な物語。

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    2009年10月04日