詠坂雄二のレビュー一覧

  • T島事件~絶海の孤島でなぜ六人は死亡したのか?~

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    探偵社側の登場人物のキャラが立ってて良かったのに内容尻すぼみな感じだった。
    伏線だけは仰々しいのになんか勿体ないなぁ…

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    2023年05月07日
  • 亡霊ふたり

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    ネタバレ

    とても楽しく感心しながら読んだのだけど、締め方はなんだかな〜と残念。いろんな面で厚みがあり奥深い小説であるとは思うのだが、あの終わり方だと結局凡庸な青春ヘテロカップル(バディ)もの(のエピソード0)になってしまうのではないか。高橋はあのままズルズルと若月ヨーコを殺せずにバディ関係を続けてしまう未来しか描けない。そして、まさにそう思わせるための物語なのだとしたら私は本作を嫌いと言わなければならず、それはとても哀しい。殺すか、逆に殺されるか、第三者に先に殺されてしまうか、とにかく他の着地が見たかった。

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    2023年03月08日
  • 君待秋ラは透きとおる

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    匿技、いわゆる超能力を扱う国の組織があり、しかしながら匿技を持つものはほんの数人。
    孤立からの保護という建前の中、監視、管理の思惑が図られている組織でもある。
    透明化の能力がある君待はその組織に勧誘され、組織の一員となり事件に巻き込まれていく。

    語り手が登場人物それぞれとバトンタッチしながら変わっていくのだが、
    能力を持つ者、持たぬ者、感じ方も様々だ。
    結果的に能力バトルにはなってしまうのだが、なんだが靄が読み終わった後も取れない、そんな読後感だ。
    そして、能力の科学的解釈は、途中で理解することを放棄してしまった…君待と同じく、わかるようなわからないような…

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    2023年03月08日
  • シークレット~綾辻行人ミステリ対談集in京都~

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    綾辻行人と10人の後輩作家との対談集。

    対談相手は、詠坂雄二、宮内悠介、初野晴、一肇、葉真中顕、前川裕、白井智之、織守きょうや、道尾秀介、辻村深月。

    ほぼ全員が綾辻さんを前にして揃いも揃って緊張している様子が微笑ましい。

    フレンドリーで気さくな空気を醸し出している綾辻さんだけど大御所感が凄い。

    「こんな年寄で、申し訳ありません」と挨拶される前川さんに笑ったり、綾辻さんに「文章にうるさい」と言われる道尾さんの拘りに感心したり、高校生の頃から綾辻ファンだった辻村さんの熱い想いに驚いたり、様々なシークレットを楽しめた。

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    2023年02月16日
  • リロ・グラ・シスタ~the little glass sister~

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    ネタバレ

    主人公の私がハードボイルド探偵の役目を担い、学校の屋上で発見された墜死死体の謎を解くミステリ。
    高校生の情報屋、高校生の娼婦など、割とどこかで見た事のある登場人物ながら、掛け合いは見ていて心地よい。
    肝心の主人公の叙述トリックは、一人称から考慮の範疇ではあった為、それ程驚きはなかった。
    一方、観鞍茜の入れ替わりトリックはミステリ読みとしての浅さも相まってか気付かなかった。

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    2022年11月13日
  • リロ・グラ・シスタ~the little glass sister~

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    ネタバレ

    敢えて仰々しいクサイ言い回しを多用し、ノッキングを起こしながら読みすすめさせるスタイルは、少々ラノベのような感覚を覚えました。
    登場人物のキャラ付けも、個性的というよりはアニメのような極端さに見えます。
    主人公の語り口調はハードボイルド調で、タバコという小道具がないと成り立たない雰囲気は、背伸びした子供の遊びのようで、個人的には非常に女々しく思えました。
    使い古されたような大掛かりなトリックも含め、ただの痛い作品なのか、意図してそちらに寄せていっているのか、探り探り読みすすめる形になり、なんというか純粋に味わえないまま読み終えました。
    『電気人間~』の衝撃のラストが頭にあり、そこまで詠坂雄二先

