【感想・ネタバレ】機動戦士ガンダム フラナガン・ブーン戦記(3)のレビュー

大野木寛 / ジジ＆ピンチ / 矢立肇 / 富野由悠季

連邦軍“元”中佐、サクア・レノウの策謀によって沈没してしまったマッド・アングラー。酸欠ギリギリの中、どうにか浮上を試みるブーンたちだったが、その前にサクアのモビルスーツが立ち塞がる…。

果たして決着の行方は──!?

新たに紡がれる「一年戦争」悲哀の戦記──。アニメ『機動戦士ガンダム』の名エピソード「大西洋、血に染めて」（第28話）に登場したフラナガン・ブーンの目線で描く新たな一年戦争、その戦いは新たな局面へ！

[ブクログ · ★★★★★]

深海からの脱出戦。
死線を何度も何度も掻い潜り、ついに生き延びたマッドアングラー隊の面々。

もうこれが、物語のクライマックスでいいんじゃないか、と思うほどの熱量でした。ジーク・ジオンの大合唱が、命を振り絞っての叫びの圧がやばい。

ちょっと言葉で表すには、自分の語彙力が足りないのでもどかしいのですが、久々の心震える戦いをみた、という感じです。
鬨の声を、心の底から出る叫びを、脅威と興奮と覚悟で圧倒されてしまいました。

物語上、アムロとガンダムとの戦いが待っているのはわかっていることだけど、これ以上の興奮をくれるのでしょうか。どうも、自分としてはここで盛り上がりすぎた、という気がしています。
さらなる興奮を求めて、続きを待ちます。

[ブクログ · ★★★★★]

異色のガンダム外伝、海中サバイバルパニックからサクア隊との決着もついて完結かと思いきやそんなことはなかった。むしろこれからが本編と繋がる本番。知りすぎたメガネっ子ヒロインのウゾー機関長(；ω；)
相変わらずホラー味の強いMS戦がクセ強で、パイロットが融合し、まるでMSが受肉したかのような描写(イメージ)は人を選ぶ感がある。というかこれもう0079時点でサイコフレーム……

あと、珍しいシャア『中佐』も見れます。