山下澄人のレビュー一覧

  • おれに聞くの?

    いい本。もっと広まってほしい!

    この本ができる前、mondで連載(?)されていた頃からファンで、ずっと読んでいました。一度質問した事もあります。読むと、最初はとにかく笑える。予想外の角度から回答が来たり、全然回答になっていそうになかったりで、意表を突かれて笑ってしまう。笑うと、好きになってしまうので、どういうことを言おうとしている...続きを読む
  • 砂漠ダンス
    小説といえばこれだよ! 
    映画化できない、コトバの編み物なんだよ!

    とはいえ、何が面白いのかわからないという気持ちもわからないでもない。
  • 君たちはしかし再び来い
    何度も時空を立ち戻る文章が好きなので、ドキドキしながら読んだ。中上健次しかり、カズオイシグロの「充たされざる者」しかり。こまかく、視点を変えながら、記す者として正確にその場を表現しようという気持ちが、写実の絵画みたいでワクワクした。同じことを何度も、何度も、何度も書く姿勢が、私は好き。他の本も読んで...続きを読む
  • 君たちはしかし再び来い
    不愉快とか、こまったなあとかも含めて、なんかわけわかんないけど何かを追体験した。これって小説じゃないとできないことだよなあ。痛いとか、自分のじゃないんだけど。
  • ほしのこ
    大人になるにつれて学んだこと。論理性、客観性・・・・。

    それらと引き換えに失った子どもの頃に持っていたはずの大切なものたち。

    大人になって身につけたフィルターを通さない世界がここにはある。

    この作家の本、私は好きです。

  • 小鳥、来る
    泣けた・・
    今でも僕の中に子どもの心が少しは残っているだろうか・・
    あと少し年をとったらまた子どもに戻っていけるだろうか・・
    夏のあの日の物語。
  • ギッちょん
    【ギッちょん】
    過去のことが連想されたり、記憶が曖昧になっている感じが面白かった。でも意識をリアルに書きあらわすと案外こんな感じなのかもしれない。今がいつなのかわからなくなったり、そもそも今という瞬間自体がないように思えたり、何が架空のことで何が現実なのかもわからないような浮遊感というか掴み所のなさ...続きを読む
  • 小鳥、来る
    書店をフラフラしていたら、ながしまひろみさんのカバーイラストが目に止まり思わず購入。
    表紙のイラストと中身である本文が、これほど見事な組み合わせはなかなかお目に掛かれないと思います。

    台詞が連続する部分などは、ページの使い方 (段落の組み方)がずいぶん大胆にも感じますが、それが言葉のリズムを作ると...続きを読む
  • しんせかい(新潮文庫)
    まるで、別の世界の迷宮に迷い込んだかのようであった。作者は、倉本聰の主催する富良野塾の二期生なので、この谷という場所はそこで先生は倉本さんなのだろうが、そこはテレビもない、冬は雪に閉ざされた場所で奴隷のような意味があるのかわからない労働をしいられ、勉強し、周囲の変化に無意識に翻弄され、まぁ、青春小説...続きを読む
  • 鳥の会議
    これは私的傑作です
    これほど鮮明な少年たちを書けるのかと思うほど
    彼らの声、息、歩き方までリアルに脳裏に浮かぶ

    篠田、神永、長田、三上の4人を主軸に篠田の一人称で語られる物語
    群像劇ではあるのだが、そこが山下さんの妙で篠田の目線で神永の痛みを共有するような予知夢?を見たり
    篠田の目は千里眼のように...続きを読む
  • 文藝春秋 2015年 6月号

    イイネ

    10年前から毎月購読していますが、本の整理が大変ですので3年前から電子ブックに変更。もう少し、普通の書籍に比べて安くなるとありがたいですが...
  • 文藝春秋2月号

    文芸春秋3月号

    年間購読にしているのですがどうしたら読めますか
  • おれに聞くの?
    面白い。相談者が求めているのと違うレベルの回答をしていて笑ってしまう。基本的に思いやりがあり、ときどきすごく良い回答がある。
  • 小鳥、来る
    子どもたちの後に引かないさっぱりしたやりとりとしょうもない大人たちのやりとり
    父は1回やる、やって終わる。それでおれと父は解散する
    というのがとても良かった
  • 小鳥、来る
    内容は 昭和の小学生の
    頭の中のまんま
    とりとめなく 
    すぐにオウム返ししたり
    人のこともぐちゃぐちゃと混ざる
    昭和の小学生にもどって
    半分ぼーーーーっとしたような感じで
    読むのがいい読み方のように
    思えます
  • 掌篇歳時記 秋冬
    短編小説。
    中には情景がぼんやりしたまま終幕になったものもあるが、大半は程よく心地良い作品。
    日本には暦のほかにこんなにも豊かな四季の表現があると温かさも得た。
  • しんせかい(新潮文庫)
    当時を思い出している人の体内に入って
    思い出を断片的にスライドショーで見るような本。
    説明してあるところ以外は真っ白で
    奥行きがない。
    これが記憶です、と言われたらその通りですね!と答えざるを得ない...

    しんせかいの後に書いてある
    「率直に言って覚えていないのだ、あの晩、実際に自殺をしたのかどう...続きを読む
  • 掌篇歳時記 秋冬
    12名の著名な作家の短編が72候の解説と一緒に読める、ある意味で贅沢な本だ.重松清の鷹乃学習(たかすなわちがくしゅうす)は父親としての最後の旅行で息子の翔太を見つめる親心がうまく描写されている.筒井康隆の蒙霧升降(ふかききりまとう)は戦後の風物詩を散りばめた彼独特の文章でしっかり意見を述べているのが...続きを読む
  • 掌篇歳時記 秋冬
    物語ではなく、読書そのものと、日本の繊細な四季の移ろいを味わう一冊。初めて読む作家さんもいて楽しかった。
  • ルンタ
     こういうのって、好き嫌いというか、好みがわかれますな。なにが書かれているかとか、文章の主語述語とか、そいうことにこだわる人は付いて行けまヘン。学校の国語の先生が「お前なあ、ここの展開意味わからんやろ。」とかいいそうなところがいっぱいあるけど、これはいい小説です。結構断言します。