詠坂雄二のレビュー一覧

  • シークレット~綾辻行人ミステリ対談集in京都~
    綾辻さんもいつの間にかもうかなりのベテランっていうのが驚き。今をときめく若手の書き手の対談はとても興味深いし面白い。ホストが綾辻さんだから成り立っている部分が多分にありそう。もっと分量を読みたいし、他の方との対談も読んでみたい。
  • 5A73
    めちゃくちゃ面白かった!!

    今流行りのモキュメンタリー(?)に近い感じがしましたが、みなさんの評価が低くて驚いています。

    たったひとつの幽霊文字。
    見る人が違えばこんなに多くの見え方があるのかと非常に興味深く、一瞬たりとも飽きがこないまま読み終えることができました。

    おそらく低評価の理由は犯人...続きを読む
  • 5A73
    めちゃくちゃ面白かった!
    読んでいる途中で、結末がどうあっても問題ないと思ってしまった。それくらい、過程が面白い…
  • T島事件~絶海の孤島でなぜ六人は死亡したのか?~
    ロケハンのため無人島に渡った六人全員が死亡
    残された映像から警察は事故殺人自殺と結論付けたが、プロデューサーが名探偵月島凪に映像の解釈を依頼

  • 君待秋ラは透きとおる
    再読。あれこんなに面白かったっけ?
    言ってしまえば超能力バトルの話だけれども、超能力がアイデンティティと結びついていて、という話。
    能力の説明が丁寧だからこそ、同時にそれぞれの想いが描かれる構成が秀逸。そしてそれがあまりにシニカル。
    バトルも実直さが前面に出ている感じの面白さ。そして超能力の人たちの...続きを読む
  • 人ノ町(新潮文庫nex)
    終盤にいくにつれて面白くなっていきました。最初の方の町は少し話が難しいなと感じました。終わりの見えない旅の中でも旅を続けようとする理由が切ない…

    情報量がとにかく少ないので想像しながら読む必要があると思います。言い換えるなら、ある程度自由度のある小説です。
    ミステリー、SF要素があるので最後まで飽...続きを読む
  • 遠海事件~佐藤誠はなぜ首を切断したのか?~
    86件の殺人を自供した殺人鬼佐藤誠

    佐藤誠の事件のなかであらゆる意味で例外の遠海事件

    なぜ首を切断したのか
    なぜ自ら通報したのか
  • 遠海事件~佐藤誠はなぜ首を切断したのか?~
    5A73が面白かったので、他のも読みたくて。
    こちらもひとつの謎で引っ張っていく話で、タイトルのなぜ、が分かったときはうんうんそうだと納得の理由でよかったです。ラストのあれには、こいつ〜!と思っちゃった。
  • 遠海事件~佐藤誠はなぜ首を切断したのか?~
     ゲームとミステリが好きなので「インサート・コイン(ズ)」を読み、その続編の気持ちで「ナウ・ローディング」を読んだら、この事件を語るシーンが割と重要っぽくあり、イラッときたので遡って読んでみた動機。
     普通なタイトルに、本格好きにはやや食傷気味のテーマをはらんだサブタイトルにやや偏見を持ちつつ読み始...続きを読む
  • 遠海事件~佐藤誠はなぜ首を切断したのか?~
    タイトル通りホワイダニットメインなのですが。
    一部分予想がついたのでふんふんと読んでいったら、最後、ああ、そうくるのか……
    おすすめです
  • シークレット~綾辻行人ミステリ対談集in京都~
    綾辻行人対談集。ミステリの話題がいっぱい。面白そうな本の話題もいっぱい。それぞれの作家さんのこだわりなども知ることができて、とにかく楽しい一冊です。
    だいたい読んでいる作家さんが多かったので、読みたい本が爆発的に増えるということは幸いにしてありませんでしたが。積んでいる本が多いのでそれらをさらに読み...続きを読む
  • 電氣人間の虞
    再読。ホントによくできたミステリ。詠坂劇団オールスター総出演。最後の一行はめでたしめでたしという意味だよな。
  • リロ・グラ・シスタ~the little glass sister~
    久し振りに再読。ネタは憶えていたが、想像の中にしかなかったシーンも。それが良い本というものだ。叙述トリックのひとつは割と早めに解ると思う。探偵が先か事件が先かという命題の後に哀しみ。ハードボイルドのパロディにもなってた。
  • 遠海事件~佐藤誠はなぜ首を切断したのか?~
    久し振りに再読。実はなぜ首を切断したかと同じアイディアを私も持っていたが、それを補強する小説を書く力量がなかった。
  • ナウ・ローディング
    ゲームを中心にした連作短篇集。前作よりもミステリ色は弱めですが、苦味の増したジュブナイル物で、大好きな作品です。また各章、ラスト一文に震えることが多かったです。 なかでも『すれちがい』は鳥肌が止まりませんでした。 どの作品もゲームを中心にし、時代の移り変わりやゲームの楽しみ方、製作者とプレーヤーの関...続きを読む
  • インサート・コイン(ズ)
    ゲームを中心にした連作短編集。続編よりもミステリ色は強く、さくっと楽しめる作品です。とはいえ、詠坂さん特有のシニカルさや諦観といった苦みのある人物、文章は健在です。 ゲーム誌に寄稿しているライターの柵馬。彼は記事のネタを探して様々な出来事の調査をしていた。多摩奥地で動くキノコを追い、かつての恋人のこ...続きを読む
  • 遠海事件~佐藤誠はなぜ首を切断したのか?~
    『偏見はあらゆる学問の敵だが、それらが人の感情に由来している以上(学問の存在そのものもまた人の好奇心という感情に由るため)、消し去ることはできず、付き合い、飼い慣らしてゆかねばならないものでもある。それに失敗すれば、すぐさま新たな偏見や無理解が際限なく生まれてしまう。

    善悪や物語などを抜きに語りづ...続きを読む
  • 電氣人間の虞
    非常に秀逸な技巧の施されたミステリ。架空の都市の架空の都市伝説をうまくディティールまで表現して読者に理解させ、そこから現出する疑問と、「ミステリ」であるが故に生じるミステリ読者であるからこそ思い至る猜疑心との擦り合わせが非常に巧妙。求めうる「解答」と伏線とが噛み合わず展開がいつになっても予想できない...続きを読む
  • 電氣人間の虞
    「電気人間って知ってる?」一部の地域で根強く語られている奇怪な都市伝説。真相に近付く者は次々に死んでいく。語ると現れ、人の思考を読むという電気人間は存在する!? ライターの柵馬朋康もまた謎の解明に乗り出すが、複数の仮説を拒絶する怪異は、彼を出口の見えない困惑の迷宮に誘う――。ミステリか、ホラーか。ジ...続きを読む
  • 遠海事件~佐藤誠はなぜ首を切断したのか?~
    ノンフィクションのような、ドキュメンタリー犯罪小説。86件以上もの完全犯罪を自白した佐藤誠。そのうちの2件。どうして遺体を残し、首を切断したのか?

    佐藤誠の経歴、人物像をコラム形式という特殊な方法で紹介し、秀逸な構成でサクサクと、読み進める。

    真相については一部分に関しては、想像しやすいきらいが...続きを読む