山口恵以子のレビュー一覧

  • 工場のおばちゃん あしたの朝子

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    月刊誌で「食堂のおばちゃんシリーズ」を読んでいるので、本屋でこの本を見つけ購入。
    主人公の朝子はオペラ歌手を目指すが、扁桃腺手術で断念。音大のピアノ科の助教授に憧れるも夢破れ、海に入水と間違われて助けられた勝弥に声優を勧められる。旅館の跡取りとして見合いの日に逃げ出して、NHKの声優試験に行く。そのまま家出して住み込みで喫茶店に勤める。偶然、勝弥に再会し、一夜を過ごした事で結婚へ。両親は激怒するも、勝弥が工場の跡取り息子なことと、国立大学を出ている事でコロッと手のひら返し。勝弥が他の女三人と関係持つものの、相手が玄人という事で母親は問題にせず。
    ほんの初っ端から、怒涛の展開。親も子もいい加減、

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    2022年10月03日
  • 焼肉で勝負! 食堂のおばちゃん⑩

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    はじめ食堂シリーズ10作目。

    事件は起こるが、その事件が普通の事件(殺人事件とか、大きな事件ではなく)規模なので、即座に解決されるのが嬉しい。
    事件を気にして、楽しく読めなくなることがないのが、このシリーズ。

    あと、料理レシピやテクニックを知ることができるのも嬉しい。

    今回は、レンジで作るのホワイトソースがすごい。
    絶対、作ってみるつもり。

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    2022年09月23日
  • 焼肉で勝負! 食堂のおばちゃん⑩

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    文庫なんだけど、つい昨年に書かれた作品が読める。雑誌連載に書きおろしを加えて単行本なしで文庫で発売するって、かつて角川文庫で文庫の常識が変えた角川春樹の作戦かしらん。たしかに、こういう軽く読める作品が廉価で手に入るってのはいい。
    けっこうこのシリーズもおなじみの登場人物が増えてきて、メイ・モニカー・ジョリーンの3人組の出番がここんとこ少ないな。パン屋の姉弟も存在としては出てきたけど本人たちは今巻では顔見せず。
    今巻で存在感を出したのは、ストーカー騒ぎを治め、落ちぶれた昔の恋人をバッサリ斬った瑠美せんせいかな。いつもどおり安定のほのぼの感でごちそうさまでした!

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    2022年09月23日
  • 毒母ですが、なにか(新潮文庫)

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    東大を出ても、活かされないとは。毒母は、母私のがそうだったとも言えるし、自分がそうだとも言える。目の前の幸せを認めることの難しさ。

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    2022年09月01日
  • 食堂メッシタ

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    ダメだ…。イタリア料理が食べたくて食べたくてどうしようもない。
    手頃な値段で本格的なイタリア各地の料理が食べられる「メッシタ」。
    店主・満希の人生の軌跡をたどりなから、ずっと一緒に料理をして食べ歩きをしていたような気分になりました。
    料理の腕を磨くため留学をし、お店を渡り歩きながら貪欲に学ぶ彼女。驚くほどパワフルな女性でした。
    食欲を刺激される1冊。

    著者の作品は初めてだったのですが、次は「食堂のおばちゃんシリーズ」を読んでみたいです

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    2022年08月27日
  • いつでも母と 自宅でママを看取るまで

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    ネタバレ

    著者とはほぼ同年代でしかも同じ年の2ヶ月遅れで私も母を在宅で看取った。鎮魂と自分の心の整理のため、母の看取りの顛末を書きたいと思って未だ遺品整理に追われ書けないでいる。同年代の小説家が母の看取りをどう書くのか参考に読んでみた。意外にも素直に看取りの顛末を主観的に書いており好感がもてた。今どき珍しく兄弟3人助け合ってお母様を看取ったのは素晴らしいことだと思う。これは兄弟のうち2人が独身で実家暮らしだった効能ではないかと推測する。もう少し客観的に現代の看取りについての考察もあっても良かったかもしれない。満足度☆☆☆+0.5

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    2022年08月24日
  • ふたりの花見弁当 食堂のおばちゃん④

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    タイトルにある「ふたりの花見弁当」の章が良かった。
    豪華な弁当より、想いの詰まった弁当、しかしもう食べることは叶わない思い出の。
    悲しくもあり、いい思い出でもある話。
    そんな思い出を持ちたいような、持ちたくないような。

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    2022年08月22日
  • 聖夜のおでん 食堂のおばちゃん⑫

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    6,7月とあまりに忙しくて、心が亡くなっていた。そういう時は、物理的にだけでなく内面的にも本が読めない。

    ようやく少しずつ本を読みたい気持ちが戻ってきた。
    食堂のおばちゃんシリーズは、のほほんと日常の延長のように読むことができる。

    それぞれが少しずつ自分の道を一歩進めていた。
    美味しいもの、食べたい!!!

