詠坂雄二のレビュー一覧

  • シークレット~綾辻行人ミステリ対談集in京都~

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    デビューのきっかけやデビュー直後に縁のある作家との対談なので、綾辻行人が謂わば道標となる存在であることが強調される。
    綾辻行人自身が対談を楽しんで相手の作品を褒めるので読みたくなります。ミステリは継がれていくものだと実感する。

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    2023年02月12日
  • 遠海事件~佐藤誠はなぜ首を切断したのか?~

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    ネタバレ

    ありふれた名前を利用した場当たり的アリバイトリックも面白いし、「案ずることなく死なせてあげるために子供を殺してあげた」というダミーの真相もかなり驚いたが、「殺しに見せかけるだの首切り」という発想にはさらに驚いた。
    佐藤誠は何百人もの人間を殺している。それ自体がミスディレクションとなり、読者に歪んだ先入観を植えつける。
    詠坂雄二さんは処女作があまり合わなかったのだが、これはかなり面白かった。

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    2022年04月29日
  • T島事件~絶海の孤島でなぜ六人は死亡したのか?~

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    ひねくれた作品の多い詠坂雄二ですが、これはその中でもかなりひねくれてる作品だと思う。正直この作品はこれ1冊だけでは理解できないかもしれない。過去の詠坂作品も読んで、少なくとも月島凪の登場作品を何冊か読んでからでないと、面白みを感じられないと思う。

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    2021年04月07日
  • 人ノ町(新潮文庫nex)

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    ミステリーと銘打たれてはいますが、終末世界を旅するという点ではSF的な要素も強いです。表紙がつくみずなので、つくみずの描く終末世界のイメージにも少し引っ張られますね。
    作中の時系列が分からないけど、旅人は一人じゃない?

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    2021年02月07日
  • シークレット~綾辻行人ミステリ対談集in京都~

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    ホスト役・綾辻行人さんの人望の厚さが窺い知れる、まさに十人十色の対談集。過去の雑誌連載をまとめたものだが、最後のボーナストラックは最新の“語り下ろし”。その相手、熱烈綾辻ファンを公言する辻村深月さんとのやり取りがとても和んだ。

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    2021年01月16日
  • T島事件~絶海の孤島でなぜ六人は死亡したのか?~

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    ネタバレ

    残されたテープからとんでもない事件の真相が暴かれる式を期待してると肩すかしを食う。一応もっとも不自然なディレクターの死の謎だけは解かれるけど、正直驚きはない。それより周囲の人の思惑の方が明らかになるほうがメインか。もっとも、これもまあ想定内。
     最後は物語の枠までが浸食され、作者(詠坂雄二をなのる作中人物)までが引っ張り出されて、想像の斜め上みたいなオチが付く。ひよっとしたら、作者にからかわれてるのかも知れない。

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    2020年08月09日
  • 遠海事件~佐藤誠はなぜ首を切断したのか?~

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    タイトルだけ見た時は、実話だと思っていた。
    でも、本文もまるで実話であるかのように書かれていて、今まで読んだことがないタイプだったなぁ

    さすがにスッキリー!という終わりではないものの、なぜかオシャレなミステリーという印象。

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    2020年07月25日
  • 人ノ町(新潮文庫nex)

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    面白かったです。
    文明が滅んだ後の世界を巡る旅人。彼女の正体と旅の理由、そして町の過酷さ。
    ストランドビーストらしきものや、スマホらしきものが出てくるので未来の話だと思われるけど、滅びる前の世界の様子やその技術、滅んだ理由なども全て記録に残っていないので、何が起こったのか…人間に由来するものなら同じ轍を踏まないように歴史を遺すのに、それすらされていない、というのは何だろう。。
    この世界の大罪が「建国」というのも。。
    でも希望のある、少なくとも旅人の彼女にとっては希望のある終わりで良かったです。

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    2020年04月25日
  • インサート・コイン(ズ)

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    ネタバレ

    ○ 一言感想

    ○ レビュー
     主に,「Press Start」(通称プレスタ)というゲーム雑誌で記事を書いている柵馬朋康という人物が主人公という短編集。一応,ミステリではあるが,ミステリ要素は少なく,ゲーム業界やゲームについてのうんちくが豊富に描かれている。
     小学校の頃にファミコンが登場し,まさにゲームとゲーム雑誌に囲まれて成長してきたので,この作品はまさにどストライク。確かに,ひと昔前にはプレスタのような雑誌が結構あった。ゲーム雑誌やゲーム雑誌のバカ記事が減ってしまったのは悲しい限り。
     舞台は平成16年頃。ネットが普及して巷にはテキストが溢れ,ライターの仕事が減りだした頃。登場人物は,

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    2020年02月18日
  • 人ノ町(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    少し表紙のイメージに騙された感はある。
    主人公である旅人も基本的に無感情無表情のようなキャラクターで、「旅人になって色々な世界を、色々な町を旅するんだ」というワクワクとドキドキの好奇心はあまりない。
    物語が淡々と進んで淡々とそれぞれの町の生活が送られているのを眺めているイメージ。
    世界観には合ってるのかもしれない。
    こういう世界観好きです。

    キャラクターや町の名前など固有名詞が出てこない上に短編として独立してるので、いつなのか、どこなのか、「だれなのか」は読者にお任せなのかな、と思う。
    私としては全員別人を推したい。

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    2019年09月26日
  • 電氣人間の虞

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    電氣人間の虞。
    タイトル的に昭和の古い小説かと思えば、そんなことは無かった。
    続きが気になってグイグイ引き込まれました。

    ミステリとして、納得するかどうかは置いといて、フェアっちゃフェアだなーと。個人的には全然あり!

