詠坂雄二のレビュー一覧

  • ドゥルシネーアの休日

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    相変わらず、詠坂雄二のミステリーは独特で奇異に満ちた世界を創り上げ、独特の雰囲気を醸し出している。

    過去の事件の模倣犯による連続殺人事件を捜査する刑事の雪見喜代志は、過去に難解な事件を解決した名探偵・月島凪の存在に行き着く。

    『遠海事件』にも全く姿を見せずに登場した月島凪が、いよいよ我々の前に姿を見せるのか…

    本作は、これまでの詠坂をの作品を踏襲しながらも、また新たな特異な世界と謎を創り出した一筋縄ではいかない作品である。

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    2016年03月22日
  • 遠海事件~佐藤誠はなぜ首を切断したのか?~

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    正直なところ「なぜ」の部分は私には読み取れなかった。作中の佐藤誠も言ってみれば「劇中劇」の中で描かれているため、真実は「首を切断した」という事実のみ。(だいぶ前に読んだきりなので記憶が曖昧ですが)
    本人との面談のシーンでも、どこか他人事のように語られていたせいも有ると思う。

    個人的には、嘘広告の作品が読みたい。

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    2016年02月14日
  • リロ・グラ・シスタ~the little glass sister~

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    ネタバレ

    この本の前に読んでいた本が「探偵」が実は「男」だった、という叙述トリックがあり、この本も同様のトリックが仕掛けてあったのがほぼ意味をなさなかった。
    加えて、詠坂雄二の本は、先に遠海事件を読んでいたのも、楽しみを減らしてしまった一因。こっちから先に読めば、もっと楽しめたのかと思うと残念!

    ストーリーは、ある意味よくある学園内での殺人事件を、探偵役の主人公が解決していくというもの。
    しかし、他の作品と全く違うのは、出てくる登場人物の描写が完璧でないこと。読み手はある意味置いて行かれて、キャラクターが個々の役割をこなす。なぜ、その役割なのかの詳しい説明はない。その部分で賛否別れる作風かもしれない。

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    2016年02月14日
  • 電氣人間の虞

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    この著者の作品は奇妙なテーマと設定で、結末が全く予想も付かない。この作品もまた同様で、ミステリー小説、ホラー小説、SF小説とも読み取れる作品に読み手は些か戸惑う。はっきり言って、先に読んだ『リロ・グラ・シスタ』『遠海事件 佐藤誠はなぜ首を切断したか』の2作よりは面白さには欠けるが、一定水準に達している作品だと思う。

    舞台はまたも遠海市。遠海市で根強く語り続けられる電気人間の都市伝説。真相を探ろうとする登場人物は次々と死んでいく…電気人間の謎を解き明かすのは…

    今ひとつスッキリしないラストに不満は残るが、ストーリーは面白い。

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    2015年11月07日
  • リロ・グラ・シスタ~the little glass sister~

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    学園ハードボイルド・ミステリーといったところだろうか。ハードボイルドの文体でありながら、奇妙な高校生たちが繰り広げる学園ドラマという感じで、何とも不思議なテイストのミステリーだった。

    私立吏塚高校の屋上で発見された男子高校生の墜落死屍体。学内で探偵を生業とする高校生の『私』は同級生からの依頼で男子高校生の死の真相を探るのだが…

    これでもかと言うくらいに張り巡らされた謎と仕掛けに驚きながらも、最後まで気の抜けないミステリー。これが、詠坂雄二のデビュー作とのことだが、驚くほどの完成度である。

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    2015年07月22日
  • 電氣人間の虞

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    意味深な表題に魅かれて読んだ。なかなか面白かったです。
    特に最後、あとがきまで小説の一部であり、これから壮大なシリーズが始まる、と思わせ(思わず調べちゃった!)、終わるのも楽しい仕掛けです。

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    2014年10月01日
  • 電氣人間の虞

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    ミステリーといっていいのか、ホラーといっていいのか、非常に悩む作品です。ただ、とてもよく考えられた小説で、施された仕掛けと結末は、納得のいくものでした。文章のテンポもいいので、気持ちよく読めます。が、一部グロ注意です。

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    2014年04月17日
  • 遠海事件~佐藤誠はなぜ首を切断したのか?~

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    小説形式の犯罪実録ものという、ノンフィクションの体をしたフィクションという変わった小説。

    覚えているだけで86件の殺人を自白した殺人鬼・佐藤誠が起こした数多の事件の中で、一際異彩を放つ「遠海事件」にスポットをあて、佐藤誠という殺人者を掘り下げています。

    佐藤誠がなぜ自白をしたかとか、探偵とどんなやりとりがあったのかとかは、「前作で書いたので」と一番盛り上がりそうなところをつまびらかにしていないのもユニークです。

    副題にある通り「佐藤誠はなぜ首を切り落としたか?」のホワイダニットが主眼となっているものの、(架空ですが)犯罪実録ものとしてもおもしろく、技巧を凝らした良質なミステリーでした。

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    2014年04月03日
  • リロ・グラ・シスタ~the little glass sister~

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    ネタバレ

    個人的には楽しめた。デビュー作であると聞いてなんとなく納得な作りではあるけど、物理トリックを仕掛けた理由付けなどがしっかりしていた(と思った)から、個人的に満足。
    ただ読み終わってから気になったのは、街中での喧嘩のシーンと、空咲というキャラクターの存在。あざといというか、ずるいというか、狙いすぎというか。まあでもフェアな範疇かな。

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    2014年01月16日
  • リロ・グラ・シスタ~the little glass sister~

