土橋章宏のレビュー一覧

  • 身代わり忠臣蔵

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    浅野内匠頭が吉良上野介に斬りつけて切腹、でも吉良は咎めもなく生きていた。その吉良を討つ、のが普通の忠臣蔵。
    実は吉良が死んでいて、というのが本書。
    とにかく浅野内匠頭も吉良もまあ嫌な殿様で、こりゃ両方とも死んだ方が良いわ。死んだのか、それはめでてえ!
    とは、いえない。
    残念ながら上の者がやらかすと、下の者が苦労する。あの馬鹿のために何で下の者がこんなに苦労させられるのか。腹立たしい。
    実際のところ、上に立つ者がしっかりしていたら、赤穂浪士も仇討ちなど考えなかっただろう。
    暗愚は浅野と吉良だけではない。その辺の示唆がとても面白くて好き。
    上の者がダメなので、結局のところ、仇討ちはしなければならな

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    2022年07月01日
  • 決戦!賤ヶ岳

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    木下昌輝さんが好きで読みましたが、他の方の小説の雰囲気が分かって、読みたい作品を開拓出来たところが1番良かった。
    敵陣の登場人物がまぁまぁ一緒なので、自分の担当する武将に花を持たせるために寄せて書いてるのが、歴史小説はフィクションとはいえ、続けて読むと寄せてる感が出るのだけが複雑な気分になった。それぞれ短編としては面白いものが多くて好きです。

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    2022年05月31日
  • 文明開化 灯台一直線!

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    リチャードとヴェルニーが灯台を通してお互いの良さを認め合って、結果的に仲良くなったところがすごく印象的。

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    2022年04月03日
  • 引っ越し大名三千里

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    映画観た後だったのでスイスイと!!
    映画とはちょっと違う所も 
    端折られてしまっていた所も
    最後の最後まで面白かったなー.
    .
    で 改めて 映画もイメージ崩さず!
    なんなら鷹村は本より面白く!!

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    2022年01月06日
  • 幕末まらそん侍

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    これも映画になってるんだ!!
    キャストをついつい見て…佐藤健の役ってどの人だった??とペラペラ見返して、あぁ…ピッタリかも…。 それぞれの章で それぞれの登場人物のストーリーがあるので短編集みたいに読めた.
    .
    3章隠密 5章風車の槍 が面白かった!
    2章の逢引は…女って怖いわぁ…と

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    2022年01月06日
  • 超高速! 参勤交代 リターンズ

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    少年漫画かと思うくらいの
    愛と友情と正義そして笑い!

    残りこのページ数で話終われる??
    とおもったけど…

    面白かった!!
    もう深田恭子が!可愛すぎて最高か!!(映画みてないけど…).
    佐々木蔵之介も面白いはカッコいいわで最高か!(映画みてないけど…).
    .
    琴姫役は誰なの?
    と 思ったけど映画には出てきてないのかな?.
    .
    今更ながら映画も観たいなー.

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    2022年01月06日
  • いも殿さま

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    石見銀山のある石見に派遣された代官、井戸平左衛門のことをベースにした歴史小説。
    サツマイモがおいしくなる季節に、どんな風にして日本各地へサツマイモが広がって行ったのかの一端も垣間見ることができ、また、当時の日本国内の「お国ごと」の独立意識できなところも感じられすご本でした。
    政治って何?と考える一端にもなるような。で、けっきょくは、人と人とのつながりって大事。他者をどんな風におもんぱかるのかという哲学も大事。日々を丁寧に、自然の中に生きる私たちの生き方も大事、と大事なことがいっぱいあるな、とまた改めて思ったわけです。

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    2021年11月23日
  • 超高速! 参勤交代 リターンズ

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     前作「超高速!参勤交代」は参勤の場面を描いており、続編に当たる本作は交代の場面を描いている。相変わらずの無理難題に対して不屈の精神で戦う姿が印象的。
     こういった小説には特異な人物が定番だが、わかっていても引き込まれてしまう魅力がある。前作に比べると、展開が少し強引かなと思う場面はあるが、それでも面白さは変わらない。完全無欠ではなく、時々間抜けているからこそエンターテイメント性が発揮されている。

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    2021年10月18日
  • 超高速! 参勤交代

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     たった5日間で東北から江戸まで参勤交代しなければならないという設定も面白いが、こういった小説にはやはり度肝を抜く人物設定が注目である。なにせ、個性的でめっぽう強い。弱い部分もあるのだが、強さの陰に霞んでしまう。
     金や権勢に頼るのではなく、真面目にコツコツ助け助けられながら生きることとはどういうことなのか、考えさせられる作品。いつも犠牲になるのは下々の者。こんな世の中でよいのか?
     テンポもいいので面白く一気に読めてしまうが、そうしたことは作品を通して伝えられている。

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    2021年10月12日
  • いも殿さま

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    ネタバレ

    202109/島根を飢饉から救った名代官・井戸平左衛門の物語。史実をベースに、土橋さんお得意のコミカルなキャラ描写とテンポ良い文章で創作バランスも良く、一気に読めて面白く感動の一冊。結末が悲しいけど読んでよかった!