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    2019年02月18日
  • 電氣人間の虞

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    最後の最後で一撃が来ました。見えないものが見えるようになるのって怖いし、本当に面白いです。この作品は明日の読書会の課題本ですが、我々は生きて帰ってこれるのでしょうか……

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    2017年07月07日
  • ナウ・ローディング

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    「インサート・コイン(ズ)」の続編にあたる作品。もちろんゲームがテーマだけど、レゲーだけでなくより幅広く扱ってる感じ。前作で主人公だった柵馬は一歩引いて、俯瞰する感じになってます。
    2つ注意が。エロ同人ゲームをあつかった短編があり、かなり特殊なジャンルのエロを描写しています。ある程度免疫がないと不快に感じるかも。もうひとつは、表題作の「ナウ・ローディング」では過去の詠坂作品に言及します。これは読んでないと楽しめないかも。

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    2017年01月23日
  • 遠海事件~佐藤誠はなぜ首を切断したのか?~

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    ネタバレ

    〇 概要
     86件の殺人を自供した殺人鬼,「佐藤誠」。その犯罪は,いつも完璧に計画的で,死体を含めた証拠隠滅は徹底されていた。しかし,遺体を残しただけでなく,遺体の首を切断した事件があった。どうして,彼は遺体を残しただけでなく,その首を切断したのか。伝説的な殺人鬼である佐藤誠の実像に緻密に迫る異色のミステリ

    〇 総合評価 ★★★★☆
     まず,本の構成,プロットが秀逸。86人もの殺人を自白した伝説の殺人鬼「佐藤誠」について,小説パートを交えた犯罪ルポを描いているという構成となっている。この犯罪ルポの作者が,作中で佐藤誠に憧れ,最後に獄中結婚をして面会を果たす水谷(佐藤)育であるという事実が,最

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    2016年12月25日
  • インサート・コイン(ズ)

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    これまでの詠坂作品とはやや趣を異にする感じですが、おなじみのキャラが登場してますし、趣味的とも言えるゲーム話に絡めてくる謎は、なるほど詠坂作品です。
    私はドラクエを1つもプレイしていませんが、これからもきっとプレイしないので、巻末の話も読みました。

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    2016年10月23日
  • 遠海事件~佐藤誠はなぜ首を切断したのか?~

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    面白かった!
    犯人も犯人が最後までつかまらないことも判っているのに、それでも夢中で読み進めてしまうのは、何故?
    最後の最後まですごくよく出来ていて、無駄がない。
    何ていうか…佐藤誠が普通に魅力的なんだなぁ。

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    2016年04月18日
  • ドゥルシネーアの休日

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    面白かった!過去の事件を真似た連続殺人事件が解決されるけど各々の事件の内容は詳しくは語られないし、誰より早く先を見通せる大変な頭の良さと行動力、そしてすごく傍迷惑そうな性格を持つ上に美人らしい名探偵は、逸話こそこれまた魅力的な仲間によって多く語られるけれども最後まで登場しないし、謎解きらしい謎解きもないっちゃあないかも?で。思い返すと大変イレギュラーな感じがするけど、読んでる時は夢中でした!

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    2016年04月01日
  • ドゥルシネーアの休日

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    ネタバレ

    この人の作品は本当に個性的というかなんというか。ありきたりなストーリーでもありきたりに見せない、構成や描写の妙ですなぁ。
    そして魅力的なのは、探偵、月島凪。学生時代から日本人作家のいわゆる本格ミステリモノを好んで読んできて、館シリーズの島田潔(鹿谷門実)、百鬼夜行シリーズの中禅寺秋彦(いや、榎木津礼二郎かな)、学生アリスシリーズの江神二郎などなど魅力的な探偵にたくさん出会ったけども、この月島凪という、周りの登場人物から語られるモノローグやエピソードだけで形成され、本人が表舞台には出てこないというキャラクターの特異性がなかなかにニクイ。なにせ推理する過程が描写されないけどとにかく凄い人っぽいって

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    2016年03月24日
  • ドゥルシネーアの休日

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    相変わらず、詠坂雄二のミステリーは独特で奇異に満ちた世界を創り上げ、独特の雰囲気を醸し出している。

    過去の事件の模倣犯による連続殺人事件を捜査する刑事の雪見喜代志は、過去に難解な事件を解決した名探偵・月島凪の存在に行き着く。

    『遠海事件』にも全く姿を見せずに登場した月島凪が、いよいよ我々の前に姿を見せるのか…

    本作は、これまでの詠坂をの作品を踏襲しながらも、また新たな特異な世界と謎を創り出した一筋縄ではいかない作品である。

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    2016年03月22日
  • 遠海事件~佐藤誠はなぜ首を切断したのか?~

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    ネタバレ

    正直なところ「なぜ」の部分は私には読み取れなかった。作中の佐藤誠も言ってみれば「劇中劇」の中で描かれているため、真実は「首を切断した」という事実のみ。(だいぶ前に読んだきりなので記憶が曖昧ですが)
    本人との面談のシーンでも、どこか他人事のように語られていたせいも有ると思う。

    個人的には、嘘広告の作品が読みたい。

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    2016年02月14日