富野由悠季のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読書備忘録930(下)。
★★★★★。
アデレート決戦。
陽動作戦など駆使して欺瞞を繰り返し連邦の緊張を緩ませるマフティー。
そして戦場にミノフスキー粒子が散布される!
ケネスの防衛システム!
ハサウェイのクスィーガンダム!
レーン・エイムが操縦するペーネロペー!
会議場を爆撃するマフティー!
決着は意外な形で!
責任の取り方、責任の取らされ方、メディアを使った責任回避のクズ連中。
この結論は無いわ!(+_+)
この世界に正義は訪れるのだろうか・・・。
無いな。
第二のマフティー、第三のマフティーが生まれても、宇宙移民者からの声は地球の世論を形成しない。宇宙の民主主義は地球に届かない。ということでUC0123の腐敗しきった世界に繋がるんでしょう。
で、クロスボーン・バンガードを生み出すに至る・・・。
ああ、楽しい再読でした! -
Posted by ブクログ
読書備忘録930(中)。
★★★★★。
次!中巻行きます!
オエンベリへと向かうマフティー部隊。
オエンベリはキンバレー部隊の元指令キンバレー大佐がやらかした反政府組織に対する非人道的な虐殺のあとが・・・。
一方ギギは、引き続きケネスのもとにいる。
ギギの予知的能力を幸運の女神と揶揄するキルケー部隊。
アデレート会議襲撃に向けて着々と準備を整えるマフティー。
あるタイミングでマフティー側に寝返るギギ。ハサウェイに会いに。
(この辺りがこの冬公開予定映画でキルケーの魔女という副題になっているのか?)
中巻で重要な要素のひとつ。
退役を申し出て未だ実現していなかった、ロンデニオン(ロンド・ベル)独立第十三部隊旗艦ラー・カイラム艦長のブライト・ノアがキルケー部隊の支援に地球に降りることが決定する!
親子の激突になるのか?おいおい。
愛してやまない自分の息子と戦う?命を懸けて?
ブライトの中でハサウェイは、植物監視官として地球で仕事をしていることになっている。
実際に資格は持っているみたいだけど。
ということで、いよいよアデレート決戦の下巻に続く訳です!
ところで、1990年に書かれた小説ですから仕方ないですが、
ビデオテープ、固定電話、留守電、フロッピーとか・・・。
この辺りはアニメでは、現在の最新技術からの想像力でリメイクされています!
次!いきま~す! -
Posted by ブクログ
読書備忘録930(上)。
★★★★★。
偉そうに言えば、富野さんは作家じゃないです!偉そうに言えばね!
しかし、唯一無二の宇宙世紀の世界観を維持しているのはこの方。
角川スニーカー文庫どうこうではないですが、誤植が多い。
でも1989年に出版されて、はや60刷!
すなわち何もかもが偉大なんです。
日本を代表する文化なんです。
文化を否定してはいけません!★5つです。
増えすぎた人口を地球が支えきれなくなり宇宙移民が始まる。
ユニバーサルセンチュリー(UC)が始まる。
UC0079。宇宙移民の理想と掛け離れた現実に嫌気がさしたサイド3の独裁政権が地球連邦に対して独立戦争を仕掛けた。いわゆる1年戦争。ファーストである!