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    2021年09月15日
  • 幕末まらそん侍

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    「超高速!参勤交代」の作者が史実にある遠足(とおあし=マラソン)を題材にした痛快スポーツ時代小説。
    独立した5編の話が、同じ遠足を舞台に繰り広げられる秀作です。特に第5章は読みながら思わず涙ぐんでしまいました。

    作者:1969年、大阪府豊中市生まれ。関西大学工学部卒業。「超高速!参勤交代」で第三十七回城戸賞受賞。2013年に同作の小説『超高速!参勤交代』で作家デビュー。同名映画で第三十八回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞。作品も第五十七回ブルーリボン賞に輝く。15年にはシリーズ二作目の『超高速!参勤交代 老中の逆襲』を刊行。同作は16年「超高速!参勤交代 リターンズ」として映画化された。

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    2021年08月15日
  • 金の殿

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    土橋章宏 著「金の殿」、2017.2発行。尾張の大名、徳川宗春が、時をかける大名として300年後の時代にタイムスリップする物語。5回のタイムスリップ。そのタイムスリップの場は、ライブシヨウ、動物園、メイドの店、プロレスリング、高校の理科室。タイムスリップは面白いです。でも、尾張の殿様、ちょっと軽すぎたかな(^-^)

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    2020年11月28日
  • 超高速! 参勤交代

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    タイトル勝ち。
    そして、タイトルに負けないエンターテイメントでした。
    下町ロケット、江戸時代版って感じが好きです。

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    2020年07月04日
  • 引っ越し大名三千里

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    超高速参勤交代と比べてしまうと、物足りなさはあるけど、それなりに楽しめました。もっと爽快感が欲しかったかなー。

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    2020年06月20日
  • 駄犬道中おかげ参り

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    発表する作品が次々と映像化される作家の土橋章宏の文庫新刊。
    江戸時代の庶民のお楽しみの一つお伊勢参り。更に60年に一度の式年遷宮の翌年はおかげ参りといわれる。そのおかげ参りに、何故か長屋を代表して参拝の旅に出ることになった主人公は博徒の辰五郎。罰当たりな人生を歩んできた彼の珍道中は如何に。
    個性あふれる登場人物に軽妙な台詞、目まぐるしく変わる場面。読んでいて頭の中に映像が出来上がるのが土橋作品の絶妙さ。あっという間です。オモシロイ。

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    2020年05月06日
  • 幕末まらそん侍

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    映画化した「サムライマラソン」に、数々の疑問点が湧き上がり原作を読んで確かめることにしたのだけど、原作の方がはるかに面白く共感を覚えた。映画が外国人監督によって撮られているせいか、従来持つ「侍」のイメージが優先され、同著者による「超高速参勤交代」などに著される良さが消されていると思った。
    日本のマラソン発祥とされる”安政の遠足(とおあしと読みます!)”を題材にして書かれ、全5篇の連作形式でそれぞれ遠足に参加した侍たちが描かれていた。出場したそれぞれの主人公たちは身分、年齢、人生観も違うが「遠足」に参加することで、他人より秀でたい、自分は特別でありたい考えを改め、平凡な日常の中にこそ幸福があると

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    2020年05月08日
  • 引っ越し大名三千里

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    映画を先に観たので、引っ越し奉行の片桐春之介は星野源が浮かんでしまう。しかしぴったりの配役であり、かたつむり、と揶揄されるほどの引きこもりからの大出世。話の最後は映画と違うものの、どちらもほっこりと笑いある。
    時代物だがとてもコミカルで読みやすい、一気読み。

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    2020年02月24日
  • 幕末まらそん侍

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    土橋章宏 著「まらそん侍」、2015.6発行。読後感がとてもいいです。土橋章宏さん、好きな作家さんです。名前、しっかり覚えました(^-^)

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    2020年02月11日
  • 引っ越し大名三千里

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    映画にもなった藩のお引越しのお話です。引っ越しと一言で言っても、家でなく大名の藩が一つ移動します。それを差配するのが主人公。コミカルな中にも含蓄のある示唆に富んだ言葉があり、さわやかな物語でした。映画では誰がどの役をやっているのか?大変気になります。

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    2020年01月29日
  • 超高速! 参勤交代 リターンズ

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    土橋章宏氏の「超高速!参勤交代」に続き「超高速!参勤交代リターンズ」(2016.6)を読みました。前作ほどの高揚感は無理にせよ、十分に楽しませていただきました。

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    2020年01月27日