あらすじ
江戸中期、美人画に現をぬかす毎日を送っていた尾張藩主・徳川宗春は側近の星野にもらった将軍吉宗公からの贈り物・南蛮の煙草を吸って気を失ってしまう。目覚めてみると、そこは現代の名古屋市で!? 星野の子孫・すずに導かれ、江戸と現代を往復する宗春。様々な美女との出会いを糧に、倹約第一の天下に抗う破天荒な名政策を考案しはじめ…。惚れて、踊って、世を救う! 尾張の恋するお殿さま――徳川宗春、現代に現る…!? 『超高速参勤交代』の著者がおくる、驚愕の時代エンターテインメント!!
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御三家尾張の異端の藩主、尾張の民第一主義の徳川宗春が現代にタイムスリップ。サラッと一気に読める。笑いどころ、随所にある。ひとによっては物足りなさもあるかもしれないが、ホロリとするところもあり、わたしは充分楽しめた。
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土橋章宏 著「金の殿」、2017.2発行。尾張の大名、徳川宗春が、時をかける大名として300年後の時代にタイムスリップする物語。5回のタイムスリップ。そのタイムスリップの場は、ライブシヨウ、動物園、メイドの店、プロレスリング、高校の理科室。タイムスリップは面白いです。でも、尾張の殿様、ちょっと軽すぎたかな(^-^)
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土橋章宏の本だとのことで読んでみた。徳川宗春がタイムスリップして現代に訪れ、江戸期に戻って尾張名古屋の繁栄をもたらすという話。
面白かったが、かなり軽めの展開。感動話を織り込むことで尾張の繁栄があまり深く書かれていないのが残念。面白かったし、プロットをこうやって構築すればよいと学べたが、キャラ立ちが中途半端なので、登場人物に感情移入がそれほど深くはできない。逆に言えば登場人物に背景を持たせてキャラを立たせれば、感情移入がたやすいことを発見できた。
テレビドラマ向けを意識して作ったのかも知れない。これはこれで、軽めでよいのかも知れない。徳川宗春に興味が湧いた。
星四つ。
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さらららら~っと読める。
あまりにサクサクと進んでしまい、もちょっと長くしても良かったのでは?と思う。
映像化されると、けっこう見栄えするのだろうなー。
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江戸時代の尾張藩主、徳川宗春が現代の名古屋と江戸時代の尾張をタイムスリップしながら、未来の名古屋で見たものをヒントに藩政にいかしていくというストーリーが史実をもとにした上でのファンタジーになっていて、面白い構成だと思った。
Posted by ブクログ
読み始めてすぐに、鯨統一郎の『タイムスリップシリーズ』との類似性が気になった。尾張徳川家・宗春が、舶来の刻み煙草を吸うたびに、21世紀にタイムスリップするわけだが、宗春の現代生活への馴染みっぷりも、違和感があったな~。ライトなSFと思えば楽しめる、そんな作品。『超高速! 参勤交代』など、エンタメ時代小説は面白かったので、少し残念だ。
Posted by ブクログ
江戸時代、終わりの藩政を立て直そうとするタイミングで、なぜか現代の名古屋にタイムトリップ。
そこには尾張藩の側用人の星野織部の子孫、すずが。
織部の遺言として待ち構えていた。
現代の世相を経験し、江戸の尾張藩に生かそうとする宗春。
後世に残る名藩主となった。
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尾張の殿様が、タイムスリップして現代へ。
徳川宗春と言う人物については、知識がほとんどありませんでした。ドラマで徳川吉宗と対立すると言う程度の知識でした。
現代の景気対策に通じる考え方や、貧困対策をしたと言うのは知りませんでした。宗春をサポートする女子高生が、殿様と友達感覚だったり、宗春も現代の生活を、戸惑いながらも受け入れてしまうところが楽しかったです。