山下澄人のレビュー一覧

  • ルンタ

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     こういうのって、好き嫌いというか、好みがわかれますな。なにが書かれているかとか、文章の主語述語とか、そいうことにこだわる人は付いて行けまヘン。学校の国語の先生が「お前なあ、ここの展開意味わからんやろ。」とかいいそうなところがいっぱいあるけど、これはいい小説です。結構断言します。

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    2019年02月04日
  • コルバトントリ

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    私であり、あなたであり、誰でもある
    過去でもあり、現在でもあり、未来でもある
    生でもあり、死でもある
    その「目」の自由さよ。

    すべてを俯瞰しながら、全部がつながっている感じが良かったです。
    私たちは世界を分け合って生きているのだ、と思いました。

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    2015年04月09日
  • おれに聞くの?

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    Q&Aとして成り立っているのか?と疑問に思って何度も見返すが笑、でもこれくらいの力の抜け具合でも良いのかもしれないなと思えた。

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    2025年10月19日
  • おれに聞くの?

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    著書は読んだことないが、書評か何かで知って読んでみた。外資就活サイト関係のコラムとのことだが、ビジネス書を読んだことのない人でも問題ない。

    内容としては、気にしない技術というか、文学作家執筆の自己啓発書として読めるかと思う。猫の話が出てくるが、それだらけではない。

    著書を読んでみようと思う。

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    2024年12月18日
  • おれに聞くの?

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    人生相談を読むのが好きだが、本書はそもそも人生相談なのか微妙。著者自身もそんなつもりではないと言ってるし。ほとんど「答え」になってないのが結構あり、それどころか何を言っているのか(私には)わからないのもチラホラある。それでも随所にウーンと唸らされるくだりがあって、じっくり読んだ。

    著者は、世に流布する型通りの考え方に縛られて苦悩することの愚を説く。以下は心に残った箇所の抜粋。

    ・「今何をすべきかわからない。若いうちにしておいて良かったことを教えてほしい」という問いかけに対して
    「『今』は『未来』の保険ではないし、つながりもしない。今が未来につながっているように見えるのはそうした『物語』をわ

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    2024年01月23日
  • おれに聞くの?

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    いろんな人生相談に答えるQ&Aの形で進められるが、答えがちょっと斜めな感じが良い。相談者がより悩んでしまいそうな答えもあり、面白い考え方の人だなと思う。

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    2023年12月14日
  • おれに聞くの?

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    答えをもらったような気もするし、もらってないような気もする。それでも会話は聞けたし、足元にあるような発見をさせてもらえて良かった。

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    2023年09月11日
  • 君たちはしかし再び来い

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    S字結腸に穴が空いての緊急手術から始まって次々起こる体の不調。猫もまた年老いて同じく開腹手術。書き続けている小説と白鯨や赤毛のアン、アンネの日記等々の文学作品あるいは妄想と過去が現在に浸出してきて、山下氏の頭の中を覗き見るような具合だ。
    そして表紙の絵が作品の雰囲気にぴったりだ。

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    2022年07月18日
  • 君たちはしかし再び来い

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    「わたしがスマホを出してわたしに見せた」
    引っかかって何度も何度もページをめくり戻して何度も何度も読んだ。自分の頭がおかしい?
    こんな調子の文は読んだことがなかったから面白かったけど、作為的なのか?
    とまどいながらもとにかく読み終えた。

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    2022年07月09日
  • 掌篇歳時記 秋冬

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    12人の作家による秋冬の歳時記にあわせた短編集。はじめましての作家も数人。好みはそれぞれあるけれど、こんな編集でなければ出会わなかったと思う。
    春夏編が先だったと知る。

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    2022年03月06日
  • 月の客

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    新しい読書体験!
    普段だったら本を読んだあとにもっと本の世界が立ち上ってきたりするけれど、この本は違う。読んでいる最中の、まさに隣で見ている感が強すぎて。顔を上げた途端に声が遠のく。だけど再び戻した視線から音が聞こえるような感覚を味わえた。

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    2020年08月11日
  • 掌篇歳時記 秋冬

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    ショートパンツを穿いてサンダル履き、シャーツの前をはだけて、腹を丸出しにして、裾を風にはためかせている奴の姿を見ると、破滅の予感が沸いてくる。Tシャーツに印刷された絵や文字は、どうにも珍妙で道理に反している。自分の内在している思想や感情を表現しているように見えてしまうことが卑怯すぎる。見えてしまうことによって、人は破滅に向かう。Tシャーツ1枚で偉そうに思想を語った気になる。自分の弱いモチーフを服によって増幅させる。これは刺青をちらつかせて人を威圧するのと変わらない。相応の覚悟もないまま雰囲気だけまとって、さも中身があるかのように取り繕う人間には破滅の道があるだけ。破滅が恐ろしくてTシャーツが着

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    2020年01月18日
  • 鳥の会議

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    文章のリズムが不思議で音楽みたい。
    シーンがいきなり変わるので
    頭の中で映画みてるみたい。

    この男の子たちが微笑ましかったり。
    とっても悲しくなったり。
    ゆらゆらしました。

    町田康が解説に書いてるように
    根底で魂が繋がっているって
    納得でした。

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    2019年02月23日
  • ほしのこ

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    とっても不思議な世界観でした。

    ほかの星から来た子供。名前は「天」。
    父が居なくなってから、出会った昆布ばばあ。
    飛行機乗り、逃げなかった彼。彼を撃った男。
    ルルという小さな子。

    もう、いろいろと不思議で誰が誰だか、なにがどうつながっているのか…。
    けれど、戦いで傷ついた人や想いは伝わってきて、なんだか哀しくて切ない一冊でした。

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    2017年11月28日
  • コルバトントリ

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    ネタバレ

     死に際に立ったことがないので適切な表現かわからないけれど、「走馬灯のような」小説だった。
     過去・現在・未来。主観・客観。生・死。すべての境界線が曖昧で、1枚の絵をびりびりに千切って、ランダムに繋ぎ合わせた塊のような印象だった。物語性が希薄なため、記憶には残らなさそう。。

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    2016年10月12日
  • コルバトントリ

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    時間軸にとらわれないパラレルワールドのような状態で、かつ俯瞰から眺めているような不思議な小説。始めは、言い知れない違和感があったけれど、慣れてくるとコーヒーカップに乗っているような感覚でクルクルと展開していけた。著者他の作品も読んでみたくなった。

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    2015年06月29日
  • ルンタ

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    文体が独特です。最初は取っ付きにくいですが、そのうちこのぐるぐる感に慣れてきて、妄想とも自分の脳内思考とも言う物が自分の中で出来ていく不思議な共有化がありました。だけど、それで?と言う感じ。何がしたかったのだろう?

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    2015年02月28日