詠坂雄二のレビュー一覧
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ネタバレ見慣れない漢字のタトゥーを貼って自殺する人が続いた。その漢字は意味も読みも当てられていない幽霊文字だという。
担当の刑事や、関連する人々が文字の意味を推測しながら進んでいく物語。
最後はいきなり視点が変わり、梯子を外された気分を味わった。
謎を追う刑事目線で読んでいたのが、突然物語の外側に放り出される。
解決編として提示されるのが怪異の存在という、最初は面食らったが、解決編の雰囲気がそもそも舞台裏的なので割と構造的な面白さでなんとかなってしまった。
感覚的なものとしては『インシテミル』と似たものがあるかもしれない。
自分があの文字に意味を付けるなら何というだろうか。目新しく面白いテーマだった -
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一部の地域で子どもたちに噂され、名前を呼ぶと現れて人を殺すなどとされる電気人間。民俗学の観点から卒業論文のテーマに選んだ赤鳥。電気人間発祥の地と思われる防空壕に入るが、その直後に変死する。外傷も無く心不全とされて処理されたが、それに疑問を感じた幼馴染の日積は、赤鳥の足跡を追いかけていくのだが…。
何だこれ?ミステリとしておくが、解決するんだかしないんだか、怪しい人、危なそうな子供たちに終わらず、とうとう作者(詠坂氏)まで出てくる始末。
前半は電気人間の怪談ぽい話で、怪しい人物などは出てこない。話自体も読みやすいのでスルスルと進んでいく。
後半になると、解決に向かって進んでいくようにしか見 -
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ネタバレ「電気人間って知ってる?」
一部の地域で語られている都市伝説。語ると現れ、人の思考を読み、電気で人を殺すという。真相に近づくものは次々と死んでいく、電気人間は実在するのか。
ライターの柵馬もまた謎の解明に乗り出すが……。
特定の地域だけで語られる都市伝説、「電気人間」をめぐる噂と事件を描いた一冊。
ホラーなのかミステリなのか何なのか、一言でジャンル分けするには難しい本ですが、意外と楽しく読みました。
小学生のキャラクターは、大人びすぎていてあまり小学生っぽくないかな? 中高生でも良かったのではと思わなくもないですが、彼らが語る「普通でない理屈」の話や、作中で出てくる都市伝説論も興味深く面白 -
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匿技、いわゆる超能力を扱う国の組織があり、しかしながら匿技を持つものはほんの数人。
孤立からの保護という建前の中、監視、管理の思惑が図られている組織でもある。
透明化の能力がある君待はその組織に勧誘され、組織の一員となり事件に巻き込まれていく。
語り手が登場人物それぞれとバトンタッチしながら変わっていくのだが、
能力を持つ者、持たぬ者、感じ方も様々だ。
結果的に能力バトルにはなってしまうのだが、なんだが靄が読み終わった後も取れない、そんな読後感だ。
そして、能力の科学的解釈は、途中で理解することを放棄してしまった…君待と同じく、わかるようなわからないような…