響野夏菜のレビュー一覧
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購入済み
日本酒がもっと好きになる
日本酒にまつわる短編集。
日本酒のことをもっと知りたくて、選びました。
銘柄や蘊蓄を得る内容ではなかったけれど、人と人を取り持つアイテムとしての日本酒に、温かい気持ちになりました。
最後のお話は、カフェで涙ぐんでしまいました。
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Posted by ブクログ
いつもの日々を送る藤川家にずかずか登場したのは
傍若無人な祖母だった。
憎まれっ子世にはばかる、な感じの祖母登場。
いやこれはなかなか凄いな、という感じですが
言いたい事だけ言って、都合の悪い事は知らんぷり。
分かりやすく、我の強いおばあちゃんです。
そんなおばあちゃんがいる1か月。
そしていなくなった一ヶ月。
なのに存在する日々。
あの存在って…色々できるんだな、と(笑)
1話目は、現実を見据えるか、気持ちを入れ替えるか。
とはいえ、近くに援護する人がいたら
どうしようもないかも知れませんが。
いやそもそも、じ~っと舞ってたら…などという
王子様話は転がってません。
動かないまま、自分を -
Posted by ブクログ
六編のグリム童話を下敷きにした物語。
トップバッターは、谷瑞恵の『ルンペルシュティルツヒェン』。
海外ドラマ、「Once Upon a Time」で知った、ルンペルシュティルツキン。
シーズンを重ねて、私はだいぶ馴染みになったが、日本ではそこまでメジャーな主人公ではないかも。
しかしあえて彼を選ぶことで、新鮮さがあってよかった。
彼が紡ぐと言う、金の糸の先に美しい未来が見え、読後がよかった。
『二十年』は『カエルの王様』がモチーフ。
これは、ホラーだ......。
特に、容姿に自信のある女性にとっては。
いや、一人で生きていくと言う覚悟があれば、あるいは、それを楽しめれば、美の呪いなど恐るる -
Posted by ブクログ
成人しているのから、義務教育までいる兄弟だけが住む家。
そこに新たな異母妹がやってきた。
連続短編集で、大黒柱たる長男の本業は
ほぼ儲からないという、遺言代行。
それに翻弄されていく下5人と、新人妹1人。
しかしこの新人妹が、健気そうに見えてすごい。
ここまででないと、世の中渡っていけない?
そもそもこの時点で斜めに見てるのが…。
まぁ将来有望かもしれませんけど。
新人妹の性格はともかく、何がいけないのか。
同族嫌悪なのか、引っかかっているのはなんなのか。
唯一の女だからこそ気が付いているのか、と思ったら
そうでもなくて良かったのですが、新人妹は
ちょっと爪が甘いかも?
新人妹の母親が、 -
Posted by ブクログ
ネタバレ人間の本質はいつも同じ?
グリム童話を題材にした短編集。初めて読んだ作家さんもいたが,これがその人のスタイルなのか,グリム童話が元だからこうなったのか,考えるところはありつつ。
谷瑞恵「ルンペルシュティルツヒェン なくしものの名前」就活が上手くいかない亜美に,不思議なメールが届く。それは小学生のときに出会ったカメに関するものかもしれない。亜美は少しずつ当時のことを思い出していくが。金の布を紡ぐ,名前を思い出す,童話のキーワードを元にささやかな恋愛モノになっている。ルンペルシュティルツヒェンは少しマイナーで,モチーフとしては弱かったかも。
白川紺子「白雪姫 白雪姫戦争」一番好きな話かも。文 -
Posted by ブクログ
一か月に三日間だけの、恋人との逢瀬。
いつものように呼び出そうと思ったのに大失敗?
ドジっ子従者が調子に乗りまくった編。
思う通りにも望むとおりにもふるまえなくて
陰口もたたかれれば、当然こうなる状態。
自分が正しい事をしている! に酔っていると
何の言葉も受け入れません。
勝手に解釈をする??
シスコンやらツンデレやら毒舌やら、出てくる人達全員
恐ろしいほどの個性がありましたが、それに張るほど
仇敵(?)はすごい性格です。
ものすごく知り合いにも周囲にもいてほしくないタイプ。
一応これで完結、ではありますが、これまでの年月に
培われなかった体力づくりを頑張らねば…。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「恋結び」っていう設定は面白いと思ったんですけど、これって続き物なのかなぁって印象。
ヒロイン、ヒーローの恋は始まる寸前ってところで終わりました。
月香の性格とかは嫌いじゃないんですけど、肝心のヒーローの燕耀がちょっと微妙。
登場した次の日のあの態度はなんでしょう。
月香が大事に作ったお守り袋だと分かっているはずなのに、自分の要求を通すために、それを取り上げた上で足で踏みにじる。
そのあとも月香をさらったあとの態度もなんか癇癪持ちみたいで。
私的にはイマイチです。
あと、燕耀の父上の白善貴の描写が「美丈夫」ってあったんですけど、イラストを見る限りでは「美丈夫」ではないよね?「偉丈夫」の方が