山口恵以子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
最近たびたび耳にする言葉「毒母」
主人公は十六歳で両親を亡くしたりつ子
持ち前の美貌と闘争心で自らの夢を次々と実現して行きます。
東大合格、名家の御曹司との結婚、双子の出産。
それでもなお嫁ぎ先で見下されるりつ子は次なる目標を子どもたちの教育に定めます。
娘の星良(せいら)を自分の意のままに操り、自分の作品と言い切るりつ子
その姿は本人が良かれと思ってやっているだけにタチが悪い事、この上ありません。
癖のある登場人物が多く、内容が内容なだけに共感出来る部分はなく、楽しいと思える読書時間ではありませんでした。
物語の終盤には星良の逆襲として告白本の出版があり、そこでりつ子に本心をさらけ -
Posted by ブクログ
食堂のおばちゃんシリーズ。
今回は、カレーに関わる話。
カレーって、匂いを嗅いでも、映像で見ても、字を読んでも食べたくなるのは何故でしょう。。
今回も読みながら、カレーが食べたくなっています。
今回は、全般的に「老い」に関する事柄が多かったように感じました。
「老い」は無視したくてもできないし、避けたくても、避けられないもの。
そんな中でどう生きていくのか?がその人らしさを出しますよね。
手に職がない会社員の自分はどうするんだろう?と、ふと思わずにいられませんでしたが。。
今回の本は2020年2月に出ているので、まだコロナ禍前。
このシリーズは、きちんと時を刻んで書かれているので、次の8 -
ネタバレ 購入済み
商売繁盛サクセスストーリー
本題から恋模様をもっと期待しましたが、純愛で一途なソールメートな絡みで、ちょっとさらりとしすぎているような感じを受けました。
江戸時代の経済-商い物に焦点を当てているようなので、題も「恋」を匂わせない方がよかったのではと個人的に思いました。
商いもののストーリーとして読むと、サクセスストーリーが上手く運び過ぎて御伽話のようでもあります。
リズムはよく一気に読めましたが話の焦点が恋なのか商売なのか今ひとつクリアーでなかった印象です。 -
Posted by ブクログ
食堂のおばちゃんシリーズ6作目。
相変わらず、でてくる料理の美味しそうな描写!!
最近、仕事終わりの真夜中に本を読むことが多いので、夜食が食べたくなって仕方ない。。
飯テロ本(笑)
今回の舞台は、平成から令和に変わるタイミング。
実在していない食堂だけれど、会社員のランチの場となっていた食堂。。。昨年から続くコロナ禍で、今はどんなふうにしているのかしら。。と、心配をしてしまいました。
この本の中で、すごく響いた言葉があった。
一子の言葉。
『「だから災難に遭ったときは、原因を考えちゃダメ。「どうして私がこんな目に?」なんて考えても時間の無駄。元々理由なんかないんだから。そして、一番いけない -
Posted by ブクログ
「めぐみ食堂」は、先代から受け継いだとびきりのおでんと旬の素材を生かした料理が自慢のおでん居酒屋。
元売れっ子占い師“レディ・ムーンライト”の恵の目には、店に訪れる人々の後ろに、結婚につながりそうな良縁の光や、不実や悪意の影が見えて…
『食堂のおばちゃん』に少しだけ不思議要素を加えて、婚活話にしましたという感じ。
常連さんやその関係者が、あれよあれよと良縁をつかみ、さまざまな形で結ばれる。
主要な常連さんたちが軒並み結婚しちゃって、これからどうやってシリーズを続けていくのかいな。
…新しい常連さんも次々現れれば済むのか。
おでん以外は素人料理…からスタートしたはずが、まぁ例によって美味 -
Posted by ブクログ
前回読んで楽しかったので、シリーズ2作目を手に取った。
主人公は元有名占い師の恵 縁あっておでんやをやっている。
占いの不思議な力は弱まっているが、お客さんの力になりたい気持ちを持ちながら、常連さんたちの悩みや婚活の助言をしている。
今回はマッチングアプリを使った詐欺や怪しい結婚相談所など 事件もののような内容もあったが、全体に読みやすい文書は変わらず、美味しい食べ物やお酒の紹介は (近くにあったら 絶対に常連さんになりたい)と思わせてくれるラインナップだ。
常連さんが素敵なお相手を見つけると 物語に登場する回数が少なくなっていくが、おでんや同様 客の出入りは自由だから 常連さんだけでなく新