ロボットアニメの世界に勧善懲悪ではない人間ドラマ、政治ドラマ、群像劇を織り交ぜたファーストは再放送を繰り返しながら歴史となり、次元を超えたコンテンツビジネスを形成。年齢を超えて今なお最前線のコンテンツ。
宇宙世紀のストーリーは1年戦争後のZ(グリプス戦役)、ZZ(第一次ネオ・ジオン抗争)を経て、逆襲のシャア(第二次ネオ・ジオン抗争)に至るテッパンの展開を経る。ここでUC0093。
この間、スピンオフ作品数限りなく。どれもこれも珠玉の作品。
それは置いといて。
ファーストから脇役中の主役であるブライト・ノア艦長の息子ハサウェイ・ノアは第二次ネオ・ジオンでブライトが指揮を執るラー・カイラムに潜り込み、あろうことかモビルスーツに搭乗して、最愛の女子クェス・パラヤを間違って殺してしまう。若さゆえ・・・。
それから12年。
UC0105。連邦政府の腐敗は進む。
ハサウェイはクェスの死を乗り越えつつ、一向に変わらない地球連邦閣僚たちの選民思想に嫌気がさし、更にこのままでは地球は人類の重みに耐えられずに終わりを迎えることに危機感を持つようになる。
まだ人類に力があるうちに地球を再生の道に戻さなければならないと。人類は一旦地球を離れ再生の期間を作らなければならないと。
アムロの理想とシャアの思想を受け継ぐハサウェイ。
そしてハサウェイは反地球連邦組織の秘密結社マフティーのリーダー「マフティー・ナビーユ・エリン」名乗り、地球連邦政府閣僚に対する粛清と、人類は地球を離れるべきであるという活動を率いることになる!
要するにテロ組織のリーダーである!
で「閃光のハサウェイ」。
小説は上中下の3部作。
アニメは劇場版として上巻に相当するストーリーが2021年に公開されている。
そして2025年この冬!4年の沈黙を破って中巻に相当するストーリー?と思われる第2作「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女」が封切り予定となりました!
予告動画がまたまた暗い!暗いよ!闇落ちしたハサウェイの心のように。
そこで、記憶力劣化が著しいジジイは復習を兼ねて小説を再読致しました!
いやはや、いやはや。改めて読むと、富野さんですわ。
ホントに小説の通りに第3作も上映するのだろうか?
この残酷さは大丈夫か?
アニメ表現の残酷さではなく、ストーリーの残酷さですわ。
下巻の最後は「ほんまに?」「ほんまにそうしちゃうの?」ううううっ!(T_T)となりましたよ。
やっぱり。
まあ、おいといて上巻です。
備忘です。レビューではありません!
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特権階級用シャトル「ハウンゼン」機内の様子から始まる。
地球連邦政府の重要な閣僚会議がオーストラリアのアデレート(アデレード?)で開かれるため閣僚が多く乗る。
その中にハサウェイと、対マフティー部隊「キンバレー」の新司令官となるケネス・スレッグ大佐、ギギ・アンダルシアという絶世の美少女が乗っていた。
そこにマフティーを名乗る輩が大気圏突入中を狙いハイジャック!
ハサウェイとケネスは連携してこれを阻止。
彼らの間に友情関係が生まれる。
一方、ギギは明らかにニュータイプ。
ハサウェイがマフティーの首謀者であることを見抜いていた。
ハサウェイの目的は、アデレート会議での閣僚の粛清と声明の発表!
