詠坂雄二のレビュー一覧

  • 日入国常闇碑伝

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     常闇という舞台設定、現代と過去の対比、そして魅力ある登場人物が織りなす物語は短篇集ではなく長編小説としてじっくりと読みたい。が、短篇集であるからこそ想像の余地があり作品の魅力を増しているように思える。
     もう一つ面白いのはワーニー・アンサーの著作の翻訳という体裁をとっていることである。これは”訳者”あとがきに至るまでこだわっており、本当にそのような著作、そして常闇という史実が存在していたかのような錯覚を覚えさせる。本として嘘をつけない初出、奥付をみて創作であることを思い出させるほど。こういった仕掛けも物語の真実性を増すのに一役買っているように思う。

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    2013年10月25日
  • 5A73

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    ネタバレ

    地下鉄に轢かれ、男性が死亡した。その身体には、誰にも読めない「暃」という字が書かれていた……。
    存在しないにも関わらず、パソコンなどでは表示されるJISコード「5A73」の文字。通称、幽霊文字。
    実は、同じ文字を身体に残し死亡した人間が他にもおり……。


    アメトーーク!で紹介されたこともあり話題になった、存在しない漢字をめぐるミステリ小説。
    とはいえ、純然たるミステリを期待して読むとちょっと違うかもしれません。
    確かに途中までの、漢字の意味の考察や死者たちの関係の調査などはミステリ風ですが、何だろうこれは。ファンタジー? SF? ジャンルの定義は難しい。

    作者さんの他の著作ともつながりがあ

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    2026年05月07日
  • 5A73

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    ネタバレ

    自殺した遺体にある幽霊文字が残されていた。その一連の自殺について2人組の刑事がその文字の意味について追って行くお話。話の構成としては、刑事の話と自殺した人の話が交互に繰り返されていく形になっていた。
    自殺した人たちはどのような繋がりがありなぜ自殺したのか、そして体になぜあの幽霊文字を残したのかがだんだんとわかっていったし、刑事や自殺した人たちの話からどんな意味がこの文字には込められているのか考えるのが楽しかった。文字ひとつでここまで色々な解釈を出せるのは面白かったが終わり方がなぁという感じ。決してつまらない訳ではないがミステリーを読んでるつもりだったので何だこれ、という感想を抱いてしまった。も

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    2026年05月07日
  • 5A73

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    詠坂作品は本作が初読です。その前提で感想を述べます。
    ネタバレは避けますが、起承転結のうち「起・承・転」は興味深く読み進めることができました。一方で、「結」は予想していなかった方向性で、やや拍子抜けする印象を受けました。

    これから読む方へ。
    できれば仕事や勉強の合間ではなく、時間に余裕のある休日に読むことをおすすめします。
    私の語彙力不足もあるかもしれませんが、普段あまり目にしない言葉や言い回しが多く、読み応えがある反面、集中力を要する作品だと感じました。

    総じて、面白さは十分にありつつも、やや物足りなさが残る一冊でした。

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    2026年05月06日
  • 5A73

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    ネタバレ

    「5A73」の幽霊文字の謎を追ったり、自殺した5人の人物を掘り下げる部分までは良かったけど、韮澤が別室と接触して以降が全然面白くなくてダメだった。

    彼岸と読み解いてからの展開を期待したのに、結局正体の分からない幽霊や呪いの類になって、作者まで出てきてよくわからない。

    失速感が否めませんでした。

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    2026年04月20日
  • 5A73

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    幽霊文字というのは他にもたくさんあるそうですが、この文字「暃」が、「罪」と似ていることで、ミステリー感が増幅したように思います。
    幽霊文字からここまで想像を広げるのはさすが作家さん。でもなにより感心したのは、
    〈アシュラマン〉と読んだこと。
    その発想はなかったです

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    2026年04月19日
  • 5A73

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    漢字の成り立ちについての解説と「暃」の意味について多面的に解釈していく様がおもしろかった。
    「暃」の謎、自殺者同士の隠された繋がり、それを追いかける刑事。序盤から中盤はかなり惹き込まれてしまった。
    ただ、解決パートは正直肩透かしだったかも…。

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    2026年04月18日
  • 5A73

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    自殺者バトンの掛け合いは少し楽しかったかな。刑事のやり取りはあまり好みではなかった。
    事件の繋がり感が非常にうっすらとしており、どこら辺から畳んでいくのか楽しみにしていたが、ラストの章で、そんなのあり?から、あとがきで少し腑に落ちた感じ。
    数ある小説が世の中にあるなかだからこそアリかもしれないが、個人的には夢オチ並みに禁じ手かと。

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    2026年04月18日
  • 5A73

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    IT系の仕事をしているので、タイトルを見てすぐに文字コードだというのは理解できた。文字コードを小説のタイトルにするなんて変わっているな、と思い購入。最初の出だしは文章が読みにくかったが、途中から面白くなってきた。ただほかの方もおっしゃるように結末がいまひとつだった。