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    2021年08月16日
  • リロ・グラ・シスタ~the little glass sister~

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    雰囲気やキャラクターもどこか好みではないし、このトリックも正直使い古された感じが...
    もちろん使い方次第ではあるんだろうけど。
    ただ、そこを誤認させることで自然と犯人から外れるっていうのは悪くはないと思う。
    時計のトリックもよくあるって感じ。
    この作品はそんなにハマれなかったが、とりあえず詠坂さんの他の作品も読んでみたい。

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    2021年05月04日
  • 電氣人間の虞

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    ミステリなのか、ホラーなのか。うーん、微妙に迷うところだけどホラーに1票!
    信じないと殺される、とかホラーにありそう。
    結局よく分からなかったところもあったが、物語の大枠は興味深かったし、面白かったんだけど、詠坂がなんか好きじゃない。
    人によって態度変わりすぎだろ、この人、と。物語と全く関係ないところに不満を抱いた。なんか不快なキャラクターだった。
    それにしても、韮澤少年は本当に小学生なのだろうか。
    嫌いじゃないんだけど、なんだか微妙に腑に落ちない部分が多々あり、消化不良気味。

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    2021年03月10日
  • T島事件~絶海の孤島でなぜ六人は死亡したのか?~

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    ネタバレ

    この作者らしい(といっても著作全部読んでるわけではないが)ひと癖もふた癖もある孤島ミステリ。動機は…うーん、あり得る範疇なのか否か。

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    2020年08月21日
  • 人ノ町(新潮文庫nex)

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    文明が衰退した世界。終始淡々としている。旅人が各地を旅するが、旅の目的も何者なのかもはっきりしない。その土地で殺人が起きても深入りしない。いや、してるのか?町を守る人たちが何だか哀しい。

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    2019年12月28日
  • 人ノ町(新潮文庫nex)

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    前半では思ってたより衰退してないなというのがひとつ。
    そして途中で主人公が、というのであれ?となったが続いてみればなるほど、察することもでき、今までのそれぞれの町の話の言動も納得である。SFの崩壊後の世界を旅して、その世界での不思議な町を巡り事件に巻き込まれたり首を突っ込んだりする感じ。なかなか好きなやつでした。

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    2019年09月27日
  • 人ノ町(新潮文庫nex)

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    短編集。つくみずさんのイラストも相まって、一人少女終末旅行と言った感じ。何かしらの理由により廃退した世界。記録が一切ないのに、人の形成する技術の欠片と町は残っているのが少し気になるけれど…破滅は共同体のアポトーシスのようなものだろうか。 各話にはそれぞれ変わった町が出てきて、旅人はそこで人々の営みを見る。旅人の性格もあり淡々と進むが、会話の中にははっと気づかされることもあり楽しい。 石ノ町では旅人が旧時代からの不老者であると判明、それで日ノ町で遺物の融合炉を知ってたのね…

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    2022年01月16日
  • 電氣人間の虞

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    幻想?怪奇?ミステリー?
    納得いく解答をつけることで、かえって曖昧というか、含みをもたせられない。続いてるのか?この作品?!
    …解説読んで納得。叙述ミステリのくくりだったのか…。とすると、あるワードで書かれているので、フェア…ですね。

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    2018年09月01日
  • 電氣人間の虞

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    手の込んだ悪ふざけと評せばよいのだろうか。光文社にはミステリーの老舗的イメージがあるので、こういう【ザ・メフィスト賞】な作品も許容範囲とは新鮮な驚き。その謎に迫る者を死に至らしめる【電気人間】という都市伝説が題材。怪異を観念的に噛み砕く辺りは城平京「虚構推理」にも通ずる世界観で、ミステリーとホラー、どちらに転ぶのか見所だったが、見事にどっちつかず。コメディ全開な中盤の掛け合いに良い意味で拍子抜けしたおかげで最後まで楽しめたが、ラストの二行は流石になあ…。そして、こういうトリッキーな作風は一作品で満腹だ…。

