あらすじ
映像制作会社のプロデューサーから月島前線企画に調査依頼があった。ロケハンのため孤島に渡った6人が全員死亡したという解決済みの事件。膨大な記録映像が残っており、警察も捜査を終えている。依頼人は、残された映像を彼らの遺作として公開するため、真偽を調べて欲しいというのだが……。名探偵・月島凪は誰にも見えなかった真相にたどり着けるのか?(『T島事件~絶海の孤島でなぜ六人は死亡したのか~』改題)
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Posted by ブクログ
ひねくれた作品の多い詠坂雄二ですが、これはその中でもかなりひねくれてる作品だと思う。正直この作品はこれ1冊だけでは理解できないかもしれない。過去の詠坂作品も読んで、少なくとも月島凪の登場作品を何冊か読んでからでないと、面白みを感じられないと思う。
Posted by ブクログ
残されたテープからとんでもない事件の真相が暴かれる式を期待してると肩すかしを食う。一応もっとも不自然なディレクターの死の謎だけは解かれるけど、正直驚きはない。それより周囲の人の思惑の方が明らかになるほうがメインか。もっとも、これもまあ想定内。
最後は物語の枠までが浸食され、作者(詠坂雄二をなのる作中人物)までが引っ張り出されて、想像の斜め上みたいなオチが付く。ひよっとしたら、作者にからかわれてるのかも知れない。