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    2026年04月12日
  • 5A73

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    幽霊文字の「暃」が転写してある死体がある…
    って、なにこれめっちゃわくわくする導入!!
    この、「暃」への考察
    読み方も意味もないわけだから、カタチから考察するしかないわけで、色々な人が「暃」について考察しているうちに………


    幽霊文字っていうネーミングもそそられる
    幽霊文字の成り立ちについては、なんだかんだ言って、結局、人の手・人の目でチェックされてるんだ!っていう、ある種の感動も覚えたり

    ただ…どうだろう、この結末は…
    うーん、ちょっと思った方向と違ったかなあ
    思った方向と違ったからって、残念に思うのもおこがましいんだけど…

    あと、女性警部??のキャラも、結構キャラ立ちしてたのにそれが

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    2026年04月07日
  • 5A73

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    以前アメトークの読書芸人で紹介されて以降ずっと気になっていた本!
    幽霊文字のシールが貼られた自殺体が次々発見されることを受けて警察の捜査が進んでいく。読後置いてけぼりになった感じだけどそれが良かった。ミステリーに飽きた人に薦め

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    2026年04月02日
  • 5A73

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    ネタバレ

    幽霊文字が幽霊文字たる由縁は興味深かった
    読み進めるうちにどんどん5A73についての解釈を待ち遠しく思っている自分がいた、忘れなくてはいけない

    怪異オチでも答えを用意してくれた有り難さはあるけれども、やはり少し肩透かしを食らったのは事実で自分の感受性の稚拙さが悔しくもある

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    2026年03月29日
  • 5A73

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    少し難しい文章だったり漢字の使い方が、重さに馴染んでて好きだった。
    刑事と、当事者の交互の構成も好きだった。
    ただ、結末が少し物足りなかった。
    新感覚?というか、ホラーミステリ?モキュメンタリー的な感じに近いと思った。

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    2026年03月21日
  • 5A73

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    旅先の書店員さんのPOPに惹かれて購入しました。花粉が目に来て、読書が進まず、時間がかかってしまいましたが、意外性が面白かったです。先ず、タイトルが斬新。自殺の連鎖の原因は?体に残された謎の文字…
    最後にもう一捻り欲しかったなあって勝手に思ってしまいました。

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    2026年03月09日
  • 電氣人間の虞

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    期待し過ぎたのかもしれないね。
    中盤から失速というか、どうも無理矢理まとめた感があった。

    おい、おい、おい、それかよ。と思ったけど、最後の一文には、なぜかワクワクしている。

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    2026年02月19日
  • 5A73

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    ネタバレ

    見慣れない漢字のタトゥーを貼って自殺する人が続いた。その漢字は意味も読みも当てられていない幽霊文字だという。
    担当の刑事や、関連する人々が文字の意味を推測しながら進んでいく物語。

    最後はいきなり視点が変わり、梯子を外された気分を味わった。
    謎を追う刑事目線で読んでいたのが、突然物語の外側に放り出される。
    解決編として提示されるのが怪異の存在という、最初は面食らったが、解決編の雰囲気がそもそも舞台裏的なので割と構造的な面白さでなんとかなってしまった。
    感覚的なものとしては『インシテミル』と似たものがあるかもしれない。
    自分があの文字に意味を付けるなら何というだろうか。目新しく面白いテーマだった

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    2026年02月06日
  • 5A73

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    裏表紙には「新感覚ミステリー」とあるのだが、個人的にはこれは
    ミステリーではない。どちらかと言うとホラー小説だ。
    「暃」と言う音義不明のいわゆる幽霊文字にまつわる奇妙な物語。

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    2026年01月20日
  • 5A73

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    ネタバレ

    幽霊文字をベースとして展開されるミステリー。
    幽霊文字は読み方がないが、暃のルビを活用して展開していく話は小説でしかできないな、と思い感心した。
    個人的感想としては、絶賛?という感じではあるが、知らなかった幽霊文字の知識も含めて興味深く読めた本ではあった。

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    2026年01月13日
  • シークレット~綾辻行人ミステリ対談集in京都~

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    2020年。若い作家との対談集in京都。
    「詠坂雄二」未読。メンドくさそうな性格w
    「宮内悠介」未読。
    「初野晴」読んだことある。
    「一肇」未読。
    「葉真中顕」未読。
    「前川裕」未読。
    「白井智之」大好き。
    「織守きょうや」最近名前知った。
    「道尾秀介」もう大御所だったのね。未読。
    「辻村深月」トリはそうだよね。
    後輩を育てたい、という気持ちが伝わってくる。さくっと読めるし、作家の人となりもなんとなく伝わり、対談集よいね。

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    2025年04月05日
  • 遠海事件~佐藤誠はなぜ首を切断したのか?~

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    なぜ佐藤の下でバイトをしている書店員の時野のその後に
    ついて言及が無いのだろうか?
    佐藤に殺されてしまったとか

    一地方の警察署の刑事の阿比留が警視庁捜査一課の刑事を殴るって言うのは有り得ないと思うんだが

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    2025年03月08日