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    2018年06月20日
  • ナウ・ローディング

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    詠坂雄二『ナウ・ローディング』光文社文庫。

    『インサート・コイン(ズ)』の続編。前作同様、柵馬朋康を主人公にしたゲームオタクが喜びそうな連作青春ミステリー短編集。表題作の『ナウ・ローディング』だけは『遠海事件』などにも登場した佐藤誠に触れている点で異質だった。

    『もう1ターンだけ』『悟りの書をめくっても』『本作の登場人物はすべて』『すれちがう』『ナウ・ローディング』の5編を収録。

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    2017年04月26日
  • リロ・グラ・シスタ~the little glass sister~

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    ネタバレ

    〇 概要
     私立吏塚高校の屋上で葉群という男子生徒の屍体が見つかる。容疑者である観鞍という生徒から葉群の死に関わっていないことを証明してほしいという依頼を受け,吏塚高校の「名探偵」が捜査を開始する。「名探偵」の捜査はハードボイルド風の文体で描かれ,いくつかの死体が登場する。そして,「名探偵」は依頼者である観鞍に推理を語る。最後に示されるその推理の裏にある真相とは…?幾多の趣向が凝らされたミステリらしいミステリ

    〇 総合評価 ★★★☆☆
     女性を男性と誤認させる叙述トリックとしてハードボイルド調の文体を利用するというプロット,探偵役が犯人というプロット,死体を屋上に移動させるための大掛かりな物

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    2016年12月25日
  • リロ・グラ・シスタ~the little glass sister~

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    ネタバレ

    屋上に現れた墜落死体と"探偵"の主人公のもとに持ち込まれる無実証明の依頼。
    ハードボイルドな言動の主人公や自分の役割にやたら自覚的な登場人物たちの言動が苦手だけれど物語の流れに釘付けにされた。
    しかし大ネタはすぐ勘づいてしまって残念。使い方がとても好みだっただけに。

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    2016年10月02日
  • 電氣人間の虞

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    ネタバレ

     一部の地域で根強く語られている都市伝説「電気人間」について描かれたミステリ。
    語ると現れる。
    人の思考を読む。
    導体を流れ抜ける。
    旧軍により作られる。
    電気で綺麗に人を殺す。
    とされている電気人間。電気人間についての論文を書こうとした女子大生,赤鳥美春が死に,その死の真相を調査していた日積享,赤鳥美春が調査の際に話を聞いた,小学校の元用務員の竹峰英作という老人が死ぬ。三人の死は心不全とされたが,これほどの短期間に電気人間に関わった人間が死ぬものか?
     フリーライターの柵馬朋康が,ビデオゲーム誌プレスタの特集,実在ダンジョン特集で,電気人間に関係する記事を書くことになる。柵馬は,フリーライタ

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    2016年08月04日
  • リロ・グラ・シスタ~the little glass sister~

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    先に「ドゥルシネーアの休日」を読んでしまって、似た雰囲気の登場人物が印象に残ってたのがちょっと失敗。やっぱり順番は守らないと、自分。
    それはそれとして。会話を含む独特の言葉使いと雰囲気に引き込まれます。
    情報屋、切ないっ。

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    2016年04月12日
  • リロ・グラ・シスタ~the little glass sister~

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    ネタバレ

    3.5★全篇に於いてオチは全部優しく透明化してたと思うんだが、ラストの”最後まで『その可能性』に気づかなかった”という感慨は面白くてつぷった。唯一のドッキリはあの人の死かな‥遠海事件を振り返すと、詠坂が刑務所に例の台詞の微妙さも釈然するわけだ… そして、テーマの表現力もイマイチでな

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    2015年07月16日