土橋章宏のレビュー一覧
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ネタバレ時代は徳川第六代幕府、吉宗の時代。
極貧藩である湯長谷藩は人格者である藩主、内藤政淳の元、貧しくも平和に暮らしていた。
そこへ火急の伝令が江戸よりもたらされる。
これから5日以内に江戸へ参上せよとのこと。
元々、ひどく金がかかる参勤交代は2年に一度なのに、それを火急でとなると、財源もなく湯長谷藩は窮地に陥る。
それでも知恵もの老中の相馬の奇策により、とりもなおさず湯長谷藩の面々は出発する。
お世辞にも参勤行列とは言えないたったの6人で。
読み始めた時は奇をてらった歴史エンターテイメントくらいかなと考えていたけど、半ばくらいから藩主の人のよさに温かくなり、話の展開自体も急展開を迎え、俄然 -
Posted by ブクログ
前回、無理な参勤という難題を無事にやり遂げた湯長谷藩の殿様と仲間たちが、今度は2日で国元へと帰る(交代)ようにとの、これまた無理難題を言いつけられるというお話です。無茶なのですが、それに対して後ろ向きにならずに立ち向かう態度が好感を持てる内容です。自分も一見無理な(大概嫌な)仕事を言われて後ろ向きになった時に思い出して、乗り越えるようにしたいと思いました。登場人物は前回からお馴染みの方々ですが、一層仲間意識が強くなり、連携のとれた阿吽の呼吸のチームワークにワクワクしながら、痛快で一気に読んでしまえました。ありえない話ですが、こういう世界に入り込んでしまって楽しんで読むのが勝ちという小説だと思い
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Posted by ブクログ
手に取ったときには、まだ映画の続編が作られていることを知りませんでした。
“参勤”の映画がとても面白かったので、「あ、続編の小説が出ている!」
…と思ったら、あとから映画の封切りを知りました。
小説買っちゃったなあ~
読んじゃったら、もう映画はいいかな…
と思って読み始めたのですが、読み終わったら、映画を観に行きたくなってしまいました!
まだ上映中!(これを書いた時点で)
悪徳老中・松平信祝(のぶとき)が、残酷すぎる気がしますが、大袈裟すぎていっそすがすがしい。
戦闘の場面は、読むと想像してしまって痛いけれど、画面で見ると、ブシュッ(血しぶき)ザシュッ(刀で斬る音)とテンポ良く感じられてテン