あらすじ
りえの下に届いた一葉の写真は、自らの出生の秘密を解く鍵だった――。昭和初期の函館で亡命ロシア人一家に女中奉公に出たさわは、いつしか主人を愛するように。が、生まれたばかりの子を妻に奪われ、一家は戦火を逃れて大連へ。遊女となったさわは愛する男と子供に再会するため海を渡る……。
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Posted by ブクログ
海の母親かもしれない人の人生
娘はそれを追いかけ何を思う
戦争もからみ生きにくそうだったろうなと
思いながらも本人たちは一生懸命生きてた
500ページ超の作品
現在と過去(主に過去)でストーリーが展開される
黒木瞳が解説ですごいはまってるようだったけど
それもわかる気がしました
Posted by ブクログ
自らの出生の秘密を紐解いていくお話なんだけど
こうも堂々と不倫故の純愛にすり替えられてしまっているのは如何なのものなんだろう。奥さんの立場からの物語だとどうしようもないお話になっているはず。
そんな不可思議な設定でも、戦争の混乱の中で外国人を愛してしまった主人公が身を堕としても愛を貫こうとする物語は読み応えがあったのも事実。
静かに時が過ぎていくのを形見のイコンがじっと見守っていたんだね。