【感想・ネタバレ】いも殿さまのレビュー

あらすじ

幕府勘定方に勤める旗本、井戸平左衛門は引退を迎え、隠居生活を楽しみにしていた。だが、隠居届けを出そうとしたその日、異動を命じられることに。向かった先は、飢饉にあえぐ悲惨な土地だった──。

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Posted by ブクログ

読みやすい文章で、重くなりがちなテーマを事実は事実としてそのままに、人物表現も単なる偉人伝、感動お涙頂戴的な話になっておらず、あっと言う間に読み終え、清々しさを覚えました。

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2025年10月19日

Posted by ブクログ

深刻なお話なのに会話が軽快で、まるで映像で見ているかのように想像できて、すごい速さで読み終わってしまいました。笑えて感動できる土橋先生の小説が大好きです。

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2025年05月03日

Posted by ブクログ

やっぱり読みやすい、先が読みたくなるので。あっという間に終わる。でもそれは先が早く知りたいと思う事。題名通りいも殿様だった。こんな仕事に真っ当して賄賂なんかクソ喰らえ市井の幸せだけ考える、尊敬しかないです。代官が善良な話ってあんまり無さそうだけど、これは見事です、仕事も出来てオマケに人格者。でも最後に切腹するってあんまりだ。あんまり過ぎる。大川越前なんかしょーもない。飢饉を乗り越えて江戸に戻り美味しいもの食べ歩き孫を可愛がるの見たかった

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2024年01月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

普段読まないジャンルなので、離脱するかと思いきやおもしろい!出てくるキャラクターが、みんな愛おしくて最後まで一気に読んでしまった。

自分の利害を後回しに、本当に人のことを思える平左衛門は見習うべき鏡のような人だなと。

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2024年01月13日

Posted by ブクログ

石見銀山のある石見に派遣された代官、井戸平左衛門のことをベースにした歴史小説。
サツマイモがおいしくなる季節に、どんな風にして日本各地へサツマイモが広がって行ったのかの一端も垣間見ることができ、また、当時の日本国内の「お国ごと」の独立意識できなところも感じられすご本でした。
政治って何?と考える一端にもなるような。で、けっきょくは、人と人とのつながりって大事。他者をどんな風におもんぱかるのかという哲学も大事。日々を丁寧に、自然の中に生きる私たちの生き方も大事、と大事なことがいっぱいあるな、とまた改めて思ったわけです。

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2021年11月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

202109/島根を飢饉から救った名代官・井戸平左衛門の物語。史実をベースに、土橋さんお得意のコミカルなキャラ描写とテンポ良い文章で創作バランスも良く、一気に読めて面白く感動の一冊。結末が悲しいけど読んでよかった!

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2021年09月15日

購入済み

こんな風に生きてみたい。

還暦を迎えた実直な勘定方の武士である井戸平左衛門がかの有名な大岡忠相より石見銀山代官を引き受ける。江戸時代の還暦である。かなりの高齢者だと思うのだが代官となって切腹するまでの数年の間「領民の命を守る」という一途な想いで飢饉と戦っていく小説である。度重なる苦難と戦っていく平左衛門のバワーにはただただ頭が下がる。飢饉の対策として薩摩の国から「唐芋」を買い根付き領民の食糧となるのを平左衛門は見ることなく亡くなってしまうのである。「いも殿さま」と呼ばれその功績をたたえる碑が中国地方に500基以上にもなるという。碑は別にして平左衛門の生き方の爪の垢でも煎じて飲みたい人が多いのではないだろうか。

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2021年09月16日

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