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    2022年08月13日
  • あなたとオムライス 食堂のおばちゃん⑧

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    ネタバレ

    流し読みだけどそれがいい、まじで安定のシリーズ。
    まさかの後藤さんがさらっと死んだのがびっくり!!
    ちょっと展開メモしておかないも忘れそうなのであえてメモです。

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    2022年08月12日
  • 聖夜のおでん 食堂のおばちゃん⑫

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    万里くん、頑張ってるね。
    万里や皐が自分の店を持つのが楽しみ。
    どんなお店になるのかな。
    一子も二三も年齢を重ねていくけれど、2人が店を続けられなくなる日が来ても、新しい芽が育っている。
    瑠美先生と康平さんも、うまくいくといきますように。

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    2022年08月12日
  • 毒母ですが、なにか(新潮文庫)

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     イヤミスとまではいかないけれど、読後感がなんともといった作品。決して作品が悪いわけではなく、あまりにも現実的な作品だと感じ、なかなか読んでいて厳しい。舞台設定は昭和ではあるが、現代にも十分通じる内容。
     親が子どもに過度の期待をしてしまうのはよく聞く話であり、我が子可愛さがあるので仕方ない部分もある。しかし、それがずっと続くようでは子どもとしても窮屈。親としては一生懸命子どもに尽くしているのに、周囲はなかなか分かってくれない。逆に子どもからすると、いわゆる毒親と言われる存在になってしまう。そうなってしまうと、永遠に分かり合うことはないのだろうなと思う。そうした親子関係を描いた長編。

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    2022年08月12日
  • 愛は味噌汁 食堂のおばちゃん③

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    こんな食堂探してるんやけどなかなかみつからへんのよなぁ
    波瀾万丈は特にないけどしみじみとした優しい安定感

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    2022年08月07日
  • 恋するハンバーグ 食堂のおばちゃん②

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    過去編。
    料理の昔の呼び名が出てきたりでなんとなくおしゃれに感じる。
    今では無いような、人と人のつながりが優しい。

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    2022年07月28日
  • 婚活食堂 6

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    おいしそうな食事とハッピーエンドなお話しが好きで、どんどん読み進めています。もう6巻目だったのかと驚き。
    今回は少子化対策と結婚の必要性についての説明がいつもよりも多かったように感じ、少し引いて見てしまったところもありました。
    が、恵のアドバイスが少しずつパワーアップしてきているところや今後の展開で気になるものもあり、また次作も楽しみに待っているところです。

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    2022年07月27日
  • 聖夜のおでん 食堂のおばちゃん⑫

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    姑の一子、嫁の二三が営む東京・佃の「はじめ食堂」。
    鰻素麺など新メニュー開発にも余念がないが、常連の
    瑠美、康平カップルの仲がどうも気になって…。

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    2022年08月21日
  • みんなのナポリタン 食堂のおばちゃん⑨

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    相変わらず安定のほのぼのぶり。1編読み切りでなく、きな臭さが次編に続きそうなところがあったけどわかってみればほのぼののうちみたいなものだった。
    主人公ともいえる二三が安らかに最期を迎えるためには麻薬を使ってもいいんじゃないかと考えるこんな場面があった(p.226)。

     老い先短い命なら、麻薬もありなんじゃないだろうか?
     不意に、そんな考えが頭をよぎった。
     麻薬の力で楽しい夢を見ていれば、老いの孤独も死の恐怖も忘れたまま、安らかに最期を迎えられるのに。
     二三も昔、授業でアヘン戦争を習ったし、麻薬が恐ろしい薬だということは充分承知している。しかし、寂しさに耐えて死を待つだけの晩年を送る人が

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    2022年07月03日
  • 夜のお茶漬け 食堂のおばちゃん⑪

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    食堂のおばちゃんシリーズ
    佃にあるはじめ食堂は一子と二三の嫁姑と万里の三人で営んでいる。美味しい料理と暖かな人柄で近隣の人達から愛されている。
    いつもながらの常連達とのやりとりの中、今回は佃の町に再開発の話しが持ち上がり、はじめ食堂も立ち退きを迫られる。店は、住まいはどうするのか悩む一子と二三。そしてまた、万里の将来の事も思うようになり…。
    少しずつ変化していくはじめ食堂の姿が描かれている。相変わらず美味しそうな料理と、一子と二三、二人の嫁姑の仲とは思えない仲の良さがいい。万里の旅立ちを迎え、この続きも楽しみ。

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    2022年06月23日
  • あなたとオムライス 食堂のおばちゃん⑧

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    どんどん増えてく食堂のおばちゃんシリーズ。読んだかまだ読んでないかわからなくなってしまうくらい口当たり軽く後味くどくない、それでいて心が落ち着く物語が続く。まだまだ読み続けたい。

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    2022年06月12日
  • 食堂メッシタ

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    とても美味しそうなイタリアン食堂の話。読んだときはコロナ禍の緊急事態宣言真っ最中だったので、外食に行きたくて仕方なくなりました。罪深い……(誉め言葉)。

    内容紹介に料理と愛の物語とありますが、料理に人生をかけた女性の半生記のような感じ。こんなに強く生きられたら、こんなに命をかけられるほど入れ込めるものを見つけられたら、きっと素敵な人生だろう。面白かったです。

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    2022年06月11日
  • 月下上海

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    ネタバレ

    八島財閥の令嬢にして、美貌の人気女流画家・多江子は、画家としての新境地を切り開くべく、戦時下の上海にやって来た。
    西欧諸国とアジアの文化が隣り合う租界で、過去のスキャンダルの真相を知る特高の工作員に、画家の立場を利用してある男に近づくよう脅された多江子は…


    セットと衣装にめちゃくちゃ予算をかけたゴージャスな映画を観たような感じ。
    面白くなかったわけではない…けれど、多江子をはじめ、純情と欲望を併せ持った登場人物たちにもうひとつ気持のピントが合わなかったような。


    たまたま、つい最近原田マハの「#9」を読んだばかり。
    同じ上海を舞台に、魅力的な女性を主人公にしながら、時代背景が違うだけでま

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    2022年06月10日