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    学校を舞台にし、主人公も学生ですが、探偵がいて、情報屋がいて、娼婦がいて、パパラッチがいてと、構造的にはハードボイルド。主人公の行動にもう一つ思い切りがないあたりに中途半端な感じがしないでもないですが、文体含めて個人的には好きな作品です。

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    2014年01月15日
  • 日入国常闇碑伝

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     常闇という舞台設定、現代と過去の対比、そして魅力ある登場人物が織りなす物語は短篇集ではなく長編小説としてじっくりと読みたい。が、短篇集であるからこそ想像の余地があり作品の魅力を増しているように思える。
     もう一つ面白いのはワーニー・アンサーの著作の翻訳という体裁をとっていることである。これは”訳者”あとがきに至るまでこだわっており、本当にそのような著作、そして常闇という史実が存在していたかのような錯覚を覚えさせる。本として嘘をつけない初出、奥付をみて創作であることを思い出させるほど。こういった仕掛けも物語の真実性を増すのに一役買っているように思う。

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    2013年10月25日
  • 5A73

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    見慣れない漢字のタトゥーを貼って自殺する人が続いた。その漢字は意味も読みも当てられていない幽霊文字だという。
    担当の刑事や、関連する人々が文字の意味を推測しながら進んでいく物語。

    最後はいきなり視点が変わり、梯子を外された気分を味わった。
    謎を追う刑事目線で読んでいたのが、突然物語の外側に放り出される。
    解決編として提示されるのが怪異の存在という、最初は面食らったが、解決編の雰囲気がそもそも舞台裏的なので割と構造的な面白さでなんとかなってしまった。
    感覚的なものとしては『インシテミル』と似たものがあるかもしれない。
    自分があの文字に意味を付けるなら何というだろうか。目新しく面白いテーマだった

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    2026年02月06日
  • 5A73

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    裏表紙には「新感覚ミステリー」とあるのだが、個人的にはこれは
    ミステリーではない。どちらかと言うとホラー小説だ。
    「暃」と言う音義不明のいわゆる幽霊文字にまつわる奇妙な物語。

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    2026年01月20日
  • 5A73

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    幽霊文字をベースとして展開されるミステリー。
    幽霊文字は読み方がないが、暃のルビを活用して展開していく話は小説でしかできないな、と思い感心した。
    個人的感想としては、絶賛?という感じではあるが、知らなかった幽霊文字の知識も含めて興味深く読めた本ではあった。

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    2026年01月13日
  • シークレット~綾辻行人ミステリ対談集in京都~

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    2020年。若い作家との対談集in京都。
    「詠坂雄二」未読。メンドくさそうな性格w
    「宮内悠介」未読。
    「初野晴」読んだことある。
    「一肇」未読。
    「葉真中顕」未読。
    「前川裕」未読。
    「白井智之」大好き。
    「織守きょうや」最近名前知った。
    「道尾秀介」もう大御所だったのね。未読。
    「辻村深月」トリはそうだよね。
    後輩を育てたい、という気持ちが伝わってくる。さくっと読めるし、作家の人となりもなんとなく伝わり、対談集よいね。

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    2025年04月05日
  • 遠海事件~佐藤誠はなぜ首を切断したのか?~

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    なぜ佐藤の下でバイトをしている書店員の時野のその後に
    ついて言及が無いのだろうか?
    佐藤に殺されてしまったとか

    一地方の警察署の刑事の阿比留が警視庁捜査一課の刑事を殴るって言うのは有り得ないと思うんだが

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    2025年03月08日
  • 電氣人間の虞

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    一部の地域で子どもたちに噂され、名前を呼ぶと現れて人を殺すなどとされる電気人間。民俗学の観点から卒業論文のテーマに選んだ赤鳥。電気人間発祥の地と思われる防空壕に入るが、その直後に変死する。外傷も無く心不全とされて処理されたが、それに疑問を感じた幼馴染の日積は、赤鳥の足跡を追いかけていくのだが…。

    何だこれ?ミステリとしておくが、解決するんだかしないんだか、怪しい人、危なそうな子供たちに終わらず、とうとう作者(詠坂氏)まで出てくる始末。

    前半は電気人間の怪談ぽい話で、怪しい人物などは出てこない。話自体も読みやすいのでスルスルと進んでいく。

    後半になると、解決に向かって進んでいくようにしか見

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    2025年01月28日
  • 電氣人間の虞

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    「電気人間って知ってる?」
    一部の地域で語られている都市伝説。語ると現れ、人の思考を読み、電気で人を殺すという。真相に近づくものは次々と死んでいく、電気人間は実在するのか。
    ライターの柵馬もまた謎の解明に乗り出すが……。


    特定の地域だけで語られる都市伝説、「電気人間」をめぐる噂と事件を描いた一冊。
    ホラーなのかミステリなのか何なのか、一言でジャンル分けするには難しい本ですが、意外と楽しく読みました。
    小学生のキャラクターは、大人びすぎていてあまり小学生っぽくないかな? 中高生でも良かったのではと思わなくもないですが、彼らが語る「普通でない理屈」の話や、作中で出てくる都市伝説論も興味深く面白

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    2024年11月30日
  • 電氣人間の虞

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    フーンという読後感だったけど解説のおかげで小説の仕掛けに気づきなるほどと納得した。
    小学生ふたりの会話が不自然で頭に入ってこない

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    2024年05月13日
  • 電氣人間の虞

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    トリックはなるほど読み返しました。小説だからこそてすねー
    そしてオチも好きでした。ビックリしたけど呆気にも取られたような感覚でした。その後気になります。

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    2024年02月07日