何度も言いますがテロです。
その為に、ひそかに月のアナハイムエレクトロニクスに作らせていた最新モビルスーツ「クスィーガンダム」を地球で受け取ること。
テロ作戦用兵器、ガンダムです。
物語はハサウェイがマフティーと関係ないことを印象付ける為の陽動作戦と迎撃するケネス部隊(キルケー部隊と名乗る)の戦い。
ハサウェイ自ら宿泊するホテルをマフティーに襲わせる。殺人的な質量を持つモビルスーツの攻撃になすすべなく惨殺されていく閣僚と一般宿泊者。
この描写はガンダムとしては異色です。
その中で現れたキルケー部隊の新型モビルスーツ「ペーネロペー」の圧倒的な性能。
所謂ミノフスキー・クラフトにより、重力下でもほぼ自由な機動力を得られる。
ケネスの手腕により計画を変更させられ、クスィーガンダムを大気圏突入中のカプセルとランデブーして受け取るという神業をせざるを得なくなったハサウェイと、その後のペーネロペーとの闘いが読みどころ(観どころ)です。
そしてギギ。ケネスとハサウェイの間で揺れる幼い少女の物語。
そして物語は、マフティーに同調する武装集団が結集するオーストラリアのオエンベリ(オエンペリ?)に向かうところで終わる。
中巻へ! -
Posted by ブクログ
従軍記者(重大なネタバレになるため人物詳細は伏せます)が北極海へ向かうユーコンの艦内で撮影したスナップ写真とキャプションで航海日誌のようにストーリーが無声で進んでいく中盤の表現手法にまず感心した。こういうやり方もあるのか。
前半はシャアがマッドアングラー隊に着任するまで。
そのシャアにガルマの死について問い詰めるブーンのシーン(帯で公開されているのとブーンが疑念を持っているのは前巻で描写があるのでネタバレではない)での緊張感たるや。当 当然すっとぼけるシャアの声には脳内で勝手にCV: 池田秀一がついてきます)
そして、先述の静謐な中盤を挟んで後半は一転大きな動きがあり、クセの強い従軍記者と捕虜の面談から謎のMSとの会敵。予測不能の展開はMSバトルありサバイバル要素ありとハラハラドキドキ手に汗握る内容で潜水艦という舞台を形式的なものではなく、本当に体験しているかのように上手く魅せてくれる。本当になんなんだこの敵MSは……
軒並み暗い一面を抱えるレギュラーキャラたちのドロリとした内面描写や会話も実に見事で、好き嫌いが別れるであろう非常にクセの強い画風がぴったりはまっていて、小綺麗な絵柄じゃ多分この緊張感は出せないな。
ストーリーが進めば進むほど引き込まれる作品。
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Posted by ブクログ
深海からの脱出戦。
死線を何度も何度も掻い潜り、ついに生き延びたマッドアングラー隊の面々。
もうこれが、物語のクライマックスでいいんじゃないか、と思うほどの熱量でした。ジーク・ジオンの大合唱が、命を振り絞っての叫びの圧がやばい。
ちょっと言葉で表すには、自分の語彙力が足りないのでもどかしいのですが、久々の心震える戦いをみた、という感じです。
鬨の声を、心の底から出る叫びを、脅威と興奮と覚悟で圧倒されてしまいました。
物語上、アムロとガンダムとの戦いが待っているのはわかっていることだけど、これ以上の興奮をくれるのでしょうか。どうも、自分としてはここで盛り上がりすぎた、という気がしています。
さらなる興奮を求めて、続きを待ちます。 -
Posted by ブクログ
もはや大人が、そして親がその矜持を忘れ、享楽的な理想論に興じる世界となっている。「親」という世界の代表から切り離された子どもは道しるべを失い、大きな外骨格とでも言うべきマシンに乗り、その享楽めいた世界の歯車として戦い死んでいく。
便利になり、考えることが減った世界で退屈の連鎖がこれを作る。
資本主義の行き着く先がこれか?この先、こんな世界にならないと、断言できる要素があまりない。
結局のところ、理想論もイデオロギーも、突き詰めれば家族を最小単位とした個人間の人間関係の葛藤に行き着く。その傷みと痛みの否認が、「バグ」なんてものを生むのだろう。 -
Posted by ブクログ
失った悲しみを、得られなかったゆえの孤独を戦場という箱庭での遊戯に変えて誤魔化そうとする人々の物語。戦争なんてものも掘り下げていけばこんなものか?
大地母神マーファの包容を求めるもの達が、MSという服を着て、大人のふりして抱きついて行く。母の懐に飛び込んでいく勇ましく、そして爆散。
魂は、母のもとに帰れたか?
語り合いにて、共有されなかった悲しみ。その隙間は決して埋まることはないだろう。MSという衣を脱いで、語り合いに興じない限り。
「近代の危険は、利便性をささえるシステムそのものにあって、システムが稼働している限り、人は、危機にたいする想像力を低下させていったという事例には、こと欠かなかったのである。」